格付:A

格付:A

吹いていく風のバラッド 原作:片岡義男(サウンド夢工房)

本作品「吹いていく風のバラッド」は片岡義男さん原作の同名の短編小説集を原作とするラジオドラマで、1990年にNHK-FM「サウンド夢工房」で放送されました。
格付:A

死ぬには手頃な日 作:矢作俊彦(FMアドベンチャー)

本作品「死ぬには手頃な日」はNHK-FMのラジオドラマ番組「FMアドベンチャー」で放送されたラジオドラマで、FMアドベンチャーとしては最後の作品(同年4月から「アドベンチャーロード」に衣替え)、そしてFMアドベンチャー17作品の中で唯一のオリジナル脚本の作品です。
格付:A

1848 作:並木陽(青春アドベンチャー)

「『騎馬の民なるマジャルの王はかつて、東の果てより馬を駆り、この地にたどり着いた。羊…の群れ、え、悠然と…草を食み、荒々しき…いや猛々しき?…』 だめだめだめ!どうして私の書くものには心踊る勇壮さというものが宿らないのかしら…」 悄然としてユリシュカは筆を置いた。 羊飼いの娘を母に持ち、大平原を駆ける英雄の生涯に思いをはせる夢見がちな少女に過ぎなかったユリシュカ。 しかし、時代の荒波は近代化に立ち遅れた辺境の男爵家の少女の人生をも大きく変えていくことになる。 欧州のそして世界の歴史を変えた革命の1848年まであと少し。 ユリシュカも、そしてその兄カーロイも、まだ自らを待ち受ける運命を知らない。
格付:A

紫色の時差 原作:ユング・ホルツ(ふたりの部屋)

本作品「紫色の時差」はユング・ホルツさんの小説を原作とする1話10分のショートショートSFラジオドラマで、NHK-FMの「ふたりの部屋」で放送されました。 なお、番組内で作品タイトルを「紫色の時差」と明示することはなく、「SFショートショート集」や「ユング・ホルツ作、『紫色の時差』から『●●』」などと紹介されるのですが、本記事では第1回の掌編のタイトルかつ原作単行本のタイトルから「紫色の時差」を作品タイトルとしました。
格付:A

女だてら 原作:諸田玲子(青春アドベンチャー)

14歳の夏、私の人生は変わった。 「猷(みち)、お前は嫁に行きたいか。」 尊敬する父に嫁げと言われればむろん否やはない。でも… 「もし嫁ぐ代わりに、学問を究め、世間を見て歩いて、必要であれば主君のために命がけで働く。左様な道があるとしたどうする。」 あるのですか、そのような道が?! もっともっと漢詩を学びたい。父の傍で学問の手伝いをしたい。漢詩人として名を残したい。だから… あれから十有余年、今こそ、秋月黒田家存続のため、父上たちが育てようとしてきた学問の道を途絶えさせないため、亡き父に代わり私が何としても果たさないといけない、この使命を。
格付:A

幻タクシー 作:山本雅嗣(FMシアター)

タクシー運転手の諸星は深夜、白衣のうえにウインドブレーカーを羽織った女性を乗せる。 ただ、この女性客はどことなく変だった。 乗ってから行き先を探し始め、しかも結局、陸上競技場ならどこでもいいという。 一体何者なのだろう…? しかし、客に言われるまま、長居陸上競技場、みさき動物公園、そしてある住宅地を巡るうちに… それはその女性と息子の物語であり、諸星と父との想い出にもつながっていくのだった。
格付:A

浮遊霊ブラジル 原作:津村記久子(青春アドベンチャー)

別に悪い人生じゃなかった。 5年前に妻が亡くなってからも、ベランダで野菜を育てたり、町内会の活動をしたりとそれなりにやってきた。 だから死ねばすんなり妻の元に行くのだと思っていた。 しかし、気がついたら浮遊霊としてこの世に残ってしまっていた。 死ぬ直前に計画していたアイルランド・アラン諸島への初めての海外旅行。 どうも自分は自分が思っていた以上にアラン諸島に行きたかったらしい。 こうなったら仕方がない。 何とかしてアラン諸島まで行ってみようじゃないか。 ところで浮遊霊は飛行機に乗れるのか?
格付:A

君を探す夏 作:桑原亮子(特集オーディオドラマ)

世間がコロナ禍に揺れる2020年の夏。 何もできなかった高校1年の一学期が終わった日の帰り際、久保麻里子は担任の先生から同級生・百瀬ゆいの教科書を持ち帰るように頼まれる。 一度口を聞いたことがあるだけで友達でも何でもないゆいに関わることに躊躇する麻里子だが、教科書を届けた際のゆいの家人の様子がどうにも気になり、家出したというゆいの行方を探しはじめることになった。 本当であれば合唱コンクールに向けて頑張っていたはずの夏休み。 こんなはずじゃなかった夏休みだが、こんなはずじゃなかったのは自分だけではないはず。 今自分にできること、したいことは、ゆいを探すことのはずだ。
格付:A

嘘か真か 作:井上悠介・池谷雅夫(青春アドベンチャー)

高校1年になって早3カ月。現実世界で楽しく生きることは諦めた。 だって俺たちはモブなんだから。 モブだよモブ。つまり名無しの群衆、脇役にも満たないキャラクター。 だから俺は現実の世界で頑張ることを放棄しSNSの世界をエンジョイすることに決めた。 俺の投稿した嘘に一喜一憂するフォロワーたち。 このネット時代、嘘を嘘と見抜けない方が悪い。 だいたい「大通りの某老舗タピオカ屋で、タピオカミルクティのミルクティ抜きのタピオカ増し増しラージサイズを注文すると裏メニューでモーニングスターが貰える」なんてデタラメ、信じる方がどうかしている。 こんなことが現実に起こるはずないじゃないか、嘘なんだから。
格付:A

アゴラ69 ~僕らの詩(うた)~ 作:吉村ゆう(青春アドベンチャー)

そこそこの大学を卒業し、大手不動産会社に勤務。 歌手になる夢を諦めてサラリーマンになった中島悠大(ゆうだい)だったが、最近仕事に身が入らない。 しかも歌を止めた後も心のよりどころだった新宿のライブハウス「パワー」が閉店すると聞いて一層意気消沈。 「パワー」で管をまいて古いコンパクトステレオから流れてくる音楽を聴きながら眠りこけてしまった彼だが、しかし目を覚ますとなぜかそこは街角のゴミ捨て場だった。 周りを見わたして目に入る風景も、新宿には違いないが、街並みは全く別物。 風にあおられた新聞紙に描かれていたトップ記事は「東大安田講堂の陥落」。
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