連続もの以外のシリーズ作品(あたふたオペラ&&うた絵巻&イッセー尾形)

オムニバス作品等の一覧

本記事はNHK-FM青春アドベンチャーにおいて「連続もの以外のシリーズ作品」を一覧にした記事です。

シリーズだけどストーリーのつながりはない?

「連続もの以外のシリーズ作品」?わかりづらいですよね。
何が言いたいかというと、続編によりストーリーが続いていくシリーズもの(最近でいうと「羽州ぼろ鳶組」とか)ではなく、何らかのテーマに沿った一連の企画なのだけど、作品ごとに全く違うストーリーのものを指します。
具体的に最近の作品でいうと「あたふたオペラ」シリーズとかですね。

別記事にしたものを除く

ただし、脚本家共作のオムニバスシリーズ(不思議屋シリーズとか、スケッチブックシリーズとか)や藤井青銅さんの作品(干支シリーズや笑う・踊るシリーズ)は別記事にまとめているのでここでは除外します。
それでは以下のとおりご紹介いたします。

あたふたオペラ

2022年から3年連続3作品が制作された「あたふたオペラ」。
脚本は萩野頌豊与(はぎた・つぐとよ)さんで、「あたふたオペラ『からめん』」、「あたふたオペラ からふる物語」、「あたふたオペラ きんつば姫とリゴレ糖」の3作品が制作されました。
いずれの作品もストレートプレイから突然、歌唱に入る作品で、そういう意味ではオペラいうよりミュージカル。
ただ歌唱部分は、超有名なオペラ曲を替え歌にして、それを本職のオペラ歌手が歌い上げるという奇怪?なつくりで、多分、全青春アドベンチャーファンの度肝を抜いた作品でした。

あたふたオペラ「からめん」 作:萩田頌豊与(青春アドベンチャー)
巡査の保瀬(ほせ)は最近、人の声が歌になって聞こえるようになった。感情が高ぶった話し相手がオペラを歌い出すように見えるのだ。診察した毛利医師は保瀬の症状を「突発性歌劇幻聴症候群」と断言。この病気に「あたふたオペラ症候群」というふざけた通称を付け、悪のりしつつ治療に乗り出した。毎日診察室で毛利医師に経過を報告する保瀬。どうやら保瀬は辛麺(からめん)という辛いラーメンを巡る騒動に巻き込まれているようなのだが、この騒動は「あたふたオペラ症候群」の発症と関係あるのだろうか。
あたふたオペラ からふる物語 作:萩田頌豊与(青春アドベンチャー)
月曜日から金曜日、毎日放送されるラジオ番組「おとなのためのトークショー・じゃこもかしこも」の今週のゲストは、劇団「盗んだだるま」を主催する劇作家で演出家の唐富士夫(から・ふじお)。司会の久子と唐との会話は全く嚙み合わないが、唐の特技「25文字で名著」や、唐の学生時代の恋愛話でなんとか番組は進行していく。しかし、4日目にして番組は緊急事態を迎えてしまう。そして唐の恋愛話に登場した人たちが次々とスタジオに現れて…
あたふたオペラ きんつば姫とリゴレ糖 作:萩田頌豊与(青春アドベンチャー)
江戸の和菓子屋・富嶺堂(ふれいどう)の若旦那は店の唯一の商品である「きんつば」の売れ行きを占うために占い師のもとを訪れる。占い師の指示により、怪しい甘味料・リゴレ糖をきんつばの原料に使うとともに、きんつばを宣伝してもらうために人気芸妓・美折太夫(びおれたゆう)のもとを訪れる富嶺堂の若旦那。しかし、美折太夫はすでに別の和菓子屋・鳥羽万の宣伝担当であり、自分の店「吉原」に鳥羽万の最中を供していたのだ。

うた絵巻

藤井靖CP兼Dのもと、中川晃教さんさん、井上芳雄さんといったミュージカル俳優が多用された2020年代の青春アドベンチャー。
しかし、どの作品もなぜか歌わない!
確かに青春アドベンチャーはミュージカル番組ではないので当たり前ではあるのですが。
そんな中、制作された数少ない直球のミュージカルものがこの「うた絵巻シリーズ」でした。
いずれも、まきりかさんが脚本家と音楽制作を兼任するスタイルです。
なお、「雪色オルゴール」は「うた絵巻」と銘打たれていませんし、そもそも放送された番組が違うのですが、先行して制作された一連の企画と考えここに加えています。

時めがね金沢うた絵巻 作:まきりか(青春アドベンチャー)
僕の名前は坂上涼太。金沢未来大学でVRの研究をする大学3年生。生まれも育ちも横浜だけど、この分野の第一人者である深美教授に学ぶために金沢にやってきた。好き好んで金沢に来た割には金沢の歴史を全然知らない、友人の美術学生・綾野さんにはよく言われるけど、最近はそうでもない。教授に命じられて江戸時代初期の金沢の街をVRで再現するように言われ、そのためにすごく金沢の勉強をしているのだ。でも本当は教授に言われたからではなく、綾野さんの生まれ育ったこの街のことを知りたかったからなのだけど。そうして誕生した江戸時代の金沢を疑似体験できるVRゴーグル。しかしその試用中に事件は起きた。気を失って目が覚めると、そこは江戸時代の金沢だったのだ。
輪廻転Payうた絵巻 作:まきりか(青春アドベンチャー)
篠原七海@東央大学政経学部3年。今年の学長賞受賞者、SNSのフォロワー数60万人。時代の先を行く経営者の話を聞くことが好き。常に目標に向かっている人が好き。フィンテックの寵児・別所ユウヤに会ってみたい。生産性の低いことには興味がありません。企業の意思決定に関わる重要な仕事がしたくて色々な企業のインターンに参加しています。何から何まで完璧な人生の勝ち組、女医の姉に憧れています。最近「輪廻転Pay」というスマホアプリを始めました。#意識高い人と繋がりたい #焼肉は西麻布が最高 #体にいいこと続けています
サウンドミュージカル 雪色オルゴール 作:まきりか(特集オーディオドラマ)
アスカは自分に自信が持てない高校2年生。アスカにとって、世界的なジュエリーデザイナーである母ユリもコンプレックスの対象でしかなかった。しかし、そんなキラキラした母にも一点、影が差すことがある。自分の出身地、北海道・室蘭の話を一切しないのだ。それにもまた自分のルーツを否定されたように感じてしまうアスカは、ある日小遣いを叩いて室蘭に母のルーツを探す旅に出る。そこで待っていたのは鉱物の精霊たちとともに過去をめぐる不思議な旅だった。

イッセー尾形シリーズ

1995年から3作品制作された俳優・コメディアンのイッセー尾形さんをフィーチャーした作品群。
「イッセー劇場・凡庸の極み」、「イッセー尾形のたゆたう人々」、「イッセー尾形のたまゆら日記」の3作品が制作されました。
「凡庸の極み」のみオリジナル脚本で、他の2作品はイッセーさんの著作が原作になっています。
日常生活に漂うおかしみを中高年の男性がボソボソとつぶやいていくという、とんでもなく地味な作風で、これにエンタメ性を感じられるのはかなりのイッセー尾形上級者だけだと思います。

イッセー尾形劇場・凡庸の極み 作:近藤峰子、柴田喜幸(青春アドベンチャー)
本作品「イッセー尾形劇場・凡庸の極み」はNHK-FM青春アドベンチャーで放送された「イッセー尾形」さんの名前を冠する3作品のひとつで、一番最初に放送された作品です。全3作品のうち後に放送された2作品「イッセー尾形のたゆたう人々」(1996年)、「イッセー尾形のたまゆら日記」(1997年)はイッセー尾形さんの原作作品とされているのに対して、本作品のみ近藤峰子さん、柴田喜幸さんによるオリジナル脚本とされています。ちなみに、本作品に先立つ1992年に単発のラジオドラマ枠で「特集オーディオドラマ 牛乳一合ココア入り」が同じ大阪局にて制作されていますので、すべてのスタートはこの「牛乳一合ココア入り」だったのかも知れません。
イッセー尾形のたゆたう人々 (青春アドベンチャー)
1995年から1997年の各9月に1作品ずつ制作された、イッセー尾形さんフィーチャーの3連作。本作品は1995年の「凡庸の極み」に続く第2弾で、翌1997年に制作された「たまゆら日記」との間に放送されました。
イッセー尾形のたまゆら日記 (青春アドベンチャー)
1995年から3年に亘り1作品ずつ制作された青春アドベンチャーの「イッセー尾形シリーズ」。1995年の「イッセー尾形劇場 凡庸の極み」、1996年の「イッセー尾形のたゆたう人々」に続く、最終作がこの「イッセー尾形のたまゆら日記」でした。

あれ?3シリーズだけ?

という訳で今回の記事で紹介したのは3シリーズのみ。
並木陽さんの歴史もの3部作(暁のハルモニア、紺碧のアルカディア、悠久のアンダルス)は別記事で紹介済みですし。
もう少しあるかと思ったのですが、意外となかったですね。
とはいえ3シリーズとも青春アドベンチャー30年の歴史でもこれ以外ないといってよいほど、とんがった作品群。
今後も制作にあたってはこのような冒険を続けていただきたいものです。


◆青春アドベンチャーのオムニバスシリーズ◆
他のオムニバスシリーズ及びオムニバス作品すべての紹介は以下の記事から!

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連続ドラマ(帯ドラマ)が通常の青春アドベンチャーにおいて脈々と受け継がれてきた脚本家競作のオムニバスドラマ作品。それをシリーズごとに紹介した記事は以下のとおりです。シリーズもの以外のオムニバス作品、単独の作家や脚本家によるオムニバス作品も付け加えています。

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