格付:A

格付:A

礼文バージンロード 作:桜田ゆう菜(FMシアター)

礼文島で昆布漁師をする道夫のもとに、別れた妻と同居している娘の夏来(なつき)が訪ねてきた。 結婚が決まったので、結婚式で一緒にバージンロードを歩いて欲しいという。 お父さん結婚式来てくれるでしょ、という夏来に道夫は即答できない。 実は夏生は妻が不倫の末に別の男との間に設けた子供なのだ。 しかも今、夏来と暮らしている彼女の義理の父ことが、妻の不倫相手だ。 しかし、元妻から夏来に出生の秘密を明かすことを止められている道夫は出席できない理由を説明することができない。 次第に険悪になる夏来と道夫だが…
格付:A

猿がヂャラヂャラ 作:綾瀬麦彦(サウンド夢工房)

1992年・申年の年頭に「サウンド夢工房」にて放送された、サル尽くしバラエティドラマ番組、それがこの「猿がヂャラヂャラ」でした。干支ネタと言うことで言えばこの「猿がヂャラヂャラ」が干支シリーズのご先祖的な企画といえるかも知れません。 さて、本作品は10回連続で放送された作品ですが各回の大まかな流れは以下のとおり。「モンキーシアター」を中心としていくつかのショートコーナーで構成されています。
格付:A

ウィル 作:今城文恵(青春アドベンチャー)

1863年の夏、新聞記者として赴いた西部ネバダ州ブルーバードビルで、私はウィリアム・オマリーという少年と出会った。 彼は両親を亡くし叔父に養われる貧しい少年で、友人といえる人間は保安官の息子である足の不自由なクリスだけ。 街一番の腰抜けと揶揄される臆病な少年だった。 しかしある時、一人の女性と一丁の銃との出会いが彼の人生に大きな転機がもたらすのを私は見た。 私は私自身のため、この暴力に支配された街で見聞きしたすべてをここに記す。 世界の片隅で起きた少年の小さな成長の物語。 発表のあてはない。 しかし書き残すべき価値があるものだと私は信じている。
格付:A

昼も夜も彷徨え 原作:中村小夜(青春アドベンチャー)

12世紀。ヨーロッパ・イベリア半島にイスラム教徒が跋扈し、中東・エルサレムを十字軍という狂気が支配していた時代。 2大宗教の圧迫が強まる中、ユダヤ教徒はその内部でも独善的なラビ(宗教指導者)による排他的な指導体制を敷いていた。 そんな時代にひとりの若いユダヤ人神学者がラビたちの独善的な主張に異を唱える。 イスラム教の信仰告白をしてでも生き延びるべきだ。 しかし、彼自身は違う道を選ぶ。 自由だけは手放せない。 だからそれ以外の全てを手放して逃げる。 逃げて己の信条が守れる場所を探して昼も夜も彷徨い続ける。 風のように彷徨い続けるその生き方こそ彼の精神の姿そのものだった。
格付:A

木になった亜沙 原作:今村夏子(FMシアター)

亜沙は食べてもらえない子。 初めて焼いたクッキーは男の子に受け取ってもらえず、ボケ始めた祖母は亜沙を食べ物に毒を入れていると罵った。 学校の金魚すら亜沙が飼育係だと水底から動かず、それを見た級友たちは亜沙がよそった給食に手を付けない。 母親すら、死に際にお寿司を食べさせようとする亜沙を拒否した。 亜沙はただ食べて欲しいだけなのに。受け入れて欲しいだけなのに。
格付:A

マクロプロスの処方箋 原作:カレル・チャペック(青春アドベンチャー)

1922年、チェコ・プラハ。 ヤロスラフ・プルス男爵とアルベルト・グレゴリの100年に及ぶ財産争いの裁判はブルス男爵の勝利へと形勢が傾きつつあった。 しかし、人気オペラ歌手エミリア・マルティの介入により一気に事態は混迷の度を深める。 彼女は、プルス男爵の屋敷にグレゴリに有利な証拠となる手紙が眠っているというのだ。 恋人同士である、ブルス男爵の嫡男ヤネスとグレゴリの弁護士の娘クリスティナは、協力してその手紙を探そうとするのだが、彼らの前にあらわれたのは3人の「E・M」の謎だった。
格付:A

私は、スーパーキューピッド 作:菊地百恵(FMシアター)

銀行員、中野綾の出向先は徳島県の事業引継ぎ支援センター。 後継者のいない中小企業と後継者候補者をマッチングするのが仕事だ。 しかしなかなか上手くはいかない。 今日も畜産会社のマッチングがうまくいかず大学時代のゼミ友人と飲んで管をまいていたのだが、その愚痴を聞いてくれていた友人が急に言い出した。 「頼もうかな。うちも依頼できるやろか。」
格付:A

うるはしみにくし あなたのともだち 原作:澤村伊智(青春アドベンチャー)

この学校に通う女子の鞄には、ある日突然、雑誌が入っていることがある。 占い雑誌「ユアフレンド」の昭和64年4月号。 そこには昔自殺した姫崎麗美が残したおまじないが書かれている。 そのおまじないは同じクラスの女子の顔を好きに変えることができる。 かほちよの いきるすべなき もののわざ たえてのろはむ うるはしみにくし クラスで一番の美少女・羽村更紗が自殺した。 原因はわからない。 しかし棺の扉は固く閉じられ、葬式の参列者が彼女の顔を見ることは決してなかった。
格付:A

虫明亜呂無短編集 (ふたりの部屋)

本ラジオドラマ「虫明亜呂無短編集」は作家・虫明亜呂無(むしあけ・あろむ)さんによるスポーツをテーマにした10編を原作とする作品です。 珍しいお名前の虫明さんですが、名字も名前も本名とのこと。 虫明さんご自身は文京区の湯島生まれ(開成中学校→早稲田大学)ですが、虫明は岡山に多い実在する名字。 亜呂無は大正時代の洋画家だった父・虫明柏太氏がフランス語の「香り」(英語でいうアロマ)から付けたのだそうです。
格付:A

ふたりの娘 作:新井まさみ(FMシアター)

建付けの悪い扉を力いっぱいに開けたら、向こう側に1人の少女が立っていた。 わざわざ東京から京都まで訪ねて来たはずなのに、すぐに帰ろうとする少女の態度に不審を感じて問い詰めると、彼女は父の不倫相手の娘だった。 父が遺書にとんでもないことを書いていることが発覚して、今、両親は離婚寸前。 娘である私としても父に裏切られたという思いしかない。 寄りにもよってこんなタイミングでやってきたこの少女は、またとんでもないことを言い出した。 不倫相手の女が死んで、そちらも遺言を残したというのだ…
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