1988年のアドベンチャーロード放送作品一覧

【アドベンチャーロード放送作品一覧】1988年の総括

1988年は約5年間放送された「アドベンチャーロード」の中期に当たります。

混沌とした作品チョイス

そのため、1987年ごろから始まるライト路線が進展し「少女探偵に明日はない」、「ハートでジャンプ！」といった、「FMアドベンチャー」時代とは一線を画す極端に軽いノリの作品が増えてきた一方で、「サテンのマーメイド」（川谷拓三さん主演！）、「檻」（北方謙三さん原作！）といったガチガチのハードボイルドものも放送されるという混とんとした状況にありました。
ほとんど同じ番組とは思えないラインナップですね。

小遣いが少なかったんです

1987年や1989年と同様に「最終回のみ所有」の作品が多いのは、小遣いが少なくてテープをケチったために、よほど気に入った作品以外は最終回しか録音していなかったから。
当時も、最後まで聞かないと作品の出来はよくわからないので、途中で切るのは結構ギャンブルだと思っていたのですが、お小遣いの少なさには代えられず…
後で聞きなおして（年を取ると）評価が上がる作品もありますし、今思えば「とりあえず全部録っておきゃあよかった」としか思えませんね。
欠けている作品、回をお持ちの皆さま、ぜひお聞かせください。
ご連絡をお待ちしております。

ラスト・オブ・モヒカン

1月に放送された「モヒカン族の最後」は、4年後の1992年に「ラスト・オブ・モヒカン」として公開された洋画と同一原作作品です。
しかしラジオドラマ版ではネイティブアメリカンのアンカスが主役格であったのに、映画版では白人のホークアイが主人公であったことに違和感を感じたのを覚えています。
まあ「菩提樹」さんの歌（「オンタリぉ～湖の白いバラぁ～」）が響き渡る上野友夫演出のラジオドラマとハリウッドの洋画とでは、似た作品になりようがないのですけど。

牙王物語をもう一度聴きたい

また、手元に2回分だけある「牙王物語」を物語を聞いてみると、佐久間レイさん、古谷徹さん、皆口裕子さん、松本梨香さんなど当時の人気声優さんのオンパレードだったことに気が付きます。
ただ一番印象的なのは、結局、ナレーション兼任で犬の声を演じる岡部政明さんだったりします。

「マージナル」もこの年

なお、上記の「ドールズ」と「魔弾の射手」の間に、1回20分・全4回で、萩尾望都さん原作、細野晴臣さん音楽、石田純一さん主演の「マージナル」が放送されています。
「サウンド・ファンタジードラマ」と銘打たれた作品ですが、実質的にこの「マージナル」もアドベンチャーロードに準ずると考えてよいと思います。

■年ごと作品一覧へのリンク
番組ごとの各年作品一覧へのリンクは以下のとおりです。

• 青春アドベンチャー（1992年～）
• サウンド夢工房（1990年～1992年）
• アドベンチャーロード（1985年～1990年）
• FMアドベンチャー（1984年～1985年）
• カフェテラスのふたり（1985年～1988年）
• ふたりの部屋（1978年～1985年）
• FMシアター等単発番組