2019年リスナーが選んだ青春アドベンチャーにして欲しい作品

ドラマ化希望作品

【特集:ラジオドラマ化推薦作品18】リスナーが選ぶ「青春アドベンチャーに取り上げられたらいいなあと思う原作」2019

2015年2016年2017年と各年の人気アンケートをするのに併せて「青春アドベンチャーにして欲しい作品」の回答もお願いしてきました。
毎年やってもネタ切れするだろうと思い、2018年のアンケートでは1回お休みしたのですが、再実施を求める声もあり、今回復活させました。
個人的にはこの1年の読書候補として楽しみにしているという面もあります。
今年も面白そうな作品が寄せられました。
それではご覧ください。

タイトル コメント

●リスナーの推薦文
大好きな作品です。冬至の日、2人の語り部が焚火を前にし、物語を語り合う。世界観が美しく、ラジオドラマにぴったりだと思います。是非聴いてみたいです。
●ブログ主より一言
中央公論新社の第2回C★NOVELS大賞受賞作で、多崎礼さんのデビュー作。
語り部とは、十八諸島という世界で、各地で話を集め伝え歩く職業とか。
正直、粗筋を読んでもさっぱりわからないが、雰囲気は感じる。

(筒井康隆)

●リスナーの推薦文
原作のファンで少年ドラマシリーズを大好きで見ていたので。
●ブログ主より一言
言わずと知れた筒井康隆さんの名作ジュブナイルSF。
1983年の大林宣彦版の映画(原田知世さん主演)が有名だが、近年では2006年の細田守さんによるアニメーション版が有名か。

(広井駒)

●リスナーの推薦文
「二月の勝者」と書きたいところだが当面完結しなさそう。というか、すでにどこかの局がテレビドラマ化を狙ってそうな気がするので、同じ中学受験ものから大穴的にこの作品を選んでみた。
●ブログ主より一言
これは私(ブログ主)からの1票。上記のコメントを書いのは2019年12月時点だが、その後、本当に「二月の勝者」のTVドラマ化が発表されてしまった。どうですか、NHKさん、この作品も中学受験経験層からの評価が高いですよ。便乗しちゃいましょうよ。

(新藤悦子)

●リスナーの推薦文
16世紀のオスマントルコの世界を音声で聴いてみたい。 児童書にはめずらしい舞台設定の冒険物語。
●ブログ主より一言
2019年の青春アドベンチャー「紺碧のアルカディア」では13世紀のコンスタンティノ-プルが描かれたが、その400年後、イスラム世界となったイスタンブールを舞台とした作品。
アレクサンドル・デュマの「黒いチューリップ」とは希少なチューリップをテーマとしている点だけが共通。

(中島京子)

●リスナーの推薦文
近代日本の学問文化を支えた東京上野の帝国図書館に、終戦後の混乱期、ひとりの孤児の少女が住んでいたという。女性の謎の生涯が次第に明らかになっていくワクワク感を、連続ドラマで想像力豊かに味わいたいです。
●ブログ主より一言
2010年「小さいおうち」で直木賞を受賞している中島京子さんによる図書館を主人公とした小説。
なお現実の「帝国図書館」は日本で唯一の国立図書館として1872年に設立。
戦後、その機能は国会図書館に引き継がれ、建物自体は今も国際子ども図書館として利用されている。
※2020/10/28追記:2021年1月からNHK-R1の「新日曜名作座」にてラジオドラマが放送されることが発表されました。

(梨屋アリエ)

●リスナーの推薦文
説教くさくない、セカイ系ジュブナイル
●ブログ主より一言
梨屋アリエさんのことは寡聞にしてしらなかったが、ご自身の学習障害を踏まえた「きみの存在を意識する」が知られているよう。一般的には児童文学作家として紹介されることが多いようだが説教臭くないならいいなあ。

(米澤穂信)

●リスナーの推薦文
ストーリーも先が見えないミステリーで最後もゾッとして面白いし地の文が主人公の視点ですべて語られていてラジオ向きだと思う
●ブログ主より一言
ライトノベル+本格ミステリーという独自のジャンルを行く米澤さん。ラジオドラマ化されるとどうなるのか、わたし、気になります!

(片渕須直)

●リスナーの推薦文
「この世界の片隅に」の片渕須直監督の半生を綴ったエッセイです。エッセイをラジオドラマ化したものもあったと思いますので、こういうのも面白いのではないかと思います。
●ブログ主より一言
片渕須直監督の来歴を知らなかったが、「名探偵ホームズ」の中の「青い紅玉」、「海底の財宝」の脚本を書かれた方だったんだなあ。なお、ミヒャエル・エンドの「はてしない物語」(ネバーエンディング・ストーリー)とは関係なし。

●ブログ主より一言
エーリッヒ・ケストナーによる児童文学の名作「ふたりのロッテ」と推測。容姿がそっくりのふたりの少女、ルイーゼ・パルフィーとロッテ・ケルナーの物語。そういえば青春アドベンチャーでも、ネタは違うけど容姿がそっくりのふたり少女を扱った東野圭吾さんの「分身」がラジオドラマ化されていた。

(大島弓子)

●リスナーの推薦文
好きな漫画だから。ラジオだと世界観を損ねないかも
●ブログ主より一言
言わずと知れた大島弓子さんの代表作。擬人化された子猫を主人公にするファンタジックな内容は確かに映像化よりラジオドラマがあっているのかも知れない。

(船戸与一)

●リスナーの推薦文
自分が好きだから。冒険小説の金字塔だと思う。
●ブログ主より一言
船戸与一さんの小説はアドベンチャーロード時代に「山猫の夏」(1985年)、「夜のオデッセイア」(1987年)がラジオドラマ化されている。時代は変わったが「鷲は舞い降りた」が青春アドベンチャー化できるのならハードボイルドな冒険小説がチョイスされてもいいはず。
東野圭吾作品
恩田陸作品
寮美知子作品
シドニーシェルダン作品
星新一作品
●リスナーの推薦文
どれも音声化したら面白い作品ばかり
●ブログ主より一言
そういえば恩田陸作品は青春アドベンチャーでは1作品も取り上げられていない。2017年のこのアンケートでも「蜂蜜と遠雷」に4票も入った。面白いとは思うのだが今更難しいか?

(三浦しをん)

●リスナーの推薦文
箱根駅伝が好きだからです。 実写映画もアニメもありますが、ラジオドラマでも聞いてみたいです。
●ブログ主より一言
実は2007年末に文化放送で放送されたラジオドラマがすでにあるが、青春アドベンチャーで再度、ラジオドラマにしたっていいじゃない。

(佐々木淳子)

●リスナーの推薦文
アニメ化よりラジオドラマが向いているSFだと思います
●ブログ主より一言
佐々木淳子さんの代表作。個人的には短くまとまった「那由多」の方が好きだが、佐々木淳子さんの代表作はやはり「ダークグリーン」だろう。なお、「ソード・アート・オンライン」を初めてみた時の既視感については「お父さんの会社」の記事に書いたとおり。

(辻村深月)

●リスナーの推薦文
アニメで見た内容をラジオドラマとして聞いてみたい
●ブログ主より一言
第15回本屋大賞受賞で、正しくは「かがみの孤城」。2017年の人気投票でも同作への投票があった人気作。

(ジェイムズ・P・ホーガン)

●リスナーの推薦文
ジェームズ・P・ホーガンの時間軸SF。 タイムライダーズ第一弾ばりに力を入れたら十二分にやれるはず。15話以上で。
●ブログ主より一言
ホーガンは1995年に松重豊さん原作で「時間泥棒」が青春アドベンチャー化されているが、あれは難解過ぎた。こちらは割と単純な時間・冒険SFで、内容的にはむしろ「逆タイムライダーズ」。

(宮崎駿)

●リスナーの推薦文
歌舞伎にもなったそうなので、オーディオドラマでもぜひ!
●ブログ主より一言
NHK-FMは1987年に「シュナの旅」をラジオドラマ化しているが、今となっては宮崎駿さんはビックネームになり過ぎて難しいか。でも宮崎さんはラジオドラマ好きらしいので一縷の望みはないものか。

(東野圭吾「〇笑小説」)

●リスナーの推薦文
一話完結のラジオドラマになりそうな作品が5や10はありそうだ。
●ブログ主より一言
東野圭吾さんの短編集は「怪笑小説」、「毒笑小説」、「黒笑小説」、「歪笑小説」の4冊が発刊されている。東野さんの作品は1998年の「分身」以来青春アドベンチャー化されていないが、リスナーからの希望は強い。

(向山貴彦)

●リスナーの推薦文
児童文学だが、むしろ大人こそ心に響くと思う。
●ブログ主より一言
ファンタジー作家・向山貴彦さんの代表作。向山貴彦さんは一時期、英語学習本として話題を呼んだ「ビッグ・ファット・キャットの世界一簡単な英語の本」の著者でもある。

(D・キッサン)

●リスナーの推薦文
Dキッサン作の漫画。ありそうなSFで今の時代に刺さりそう、アイロニーな感じが好きです。
●ブログ主より一言
名前だけ見ると外国の作家みたいだが、どうも日本の方のようだ。「平和な学校」は連作短編集のようだが詳細は不明。

(宗田理「僕らの七日間戦争シリ-ズ(原作まま)」)

●リスナーの推薦文
ラジオドラマにしても楽しそう。
●ブログ主より一言
実は1985年、青春アドベンチャーの前身番組であるアドベンチャーロード時代にラジオドラマ化されている。ただ、2019年アニメ化もされているし(僕らの7日間戦争)、同じ系列の番組での初の再ラジオドラマ化があっても面白いかも。

(青木祐子)

●リスナーの推薦文
実写ドラマはある意味、傑作青春アドベンチャーを思わせるテンポよしキャストよしの何回でも見ていられる作品ですが、特に多部未華子さんの声は凛としていてすばらしい。原作の他の話をぜひ青春アドベンチャーで。
●ブログ主より一言
TVドラマ版はドラマ10の枠で2019年7月から9月まで放送された。ラジオドラマとコラボできれば面白い。伊藤沙莉さん(メゾン・ド・関ケ原)、桐山漣さん(北海タイムス物語イレーナの帰還)あたりは青春アドベンチャーへの出演経歴もある。でも主人公の相手役がジャニーズなので難しいかな?

(上橋菜穂子「守り人シリーズ」)

●リスナーの推薦文
残る巻もオーディオドラマ化して欲しいです。
●ブログ主より一言
精霊の守り人」、「闇の守り人」の2作品でとまってしまっている青春アドベンチャー版「守り人シリーズ」。今からでも続けてもらって一向にかまわないのだけどなあ。
特になし ●リスナーの推薦文
歴史物が聴きたいです
●ブログ主より一言
最近、歴史ものが増えている気がします。特に西洋の歴史ものが多いですが。

(荻原浩)

●ブログ主より一言
青春アドベンチャーで採用された荻原浩さんの小説は、「僕たちの戦争」・「押入れのちよ」(2007年)、「金魚姫」(2017年)の3作品。「金魚姫」は艶っぽくてよい作品だった。

(田中芳樹)

●リスナーの推薦文
「ムーラン」実写映画化ですよ! 青春アドベンチャーさん今です!
●ブログ主より一言
1988年の「西風の戦記」から2017年の「水晶宮の死神」まで田中芳樹さんの原作作品を8作品ラジオドラマ化しているNHK-FMだが、なぜかSFと中国ものは採用していない。ちなみに本作品の主人公・花木蘭はディズニー映画のムーランと同一人物らしい。

●リスナーの推薦文
登場人物が少なく主人公の独白が多くて、ラジオドラマにあいそうなので。
●ブログ主より一言
トネ・コーケンさんによる小説「スーパーカブ」と推測。世紀のロングセラー・ホンダスーパーカブと出会ったことにより広がっていく少女の世界。すでに漫画化済みであることに加え、残念ながら(?)アニメ化企画進行中らしい。

(吉本ばなな)

●リスナーの推薦文
古い作品ですが色褪せません。映画化はされてますが、ラジオドラマだからできることがあると思う。
●ブログ主より一言
1989年に年間ベストセラーの総合1位を記録した吉本ばななさんの代表作。二人の少女を主人公にひと夏の出来事を描く。

恩田陸さんの「蜜蜂と遠雷」はこのアンケートの常連ですが、それ以外は初顔。
皆さん、読書の幅が広く、とても興味深いラインナップです。
ブログの読者のみなさまは是非読書の参考に、そしてNHKのスタッフのみなさまをは是非新しいラジオドラマ化の参考にしてみて下さい。

【2019年のリスナーアンケート結果一覧】


「青春アドベンチャーにしたら」面白いのではないか!と思う記事の一覧はこちらから。
私やリスナーの皆さんが自信を持ってお勧めする作品たち。
小説や漫画など色々な作品があります。
是非ご覧ください。


コメント

タイトルとURLをコピーしました