森のスケッチブック 作:小林雄次ほか(青春アドベンチャー)

格付:B
  • 作品 : 森のスケッチブック
  • 番組 : 青春アドベンチャー
  • 格付 : B
  • 分類 : 多ジャンル(競作)
  • 初出 : 2026年5月18日~5月22日
  • 回数 : 全5回(各回15分)
  • 作  : (下表参照)
  • 演出 : 藤井靖
  • 主演 : 彩みちる、平埜生成

なぜか2つのシリーズにわけて制作されている最近の青春アドベンチャーのオムニバス作品。
2026年は「スケッチブックシリーズ」の年らしく、2026年2作品目のスケッチブックとして制作されたのがこの「森のスケッチブック」です。
スケッチブックシリーズは「ソラ」とか「」とか「」とか「」とか頭上にあるものをテーマとしているイメージがあったのですが、本作品は「森」ですので、そんなルールはないのかもしれません。

各回の内容一覧

オムニバス作品は1話15分ごとに独立したストーリーが原則ですので、さっそく各回の紹介に移ります。
テーマが森だからか、なんとなく小暗いストーリが多いです。
ただ所詮1回15分の話なので、全般的にあくまでライトな食感の作品群です。

第1話 「私が愛した縄文人」 (小林雄次)

  • 格付 : C
  • 分類 : 日常
  • 概要 : 会社の未来を担うエース技術者が行方不明に。失踪か拉致か。男を探して元恋人は野尻湖にたどり着くが。
  • 一言 :SF作品が多い小林雄次さんだが、本作品は次世代モーターの開発者という設定にその片鱗があるだけで、ほのぼのサスペンス。

第2話 「親切な管理人」 (日比谷祐希)

  • 格付 : A-
  • 分類 : サスペンス(日本)
  • 概要 : さびれたキャンプ場の管理人には秘密があった。今日も男から指示が入る。「穴は見つからないように深く掘れ」
  • 一言 : 脚本は「逆さ首」の日比谷祐希さん。サスペンスというかホラーというか。シリアスな話だが最後は割と穏やか。

第3話 「森の精に会った話」 (青山ユキ)

  • 格付 : B
  • 分類 : 日常
  • 概要 : バイト先の同僚モリノ・セイがうざい。トラブルが起きるたびに「モリのせいです」と自分のせいにする。
  • 一言 : あまり森(=フォレスト)と関係ない話。日常系だが犯罪者としてのたちの悪さは「親切な管理人」以上かも。

第4話 「ジャンヌダルクじゃない」 (三谷武史)

  • 格付 : B
  • 分類 : 家族
  • 概要 : 引っ込み思案の私だが、自然環境保護サークルで彼に出会い、人前で自分の主張をできるようになった。
  • 一言 : 登場人物が誠実で気持ちの良いラストなのが好印象。ただ環境アセスってこんなに安易なものなのだろうか。

第5話 「森へ行きましょう」 (藤沢秋)

  • 格付 : B
  • 分類 : 家族
  • 概要 : 恋人の娘さんが自由奔放だ。いつも自分の想像を超えた行動をしてくるが、今日も突然、自分について来いと言い出した。
  • 一言 : 明るい家族もの。脚本は、ひたすら暗い「シンクホール」で唯一の明るい話を書いた藤沢秋さん。

シンプルなストーリーの作品が多い

スケッチブックシリーズらしく、全話ファンタジー要素はなし。
テーマが「森」の割には、身近な場所、よくある人間関係を舞台設定にしている作品が多く(山奥のキャンプ場とか、恋人の娘が自分と同年代とかは、普通ではないかも…)、するっと聞ける作品が多いです。
1回1話15分だとこのくらいのシンプルな内容がよいのかもしれません。

主演は彩さんと平埜さん

主演は彩みちる(いろどり・みちる)さんと平埜生成(ひらの・きなり)さん。
彩さんはお名前から想像できるとおり宝塚歌劇団出身の女優さん。
多分、青春アドベンチャー初出演ですが、明るく元気な役からおとなしい性格の役、暗い内向的な役まで、ふり幅が広い役を各話でうまく演じ分けられていたのが印象的です。オーディオドラマに向いているのかもしれません。
一方、平埜さんは「カムパネルラ」や「ヨコハマ・ジャスミンホテル」で主演経験があり、青春アドベンチャーで演技はお手のものだと思うのですが、今回はほぼ全話、彩さんを引き立てる役になっています。
青春アドベンチャーのオムニバスにおける2人の主演者は、通常、同程度主役を分け合うことが多いので、これほど偏っているのは珍しいと思います。

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◆スケッチブックシリーズの作品一覧
「ストーリーボックスシリーズ」と並ぶ全5話のミニ・オムニバスシリーズ「スケッチブック・シリーズ」。
その一覧がこちらです。

オムニバスドラマ「スケッチブックシリーズ」の一覧
「ストーリーボックス」シリーズと並ぶ現在の「青春アドベンチャー」のオムニバスドラマシリーズ(1話15分完結・オリジナル脚本)である「スケッチブックシリーズ」の一覧です。

コメント

  1. 匿名希望 より:

    前作の雪のスケッチブックが良かったので期待しましたが、以前のかんじに戻った気がします。
    あれ?もう終わり?といったあっさりした内容が多かった気がします。
    1話完結だからこんなものかもしれません。
    出演者の演技は良かったと思います。

    スケッチブックシリーズはもともと5話だから仕方ないですが、今年は5話完結が多いように思います。次回作品も5話完結だし。
    5話完結だと物語が翌週に繰り越さないため、翌週どんな風に展開するのだろうと考える
    わくわく感がなので、すっきりしている分やや物足りなさも感じます。
    5話完結に慣れないといけませんね。

    • Hirokazu Hirokazu より:

      匿名希望さま

      いつもコメントありがとうございます。
      1回15分ですのでこのくらいさらっとしたものでもよいのかなと思います。
      少なくともファンタジー要素を消化しきれないで終わるよりはわしだと思っています。
      もちろん「不思議屋図書館」の「お静かに」のように短い時間でも凝った作品はつくれるのでしょうけど。
      さて、1作品ごとの回数ですが過去5年ほど調べてみました(新作のみに限る)

      ・2021年:平均8.9回(全5回:5作品、全10回:11作品、全15回:2作品)
      ・2022年:平均8.5回(全5回:6作品、全10回:10作品、全15回:1作品)
      ・2023年:平均8.6回(全5回:5作品、全10回:8作品、全15回:1作品)
      ・2024年:平均7.5回(全5回:9作品、全10回:11作品、全15回:1作品)
      ・2025年:平均7.8回(全5回:9作品、全10回:5作品、全15回:2作品)
      ・2026年(暫定):平均6.9回(全5回:5作品、全10回:2作品、全15回:1作品)

      確かにここ(「くびっ!」)まででみると2026年は全5回のものの割合が高いです。
      ただ、全10回ものの作品が圧倒的に多かった過去と比較すると、そもそも2025年以降、全5回のものの割合は固くなっています。
      2026年はスケッチブック2本と、実質的に再放送の「斜陽の国のルスダン」を除外すれば全5回ものは2作品ですのでそれほど極端ではないともいえます(例えば2022年は5月までに全5話ものの新作が4本)。
      全5回ものを作り続けるのはスタッフにも負担でしょうから、これから全10回もの・全15回ものが増えてきて例年の数値に近づいていくと思います。

      • 匿名希望 より:

        コメントに対する早々の返信をありがとうございます。
        また、過去5年の5回ものの比率を教えていただき、ありがとうございます。
        年間で見ると、意外と5回ものはあるのですね。
        今年はスケッチブックシリーズも含め多い気がしていましたが、極端に多いわけではないのですね。

        5回ものはスタッフが大変な気がします。
        指摘のとおり、15回もの、10回ものが増えてくることを期待したいと思います。
        繰り返しですが、早々の返信をありがとうございます。

        • Hirokazu Hirokazu より:

          匿名希望さま

          コメントありがとうございます。
          確かにスケッチブックシリーズやストーリーボックスシリーズは年に何作も制作されるので頻繁に放送されているイメージなのですが、昔の不思議屋シリーズやライフシリーズの半分のサイズなので、総量としてはそんなに多くないです。
          わたしもどちらかというとオムニバスより長編志向なので長い方が好きではあるのですが、全15回とか全20回(たまにあり)とかは外れると結構つらい日々が続きます…

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