【1994年放送の青春アドベンチャー総括】
青春アドベンチャーで1994年に放送された作品は下表のとおりです。
全23作品のうち新作は17作品ですが、このうち12作品を、単独又は共同の名義で川口泰典さんが演出しています。
この川口さんの演出作品が異常に多い状況は、前年の1993年あたりに始まり1996年まで続くことになります。
1994年の作品一覧
| № | 放送日 | 作品名 | 格付* |
|---|---|---|---|
| 1 | 1/3～1/23 (15回) | アドリア海の復讐 | A- |
| 2 | 1/24～2/11 (15回) | 紅はこべ | A |
| 3 | 2/14～2/25 (10回) | 少年探検隊 | C |
| － | 2/28～3/11 (10回) | スフィア(再) | 1993 |
| － | 3/14～4/1 (15回) | アドリア海の復讐(再) | 1994 |
| 4 | 4/4～4/15 (10回) | 霧隠れ雲隠れ | AA+ |
| 5 | 4/18～4/29 (10回) | エンジェルス・エッグ | AA |
| 6 | 5/9～5/20 (10回) | 平成トム・ソーヤー | A+ |
| 7 | 5/23～6/3 (10回) | BANANA・FISH | AA+ |
| － | 6/6～6/24 (15回) | 紅はこべ(再) | 1994 |
| 8 | 6/27～7/8 (5回) | 昔、火星のあった場所 | C |
| 9 | 7/11～7/29 (15回) | ウォッチャーズ | A- |
| － | 8/1～8/12 (10回) | 北壁の死闘(再) | 1992 |
| 10 | 8/15～8/26 (10回) | あの夜が知っている | AA |
| 11 | 8/29～9/9 (10回) | アナスタシア・シンドローム | AA+ |
| － | 9/12～9/23 (10回) | くたばれ！ビジネスボーグ(再) | 1993 |
| 12 | 9/26～10/7 (15回) | アリアドニの遁走曲（フーガ） | B+ |
| 13 | 10/11～10/21 (9回) | バイオレンス・ジャック | A |
| 14 | 10/24～11/4 (9回) | 笑う20世紀 | B |
| 15 | 11/7～11/18 (10回) | カルパチア綺想曲 | AAA- |
| － | 11/21～12/2 (10回) | サンタクロースが歌ってくれた(再) | 1993 |
| 16 | 12/5～12/16 (10回) | レディ・スティンガー | AA |
| 17 | 12/19～12/23 (5回) | イノシシが来た | B- |
* 数字は再放送作品の初回放送年
川口作品以外に尖った作品多し
当ブログで最も高い格付けを付けたのは「カルパチア綺想曲」のAAA-。
この作品は川口さんと芦田健さんの共同名義の演出作品でした。
ただ、この年で最も尖った作品はむしろ川口作品以外にあります。
ひとつは「少年探検隊」（演出：吉田努さん）。
エッセイベースの大人向きの作品でした。
また、「昔、火星のあった場所」（演出：角井佑好さん）は日本SF大賞受賞作家である北野勇作さんによる極めて幻想的で抽象度の高い作品。
正直、即物的な私にはイマイチ刺さりませんでしたが、好きな人は好きという意味で、意義のある作品だった思います。
シリーズもの
また、2018年、民放によるアニメに併せて、初回放送から概ね四半世紀を経て再放送された「BANANA・FISH」の初出もこの年。
翌1995年に完結編の「パート2」・「パート3」が制作されました。
また、この年スタートしたもう一つのシリーズものが「笑う」シリーズ。
こちらは途中、「踊る」シリーズにリニューアルされつつ、2001年の「踊る21世紀 Part2」まで続くことになります。
■年ごと作品一覧へのリンク
番組ごとの各年作品一覧へのリンクは以下のとおりです。
- 青春アドベンチャー（1992年～）
- サウンド夢工房（1990年～1992年）
- アドベンチャーロード（1985年～1990年）
- FMアドベンチャー（1984年～1985年）
- カフェテラスのふたり（1985年～1988年）
- ふたりの部屋（1978年～1985年）
- FMシアター等単発番組
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