格付別一覧

格付:B

ストーリーボックス ザ・マネー 作:水城孝敬ほか(青春アドベンチャー)

現在継続している青春アドベンチャーのオムニバスシリーズのひとつであるストーリーボックスシリーズの最新作がこの「ストーリーボックス ザ・マネー」です。ストーリーボックスシリーズの作品の多くはタイトルが「○○のストーリーボックス」という形式なのですが、本作品は「ストーリーボックス ザ・トーキョー」以来、久しぶりに後ろにテーマが入る形式です。内容的には他のストーリーボックスシリーズの作品と同様に日常系のストーリーが中心で、第4話「俺はゴッド」のみファンタジー要素があります。
格付:B

ツシマヤマネコの歌 作:桑原亮子(FMシアター)

そのツシマヤマネコは幼い男の子でした。母親はいません。エサを探しに行ったきり戻らないのです。生きるためには自分でエサをとらなければいけませんが山にはエサがありません。危険だけど田んぼの近くまで行けばエサは見つかるはず。仲良しのスダジイの老木・スダ爺に教えられたその子は里に下りたのですが…
格付:A

サウンドミュージカル 雪色オルゴール 作:まきりか(特集オーディオドラマ)

アスカは自分に自信が持てない高校2年生。アスカにとって、世界的なジュエリーデザイナーである母ユリもコンプレックスの対象でしかなかった。しかし、そんなキラキラした母にも一点、影が差すことがある。自分の出身地、北海道・室蘭の話を一切しないのだ。それにもまた自分のルーツを否定されたように感じてしまうアスカは、ある日小遣いを叩いて室蘭に母のルーツを探す旅に出る。そこで待っていたのは鉱物の精霊たちとともに過去をめぐる不思議な旅だった。
格付:AA

彼女が遺したミステリ 原作:伴田音(青春アドベンチャー)

一花(いちか)とともに人生を過ごすはずだった家に引きこもって1年4カ月。病気で亡くなった彼女から手紙が届いた。死人から手紙が来るわけはない。そんなことはわかっている。ということはこの手紙は生前、彼女が手配していたものだ。あの時、病室を離れなければ良かった。ずっとそう思ってきた。最後に彼女は何を言おうとしていたのか。この手紙を読めばそれがわかるかも知れない。今、よすがにできるのはそれだけだ。
格付:B

ピアノdays 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

本作品「ピアノday」は「青春アドベンチャーにもっとも多くの作品を提供した男」藤井青銅さんによるオリジナル脚本のオーディオドラマです。作品形態は1話15分完結のショートストーリーが5本で構成される、いわゆるオムニバス形式ですが、「全話(ほとんど)同一の作者」+「オリジナル脚本」+「コメディ色(ほとんど)なし」という作品は青春アドベンチャー30年の歴史でも実はほとんどなく、ほかには「ブラックホール」(宮崎由香さん・綾瀬麦彦さん脚本・1992年)、「日常生活の冒険」(北野勇作さん脚本・1997年)程度しか思いつきません。
格付:B

罵詈雑言忠臣蔵 作:池谷雅夫(FMシアター)

時は元禄15年12月15日…の翌日。赤穂浪士が討ち入って本懐を遂げた吉良邸にまたしても討ち入りの鬨の声が鳴り響く。吉良は悪者!吉良は嫌い!世間で巻き起こる轟轟たる赤穂浪士同情論、吉良悪玉論を背景に新たな討ち入りが決行されたのだ。まあつまり便乗討ち入りだ。この時、上野介の孫である吉良義周の首を求める暴徒の前に敢然と立ちふさがったのが上野介の妻、吉良富子。あるいは脅し、あるいは宥め、証明書を発行し、家財を提供し、硬軟両面から暴徒に対する富子だが。
格付:A

SとF 作:イトウシンタロウ(青春アドベンチャー)

高校1年生の僕、藤本聡は恋をした。同じSF研究部の先輩、鈴宮富美加さんに近寄っただけで、胸は高鳴り頬は上気する。世界の見え方が変わったんだ。これが恋でなくてなんだというのだ。「いや、違うよ。」でも富美加先輩はそう言った。「君が今、私に対している気持ちは恋愛感情ではないと思う。」そして確かに僕の周りの世界も変わったのだけど、それは思っていたのとは少し違ったんだ。
格付:AA

四日間家族 原作:川瀬七緒(青春アドベンチャー)

暗く湿っぽく、機械油やタバコの匂いがしみ込んだオンボロのバン。車内は赤いガムテープで内側からしっかりと目張りされた。そう、ここが私たち4人の人生の最後となる場所だ。鉄工所を倒産させた中年男性・長谷部康夫、コロナ禍で追い込まれたスナックのママ・寺内千代子、陰気な高校生・丹波陸斗、そして今は「坂崎夏美」と名乗っている私。お互いの素性も事情も知らない私たち4人。だが集まった目的だけは一致している。それは自分たちの人生の終焉。しかし、誰一人いないはずの暗い山中に突然ひとりの女が現れたことにより私たちの運命は変わった。正確にはひとりの女とひとりの赤ん坊によって。始まったのは4人の終焉の物語ではなく、4人の新しい人生の始まりの物語だったのだ。
格付:B

新釈・遠野物語 原作:井上ひさし(青春アドベンチャー)

東京の大学を休学して故郷・遠野に帰ってきたボク、山之上ひさし。特別養護老人ホームの臨時職員として働き始めたが、そこでもなかなかうまくいかず、先輩の美桜(みお)さんから叱責を受ける日々。役に立ちたいという一心のボクは、近所でトランペットを演奏する不思議な老人、犬伏さんから気化された遠野の昔話を特養ですることを思いつくが…
格付:B

星のスケッチブック 作:田窪泉ほか(青春アドベンチャー)

脚本家共作のオムニバス作品「星のスケッチブック」。2024年の青春アドベンチャーはこの「星のスケッチブック」でスケッチブックシリーズが3作品も制作されることになりました。2023年のオムニバス作品が「ふれるストーリーボックス」、「とけるストリーボックス」とストーリーボックスシリーズだったのに対し今年はなぜスケッチブックなのか。単に演出家さんの都合(両シリーズは主導している演出家が違う)なのでしょうか?よくわかりません。
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