タイトルに「冒険」と付くラジオドラマ

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【特集:青アド・ポーカー⑧】タイトルに「冒険」と付くラジオドラマ

「はじめに」で記載したとおり、本ブログはNHK-FMで放送されている「青春アドベンチャー」系列の番組のラジオドラマを紹介しています。

3番組共通のワード

この番組名に入っている「アドベンチャー」という単語は、1980年代に放送されていた前身番組である「FMアドベンチャー」や「アドベンチャーロード」から受け継いできたこの番組のキーとも言える単語です。
そこで、今回は各作品のタイトルに、この「アドベンチャー」=「冒険」という単語を含んでいる作品を集めてみました。
現在、紹介済みの作品の中で9作品がこれに該当します。
ポーカーに擬えて言えば(存在しませんが)ナインカード成立ということになります。

大いなる冒険(1987年)

大いなる冒険」とは、何だか御大層なタイトルですが、実は少年ふたりの財宝探し(沈没船)です。
原作を書いたのはハードボイルド小説で有名なミッキー・スピレーンですがヤングアダルト向けのジュブナイル(日本風に言えばライトノベル?)です。

世紀の大冒険レース ~アムンゼンとスコット(1987年)

世紀の大冒険レース ~アムンゼンとスコット」はアドベンチャーロード時代に放送された、人類初の南極点への到達競争を描いた作品です。
オーツやエバンスといったスコット隊の平隊員にも焦点が当てられており、悲劇の結末を迎える終盤のシーンは涙を誘います。

アドベンチャー的五大ニュース(1992年)

アドベンチャー的五大ニュース」は、青春アドベンチャー初年度に放送されたオムニバスコメディ作品で、後に恒例化した干支シリーズの元祖ともいえる作品です。
なお干支シリーズには「年忘れ青春アドベンチャー」とも呼ばれましたが、これは作品タイトルとは言いづらいのでこの一覧には含めていません。

ロビン・フッドの冒険(1996年)

ロビン・フッドの冒険」といえば、いわずと知れた中世イングランドの伝説的英雄ロビン・フッドを主人公とした作品。
「世界名作シリーズ」のひとつとして放送されました。

日常生活の冒険(1997年)

冒険は冒険でも「日常生活の冒険」。
本作品はSF大賞を受賞した作家・北野勇作さんが脚本を書いたオリジナル短編集です。
正直、少し印象が薄い作品かな。

哲ねこ七つの冒険(2007年)

歴史上の著名な哲学者に擬人化された猫たちの言動を通じて哲学を学ぶ、という異色な作品が「哲ねこ七つの冒険」です。
でも意外と聴きやすい作品です。

二分間の冒険(2012年)

児童文学の名作として知られる岡田淳さんの作品「二分間の冒険」のラジオドラマ化作品です。
児童文学なので仕方がないのですが、最近の青春アドベンチャーに多い、やや低年齢向きの作品でした。

エイレーネーの瞳 シンドバット23世の冒険(2013年)

小前亮さん原作の中東風ファンタジー作品「エイレーネーの瞳 シンドバット23世の冒険」をラジオドラマ化したもの。
今回、紹介した8作品の中ではもっとも「アドベンチャー」な作品かも知れません。

黒十字の魔女 ヴィクトリア朝怪奇冒険譚外伝(2021年)

田中芳樹さん原作の「月蝕島の魔物」・「髑髏城の花嫁」・「水晶宮の死神」はヴィクトリア朝怪奇冒険譚3部作とされてきたのですが、公式には「ヴィクトリア朝怪奇冒険譚」はタイトルに入っていませんでした。
しかし、ラジオドラマオリジナル脚本で制作された「黒十字の魔女 ヴィクトリア朝怪奇冒険譚外伝」にて初めてこれがタイトルに入ったので、ここに7番目の「冒険」タイトル作品に加えます。

意外と少ない

これら以外に、紹介していない作品の中にも「冒険」と入る作品はまだあるものの、全部併せても10作品程度のようです。
この数を多いと考えるか少ないと考えるかは人それぞれだと思いますが、個人的には番組の歴史が35年程度もあることを考えると、意外と少ないと感じます。
さて、「青春アドベンチャー」のもう一つの構成単語である「青春」という言葉をタイトルに含む作品についても特集しました。
こちらをご覧ください。


次の特集は「2010年の作品一覧」です。


次の青アドポーカーは「めぞん一刻出演者つながり」です。



■シリーズ「青アドポーカー」
作品間の緩やかな繋がりを楽しむこの企画。
その他の記事の一覧はこちらです。


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