格付別一覧

格付:A

笑う世紀末探偵 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

私の名前はゴドウ・ツトム、私立探偵だ。私は、小学生の時に聞いた「ノストラダムスの大予言」に衝撃を受け、以後、悩んだとき迷ったとき、人生の指針をこの大予言に頼って生きてきた。そして、世界滅亡の兆しを見つけるために、世紀末に関わる事件だけを扱う探偵になったのだ。世の中で起きる大事件はすべてノストラダムスの大予言で説明することができる。今日もポケット版「ノストラダムスの大予言」を懐に難事件に挑む。私の名前はゴドウ・ツトム、人呼んで「世紀末探偵」。
格付:B

警官嫌い 原作:エド・マクベイン(FMアドベンチャー)

死体を仰向けにしてわかった。こいつはマイクだ、マイケル・リアダン。つまりガイシャは俺の同僚、87分署の刑事だったのだ。マイクはなぜ殺されたのか。通り魔に巻き込まれたのか?いや待ち伏せして後頭部を一発。これは用意周到な犯行。怨恨の可能性も高い。ヤツも刑事だ、心当たりはいくらでもあるだろう。つまり、いつ俺の身に降りかかってもおかしくない事態といえる。なんとも不愉快なことだ。それに今年の夏は異常に暑い。何もかもが不愉快なことばかりだ…
格付:A

ひとめあなたに… 原作:新井素子(ふたりの部屋)

昨夜は飲みすぎた。記憶は曖昧。それは飲みすぎるよ、カレに「自分は癌だ、だからほっておいて欲しい」なんて言われたら。ショックのあまり何も言えなくても、男友達と一晩飲み明かすことになっても仕方ないじゃない。それにしても度が過ぎたかも。記憶がないどころか、ありえないニュースまで記憶している。「地球に隕石が衝突するので人類の絶滅まであと1週間」とか、随分とひどい妄想だ。…あれ?朝のニュースでも同じことを言っている?まさか、まさか、本当なの?でも、もし本当ならこんなところでグズグズしてはいられない。こんな別れが最後になるなんて絶対イヤ。せめてひとめ会ってもう一度だけでも話がしたい。行こう、カレが住んでいる鎌倉まで。
格付:C

ぱきゅん 作:木皿泉(青春アドベンチャー)

刑事だった父が死の直前まで心配していたのは、一人残される息子の僕のことではなく、後輩の刑事"ぱきゅん"のことだった。しかし、当のぱきゅんは一度も父の見舞いに来ることはなく、葬儀の場からも逃げ出した。まるで汚いものから逃げるように。僕はぱきゅんを絶対に許さない…はずだったのに。なぜか、ぱきゅんと同居することになってしまった。しかも、僕を痴漢の冤罪に陥れた陽子や、父の元同僚の溝口まで転がり込んできた。そして事件は起こり始める。ぱきゅんの書いた「完全犯罪ノート」そのままに。
格付:B

オウジとKの物語 原作:北村想(ふたりの部屋)

パキスタンにある古代都市モヘンジョダロの遺跡で空飛ぶ少年を目撃した脚本家"K"が死んだ。そしてKの葬式の日、日本の小都市N市にある火葬場の煙突から空に飛び立つ少年が目撃される。遠く離れた全く異なる2つの場所に出現した少年=オウジ。Kの劇団、「ハーレーズコメット」に所属する俳優のネキ・シンスケは独自に調査を開始し、Kの死の背後に「文明を生み出したところの、文明を破滅に導く、文明の具現化した何か」の存在に気が付く。それこそが「量体D」なのだった。
格付:A

アキバの休日 作:藤井青銅(FMシアター)

今、日本でもっともクールな場所、それがアキバ。そのアキバを目指して一人のオタクがやってきた。彼の名はアーチボルト王子。歴とした某国の王太子だが、東洋の古い思想にもある“オタク”そして”萌え”を体現する男だ。「“萌え”とはそこにあってそこにないもの。本物のようで本物ではない。かといって偽物のようで偽物ではない。見る者と見られる者との間にほのかに生まれるもの。その一瞬を見事に捉え形にしたものに、私たち“オタク”は“萌え~”なのです」…って大丈夫か?
格付:B

あずかりやさん 原作:大山淳子(青春アドベンチャー)

そのお店は商店街のはしっこにあって、一見、お店なのか民家なのかもわからないし、ぼーっとしてたら通り過ぎちゃうかも知れない。お店の名前は「さとう」?いえいえそれは和菓子屋をしていた先々代がわかりやすく「砂糖」と書いただけ。では和菓子屋さん?いえいえ違うのです。そこは「あずかりやさん」。盲目の店主が「社長」と一緒に営む小さなお店。預かり賃は1個1日100円です。
格付:A

AI(アイ)は故障中 作:桑原亮子(FMシアター)

廃墟になったかつての劇場で、老人はひとりのAIアンドロイドと出会う。「40年型AI」、アイドル型AIの傑作と言われたそれは、しかし今は動かない。彼女は死んでいるのか、生きているのか。それは「生きている」の定義による、「死んでいる」の定義による。彼女と老人と、そして若き日の老人。過去と現在を行き来する3人の対話が始まる。
格付:AA

黄金海峡 原作:南里征典(アドベンチャーロード)

笛吹草介(うすい・そうすけ)は、サルベージ中の事故からの復帰を目指す国際的ダイバー。しかし、リハビリのために投宿していた山陰のホテルの近く、海岸崖下の海底洞窟にアタックしたものの再び潜水病になってしまう。恥じ入る草介だが、何かがおかしい。思えばエアになにやら甘いにおいがあった気がする。何か混入していたのではないか?これは事故ではないのではないか?さらに草介のまわりで起こる様々な出来事。崖沿いの瀟洒な別荘で起きた外国人男性と日本人女性の心中事件…海岸沿いの村の住民が一夜にして忽然と消えた失踪事件…そして同宿の女性の突然の記憶喪失…この山陰の寒村に何かが起きている。
格付:A

紺碧のアルカディア 作:並木陽(青春アドベンチャー)

西暦1201年、ヴェネツィア共和国元首エンリコ・ダンドロの孫娘フェリチータ・ダンドロが船長を務める武装商船ファルコドーロ号は、ヴェネツィアへの帰途、海賊に襲われる商船を救援、ひとりの貴人を保護する。彼女の名はテオドラ。斜陽の時を迎えつつある東の大国、千年の都コンスタンティノポリスに都をおく東ローマ帝国の皇女。それは終わりの始まり。理想と欲得、賞賛と罵声に包まれた「史上最悪の十字軍」に自分が加担していくことになることを、この時のフェリチータはまだ知らない。
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