格付:B

格付:B

白狐魔記 源平の風 原作:斉藤洋(青春アドベンチャー)

狐を狩る一方で、狐に騙されることを恐れてもいる。 そんな賢いと同時に愚かな、人間という不可思議な生物に興味を持ち、人間の言葉を覚えようと思い立った一匹の狐がいた。 そして、彼は、ある若武者に出会う。 崖を駆け下りていく鹿を指さし、「鹿も獣なら馬も獣。同じ崖を降りられないはずがない」と宣言し、自ら崖を騎馬で駆け下りていく、その若者の名は源義経。 彼の作り出した凄惨な戦場を目の当たりにして、狐は再び考え込む。 なぜ、彼は、そして彼ら人間は、そうまでして殺し合うのか。 後に「白狐魔丸」(しらこま・まる)と名乗ることになるその狐は、人間という不思議な生き物への興味を募らせていくのだった。
格付:B

南の島のティオ 原作:池澤夏樹(青春アドベンチャー)

ティオは珊瑚礁のある南の島に住む少年。 小さなホテルを営む父親と二人暮らしだ。 この長閑な島で、人々は自分のペースでのんびりと暮らしている。 そんなティオの周りで起こる事件は、少しだけファンタスティックで、どこかユーモラスなものばかりなのだ。
格付:B

らせん階段 原作:エセル・リナ・ホワイト(青春アドベンチャー)

1902年のウェールズの片田舎。 人里離れたウォーレン家の屋敷で住み込みのメイドとして働くヘレンは、屋敷への帰り道、林の中に不審な人物がいるのを目撃する。 折しも、このウェールズとイングランドの国境付近では若い女性の連続殺人事件が起きていた。 あの人物は連続殺人事件の犯人なのではないか。 不安に襲われる中、ヘレンは屋敷に住む人々とともに屋敷に閉じ込められることになる。
格付:B

オーデュボンの祈り 原作:伊坂幸太郎(青春アドベンチャー)

人生におけるすべてのことから逃げ続けていた男・伊藤。 やけになって強盗に入ったコンビニからも逃げ出して、旧知のサイコパス警官・城山に追われていたはずの彼は、ふと気が付くと江戸時代から鎖国を続けているという「荻島」(おぎしま)という不思議な島にいることに気がついた。 荻島には、犬そっくりの警官、熊そっくりの船頭、妻が死んで以来本当のことをしゃべらなくなった画家、死者の言葉を伝えることができる少女、秩序を守るために殺人を続ける男、そして、未来を知ることができる賢い案山子(かかし)といった奇妙な住民たちが暮らしていた。 案山子の全面的な指導のもと奇妙な秩序を保っていた荻島だが、伊藤の来訪を契機にその秩序が崩れ始める。 そして、伊藤を変質的につけまわす城山もまた、荻島に近づきつつあった…
格付:B

押入れのちよ 原作:荻原浩(青春アドベンチャー)

後の直木賞作家・荻原浩さんの短編集「押入れのちよ」(全9編)から5編を取り上げてラジオドラマ化した作品です。 各1回(15分)ずつ全5回で放送されました。 荻原さんは本作品と同じ2007年に、もう1作、「僕たちの戦争」が青春アドベンチャーで原作として取り上げられているほか、10年インターバルを開けて2017年に「金魚姫」が採用されています。
格付:B

名馬 風の王 原作:マーゲライト・ヘンリー(青春アドベンチャー)

18世紀、モロッコはサルタンの王宮で1頭のアラブ馬が生まれた。 災難の印とされる「小麦のようなもじゃもじゃの毛」が胸に生えていた子馬。 小さく、痩せていたその子馬シャムは、しかも生まれてすぐに母馬をなくしてしまった。 とても育つまいと言われたその子馬を育てたのは、口のきけない馬屋係の少年アグバ。 彼の懸命な世話により無事に育つことが出来たシャムは、アグバと無二の絆で結ばれるようになる。 しかし、シャムはフランス王への贈りものとしてフランスに送られ、しかも異国の地で彼らは離ればなれとなってしまう。 1人と1頭の旅はどのような結末を迎えるのか。 これはサラブレッドの始祖とされる謎多き伝説の名馬・ゴドルフィンアラビアンの物語である。
格付:B

春休み少年探偵団 原作:宗田理(青春アドベンチャー)

小学6年生の光一(こういち)の母親が、突然、姿を消してしまったのは1カ月のこと。 父親は何らかの事情を知っているようだが、詳しくは教えてくれない。 不安を抱えながらも何とか我慢していた光一だが、妹のアッコが「お前の母親は父親に殺されたんだ」と虐められているという話を聞き、我慢が出来なくなってしまった。 こうなったら自分で母親を見つけ出すしかない。 友達の和田に話したところ、和田のお姉さんの大学生・重子さんや重子さんの先輩の熊さんも協力してくれるという。 こうして、母親を捜すため、光一、アッコ、和田、重子、そして熊さんの5人で「探偵団」が結成されたのだった。
格付:B

美味しんぼ探偵局 原作:雁屋哲(アドベンチャーロード)

警視庁捜査一課に配属されたばかりのキャリア警部補・水野よう子のもとに初めての担当案件が回ってきた。 事件は3人の男性の連続失踪事件。 この事件がただの失踪事件ではなく、事件の裏には大きな陰謀が存在することを感じとった捜査一課長は、新米のよう子には荷が重いと判断。 “情報提供者”の名目で、警察をドロップアウトしたアウトローの私立探偵・大東(おおひがし)を助っ人に付けることにした。 入庁に当たって事件捜査がハードボイルドな男の世界であることは十分に覚悟していたよう子だが、この失踪事件の捜査はよう子の予想を超えた過酷な展開を迎えることになる。
格付:B

闇の中の子供 原作:小松左京(FMアドベンチャー)

大杉は妻との不和と子供達の教育に悩む普通の中年男。 ある嵐の晩に、彼は自宅の扉を叩く音を耳にする。 扉を開けると、そこに立っていたのは時代がかった髪型に紋付き袴を着た、ひとりの少年。 「私は大人に殺される」という少年を、やむを得ず家の中に招き入れた大杉だが、再び家の扉が叩かれる。 「夜分、誠に失礼ながら、ちと物をお尋ね申す…」
格付:B

時間泥棒 原作:ジェイムズ・P・ホーガン(青春アドベンチャー)

ある日、ニューヨーク各所の時間がバラバラに遅れ出すという前代未聞の事件が起こった。 ニューヨーク市警のジョー・コペクスキー刑事は、混乱する市内各所の対処に負われて疲れ果てて署に戻ると、上司に呼び出され、この事件の“犯人”を捕らえることを命じられる。 これは明らかに警察で取り扱える仕事ではないと抗弁するコペクスキー。 しかし、どうも、ある物理学者が「異次元のエイリアンがニューヨークの時間を盗んでいる」というとんでもない仮説を立てたらしいのだ。 そして、焦る市警の上層部が、犯人がいるなら警察にやらせようと、この説に飛びついたらしい。 宮仕えの身ゆえ仕方がなく、このトンデモ事件の“捜査”を始めることになったコペクスキーだが、虫好きのミナハン神父、科学電算研究所のエーリンガー博士そして、同僚の女捜査官ディーナの力を借りて、少しずつ真相に近づいていく。
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