格付:B

格付:B

草上仁のミラクルワールド (青春アドベンチャー)

草上仁さんは、青春アドベンチャーでも有数の採用作品数の多い作家さんで、「くたばれ!ビジネスボーグ」(1993年)、「ウェディング・ウォーズ」(1995年)、「お父さんの会社」(1996年)、「愛のふりかけ」(2000年)の4作品が、それぞれ連続10回でラジオドラマ化されています。 この記事でご紹介する「草上仁のミラクルワールド」はこれらの作品と異なり、その名のとおりハヤカワ文庫から出版しているの短篇集「お喋りセッション」、「ラッキー・カード」、「ゆっくりと南へ」の中から4篇を選び、各1回15分でラジオドラマ化したショートショートラジオドラマ作品です。 ちなみに全4回と中途半端な放送回数なのは、11月3日が特番でお休みであったためのようです。
格付:B

「卯」の音も出ない! 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

銀河連邦からこの星に派遣され、人間が間違った方向に進まないか、近い将来この星を銀河連邦に入れても大丈夫か、を監視するのが我々の役目である。 そう我々は監視員。 今年も、1年間、虎(寅)に扮してこの星を見守ってきた監視員から、来年、兎(卯)に扮する監視員に引き継ぎを行う時期がやって来たのだ。 いい時だけチヤホヤする飽きっぽい性格、行き当たりばったりの経済運営、物質的な満足のみを追い求め心の満足に気づかない、そして自ら文化を育てようとしない… この国の人々の性質は少しは変わったのだろうか。
格付:B

マージナル 原作:萩尾望都(サウンド・ファンタジードラマ)

2999年。 D因子の蔓延により地球に住む人々の遺伝子は汚染され、女性が生まれなくなっていた。 月のカンパニーの支配の下、たった一人の女性「マザ」のほかは男ばかりの世界。 しかも、そのマザも年老いて十分に子供を供給できなくなっていた。 存続しているのがやっとのギリギリの(マージナルな)世界。 新しいマザの出現を促すために、年老いたマザを暗殺したグリンジャは、逃走する途中で、行き倒れている美しい少年に出会う。 少年は「キラ」という謎の言葉をつぶやくのだが…
格付:B

スペース・マシン 原作:クリストファー・プリースト(青春アドベンチャー)

1893年、イギリスはヨークシャー。 自動車運転用のゴーグルのセールスマンをしていたエドワード・ターンブルは、アメリア・フィッツギボンという令嬢と出合う。 アメリアは大発明家であるレナルズ教授の秘書をしているという。 彼女の美しさに一目ぼれし、また、彼女を通じてレナルズ教授にゴーグルを売り込めれば一儲けできると考えたエドワードは、アメリアへの接触を図る。 しかし、アメリアはエドワードが思っていたよりずっとお転婆で、しかも、レナルズ教授はエドワードが想像していたよりずっととんでもないものを発明していたのだった。
格付:B

シブちゃん 原作:香取俊介・田中渉(青春アドベンチャー)

“シブちゃん”こと、都立池袋西高・定時制2年生の大河原渋(おおがわら・しぶ)が姿を現したのは、行方不明になってから1週間後だった。 この1週間の間、何をしていたのかを一切語らないシブちゃん。 しかし、シブちゃんの中の何かが変わっていた。 父親は事業が失敗して破産・失踪、母親は難病でもう何年も生きられない。 すっかり人生を諦めかけていたはずのシブちゃんが、一念発起。 起業して母親の手術費用1億5千万円を稼ぐと言い出したのだ。 そう、確かにシブちゃんは変わった。 周りの人間には1週間でも、シブちゃんにとっては8年間の歳月が過ぎていたのだ。 それもただの8年間ではない。 幕末から明治に至る濃密な8年間を渋沢栄一という希代の偉人と伴に駆け抜けたのだ。 渋沢栄一の言葉を胸に、シブちゃんと仲間達の“エコ食堂”が動き始めた。
格付:B

来年こそはワン!だふる 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

銀河連邦から十二支に扮した監視員が派遣され、この国を監視すること、はや1000年以上。 今年もまた、人類は銀河連邦への加盟に値するほど成熟できずに年末を迎え、酉(トリ)に扮した監視員から戌(イヌ)に扮した監視員へ、年末恒例の業務の引き継ぎが行われている。 それに耳を傾けて、今年この国で何が起こったのかを振り返ってみよう。
格付:B

不思議屋貿易商 作:山本むつみ他(青春アドベンチャー)

青春アドベンチャーを代表する脚本家競作のオリジナル短編集作品シリーズ「不思議屋」シリーズ"。 本作品「不思議屋貿易商」は、全部で8作品制作された不思議屋シリーズの6作品目にあたり2005年に放送されました。 最後の不思議屋シリーズである「不思議屋料理店」(2007年)が制作されてからすでに8年以上が経過していますが、案内役としてこの作品の看板であった永井一郎さんが昨年急逝されていますので、おそらく不思議屋シリーズの新作が制作されることはないと思われます。
格付:B

キャロル 原作:木根尚登(サラウンド・ファンタジー)

イギリスに住む少女キャロルの周りでは、人気バンド「ガボール・スクリーン」の新曲「ソング・オブ・プカラ」が今までにない酷い出来だと話題になっていた。 そんな、ある日、ロンドン・ビックベンの鐘の音が突然聞こえなくなるという不思議な事件が起き世間は騒然となる。 同時に、ロンドンフィルハーモニーでチェロを演奏しているキャロルの父親も、自分のチェロから音が出ていないようだと言い出した キャロルは、この違う場所で違う人間に起こった3つの出来事がいずれも「音」に関係することに気がつく。 父を助けるために、キャロルは「ソング・オブ・プカラ」を学校の複合芸術科目で使用している機械で分析することを思い立つのだが、それがキャロルが異世界ラ・パス・ル・パスに迷い込んむ切っ掛けとなってしまったのだった。
格付:B

大地の子エイラ 原作:ジーン・アウル(ドラマ・スペシャル)

氷河期の終わり。 5歳の少女エイラは、地震により家族全員を失う。 そして、放浪の末に、自分とは全く違う姿形をした“人間”の集落にたどり着き、九死に一生を得る。 彼らはエイラと違い、低い背丈、曲がった腕、毛深い身体を持ち、声より身振り手振りに頼ってコミュニケーションをする民だった。 エイラは、やさしい養父母のもと落ち着いた生活を得ることができたものの、彼らの考え方や秩序にどうしても馴染めない。 そして、自分の“みにくい”容姿もまた受け入れられなかったのだ… ネアンデルタール人「洞穴熊ウルススの民」中で、“みにくいアヒルの子”クロマニョン人のエイラはどう生きていくのだろうか。
格付:B

白狐魔記 戦国の雲 原作:斉藤洋(青春アドベンチャー)

楠木正成との悲しい別れから早200年。 命の奪い合いを繰り返す武士との付き合いに疲れ果てて、人間社会との関わりを断っていた生真面目な妖狐・白狐魔丸だが、姉とも慕う女狐・雅姫(つねひめ)の誘いを受け、久しぶりに、ある人間を見にいくことにする。 その人間の名は織田信長。 信長は女性的な容姿とは裏腹に、今まで出会ったどの武士よりも苛烈な男だった。 信長や、彼を仇敵と付け狙う不動丸と出会うことにより、白狐魔丸もまた日本史上最も激しい戦乱の世に巻き込まれていくことになる
タイトルとURLをコピーしました