格付:B

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メゾン・ド・関ケ原 作:西村有加(青春アドベンチャー)

「関ケ原」駅至近で売り出し中の新築分譲マンション「メゾン・ド・関ケ原」。 駅至近といっても1日あたりの乗車人数はわずかに1,002人(2015年)、しかも日中の普通列車は毎時2本という歴としたローカル駅。 そこに13階建(←不吉?)の建物が建っているだけでも十分場違いだが、白いロココ調の外装も明らかに悪目立ちしている。 こんな問題物件を売ることは、昨日まで引きこもりだった自分じゃなくても無理だよ、と思ったけど、売れないのにはどうも別の理由もあるみたいだ。 近所の噂によれば、この物件、新築なのに「出る」らしいのだ。
格付:B

虫づくし 原作:別役実(ふたりの部屋)

本作品「虫づくし」は劇作家・別役実(べつやく・みのる)さんによるナンセンス・エッセイを原作としてラジオ番組用に再構成した作品です。 別役実さんは日本の不条理演劇を確立した第一人者なのだそうで、本作品の内容も十分に不条理です(笑)
格付:B

ハリネズミの願い 原作:トーン・テレヘン(青春アドベンチャー)

親愛なる動物さんたちへ。 きみたちみんなを招待いたします。 いや、みんなは無理かな。 やってくる動物によっては、僕の部屋も僕もめちゃくちゃになってしまうかも。 もう少し考えないといけないな。 だから、招待状を送るのはやめておこう。
格付:B

タイガーにしなさい! 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

「銀河系のお荷物」あるいは「太陽系の暴れん坊」と呼ばれるこの星。 わたしは、銀河連邦の監視員として、この「地球人」というやっかいな連中を1年間監視してきた。 今日はその最終日。 地球人に見つからないように虎(寅)に化けた後任の監視員がやってきたようだ。 彼も気の毒に。 これからの引継ぎで「この1年にこの国で起こった出来事」を聞いたら、あまりの成長のなさに監視員を引きうけたことを後悔してしまうかもしれない… この星はいつになったら銀河連邦に加盟できるくらい成熟してくれるのだろうか。
格付:B

クリスマスの幽霊 原作:ロバート・ウェストール(青春アドベンチャー)

物語の舞台は1930年代のイギリス北部の片田舎にある街。 街の経済を支えているのはユダヤ人オットーが作った巨大な化学工場、そして、少年の父はその工場で働く職長だった。 少年にとって、工場は大人たちだけが入ることを許される謎の世界。 だから、父は「魔法の王国にいる油まみれの魔法使い」だし、オットーは「死後も工場の中を彷徨う伝説の怪物」だった。 ある年のクリスマス。 少年は、父のために工場へ忘れ物を届けに行くことになった。 それは単なるお使いではない。 少年にとってワクワクドキドキの冒険の始まりだった。
格付:B

2001年巳年の旅 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)

刮目せよ!我々は監視されている! とかく暴走しがちな地球文明を監視するため、地球には銀河連邦から密かに監視員が送り込まれているのだ。 今年も地球暦にしたがい、年末に監視員の交代が行われる。 交代する監視員は、銀河連邦に対し、地球のいかなる事項を報告(=告げ口)するのだろうか。 そして、その報告を受けた銀河連邦は地球文明をどのように遇するのか。 成熟した文明として銀河連邦への加盟を求めてくるのか、あるいは、野蛮な文明として殲滅を決断するのか。 刮目せよ!我々は監視されているのだ。
格付:B

不思議屋百貨店 作:北阪昌人ほか(青春アドベンチャー)

本日は不思議屋百貨店へようこそおいで下さいました。 手前どもでは皆様方に人生の不思議なひとときを過ごしていただくための、様々な商品をご用意してお待ち申し上げております。 おっと、今日もちょっと変わったものをお求めのお客様がいらしたようです…
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すやまたけし短編集「帆船の森」より (サウンド夢工房)

すやまたけしさんは、雑誌「詩とメルヘン」にて、同誌の名を冠した賞を受賞して本格デビューされたメルヘン作家さんです。 Amazonで検索すると、「火星の砂時計」(1987年12月)、「ナーガラ町の物語」(1988年10月)、「帆船の森」(1990年1月)の3作品が出てきますが、いずれも絶版のようです。 ちなみに、すやまたけしさんご自身も2011年に亡くなられているようです… 時間の流れを感じますね。
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不思議の国のヒロコの不思議 原作:谷山浩子(FMシアター)

どうしてもあと1曲。あと1曲が出来ない! 新しいLPの録音まで、もう時間がない。 曲が出来なければ折角集まってもらったバンドメンバーと練習も出来ない。 もう逃げ出したい! あれ?あんなところに大きな木の扉が? あんなもの、あったかしら? なんでもいい。 あの扉から逃げ出してしまおう。 扉の先にいたのは金髪の少女。 少女はこう言ったの。 「あなたは標本よ、あなたは死んで剥製になったの。ここは地球博物館だから。」
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人魚の森 原作:高橋留美子(ミュージカルファンタジー)

ついに“人魚の里”を見つけた。 400年かかった。 長い長い時間だった。 その間に多くの人間の生き死にに立ち会った。 多くの人間の欲望と悲しみを見てきた。 今度こそ終わらせる。 今度こそ人間に戻る方法が見つけるのだ。
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