格付別一覧

格付:A

あたふたオペラ からふる物語 作:萩田頌豊与(青春アドベンチャー)

月曜日から金曜日、毎日放送されるラジオ番組「おとなのためのトークショー・じゃこもかしこも」の今週のゲストは、劇団「盗んだだるま」を主催する劇作家で演出家の唐富士夫(から・ふじお)。司会の久子と唐との会話は全く嚙み合わないが、唐の特技「25文字で名著」や、唐の学生時代の恋愛話でなんとか番組は進行していく。しかし、4日目にして番組は緊急事態を迎えてしまう。そして唐の恋愛話に登場した人たちが次々とスタジオに現れて…
格付:AA

肥後の石工 原作:今西祐行(アドベンチャーロード)

天保10年(1839年)秋深く。石工頭、岩永三五郎は薩摩藩に依頼された石橋を無事に完成させ、故郷・肥後への帰途にあった。しかし、事件は工事が終わってから始まった。ひたひたと追跡してくる怪しい影。自分は命を狙われているのか。心当たりは…ある。完成させた橋には中央の石をひとつ取り外すだけで簡単に崩壊させることができる特殊な仕掛けを施してある。当然、戦になった場合を想定してのものだ。追っ手を差し向けたのは秘密を守りたい薩摩藩か。死にたくない。しかし道を外れ山を越えて一安心したのもつかの間、追跡してきた侍は大胆にも直接、宿の部屋に三五郎を訪ねてきた。覚悟を決めるしかないのか。
格付:AA

檻の中の殺意 原作:テリー・ブラジンスキー(アドベンチャーロード)

野生動物の本当の姿は野生でしか見ることができない。それが動物学者としてのスティーブの主張であり、長年、サンフランシスコ動物公園の園長を務める父とは最近は喧嘩ばかりだ。しかし父が倒れ、嫌々、動物園の延長代理となって改めて感じるのは、自分の原点はやはりこの動物園であったということ。何より動物が好きだし、動物園もより良いものにしていきたい。そう心に誓ったスティーブだが、着任早々、カモシカが不審な死を遂げる。そして送られてきた不吉なメッセージ。「園長、お前は俺の天使たちを閉じ込め虐待している。こんなことが続いて言い訳がない。カモシカは解放された。次はどの天使の番かな」
格付:B

とけるストーリーボックス 作:小峰貴之ほか(青春アドベンチャー)

本作品「とけるストーリーボックス」はオリジナル脚本5話で構成されるストーリボックスシリーズの第5弾です。2023年では3月の「ふれるストーリーボックス」に次いで2作品目の放送となりました。
格付:B

柳瀬裕子の”危険な逃亡者” (カフェテラスのふたり)

私、松尾加奈子は東京の花の女子大3年生。福岡に帰省するために乗った新幹線ですごく不審なおじさんに出会ったの。ずっと貧乏ゆすりをしていると思ったら顔は真っ青。ぶるぶる震えているみたい。サングラスを掛けて変な鞄を抱え込んで周りをしきりに気にしている。挙げ句の果てには「彼らの手に渡ったら大変だ」ですって?平和すぎる毎日に突然降って湧いたわくわくする事件!サスペンスのヒロイン気分でおじさんにつきまとい始めた私だけど…
格付:A

さらばアフリカの女王 原作:森詠(アドベンチャーロード)

俺の名前は北一馬(きた・かずま)。共同経営者のヘンリーともにアフリカ中の空を飛び回っている運び屋だ。愛機は1945年製ダグラスDC「キャサリン」。ちょっとばかり年増だが俺に取ってはかけがえのないフィアンセだ。そんな「ヘンリー&キタ・エアカーゴ」に新しい依頼が舞い込んだ。今回の仕事は血清を作るための特別な血液を南アフリカ・レソトからカサブランカまで空輸するというもの。しかし、キャサリンに離陸前にエンジントラブルが見つかり出発時刻に飛び立てるか怪しくなってしまった。今回の仕事が何万人もの命を救うものだと聞いたヘンリーは急遽、俺の代役として愛機「マリリン」とともに飛び立ったのだが、途中、ミサイルに追尾されているという驚愕の連絡と共に消息を絶ってしまう。これは多くの人の命を救う重要だが平和な仕事だったのではないのか!?俺は恩人でもあった相棒を失った怒りをもってドナルド・シンプソンなる依頼者を探し始めるのだが…
格付:A

夢の旅 原作:花井愛子(アドベンチャーロード)

平成元年4月1日の朝、高校入学のお祝いをもらったおしゃれ大好き少女、殊理(じゅり)は、お祝いのお金で買い物をした帰りに、浮かれ気分のまま赤信号の交差点に飛び出してしまう。目の前に迫る車。自分の人生はここで終わるのかと思った瞬間、風景がコマ送りのVTRのようにスローモーションになり、同時にどこからともなく飛び出してきた少年に助けられた。今時の子にはない凛々しさを持つ坊主頭の男の子。犬を連れた彼に一目ぼれしてしまう殊理だが、話してみるとむしろ損した気分。なぜなら彼は美形だけど頭は思いっきり可愛そうなやつみたいなのだ。だって「あの~ここは日本ですか?」なんて聞いてきたのだから。
格付:A

遺体を捜す人たち 作:足立聡(FMシアター)

僕に登山ガイドは向いていないと思う。学生をガイドするとき、特にそれを感じる。ましてや接客業とかはとても無理だ。でも山に登る資金をためるためには働かないといけない。そんな僕に1日3万円くれる仕事の話が舞い込んできた。その会社、民間の山岳捜索会社に話を聞きに行くと責任者は語り始めた。「遭難者が出ても警察や消防みたいに最初に連絡が来るわけじゃあない。それってどういうことかわかる?日数が経っているってことだよね。だから、見つけられないもしくは見つけられてもほとんどが遺体なんだ。」
格付:B

大いなる冒険 原作:ミッキー・スピレーン(アドベンチャーロード)

ある日突然、カリブ海から潮が引き、沿岸の海底があらわになった。カリブ海は沈没船の宝庫、それはつまり海底に眠る財宝の宝庫でもある。父ビンセントとともに財宝を探すために移住してきた少年ラリーにとっては千載一遇のチャンスの到来だ。しかし、父は新しいサルベージ船を建造するためアメリカ本土で銀行と交渉しており不在。でもこのチャンスは逃せない。友人のジョシュとともに父子だけが知る秘密の沈没船ベル号を探しに干上がった海底を探検し始めたラリーだったが…
格付:A

ジグが来る 原作:キャンベル・アームストロング(アドベンチャーロード)

「ジグ?ジグが来るというのか!」その言葉に4人の男たちは思わず顔を見合わせた。元上院議員、合衆国ユニオンの指導者、大企業の経営者、大統領の弟の企業家。4人はアイルランドを祖国とするアメリカ合衆国での成功者であった。そしてアイルランド統一運動を陰から支える資金提供者でもある。しかし、アイルランドは今回の資金強奪事件に4人のうちのひとり、あるいは複数の者が関与していると考えているようだ。つまり、祖国は彼らの大義への志を信用していない。確かに今回奪われた資金はIRA(アイルランド共和国軍)の1年分の活動資金にあたる。被害は甚大だ。しかしよりにもよってジグを送り込んでくるとは。ジグ、それはIRAが誇るテロリストの通称。顔もわからない。本名も知らない。狙った者は決して逃がさない。そして狙った者以外は決して傷つけない。ある意味、アーティストといってよい最強の殺し屋。
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