格付別一覧

格付:C

ふれるストーリボックス 作:美野洋平ほか(青春アドベンチャー)

本作品「ふれるストーリーボックス」はシリーズ4作品目となるオリジナル脚本のオムニバス作品。 「ストーリーボックスシリーズ」は2019年の「夜のストーリーボックス」以来、ほぼ年1作品が制作され、青春アドベンチャーではすっかりおなじみになりました。
格付:A

木になった亜沙 原作:今村夏子(FMシアター)

亜沙は食べてもらえない子。 初めて焼いたクッキーは男の子に受け取ってもらえず、ボケ始めた祖母は亜沙を食べ物に毒を入れていると罵った。 学校の金魚すら亜沙が飼育係だと水底から動かず、それを見た級友たちは亜沙がよそった給食に手を付けない。 母親すら、死に際にお寿司を食べさせようとする亜沙を拒否した。 亜沙はただ食べて欲しいだけなのに。受け入れて欲しいだけなのに。
格付:B

常識のない喫茶店 原作:僕のマリ(青春アドベンチャー)

駅前から続くこじんまりとした商店街の先に、学生時代に通っていた喫茶アジールはある。 この喫茶店のドアにアルバイトの募集の張り紙があることに気が付いたのは求人誌を買って帰る道すがらのこと。 大手メーカーに就職したものの目標予算に追いまくられて心を病み、退職。 そこでは面倒な客に頭を下げ続けるのが常識だった。 「この店で働くにあたって一番必要なことは優しさと思いやり」 面接をしてくれたアジールのマスターはそういった。 ここでなら私も働くことができるのだろうか。 この常識のない喫茶店でなら。
格付:A

マクロプロスの処方箋 原作:カレル・チャペック(青春アドベンチャー)

1922年、チェコ・プラハ。 ヤロスラフ・プルス男爵とアルベルト・グレゴリの100年に及ぶ財産争いの裁判はブルス男爵の勝利へと形勢が傾きつつあった。 しかし、人気オペラ歌手エミリア・マルティの介入により一気に事態は混迷の度を深める。 彼女は、プルス男爵の屋敷にグレゴリに有利な証拠となる手紙が眠っているというのだ。 恋人同士である、ブルス男爵の嫡男ヤネスとグレゴリの弁護士の娘クリスティナは、協力してその手紙を探そうとするのだが、彼らの前にあらわれたのは3人の「E・M」の謎だった。
格付:A

私は、スーパーキューピッド 作:菊地百恵(FMシアター)

銀行員、中野綾の出向先は徳島県の事業引継ぎ支援センター。 後継者のいない中小企業と後継者候補者をマッチングするのが仕事だ。 しかしなかなか上手くはいかない。 今日も畜産会社のマッチングがうまくいかず大学時代のゼミ友人と飲んで管をまいていたのだが、その愚痴を聞いてくれていた友人が急に言い出した。 「頼もうかな。うちも依頼できるやろか。」
格付:A

うるはしみにくし あなたのともだち 原作:澤村伊智(青春アドベンチャー)

この学校に通う女子の鞄には、ある日突然、雑誌が入っていることがある。 占い雑誌「ユアフレンド」の昭和64年4月号。 そこには昔自殺した姫崎麗美が残したおまじないが書かれている。 そのおまじないは同じクラスの女子の顔を好きに変えることができる。 かほちよの いきるすべなき もののわざ たえてのろはむ うるはしみにくし クラスで一番の美少女・羽村更紗が自殺した。 原因はわからない。 しかし棺の扉は固く閉じられ、葬式の参列者が彼女の顔を見ることは決してなかった。
格付:B

紅いハンカチ 作:藤井香織(FMシアター)

俺は今年も広島へ向かう。 辛くても忘れないこと、死ぬまで。 それが罪滅ぼしだと思ってきたからだ。 しかし、浪子さんとの約束を果たそうとは思ってこなかった。 「もしまたいつか会ってくれるなら…」 浪子さんはどういう思いでそう書いたのだろう。 今年、俺はこの女性と俺は初めてこの海を渡る。 浪子さんと約束した弥山の消えずの火をみるために。
格付:AA

査察機長 原作:内田幹樹(FMシアター)

昨日は成田のホテルに泊まったのに緊張でほとんど眠れなかった。 機長になって初めてのチェックフライト。 しかも査察機長はよりにもよって、あの氏原だ。 今も、彼の切れ長の目が猛禽類のように見つめている。 やりづらいったらありゃしない。 今日の成田-ニューヨーク間のフライト。 何とか無事にやり遂げないといけない。失敗したら機長の資格は剥奪されてしまうのだから。
格付:B

いつも誰かが… 作:雁田昇(サウンド夢工房)

背はあまり高くないけど顔もプロポーションもまあまあのごく普通の高校生、風子。 ある日彼女は、自分にほんの少しだけ先の出来事を予知できる超能力があることに気づいた。 こんなささやかな能力では彼女のまわりで大事件が起きたりはしない。 でも彼女の日常は少しづつ変化を見せる。 友人との付き合い方、気になる男性との関係… 今日も誰かが体験しているかもしれない、少しだけ不思議な物語。
格付:C

ハムスターになった男 原作:高橋光子(カフェテラスのふたり)

部屋で突然倒れたリョウは、ヒロコが目を離したすきに服だけを残していなくなってしまった。 やがてリョウのワイシャツの下から現れたのは1匹のハムスター。 ハムスターなのでもちろん言葉は話せない。 しかし、ヒロコはそのハムスターの雰囲気と挙動から彼が今そこにいることを悟った。 こうしてヒロコとリョウ(ハムスター)の共同生活が始まった。
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