2015年・リスナーが選んだ「青春アドベンチャーにして欲しい作品」

ドラマ化希望作品

【特集:お勧め作品11】リスナー投票!「青春アドベンチャーに取り上げられたらいいなあ、と思う原作」

このコーナーは私がNHK-FMのラジオドラマ番組「青春アドベンチャー」でラジオドラマ化して欲しい作品を勝手に紹介するコーナーですが、今回は特別企画。

リスナーが選んだラジオドラマ化希望作品

先日、2015年の青春アドベンチャーの人気投票をしたのですが、併せて「青春アドベンチャーに取り上げられたらいいなあ、と思う原作」の回答欄を作りました。
当該回答欄に記載された回答は別途、NHKにも送るのですが、本ブログにも記録を残すことにしました。
私がお勧めする作品とは一味違った作品群。
番組関係者の皆様、全国の本好きの皆さま、是非、ご参考にしてみてください。
なお、ご回答いただきました皆様に改めましてお礼申し上げます。

票数 タイトル ブログ主より一言
4票

(「心と手」「よみがえった改心」他)

オー・ヘンリーといえば「最後の一葉」と「賢者の贈り物」しか知らない。でも、「クリスマス・キャロル」、「タランの白鳥」など、最近の青春アドベンチャーは年末に品の良い小品を放送する傾向があり、この路線にはオー・ヘンリーがぴたりと合いそうな気がする。
3票

言うまでもなく、アメリカの作家ジーン・ウェブスターが1912年に発表した児童文学作品。原作はジュディが書いた手紙という体裁をとっているため、これをラジオドラマとして脚本家がどう料理するのか、興味のあるところである。
2票


(小川一水)

この記事を見れば分かるとおり、2票のうち1票を入れたのは私。分量といいハラハラドキドキのストーリーといい青春アドベンチャー向きだと思うのだが、いかがか。
1票

(中村弦)

2008年に「天使の歩廊」で日本ファンタジーノベル大賞を受賞した中村弦さんの青春鉄道探索ファンタジーミステリー(?)。堀川アサコさん(幻想郵便局予言村の転校生)、森見登美彦さん(有頂天家族)、万城目学さん(プリンセス・トヨトミ)といった近年の青春アドベンチャーの傾向にあっているように感じる。リクエストに納得。
1票

正確には「都会のトム&ソーヤ」(はやみねかおる)と思われる。「平成トム・ソーヤー」とは関係なし。少年少女向けの推理小説でシリーズ12巻が発刊されている人気作。推理小説のラジオドラマ化は難しいが是非チャレンジしてほしいところ。
1票

(山田風太郎)

作者名のみの回答であるため回答した方が作品名として何を書きたかったは永遠の謎。山田風太郎さんは2003年に「妖異金瓶梅」が青春アドベンチャー化されているが、やはり忍法帖が欲しいというリクエストだと考え、右には代表作「甲賀忍法帖」を掲載してみた。
1票

(ジェフリーアーチャーの作品)

「ジェフリー・アーチャー」! すっかり忘れていた。骨太で本格的な男の一代記、あるいはサスペンスやミステリー! 確かにすばらしい! 右には代表作「ケインとアベル」を掲載。
1票

高校生による演劇をテーマにした桐原ひとみさんの漫画作品「ひとひら」へのリクエストと思われる。この作品は2007年にすでにTVアニメ化されているが、その範囲は「1年生編」のみ。ファンとしては全体のドラマ化を期待しているだろうから、後追いでもやる価値はあると思われる。
1票

(あの夜が知っている(ツィマーマン著:再放送希望として))

1994年に川口泰典さん・芦田健さん演出、松本保典さん主演で制作された作品の再放送希望。この時代は確かに青春アドベンチャーの一つの黄金時代だった。本作品も確かになかなかの良作だったので納得。
1票


(乾くるみ)

「イニシエーション・ラブ」が大ヒットした推理小説家・乾くるみさんの作品。「イニシエーション・ラブ」と同じ「タロット・シリーズ」の1作らしい。「リテイク・シックスティーン」などと同じ「リプレイ」オマージュの作品らしいので青春アドベンチャー向きだと思う。
1票

(S.ホームズ)

「S.ホームズ」って何だろう、と考えること1分半。ようやく「シャーロックホームズ」ではないかと気づいた。言わずと知れたコナン・ドイルの不朽の名作。シャーロック・ホームズといえばジェレミー・ブレットが演じた(吹き替えは”山さん”こと露口茂さん)グラナダテレビ版。これを超える作品を音だけで作れるものか。お手並み拝見。でも本当に「S.ホームズ=シャーロック・ホームズ」で良かったのだろうか。
1票

(神沢利子)

2015年末、(一部の)青春アドベンチャーファンの心をわしづかみにした「タランの白鳥」の神沢利子さんの初期代表作。「タランの白鳥」のレベルで制作していただけるのであれば、もう1作、聴いてみたい気もする。
1票


(小川一水)

私も大好きな小川一水さんの、ハードSF作家としての初期代表作。個人的にこの時期の小川さんであれば「復活の地」を推す。なお、あくまで感覚的なものだがこの頃の小川さんは女性を描くのがあまりうまくなかったように感じる。今は別。
それにしても「プラネテス」の幸村誠さんの書いた表紙がカッコいい。
1票

上橋菜穂子さんの代表作で、「精霊の守り人」、「闇の守り人」に続く「守り人」シリーズ第3作。この「夢の守り人」は下記のとおりもうひと方からもリクエストがあった。演出の真銅健嗣さん、ファンは唐沢潤さんのバルサをいつまでも待っていますよ。
1票

ハインラインの「夏への扉」は1995年に青春アドベンチャー化済み。主演は「青山二丁目劇場」支配人のベテラン声優・古川登志夫さんだった。青春アドベンチャーも20年続く番組なので、同じ作品を「新訳版」で再度制作してみるのも一興かもしれない。
1票

(ブタブタのシリーズ)

矢崎存美さんの人気シリーズ。徳間デュアル文庫から発刊され、人気故に他シリーズ、他社からも復刊、続編の刊行が続いているらしい。ピンク色をしたぶたのぬいぐるみが主人公、と聞いただけでは何が何だかわからないけど。なお、一部は2009年にFMシアターでラジオドラマ化済み。また、「キッチンぶたぶた」が2015年に「青山二丁目劇場」でラジオドラマになっている。
1票

「半落ち」、「クライマーズ・ハイ」など著書が次々と映像化された警察小説の旗手・横山秀夫さん。64(トクヨン)はその横山さんの代表作のひとつ。2016年に佐藤浩市さん主演で映画化の予定だが、敢えてぶつけてみるのもありか(ジュラシック・パークで実例あり)。
1票

日本SF界の大御所・筒井康隆さんが1990年に発表した作品。批評とドタバタ劇が一体となった怪作、というか、ある意味、筒井さんらしい作品。そういえば青春アドベンチャーって一度も筒井作品を採用していない。少し古いかもしれないが敢えて今、筒井康隆っていうのも乙かもしれない。
1票

上橋菜穂子さんの最新作。著書の相次ぐアニメ化、国際アンデルセン賞受賞などで上橋さんもすっかりメジャーになって、「鹿の王」も書店に大量に平積みされている。是非青春アドベンチャー化して欲しいけど、今となっては難しいかもしれない。
1票

夢の守り人 三匹のおっさん2 サーティーナインクルーズ

三匹のおっさん」は第1弾が青春アドベンチャーで放送されているが、主要キャストだった石田太郎さんが逝去されたのが痛い。TVドラマ化もされてしまっているので今更続編のラジオドラマ化は難しいか。良いキャストだったんだけどなあ。
「サーティーナイン・クルーズ」は米国の作家リック・ライオダンによる大ヒット冒険活劇とのこと。子供向きの作品のようだが21作品も出ているところを見ると結構侮れない。ちょっと手を出してみたい気もする。
1票


(葉室麟)

2015年に「蜩ノ記」が再放送されたのに併せてのリクエストと思われる。直木賞受賞作「蜩ノ記」も青春アドベンチャーのあとで、役所広司さん・岡田准一さんで映画化されて随分メジャーになってしまった。でもラジオドラマ版の出来も良かったことを考えれば、他の作品のラジオドラマも良作になると思いますよ、葉室さん。
1票

原田マハさんの同名の小説のリクエストと思われる。政権交代を狙う野党のスピーチライターに抜擢された元OLの物語とのこと。全く知らなかったが、これは面白そう。「海に降る」、「シブちゃん」、「G戦場ヘヴンズドア」などの青春アドベンチャーのお仕事系作品を超える作品になるか。
1票

(朱川湊人『鏡の偽乙女 薄紅雪華紋様』の続編)

2011年に青春アドベンチャー化された「鏡の偽乙女」はもともと連作短編集なので、まだラジオドラマ化に漏れている作品があるのかもしれない。そして続編、「黒のコスモス少女団」も2015年10月に発行済み。丁度良いタイミングかもしれない。

リスナーも様々

こうして皆さまのリクエストを見ると、自分の知らない作品の多さに驚きます。
そして、知らない作品を調べてみると、どの作品もジャンルはバラバラながらちゃんと青春アドベンチャー向きの作品なのにまた驚き。
皆さま、よくわかっていますねえ。
それにしても、世の中にはまだまだ面白い作品が眠っていると考えるとわくわくします。

【2015年のリスナーアンケート結果一覧】


「青春アドベンチャーにしたら」面白いのではないか!と思う記事の一覧はこちらです。
私やリスナーの皆さんが自信を持ってお勧めする作品たち。
小説や漫画など色々な作品があります。
是非ご覧ください。


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