- 作品 : 天体議会~プラネット・ブルー~
- 番組 : 青春アドベンチャー
- 格付 : C
- 分類 : 幻想(その他)
- 初出 : 1997年4月28日~5月2日
- 回数 : 全5回(各回15分)
- 原作 : 長野まゆみ
- 脚色 : 津川泉
- 演出 : 千葉守
- 主演 : 車宗洸
場所がどこかも、時間がいつかも定かではない、でも、恐らく近未来の世界。
少年・銅貨(どうか)と、友人の水蓮(すいれん)は自動人形(オートマタ)とも噂される美少年と出会う。
ふたりは、その美少年や銅貨の兄との関わり合いの中で、淡々と、だが懸命に、この世界と向き合っていく。
うーん、全くわからない。
言うまでもなく私は日本人で、日本語を母国語として生きてきたので、単語も文章も分かるし、字面としての意味はもちろん分かるのですが、なぜかこの物語がすっと頭に入ってこない。
ひょっとして私は何か脳に障害があるのか?
そんな変な疑問を感じてしまう作品でした。
3作品採用
冒頭にいきなり感想を書いてしまいましたが、この「天体議会~プラネット・ブルー~」は長野まゆみさんの小説を原作とするラジオドラマです。
長野さんは人気作家ですし、青春アドベンチャー系列の番組でも、1989年「少年アリス」、1993年「テレヴィジョン・シティ」、そして本作品と3作品も取り上げられています。
引っ張りだこ
青春アドベンチャー系列の番組は長い歴史を持っていますが、3作品も取り上げられている作家さんはかなりレアな部類に属しますので、これはもう引っ張りだこといっても良い作家さんだと思います。
当然、ファンも多いはずですので、この作品の面白さを分かる方も多いのだと思います。
そのような方には、冒頭のような文章はご不快かと思います。
この辺は感性の違いとしてご理解下さい。
感性重視
さて、本作品、登場人物は「少年」ばかりで、彼らの関係性だけで物語が進みます。
この辺、苦手な向きは苦手かと思いますが、これについては個人的には本作ではそれほど拒否感は感じませんでした。
考えてみれば、そもそも本作品ような作品は、美しい言葉、透明で洗練された雰囲気といったものを楽しめばそれでよいのかも知れません。
特にこのラジオドラマは、脚本も演出もそういう風に割り切って、敢えて細かい状況説明をしていない気がします(脚本の津川泉さんはラジオドラマに慣れたベテランですし)。
出演者について
また、主役のふたりの少年を演じる車宗洸さんも植田真介さんも、失礼ながら必ずしもこの作品の雰囲気に慣れていないと感じました。
それもあってか、個人的には、「少年アリス」以上によくわからんなあ、としか感じられず、何度も爆睡してしまいました(すみません。特に第3話はどうしても寝ちゃいます)。
ちなみに、謎の少年を演じる堀江美都子さんは、さすがにベテランの歌手・声優さんなので違和感は感じませんでした。
というか、この作品の制作時に堀江さんは40歳のはず。
少年の声で十分通用します。プロですね。
各回のタイトル
なお、本作品の各回には以下のサブタイトルが付いています。
連作短編形式ですが、各話が独立していると言うより、一つの物語を緩やかに区切っている感じです。
- 鉱石倶楽部
- 天体議会
- 変わり玉
- 天河市場(てんがプラザ)
- 水先案内(カノープス)
コメント
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こんにちは。
度々参考にさせてもらっています。
とても情報量が多くて素晴らしいと思っています。
1つお願いがあるのですが、
これからで良いので、
「音楽」が誰が担当されているのかも載せて頂けないでしょうか?
私はラジオドラマは「音楽」も非常に重要な部分であると思っています。
宜しくお願い致します。
これからも更新の程宜しくお願いします。
楽しみに拝見しています。
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ラジオドラマ大好きさま
コメント、ありがとうございます。
確かに音楽はとても重要な要素ですね。
オリジナル音楽の場合、これから作成する記事ではなるべく記載していきたいと思います。
ただし昔のデータを遡るのは結構大変なので、できる範囲で、ということでご容赦を。
なお、公式ホームページに掲載している分について以下のような特集記事を書いています。
こちらもご参照ください。
http://seisyunadvroad.blog.fc2.com/blog-entry-517.html