格付:B

格付:B

幻の動物園 作:小野小町(カフェテラスのふたり)

本作品「幻の動物園」は、1985年4月から1988年3月までの3年間、NHK-FMに存在した「カフェテラスのふたり」という番組で放送された作品です。全10回の作品で、各回ごとにすでに絶滅した動物を1種類ずつ紹介したうえで、その動物をモチーフとした(と思われる)ショートドラマを放送する作品でした。
格付:B

風の名はアムネジア 原作:菊地秀行(アドベンチャーロード)

1996年5月。原因不明のアムネジア(記憶喪失症)が人類を襲った。すべての人間は、道具の使い方や言葉だけでなく、文明人としての生活方法についての全ての記憶を失い、文明の残骸に取り囲まれた原始人となってしまった。それから3年、荒廃したサンフランシスコを行く一人の少年がいた。彼の名は“ワタル”。ただ一人、言葉をしゃべり、自動車を運転し、銃を撃つ。彼はなぜ文明社会の記憶を残しているのか。他に記憶を持っている人間はいないのか。なぜ人類は記憶を失ってしまったのか。ワタルの旅はこれらの謎を解明することが出来るのか。
格付:B

雨にもまけず粗茶一服 原作:松村栄子(青春アドベンチャー)

19歳になった。受験した大学はみんな落ちた。ちょっとだけ真面目にやっていたギターだって、正直、プロになれるとは思えない。なんにもやる気が起きない。家元ジュニアとして、子供のころからやらされてきた茶道には全く興味がわかない。親に反発して家を飛び出して、流されるまま京都に来てみたけど…今の自分が中途半端でカッコ悪いことは、頭の悪い自分でだってわかる。オレって一体、何がしたいんだろう。
格付:B

ほかの誰でもないアヤコ 作:鈴江俊郎(FMシアター)

気が付くと、空中に自分がいた。何というドジ。階段から盛大に落っこちたのだ。ヤバい…しかし、目覚めたらお花畑にいた。助かったのか?いや、目の前にいる「死神のお使い」と自称する男によれば、まだ、生死の狭間にいるらしい。しかも、この男に、自分が生きる値打ちのある人間であることを納得させられないと本当に死んでしまうらしい。しかも45分の間に。マジか…
格付:B

夢の10分間 原作:豊田有恒(ふたりの部屋)

SF作家・豊田有恒さんの同名のショートショート集「夢の10分間」の中から10編をドラマ化した作品です。本作品を放送した「ふたりの部屋」は、本作放送当時、月曜日から金曜日のそれぞれ10分ずつ放送される帯番組でした。そのため、この「夢の10分間」というタイトルを見ると、あたかもこの番組のために書き下ろされたオリジナル作品のようですが、別途、原作本があるようですので、「10分間」が一致しているのは偶然のようです。
格付:B

10人のシンデレラ パートⅢ 作:湯本香樹実(カフェテラスのふたり)

「シンデレラ」といえば、今ではすっかりディズニーアニメがイメージされる訳ですが、もともとは世界中に類似の話が伝わっている民間伝承なのだそうです。その範囲はとてつもなく広く深く、西欧のみならず中国にも類似の話があり、古くは紀元前1世紀にギリシアの歴史家ストラボンが記録したエジプトが舞台の話にまで遡るとか。どの話も継母や義姉にいじめられたり、王子や王様に見初められたり、何かの道具を切っ掛けに幸せになったりといった基本的な構造は同じです。そして、17世紀にフランスの文学者シャルル・ペローが、「ガラスの靴」や「かぼちゃの馬車」といった要素を取り入れたものが、ディズニーのシンデレラの原型になりました。この話に、これほど広汎な人々に受け入れられるに値する如何なる普遍的な価値があったのか、また、出所がひとつだとするとどのように伝播したのか、興味は尽きないところです。
格付:B

私の告白 作:さわだみきお他(青春アドベンチャー)

1996年から2003年まで毎年1作品ずつ制作されていた、NHK名古屋局による脚本家競作のオムニバスラジオドラマシリーズ。通称、「10人作家シリーズ」と呼ばれるこのシリーズの第7弾が、本作品「私の告白」でした。「10人作家シリーズ」と言えば「難解・地味・沈鬱」が特徴です。各回のテーマを見ても「夢」、「記憶」、「嘘」、「悪戯」など、如何にもなものが並びますが、そんな中では本作品は「告白」という暗くなりがちな共通テーマが設定されている割には、いつになく明るい雰囲気の作品になっています。その最大の原因は、やはり主演を務める中江有里さん、松田洋治さんのフレッシュな声でしょう。
格付:B

考古学的考察による1991年 作:藤井青銅(サウンド夢工房)

こちら30世紀の3Dラジオステーション。20世紀の皆さん、聞こえますか。現在、時空変換システムを使って、30世紀から1000年過去の1991年に向かって電波を発信しています。1991年には何があったのか、その情報の大部分が30世紀ではすでに失われていますが、発掘された「かせつとてえぷ」を分析した最新の考古学の成果を電波に乗せて発信します。20世紀の古代日本人の皆さん、聞こえますか。我々の研究結果は正しかったのでしょうか。
格付:B

もしかして時代劇 原作:宮本昌孝(アドベンチャーロード)

芸能界志望の17歳の女の子・津田美雪は、「ミス花らっきょ」のオーディションのために訪れた福井県で、天正年間の戦国時代にタイムスリップしてしまった。現代に帰る手段もなく、悲嘆に暮れる美雪……なんて事は全くなく、茶々姫(後の淀君)と入れ替わったのをいいことに、さっさと戦国時代に適応し、侍女や家来たちをあごで使い始める美雪。しかも何を勘違いしたか、「歴史を変えるようなメチャクチャなことをすればタイムパトロール(←そんなものはいない)に捕まって現代に帰れるに違いない」と思い込んでしまったから、さあ大変。のんきで世の中全部が自分中心に動いていると思っている少女の、成り行き任せの冒険が始まった。
格付:B

笑う20世紀パート2 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

脚本家・構成作家の藤井青銅さんによるコメディ短編ラジオドラマ集である、「笑う」シリーズの第2作目が本作品「笑う20世紀パート2」です。藤井青銅さんの公式HPによれば、第1作は、ラジオドラマの制作以前に藤井青銅さんが書いた原作本をもとにした作品でしたが、このパート2はラジオドラマオリジナル脚本として書き下ろされたもののようです。
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