格付:C

格付:C

テレヴィジョン・シティ 原作:長野まゆみ(青春アドベンチャー)

その星に住むすべての少年は両親と離れて暮らしていた。 そして、その星には空も海もなく、代わりにすべてのビルの壁ではテレヴィジョンが碧い星の風景を移し続けていた。 アナナスは15億キロ離れた碧い星に住む「ママ・ダリア」からの手紙を楽しみにして暮らす少年。 この年、アナナスは児童から生徒になり、イーイーという少年と同室になった。 そして楽しみにしていた初めての夏休み。 しかし、やがてアナナスと仲間たちはこの世界の成り立ちに疑問を持ち始める…
格付:C

武蔵野蹴球団 原作:木根尚登(青春アドベンチャー)

1993年5月。 元・井の頭西高・サッカー部の面々は、Jリーグの開幕試合を利用した同窓会で久しぶりに顔を合わせた。 高校卒業後、ある者は大学に進学し、ある者は家業の手伝いをしている。 しかし、エースだった杉浦恒平(22歳)だけは、何をやっても長続きせず、プー太郎をしていた。 そんな彼にも変化の時が訪れる。 一人の女性との出逢いと、商店街を揺るがす地上げ事件を切っ掛けとして。
格付:C

交響詩・うるんだ美女~四万十川をさかのぼる  作:川崎洋(FMシアター)

本作品は1987年にFMシアターで全1回(60分)放送された作品です。 制作したのは、NHKはNHKでも他にはあまり例を見ない地方局の松山局(「風になった男」の岡山局などの例はありますが)。 そのためか、通常、ラジオドラマが放送される「FMシアター」で放送されながら、本作品はかなり異色な作品になっています。一応、日下武史さん演じる主人公が四万十川をさかのぼる、という筋はあるものの、日下さん以外のプロの役者の出演者としては芦田容子さんがいる程度で、ドラマと言うより、随筆、紀行文、あるいはナレーターの独り言に近い内容です。
格付:C

ガール・ミーツ・ボーイ 原作:安住磨奈(サウンド夢工房)

安住磨奈さんのデビュー小説「GIRL MEETS BOY」の中から、「過激でキュートな」ショートストーリーを各回2篇ずつラジオドラマ化した作品です。 15分の短い時間に2篇ですから、短編と言うより超短編というべき作品です。 内容についても、「ボーイ・ミーツ・ガール」(少年が少女に出逢い恋をする物語)を意識したタイトルからもわかるとおり、恋愛を中心に十代の少女の日常のありふれた風景を切り取ったもので、かなり気楽に聴ける作品になっています。 ただ、実際に聴いてみると意外と恋愛要素は薄く、良く言えば少女の鋭い感性で時代を切り取ったような内容(悪くいえば頭の悪い少女の戯言)のため、このブログでの分類上は「少年」としています。
格付:C

夜叉ヶ池で見つけた命 作:西脇良典(青春アドベンチャー)

クラスでも孤立気味で冴えない男子高校生タカシ。 唯一の親友が意識不明で入院したことにショックを受けた彼は、親友が語っていた秘境「夜叉ヶ池」を訪ねることを決める。 しかし、冬の夜叉ヶ池への道のりは、ひ弱なタカシが行くにはあまりに過酷なものだった。 案の定、遭難しかけてしまったタケシの身体の中で、免疫機能の司令塔である「T細胞」が必死の活動を始める。
格付:C

P 原作:木根尚登(青春アドベンチャー)

丘の上にある、私立ときわ中学校にやって来た転校生は、なんと皇帝ペンギンだった! 前代未聞の事態にもかかわらず、「P」と名乗ったそのペンギンは、あっという間にクラスメイトに溶け込み、学校は何事もなかったように平穏な日常を取り戻した。 しかし、「P」の存在は、今まで当たり前だと思ってきた校内の矛盾点を少しずつ明らかにしていく。 穏やかに。だが、確実に。
格付:C

赤糸で縫いとじられた物語 原作:寺山修司(ふたりの部屋)

歌人であり劇作家、小説家にしての評論家でもあった寺山修司さんの大人向けの童話を原作とした作品です。 寺山さんが47歳の若さで亡くなられた翌年である1984年に「ふたりの部屋」でラジオドラマ化されました。
格付:C

さらば国分寺書店のオババ、かつをぶしの時代なのだ 原作:椎名誠(ふたりの部屋)

エッセイストで小説家の椎名誠さんによる「さらば国分寺書店のオババ」(1979年)と「かつをぶしの時代なのだ」(1981年)を原作とする作品です。 原則として、毎回、番組の冒頭で「かつをぶしの時代なのだ」から取った短編を、中後半で「さらば国分寺書店のオババ」を原作とする連続作品を放送するスタイルでした。
格付:C

さっきまで優しかった人 原作:片岡義男(カフェテラスのふたり)

小説家でエッセイストの片岡義男さん原作のショートストーリー5編を集めたラジオドラマです。 片岡さんはハワイ出身で、サーフィンやバイクといったアメリカ文化の伝道師的な印象の方でした。 印象といえば、本作品が放送された1986年12月は、まさにバブル景気が始まったとされる時期であり、片岡さんも喜多嶋隆さんなどと並んでバブル時代の象徴のようなイメージがありました。 しかし、改めて考えると片岡さんの代表作「スローなブギにしてくれ」が発表されたのが1976年であり、バブル期に限ってというより、広く昭和末期全般の若者文化の象徴なのかも知れません。 なお、片岡義男さんについては「サウンド夢工房」期に「吹いていく風のバラッド」もラジオドラマ化されています。
格付:C

ドラマ古事記~まほろば篇~ 作:市川森一(特集オーディオドラマ)

太安万侶(おお・の・やすまろ)と稗田阿礼(ひえだ・の・あれ)による国史の編纂は、神代の部分を終了し、いよいよ初代天皇の時代へと移っていく。 伝えられてきたまま、聴いたままを古事記としてまとめようとする二人と、国史を天皇の権威づけに利用せんとする右大臣・藤原不比等(ふじわら・の・ふひと)との溝は徐々に深まっていくが、ふたりはそれをものともせずに古事記の編纂を続ける。 阿礼とその一座の手により、安万侶の前に、古代日本の英雄たちと、まほろばの様々なことどもが姿を見せる…
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