- 作品 : マナカナの大阪WORKERS
- 番組 : 青春アドベンチャー
- 格付 : C+
- 分類 : 職業
- 初出 : 2011年8月22日~9月2日
- 回数 : 全10回(各回15分)
- 作 : (競作)
- 演出 : 大久保篤
- 主演 : 三倉茉奈、三倉佳奈
三倉茉奈さん、三倉佳奈さんの姉妹を主役に据えた、1話完結形式のオリジナル脚本のラジオドラマの第2弾です。
第1弾である「マナカナの大阪LOVERS」(2010年)の翌年に放送されました。
東日本大震災…
実は本作品は、第1弾の丁度1年後の2011年3月に放送されたのですが、放送期間中の3月11日に東日本大震災が発生したため、第5話以降の放送が中止され、その後、約半年が経過した8月22日に改めて第1回から放送されました。
その「2度目の第1回」の冒頭で「まだまだ暑い日が続きますが」と言っているのを聴くと、トークパートの一部はその間に再収録したようです。
ちなみに、東日本大震災の発生したまさにその時刻、NHK-FMではFMシアターの「飛ばせハイウェイ、飛ばせ人生」を収録中だったそうです。
この時の様子は「今日は一日”ありがとうFM50三昧”オーディオドラマ編」の中で高橋和也さんが語っていました。
その他のあの頃の作品
なお、震災ついでにもう少し脱線すると、阪神・淡路大震災が発生した1995年1月17日、青春アドベンチャーでは「三銃士」が放送中でした。
その際には、第10回から第13回が放送予定だった1月17日から20日までの4日分の放送が中止され、その分は第9回と併せて23日から27日に放送されて無事に完結したようです。
また1995年には地下鉄サリン事件も発生しており、その時は「あの夜が知っている」の再放送中でした。
おまけに、テロといえば、2001年9月11日のアメリカ同時多発テロの際には「窓辺には夜の歌」が放送中でした。
前作と同じフォーマット
さて、本作品の主演は第1弾の「LOVERS」と同様に、三倉茉奈さん、三倉佳奈さんの双子の姉妹です(いわゆる「マナカナ」さん)。
大きな構成も第1弾の「LOVERS」と同様に、「オープニング」→「ドラマパート」→「トークパート」→「元気が出る応援ソング」、となっています。
出演者は、オープニングとトークパートはマナカナのお二人だけで、ドラマパートではマナカナのどちらかお一方に共演者が加わる形です。
本作品では前作と異なりマナカナさんの両方が出演するドラマはありません。
共演者は、趙珉和さん、魏涼子さん、渋谷天外さんの三方。
第1弾と違って、女性共演者(魏さん)もいます。
毎回1話完結のオリジナルドラマですので、演じる役は各回ごとに異なります。
各回の概要
ストーリーは各話とも「仕事」をテーマにしており、舞台は共通して大阪です。
ただし第1弾と同様に、主演のマナカナさんは基本的に大阪弁で台詞をしゃべりますが、共演者は必ずしもそうではなく、大阪色はそれほど強くはありません。
本作品で放送された全10話の概要は以下のとおりです。
◆第1話 「たこ焼きたガール」 (福井ちひろ)
ヒロイン : マナ
ラブソング : ガッツだぜ(ウルフルズ)
「ミスたこ焼き」の初仕事は?不快ではないが、ありがちな話。
◆第2話 「お局様」 (青山花累)
ヒロイン : カナ
応援ソング : 負けないで(ZARD)
お局とノンビリ女子社員。でも適材適所が必要なのは確か。
◆第3話 「ニセモノ」 (原田ひ香)
ヒロイン : マナ
応援ソング : 世界に一つだけの花(SMAP)
ヌードだけの身代わりタレントの話。「世界に一つだけの花」って罪な曲ですよね。
◆第4話 「アシスタント魂」 (益田昌)
ヒロイン : カナ
応援ソング : 栄光の架橋(ゆず)
いい話だと思うが、ひねり出した企画はいまいちだと思う。
◆第5話 「ラストドライブ」 (堀達夫)
ヒロイン : マナ
応援ソング : 何度でも(茉奈佳奈)
就活女子学生とタクシー運転手。「ボチボチでもいい。でも諦めるにはまだ早い。」
◆第6話 「さくらそう」 (掛川浩司)
ヒロイン : カナ
応援ソング : TOMORROW(岡本真夜)
3年目と7年目の看護師の先輩後輩。良くあるいい話。
◆第7話 「商売の神様」 (凪司工房)
ヒロイン : マナ
応援ソング : それが大事(大事MANブラザーズバンド)
老舗和菓子屋には商売の神様が閉じ込められている?ほとんど日常系。
◆第8話 「マフラーの彼」 (植澤紀子)
ヒロイン : カナ
応援ソング : あとひとつ(FUNKY MONKEY BABYS)
“イクメン”と“シングルファーザー”は違うと思う。
◆第9話 「おがくず」 (森本宇一郎)
ヒロイン : マナ
応援ソング : 遠く遠く(槇原敬之)
東京に出て行く女優志望の女性の話。父親が娘を応援していないわけがないですよ。
◆第10話 「バナナケーキ」 (橋目真理子)
演出は大久保篤さん
本作品の演出は、第1弾と同じ大久保篤さんです。
青春アドベンチャーの担当作品は2013年9月現在で15作品(のはず)ですが、その半分以上(8作品)がオリジナル脚本の作品です。
特に、本作品と同様の脚本家競作のオリジナル作品シリーズである、不思議屋シリーズを3作品(不思議屋貿易商、不思議屋図書館、不思議屋料理店)、ご担当されており、手慣れた印象を受けます。
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