時間泥棒 原作:ジェイムズ・P・ホーガン(青春アドベンチャー)
ある日、ニューヨーク各所の時間がバラバラに遅れ出すという前代未聞の事件が起こった。
ニューヨーク市警のジョー・コペクスキー刑事は、混乱する市内各所の対処に負われて疲れ果てて署に戻ると、上司に呼び出され、この事件の“犯人”を捕らえることを命じられる。
これは明らかに警察で取り扱える仕事ではないと抗弁するコペクスキー。
しかし、どうも、ある物理学者が「異次元のエイリアンがニューヨークの時間を盗んでいる」というとんでもない仮説を立てたらしいのだ。
そして、焦る市警の上層部が、犯人がいるなら警察にやらせようと、この説に飛びついたらしい。
宮仕えの身ゆえ仕方がなく、このトンデモ事件の“捜査”を始めることになったコペクスキーだが、虫好きのミナハン神父、科学電算研究所のエーリンガー博士そして、同僚の女捜査官ディーナの力を借りて、少しずつ真相に近づいていく。