5つの贈りもの 原作:パール・バック、作:井出真理(青春アドベンチャー)

格付:B
  • 作品 : 5つの贈りもの
  • 番組 : 青春アドベンチャー
  • 格付 : B
  • 分類 : 日常
  • 初出 : 2005年12月12日~12月16日
  • 回数 : 全5回(各回15分)
  • 原作 : パール・バック(第1話~第3話)
  • 脚色・作 : 井出真理(第1話~第3話は脚色、第4話・第5話は作)
  • 音楽 : 山内雄喜
  • 演出 : 真銅健嗣
  • 主演 : 矢沢心ほか

クリスマスを巡る5つの短編で構成されたオムニバス作品で、2005年のクリスマス前の時期に放送されました。
ちなみに、クリスマス前の時期といえば、2013年と2020年に「クリスマス・キャロル」を、1993年と2010年には「サンタクロースが歌ってくれた」(再放送)を、2017年と2019年には「クリスマスの幽霊」を、2009年には本作品「5つの贈りもの」(再放送)を12月に放送しており、かなり意識して放送スケジュールを組んでいるようです。
その他、2月26日に「蒲生邸事件」を放送したり、終戦の日の前に「珊瑚の島の夢」を放送したり、ナチスドイツのポーランド侵攻の日に「また、桜の国で」を放送したり、青春アドベンチャーって、意外とこういう季節ものの放送スケジュールをするんですよね。

原作付きとオリジナルのハイブリッド

さて、本作品の原作者は、1938年にノーベル文学賞を受賞しているアメリカの女流作家であるパール・バックです。
しかし、パール・バック原作の作品は「わが心のクリスマス」(8つの短編収録)に収録されている3作品のみで、他の2作品は本ラジオドラマのために脚本家の井出真理さん書き下ろしたオリジナル作品のようです。
本作品のような、一部作品が原作付きで、一部がオリジナルというのは、他の青春アドベンチャー作品にはない本作品の特徴です。

各回の概要

さて、各話のタイトルとジャンル、格付、概要及び一言は以下のとおりです。
クリスマスというと、ともすればファンタジックな内容になりがちなテーマです。
しかし本作品は、非現実的な内容に逃げることがない地に足の付いた話になっているのが好印象だったのですが、残念ながら第5話のみ、ちょっと不思議な話になってしまっています。

タイトル ジャンル 格付け 粗筋 一言
1 新しいクリスマス 日常 A 5人の子供と過ごすクリスマス。でも今年は懐が厳しくてプレゼントが用意できない。 ちょっと宗教臭いが、いい話。確かに子供への最大のプレゼントは信頼なのかも。
2 クリスマス物語 日常 B- 息子とふたりで過ごすクリスマス。そこに別居している夫から電話が入るが… 特に可もなく不可もなし。個人的には本作品の結末は何の解決にもなっていないと思う。
3 大きな星 日常 B+ 田舎に越してきたジンプシーは、クリスマスに幽霊が出るという話を聞くが… 良く聞くが「忘れられない限り人は死なない」という言い回しがちょっとだけ心に残る。
4 たからもの 日常 B クリスマス休み。エイミーは気の合わないルームメイトと二人きりになってしまう。 矢沢心さん演じるジェーンのウザったさが秀逸。あまりお近づきになりたくないタイプ。
5 海の人々 幻想(海外) C+ クリスマス。サーファー・ジェイコブの前に待ちに待ったビッグウェーブがやってきた。 超常現象でいい話にしてしまったのは残念。ハワイの雰囲気は伝わってくる。

パール・バックはNHKの朗読でも2012年に「神の火を制御せよ」が取り上げられています。
こちらは原爆製造を巡るドラマです。

1話ごとに異なる主演俳優

出演者は主役級の配役が1話ごとに替わる豪華な?仕様。
その中で、女優の矢沢心さん(K-1選手の魔裟斗さんの奥様ですね)やタレントの君嶋ゆかりさん、俳優の小原雅人さん・阪本浩之さんなどが複数の話で登場されています。
特に第4話と第5話は、メインランドとハワイに離れ離れになった恋人たちがすごすそれぞれのクリスマスを描いており、登場人物も一部、重複しています。

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