2023年アンケート結果:リスナーが青春アドベンチャー化を希望する作品

ドラマ化希望作品

【特集:ラジオドラマ化推薦作品22】リスナーが選ぶ「青春アドベンチャーに取り上げられたらいいなあと思う原作」2023

2015年2016年2017年2019年2020年に引き続き、青春アドベンチャーの人気アンケートに併せて「青春アドベンチャーにして欲しい作品」にも回答して頂きました。
今年は過去回以上に多くの作品をご紹介いただきました。
是非ご覧ください。

2人から推薦のあった作品

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コメント

「銀河鉄道の夜」宮沢賢治
●リスナー推薦コメント
・とても綺麗な表現が多く、声だけで想像しながら聞くのが素敵だと思ったから(匿名希望)
・朗読劇でよく用いられる作品ではありますが、原作としてアレンジが加えられることで生まれる魅力もきっとあるだろうなと思うため。(匿名希望)
●ブログ主より一言
言わずと知れた宮沢賢治の代表作。
多くのクリエイターを刺激してきた物語の源泉ともいえる作品を青春アドベンチャーならどう料理するのか。

「「精霊の守り人」シリーズ」
「精霊の守り人」上橋菜穂子
●リスナー推薦コメント
・映像がないオーディオドラマだからこそ、この世界観を表現することができる。(vt)
・小説2作品目まで青春アドベンチャーとなりましたが、中途半端です。青春アドベンチャーとしても良く出来ていたので続きを最後までお願いしたい。(hirog3)
●ブログ主より一言
闇の守り人」で止まっている青春アドベンチャー版。
バルサ役の唐沢潤さんが当たり役だっただけに続編については大いに賛同する。
なお両コメントとも具体的な作品名に言及はなかったが左のリンクは第3作「夢の守り人」とした。

「レーエンデ国物語」多崎礼
●リスナー推薦コメント
・ファンタジー小説。大人向けで幻想的な雰囲気があり、ラジオドラマに映えると思います。(レモン)
・ファンタジー小説の王道を、是非オーディオドラマで聴いてみたい。(久留米のましまし)
●ブログ主より一言
多崎礼さんについては2019年の同じ企画で「煌夜祭」のリクエストもあった。
「レーエンデ国物語」は2024年の本屋対象にもノミネートされブレイク寸前に思える。

1人から推薦のあった作品

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コメント

「アイドル失格」安部若菜
●リスナー推薦コメント
(なし)
●ブログ主より一言
アイドルグループ「NMB48」のメンバーである安倍若菜さんによる処女小説でアイドル自体を扱っている。
2024年1月13日からすでにBS松竹東急にて実写ドラマ化されているので難しいだろうか。

「ぼろ鳶組の続き」今村翔吾
●リスナー推薦コメント
(なし)
●ブログ主より一言
リクエストは「ぼろ鳶組の続き」。
青春アドベンチャー版ぼろ鳶組は時々飛ばされる巻があるので次があるとしてどの巻になるは不明だが、彦弥回(夢胡蝶)、新之助回(玉麒麟)と続いたので星十郎回となると予測し右の書影は「双風神(ふたつふうじん)」とした…のだが。実はこれを書いた後に「襲大鳳」の制作が発表された。

「選ばなかった冒険」岡田淳
●リスナー推薦コメント
過去にドラマ化された岡田淳作品がどれも好きなので(匿名希望)
●ブログ主より一言
青春アドベンチャーでドラマ化された岡田淳さんの作品は「二分間の冒険」と「びりっかすの神さま」。
特に後者は良作だと思う。

「春や春」森谷明子
●リスナー推薦コメント
俳句甲子園が舞台の作品で、ラジオとの相性が良いのではと思ったから。(匿名希望)
●ブログ主より一言
文系部活ものとしては、過去FMシアターで、そろばん甲子園を扱った作品短歌甲子園を扱った作品がありとくに後者は良作だったと思う。
ただ、50分という枠が短すぎること、ご当地物色が強いオリジナル脚本であること等の限界も感じた。
しっかりした原作を基に青春アドベンチャー枠で作っても面白いかもしれない。

「ツインスター・サイクロン・ランナウェイ」小川一水
●リスナー推薦コメント
小川一水原作のオーディオドラマも最近ご無沙汰なので、新作を放送して欲しい(A)
●ブログ主より一言
2023年に「時砂の王」が再放送(初回放送は2018年)された小川一水さんだが、他に2000年に「イカロスの誕生日」も制作されている。
左のリンクは最新シリーズを表示したが、ブログ主が推薦する作品はこの記事この記事に記載済み。

「フランケンシュタイン」メアリー・シェリー
●リスナー推薦コメント
2011年に今井朋彦さんらがご出演されて青春アドベンチャーで放送されているが、かつて放送された作品を再度別の作家の脚色で放送するのも面白いのでは無いかと思った。(ともこ)
●ブログ主より一言
同じ作品を別の脚色で制作した例はほとんどない。
しかし、番組の歴史は四半世紀以上(前身番組を含めるともっと)あるので、そういう例があっても面白いかも知れない。

「ヨコハマ物語」大和和紀
●リスナー推薦コメント
(なし)
●ブログ主より一言
「はいからさんが通る」で有名な大和和紀さんの漫画作品で代表作のひとつ。
この典型的な少女漫画を推した理由はわからないが「夢みるゴシック」や「ヨコハマ・ジャスミンホテル」が放送されているので可能性はあると思う。

「茨文字の魔法」パトリシア・A・マキリップ
●リスナー推薦コメント
異世界を音から想像する楽しみがありそう(オイルパステル)
●ブログ主より一言
1970年代から活躍するアメリカのファンタジー作家、パトリシア・A・マキリップのファンタジー小説。
本場の本格異世界ファンタジーは青春アドベンチャーでは意外と未開拓の分野である。

「前の家族」青山七恵
●リスナー推薦コメント
30代独身女性が中古マンションを購入し自立した生活を謳歌していたが、部屋の前の持ち主である一家との家族同様の付き合いが次第に心地良くなり、仕事も放棄してしまう。一方、その家族にはとんでもない秘密があり……。主人公の気持ちの変化と一家の謎に、毎日ワクワク期待して聴くことができそうです。(ろんろん)
●ブログ主より一言
2007年「窓の灯」にて芥川賞を受賞した青山七恵さんの作品が、リスナー推薦コメントを読むと青春アドベンチャーにも合いそうだ。

「渦 妹背山婦女庭訓 魂結び」大島真寿美
●リスナー推薦コメント
新日曜名作座でも取り上げられていましたが、こちらでも取り上げてほしいです。OSKが朝ドラ出演で人気が出たように、文楽の人気を高めたいです。(ヒトリーヌ)
●ブログ主より一言
江戸時代の人形浄瑠璃作者、近松半二を描いた第161回直木賞受賞作。
大島真寿美作品は「ピエタ」が良作だったので期待が高まる。

「オルタネート」加藤シゲアキ
●リスナー推薦コメント
(なし)
●ブログ主より一言
いまや小説家として有名になりつつある、ジャニーズ事務所(当時)の男性アイドルグループNEWS所属の加藤シゲアキさんの代表作。
青春アドベンチャーだから青春小説は本来ど真ん中のハズ。

「死人にシナチク」藤井青銅
●リスナー推薦コメント
面白い面白く無いに関わらず、ひたすら駄洒落で一点突破するスタイル大好きです。(エンマ)
●ブログ主より一言
当然脚本も藤井青銅さんですよね。
このパターン(原作=脚本=藤井青銅)は「超能力はワインの香り」「愛と青春のサンバイマン」「ピーチ・ガイ~ハリウッド・リメイク『桃太郎』~」で先例あり。

「遠輪廻」武川佑
●リスナー推薦コメント
連歌が出てくるので、その読み上げでボイスドラマが盛り上がると思ったから(匿名希望)
●ブログ主より一言
左記の画像の「妖異幻怪 陰陽師・安倍晴明トリビュート」は夢枕獏さんと4人の若手作家による安倍晴明をテーマにした競作集で、「遠輪廻」(武川佑さん)はその1作。
他の3人は蝉谷めぐ実さん、谷津矢車さん、上田早夕里さん。

「十二国記シリーズ」小野不由美
●リスナー推薦コメント
(なし)
●ブログ主より一言
小野不由美さんの代表作ともいえるファンタジー小説シリーズ。
左の画像はその実質的な第1作「月の影 影の海」の書影。
アニメ化済みなのでこれからのオーディオドラマ化は難しいか?
ちなみにスタートからすでに30年以上経過しているがまだ完結していない。

「駆け込み訴え」太宰治
●リスナー推薦コメント
鈴木勝吾さんのお芝居によく合いそうで、かつ短くもインパクトある名著なのでぜひ演鈴木勝吾で観たいと思いました(匿名希望)
●ブログ主より一言
原稿用紙34枚の太宰治の短編小説。
訴えるのはイスカリオテのユダ、訴える内容はイエス・キリストの薄情さ。

「終末のフール」伊坂幸太郎
●リスナー推薦コメント
数年後に小惑星が衝突すると言う世界の中のとある団地に住む人々の短編で、「今日という日は残された日々の最初の一日」というメッセージはどんな人でもどんな世の中でも言えることで、大切にしたいメッセージだと思います。(匿名希望)
●ブログ主より一言
伊坂幸太郎さんの「終末のフール」は実は2010年にすでに青春アドベンチャーでオーディオドラマ化済み
出演は俳優の河相我聞さんほかだった。
「以前、放送してた小林雄次さんの脚本の女性が活躍するお話を読みたいです。」小林雄次
●リスナー推薦コメント
小林雄次さんの作品が好きだから(匿名希望)
●ブログ主より一言
小林雄次さんが数々の特撮やアニメの脚本を書かれてきた名脚本家さん。
リスナーさんが言っている作品は「レディ・トラベラー1920」だろうか。

「戦をせんとや生まれけむ」若木未生
●リスナー推薦コメント
前に進む勇気がわくから(さとみ)
●ブログ主より一言
梶原景時が見た源頼朝・義経兄弟。
若木未生さんは集英社コバルト文庫出身の作家だが、現在は一般文芸で活躍している。
源平ものとしては本作のほか「われ清盛にあらず」も。

「阪急電車」有川浩
●リスナー推薦コメント
(なし)
●ブログ主より一言
「阪急電車」は有川浩さんの連作短編集で映画化もされた。
有川さん原作作品は青春アドベンチャーから「三匹のおっさん」と「旅猫リポート」を、FMシアターから「レインツリーの国」を紹介済み。

「アメリカン・ブッダ」柴田勝家
●リスナー推薦コメント
最先端の本格SFが聴きたい(匿名希望)
●ブログ主より一言
2014年、第2回ハヤカワSFコンテストで大賞を受賞しデビューした柴田勝家さんの星雲賞受賞作。
近未来のアメリカを舞台にしたインディアンの仏教徒の物語というちょっと変わったSF。

「畠中恵、内藤了の作品ならなんでも」
●リスナー推薦コメント
(なし)
●ブログ主より一言
「畠山恵or内藤了」という経路の違う作家さんの推薦だったが、畠山恵さんは「しゃばけ」などが青春アドベンチャー化されているので、書影は内藤了さんの代表作「藤堂比奈子シリーズ」を選んでみた。
なお、2016年にテレビドラマ化(主演:波瑠さん)済みではある。

「上と外」恩田陸
●リスナー推薦コメント
(なし)
●ブログ主より一言
過去「蜂蜜と遠雷」の推薦もあった恩田陸さんだが今回は中央アフリカでクーデーターに巻き込まれた家族を描く「上と外」。
本屋大賞や直木賞を受賞した人気作家だが第3回日本ファンタジーノベル大賞最終候補作となったことがデビューの切っ掛けである。

「神様のカルテシリーズ」原田マハ
●リスナー推薦コメント
絵画系の話、など展開の奥行きの深さがラジオドラマにあっている気がする(北辺のマック使い)
●ブログ主より一言
「神様のカルテ」(作:夏川草介さん)への推薦か、原田マハさんの推薦かわかりづらいが左の書影は前者とした。
原田マハさん原作作品としては「<あの絵>のまえで」が青春アドベンチャー化されている。

「緋色の椅子」緑川ゆき
●リスナー推薦コメント
(なし)
●ブログ主より一言
テレビアニメ化もされた「夏目友人帳」で有名な緑川ゆきさんによる漫画作品。
緑川さんには珍しい異世界を舞台にした作品で全3巻(単行本)で完結している。
青春アドベンチャーには適度な長さかもしれない。

「チ。」魚丸
●リスナー推薦コメント
(なし)
●ブログ主より一言
実は私(=ブログ主)も「チ。-地球の運動について-」を推薦しようと思った。
中世ヨーロッパをモデルにした架空の世界で命がけで地動説を守ろうとする人々の運命を、主人公が次々と変わる連作形式で描いた作品。
こういう濃い作品が成立しうることは日本の漫画文化の成熟の証だと思う。
ただすでにアニメ化の企画が進行中で青春アドベンチャーで取り上げるのは難しいかな。

「大いなる旅立ち」デイヴィッド・ファインタック
●リスナーの推薦コメント
こんなにオーディオドラマにしやすい題材なのに、何故ドラマ化されないのか不思議。単に権利の問題なのでしょうが・・・。
とにかく、「大いなる旅立ちシリーズ」の様なビルドゥングス・ロマンが聴きたい!(HYRON)
●ブログ主より一言
アメリカのSF作家、デイヴィッド・ファインタックによるスペースオペラ作品。…だがファインタックはイギリスの海軍氏の研究がライフワークとのことで、そっち系の雰囲気が濃厚らしい。それにしても早川書房らしからぬ書影…

「文庫「海の見える理髪店」からの作品を希望」荻原浩
●リスナー推薦コメント
海の見える理髪店はオーディオドラマで聴いたことがあるのですが、ほかの作品も耳で楽しみたいですし、若い方にも知ってもらいたい。(にざえもん)
●ブログ主より一言
荻原浩さんの直木賞受賞作。荻原さんの原作作品は「僕たちの戦争」、「押入れのちよ」、「金魚姫」の3作品が青春アドベンチャー化済みである。4作品目なるか。

「漫画 しあわせは食べて寝て待て」水凪トリ
●リスナー推薦コメント
ゆったりとして元気の出る漫画なのでラジオに向いていそう(パンダ)
●ブログ主より一言
膠原病を持つ女性の団地暮らしを描く日常系漫画で薬膳料理などの健康ネタが多い。「このマンガがすごい! 2022」オンナ編で第8位。

「三体」劉慈欣
●リスナー推薦コメント
超大作を聴きたいから(みっきーちゃん)
●ブログ主より一言
2006年の原著(中国語)八票以降、各国語に翻訳され世界的な人気を博している中華SFの代表作。2015年にはアジア人で初めてヒューゴー賞の長編小説部門を受賞し、日本語版が発売された2019年には日本でも話題となった。

「タイムライダーズ」アレックススカロウ
●リスナー推薦コメント
原作は完結しているのに日本語訳は3巻止まり。ぜひとも続きの話をやって頂きたい。(タジ)
●ブログ主より一言
青春アドベンチャーでは「タイムライダーズ」(2017年・全15回)、「タイムライダーズ 紀元前6500万年からの逆襲」(2019年・全10回)が放送済み。第2作が全10回だったのは返す返すも残念だった。第3作「失われた暗号」での捲土重来を期待したい。

「谷山浩子の作品」谷山浩子
●リスナー推薦コメント
悲しみの時計少女が素晴らしかったから(あき)
●ブログ主より一言
1987年の「不思議の国のヒロコの不思議」以来、多くの作品がラジオドラマ化された谷山浩子さん。「悲しみの時計少女」の評判が良すぎるだけにこれ以上は難しいかもしれないが番組30周年記念での制作もアリかも知れない。

「かがみの孤城」辻村深月
●リスナー推薦コメント
不登校の少年少女がテーマなのでオーディオドラマでよく取り上げている内容であることと、登場人物の思いや悩みにとても共感できるから。ファンタジーや謎解きの要素もあり、とてもおもしろい作品だから。(みか)
●ブログ主より一言
このアンケートをとると毎回名前が挙がる「かがみの孤城」。確かに「悲しみの時計少女」的につくれば面白そうだが、2023年劇場映画化(アニメ)されているので難しいか。

「侍女の物語」マーガレット・アドウッド
●リスナー推薦コメント
面白いと思うので…。(里芋)
●ブログ主より一言
タイトルからは想像しづらいが近未来のアメリカを舞台にした一種のSF小説(ディストピア小説)でアーサー・C・クラーク賞も受賞している。「愛のふりかけ」、「狩人たち」、「せいけつ教育委員会ホイホイ」など、かつては青春アドベンチャーでもディストピアものが多かった。

「エスパーニャのサムライ 天の女王」鳴神響一
●リスナー推薦コメント
17世紀のエスパーニャで、慶長遣欧使節団として旅立ったサムライが、宮廷、異端審問官らを相手に陰謀に立ち向かう冒険活劇。
エンタメ性の高いストーリーは青春アドベンチャーとも相性よさそう。(匿名希望)
●ブログ主より一言
なんとなく「ジャガーになった男」(2001年)と筋立てが似ているが雰囲気は違う気がする。

「幽霊シリーズ」赤川次郎
●リスナー推薦コメント
80年代に聞いた。ラジオ向きかも。(K2)
●ブログ主より一言
第1作「幽霊列車」はなんと赤川次郎さんのデビュー作で1978年に出版された。シリーズは本編だけで29作品あり、最新の「幽霊認証局」は2022年6月発刊と45年も続いている。

「成瀬は天下を取りに行く」宮島未奈
●リスナー推薦コメント
作品的に面白い。青春アドベンチャーにあっている気がする。(本とかえる)
●ブログ主より一言
宮島未奈さんのデビュー作。将来の夢は200歳まで生きることという破天荒な女子中学生・成瀬あかりを主人公とする青春小説。最近、続編の「成瀬は信じた道をいく」も発刊された。

「ミステリー」東野圭吾
●リスナー推薦コメント
退屈しないで聴けそうだから(コップ)
●ブログ主より一言
アンケートの回答は単に「ミステリー」+「東野圭吾」だったので、左の書影は最新2023年発刊の「あなたが誰かを殺した」にしてみた。東野圭吾さんはかつて「分身」と「虹を操る少年」は青春アドベンチャーで放送されている。

「腕貫探偵シリーズ」西澤保彦
●リスナー推薦コメント
とある架空の都市で起こる様々な事件やトラブルを”公務員”として杓子定規ながらも的確に相談に乗って事件を解決する”カギ”を相談者に渡すというのがコンセプト。
短編なので登場人物も変わるが故に1話毎になりそうだが声優も色々揃えて採用したら面白いんじゃないかなと思った(端森郎花 )
●ブログ主より一言
推理作家・西澤保彦さんの代表シリーズ。元々2005年スタートだが、2010年代に文庫版が再ヒットしたらしい。

「紫の砂漠・詩人の夢」松村栄子
●リスナー推薦コメント
雨にもまけず粗茶一服」の作者が書くファンタジーSF作品シリーズで面白いためです。ジェンダー要素が重要な設定に絡んでいて映像化は難しそうなので、オーディオドラマ向けだと思います。(けく)
●ブログ主より一言
「紫の砂漠・詩人の夢」というリクエストだが「紫の砂漠」は2017年の同アンケートでも推薦があったので今回は「詩人の夢」の書影とした。

「誰にもできる殺人」山田風太郎
●リスナー推薦コメント
連作短編が最終的に収束していくのが好きだから(かりんこぱぱ)
●ブログ主より一言
伝奇小説や忍法帖で有名な山田風太郎さんだがミステリーの著作も多い。そういえば「妖異金瓶梅」もミステリーよりの作品だった。

朱川湊人
●リスナー推薦コメント
青春アドベンチャーで知ってからずっと読んでます。でも鏡の偽乙女しか知らないので、他の作品もやってほしいなあって。(匿名希望)
●ブログ主より一言
リクエストは著者名だけなので鏡の偽乙女の続編の「黒のコスモス少女団」の書影としたがリクエストの趣旨は少し違うのかな?

「夜の写本師」乾石智子
●リスナー推薦コメント
ファンタジーの復讐ものですがミステリー要素もあり、強大な敵に打ち勝つ物語で「青春アドベンチャー」の看板に合いそうかと。(野々宮)
●ブログ主より一言
乾石智子さんのデビュー作で、その後「オーリエラントの魔導師」としてシリーズ化している。

「リモノフ」エマニュエル・キャレール
●リスナー推薦コメント
悪漢の評伝だが、ロシアを理解する上で役に立つ。(tenmangould)
●ブログ主より一言
2020年に死去したエドワルド・リモノフは前半生が謎の活動家・思想家(世界中に数々の噂や俗説が残る)で、ロシア帰国後はネオ・ファシズムの指導者として知られた。面白そうだけど実在の人物をどう扱う?

「墓石の伝説」逢坂剛
●リスナー推薦コメント
西部劇ものの『ウィル』を聴いたら、これも工夫次第で出来るのではと期待。小説の中の西部劇蘊蓄だったりなどはさらっと流して、現代と過去の物語が交錯するストーリーメインで。(潤之)
●ブログ主より一言
西部劇の名作「OK牧場の決闘」を題材に歴史の真実を探すサスペンス。オーディオドラマ化が実現できれば「あでやかな落日」(2006年)以来かな。

「花豆の煮えるまで」安房直子
●リスナー推薦コメント
亡くなられた安房直子さんの美しい物語をもっと多くの子どもと大人が触れられるように。他の短編も名作ばかりなのでぜひ。(鶸)
●ブログ主より一言
安房直子さんは1993年に亡くなられた児童文学作家。享年50歳だが、「花豆の煮えるまで」はその晩年(1991年)の作品。

「陰の実力者になりたくて」逢沢大介
●リスナー推薦コメント
アニメ版のモノローグが少なくて小説版の面白さとは違うテイストになっているため。別の人のアレンジを聴いてみたい。(匿名希望)
●ブログ主より一言
2018年から「小説家になろう」で掲載されたいわゆる「なろう系小説」。実は典型的なラノベの採用が少ない青春アドベンチャー。是非直球のラノベもひとつくらいやってほしい。

「Massacre Pond」ポール・ドイロン
●リスナー推薦コメント
チャーリー・スティーブンスがカッコ良いから。年齢や経験の差を問わず対等であろうとする姿勢とユーモアがあって、一緒にいて楽しい人だと思う。(ちず)
●ブログ主より一言
ポール・ドイロンの和訳されている作品は多分「森へ消えた男」だけ。ということは和訳からせよということ?なかなかハードなリクエストだな。実現したら面白そうだけど。

「マハーバラタ戦記 はどうでしょう」インド叙事詩
●リスナー推薦コメント
歌舞伎が面白かったので(匿名希望)
●ブログ主より一言
「マハーバーラタ」はいわずと知れたインドの大叙事詩。歌舞伎とは2017年に初演された「極付印度伝 マハーバーラタ戦記」のことだろう。ちなみに主演(迦楼奈・シヴァ神)は五代目尾上菊之助さんだった。

「日本沈没」小松左京
●リスナー推薦コメント
以前と比較し地震回数、規模も多くなり、小松左京の創造が現実化しているのでは、感じたから。(mino24)
●ブログ主より一言
作品の紹介はもはや必要ないだろう、日本を代表すSF。確かに本作品がリアリティを感じられる世の中になってきてしまった。

「テレワァク与太話」山田金鉄
●リスナー推薦コメント
マンガ全一巻なのでドラマにちょうどいいかと。(鈴木橙輔)
●ブログ主より一言
「あせとせっけん」の山田金鉄さんの漫画作品でテレワークを小道具にした恋物語。

「鹿の王」上橋菜穂子
●リスナー推薦コメント
新型コロナを経験した今、ぜひメディア化してほしい作品です。これ以外でもいいので、上橋菜穂子さん原作の作品を聴いてみたいです。(ちい)
●ブログ主より一言
そういえば「鹿の王」は感染症ネタでしたね。私としても「守り人」の続きを聴きたいけど「鹿の王」をやってくれるならそれはそれで大歓迎。

「死体蝋燭」小酒井不木
●リスナー推薦コメント
好きな作品のため(定食)
●ブログ主より一言
小酒井不木の「人工心臓」をトリビュートした「人工心臓」(2021年)の記憶も新しい。さらに不木に踏み込むのもアリか。

「ハヤ子サケ道を行く」玉川敏秀
●リスナー推薦コメント
主人公ハヤ子をCV杉山里穂で聴いてみたい!(アスタローテ柊)
●ブログ主より一言
1990年代に月刊アフタヌーンに連載されていたのを覚えている。懐かしいなあ。ちなみに杉山里穂さんは2021年に第15回声優アワードの新人女優賞を受賞した声優さん。代表作はテレビアニメ「波よ聞いてくれ」の主役・鼓田ミナレ役なのでアフタヌーンづいてはいる。

大変ありがたくも多くの作品を回答して頂き、とても興味深いリストになりました。
青春アドベンチャーのスタッフの皆様には是非参考にして頂けましたらと思います。
ただ、とても数が多く、正直集計は大変でした…
また、このアンケートも回数を重ねたせいか、「かがみの孤城」、東野圭吾作品など毎年同じ作品が回答されることが多くなってきました。
さすがに毎年はやり過ぎなのかもしれません。

【2023年のリスナーアンケート結果一覧】


「青春アドベンチャーにしたら」面白いのではないか!と思う記事の一覧はこちらです。
私やリスナーの皆さんが自信を持ってお勧めする作品たち。
小説や漫画など色々な作品があります。
是非ご覧ください。


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