【2008年放送の青春アドベンチャー総括】
2014年6月27日にアップした「らせん階段」の記事をもって、2008年に青春アドベンチャーで初放送された作品は、すべて紹介することができました。
年間の初出作品のコンプリートは2012年、2009年、2013年、2011年、2010年に続いて6年目です。
2008年に放送された作品の一覧は以下のとおりです。
№ | 放送日 | 作品名 | 格付* |
---|---|---|---|
- | 1/7~1/18 (10回) | タイムスリップ明治維新(再) | 2004 |
- | 1/21~2/1 (10回) | タイムスリップ源平合戦(再) | 2005 |
1 | 2/4~2/15 (10回) | ロズウェルなんか知らない | B+ |
- | 2/18~2/29 (10回) | 風になった男(再) | 2006 |
- | 3/3~3/14 (10回) | 太陽の簒奪者(再) | 2006 |
2 | 3/17~3/28 (10回) | ゼンダ城の虜 | A+ |
- | 3/31~4/18 (15回) | プラハの春(再) | 2006 |
- | 4/21~5/2 (10回) | イカロスの誕生日(再) | 2000 |
- | 5/5~5/16 (10回) | 一瞬の風になれ(再) | 2007 |
- | 5/19~6/6 (15回) | スピリット・リング(再) | 2004 |
- | 6/9~6/20 (10回) | ミヨリの森(再) | 2004 |
- | 6/23~7/4 (10回) | 金春屋ゴメス(再) | 2006 |
3 | 7/7~7/11 (5回) | バスパニック | AAA- |
- | 7/14~7/18 (5回) | ハッピーバースデー(再) | 2007 |
- | 7/22~7/25 (4回) | 不思議屋図書館(再) | 2006 |
- | 7/28~8/8 (10回) | ウォーターマン(再) | 2006 |
4 | 8/11~8/22 (10回) | らせん階段 | B- |
- | 8/25~9/5 (10回) | 僕たちの戦争(再) | 2004 |
- | 9/8~9/12 (5回) | 天体議会~プラネット・ブルー~(再) | 1997 |
5 | 9/15~10/3 (15回) | ラジオ・キラー | AAA- |
- | 10/6~10/17 (10回) | 不思議屋料理店(再) | 2007 |
- | 10/20~10/31 (10回) | 尾張春風伝(再) | 2007 |
6 | 11/3~11/14 (10回) | 有頂天家族 | C |
7 | 11/17~11/28 (10回) | バードケージ 一億円を使い切れ! | B+ |
- | 12/1~12/12 (10回) | あでやかな落日(再) | 2006 |
8 | 12/15~12/19 (5回) | モー、ギュゥー!っとして | B+ |
- | 12/22 (1回) | 不思議屋図書館(再) | 2006 |
* 数字は再放送作品の初回放送年
年間わずか8作品
2008年に放送された作品は27作品もあるのですが、何と初放送だったのは8作品のみ。
この8作品の合計放送回数もわずかに75回。
制作作品数もその放送回数も、1993年から放送されている青春アドベンチャーの歴史だけではなく、その系列番組を含めた1980年代から2014年に至るまでの期間で最も少ない数です。
特に、1月及び4月~6月には新作が1作品も制作されておらず、2008年前半の新作はわずかに2作品だったことになります。
再放送ばかりの番組…
これら8作品が放送されていた期間以外は、以前制作された作品が再放送されていましたので、この年は再放送ばかりという印象だったことと思います。
まさに暗黒時代。
番組自体がいつ終了してもおかしくない状態ですが、何とかこの危機を乗り越え、翌2009年から新規制作数は徐々に回復していくことになります。
新作は少なかったが…
この8作品のうちで、当ブログでA以上の格付けとしたのは、「ゼンダ城の虜」(A+)、「バスパニック」(AAA-)、「ラジオ・キラー」(AAA-)の3作品。
100作記念の記事で採用したのと同様の方法で、A(=平均)を3点として各作品に評点を振って、2008年の8作品の平均を計算すると、実は2.75点となります。
これはA-を超える評点であり、あくまで私個人の意見ではありますが、2008年は作品数は少ないものの、評点は近年ではかなり高かったことになります。
高格付け作品はあったが。
その原因は、何といっても、ふたつの”AAA-”作品の存在。
ひとつは「普通より短い全5話構成」、「青春アドベンチャーでは少ないオリジナル脚本」という不利を跳ね返した「バスパニック」。
もう一つは2008年で唯一の全15回作品で、最近の青春アドベンチャーでは数少ない海外原作の硬派な作品である「ラジオ・キラー」。
いずれもなかなか好印象の作品でした。
ただし、作品数が8作品と少ないため、この2作品が平均評点を引っ張っただけで、全体として粒が揃っていた印象はありません。
やはり低調な時期だったということでしょう。
次の特集は「めぞん一刻出演者つながり」です。
■年ごと作品一覧へのリンク
番組ごとの各年作品一覧へのリンクは以下のとおりです。
- 青春アドベンチャー(1992年~)
- サウンド夢工房(1990年~1992年)
- アドベンチャーロード(1985年~1990年)
- FMアドベンチャー(1984年~1985年)
- カフェテラスのふたり(1985年~1988年)
- ふたりの部屋(1978年~1985年)
- FMシアター等単発番組
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