格付別一覧

格付:B

カウント2.9! 作:虎本剛(FMシアター)

今日も謝ってばかりだった。上司は「顧客の問題を解決するのがコールセンターの仕事だ」というけれど、私にとっての仕事は謝ることでしかない。毎日、ストレスで押しつぶされそうだ。そんな私を見かねて、大学で同じゼミだった南陽介が声を掛けてきた。「俺、今スポーツ新聞の記者やっててチケットが1枚余っているんだけど、明日一緒にスカッとしない?」チケットって何?プロ野球?ちがうの?聖地・蔵前ホールってどこ?「プ女子」って一体?
格付:A

悠久のアンダルス 作:並木陽(青春アドベンチャー)

8世紀にウマイヤ朝が征服してから数百年。イベリア半島、イスラム教徒が呼ぶところのアル・アンダルスは、ウマイヤ朝が滅亡して小国に分裂してもなおイスラム教の勢力圏にあった。そうした小国のひとつムルシア国の王アル・ディーブは、聡明な姉ラシーダの補佐のもと、強力な国家による平和の実現のため、日々戦いのさなかにあった。国政面ではアンダルス東海岸の統一が視野に入り、家庭的にも妹ミスリーンや身内と言ってよい亡命王女カトルンナダーとの心安まる生活を得、順風満帆に見えたアル・ディーブとラシーダ。しかし、隣国バルセロナに傭兵隊長として"隻腕のダリオ"が雇われたのを境にふたりの運命は予想もしない方向に転がり始める。
格付:A

コンビニ人間 原作:村田沙耶香(FMシアター)

小さい頃、私は普通とは少し違う子だった。例えば、喧嘩を止めろと言われたら、喧嘩しているふたりをスコップで殴った。小鳥の死骸をみつけたら、家に持ち帰って焼き鳥にしようとした。こんな行為の何がいけなかったのだろうか。今でもよくわからない。でも大学に入りコンビニでアルバイトを始めて、ようやくわかった。マニュアルどおりに働けば周りの人は喜んでくれる。この社会を動かす歯車のひとつとして今日も正しく回っていける。そうして18年が過ぎた。36歳独身、コンビニのアルバイト。この道18年のベテラン。私は普通のはずだ。
格付:B

また逢う日のうた 作:東多江子(FMシアター)

天袋の奥の古い柳行李から母・千代の日記が出てきた。不揃いのワラ半紙を麻ひもで綴じたその日記は、昭和19年10月25日、弟、隆造との別れから始まっていた。昭和19年、韓国が日本の植民地だった頃。京城(今のソウル)に住んていた姉は結婚を控えた21歳、学徒出陣した弟は京城帝国大学の学生だった。別れ際に、弟の吹くハーモニカで敵性音楽の"My Blue Heaven"を歌い再会を誓った姉弟。ごく普通の日本人姉弟が戦中・戦後にどのような青春時代を過ごしたのか、母の日記を通して息子は知ることになる。
格付:B

ストーリーボックス ザ・トーキョー 作:黒瀬ゆか他(青春アドベンチャー)

本作品「ストーリーボックス ザ・トーキョー」が放送されたラジオドラマ番組「青春アドベンチャー」は、毎日15分ずつ連続10回程度で長編のラジオドラマを放送する番組です。ただし、時々、1日15分でストーリーが完結するオムニバス形式の作品を放送することもあり、本作品はそうした短編オムニバス作品のひとつです。オムニバス作品としては「不思議屋百貨店」などタイトルに「不思議屋」と入ったシリーズや、「インテリア・ライフ」などタイトルに「ライフ」と入ったシリーズが放送されてきたのですが、近年、両シリーズとも新作が途絶えています。そうした中放送された本作品「ストーリーボックス ザ・トーキョー」は、2019年2月に放送された「夜のストーリーボックス」に続く、タイトルに「ストーリーボックス」と入ったシリーズです。
格付:AA

エンディング・カット 作:新井まさみ(FMシアター)

この家には秘密がある。美容師をしている両親と中学生の私、どこにでもある普通の家族。でも最近、美容院にお客さんの姿を見かけなくなった。聞けば父は出張で散髪をしているという。それもご遺体に。「エンディング・カット」というらしい。正直、その仕事を気持ち悪く思う気持ちはある。でも秘密はそれだけではない。この家には秘密がある。パパもママも必死で隠しているけども。
格付:C

イッセー尾形のたまゆら日記 (青春アドベンチャー)

1995年から3年に亘り1作品ずつ制作された青春アドベンチャーの「イッセー尾形シリーズ」。1995年の「イッセー尾形劇場 凡庸の極み」、1996年の「イッセー尾形のたゆたう人々」に続く、最終作がこの「イッセー尾形のたまゆら日記」でした。
格付:B

イッセー尾形のたゆたう人々 (青春アドベンチャー)

1995年から1997年の各9月に1作品ずつ制作された、イッセー尾形さんフィーチャーの3連作。本作品は1995年の「凡庸の極み」に続く第2弾で、翌1997年に制作された「たまゆら日記」との間に放送されました。
格付:B

老婆の休日 作:伴一彦(FMシアター)

明治元年創業の老舗・うなぎ屋「橋本屋」の女三代、祖母・母・娘。3人そろって「ローマの休日」が大好き。どのくらい好きって、娘に「大鳥」(オードリー)なんてドキュンな名前をつけようとしてしまうくらいだ。うなぎ屋の大女将と女将、そして食品会社のOL。立場は違えど、いずれも毎日忙しい3人が一緒に海外旅行に行くのは初めて。となると行き先は当然決まっている。ローマだ。ローマで「ローマの休日」の聖地を巡るのが今回の旅のメインテーマ。…ということになっているのだけど…3人の中に何か企んでいる人間がいるようだ。
格付:B

折紙宇宙船の伝説 原作:矢野徹(ふたりの部屋)

太平洋戦争のさなか陸軍から派遣されて訪れた山奥の山村。そこは日本の他のどこでも聞いたことがない不思議な昔話があふれる村だった。不思議なのは昔話だけではない。少女の心のまま体の発達も止めた女性。いつまでも飛び続ける紙飛行機。数年に一度、村に現れる死者の国。からくりのコウノトリで空に飛び立つカラクリ師…遠い昔、あの山の奥に、どこか遠い星の宇宙船か墜落したのではないか。そんなことを想像させられる。そこは、この世の現実の姿とかけ離れているかのような山里だった。
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