【「今日は一日“ありがとうFM50”三昧~オーディオドラマ編」の放送内容紹介】第一部・後半

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【「今日は一日“ありがとうFM50”三昧~オーディオドラマ編」の放送内容紹介】第一部・後半

○第一部全体:2019年3月3日午後1時0分~午後6時50分
○当記事紹介分:2019年3月3日午後4時15分~午後6時50分

この記事は2019年の3月3日(耳の日)に放送された「今日は一日“ありがとうFM50”三昧~オーディオドラマ編」の放送内容を紹介する記事です。
この「今日は一日“ありがとうFM50”三昧~オーディオドラマ編」は10時間に及ぶ番組であったので、合計3回に分けてご紹介しているのですが、この記事はそのうちの2番目の記事です。
ちなみに第1部前半はこちらで紹介済み、第2部は後日紹介の予定です。
なお、他の記事でも紹介していますが、今回もNHKアーカイブスにとても詳細な作品紹介が掲示されています。
敢えて作品内容ではなく、作品の背景中心に語られていますので、作品自体を聴き終わっている方でも楽しめると思います。
こちらもご参考に。

(外部リンク)https://www.nhk.or.jp/archives/hakkutsu/features/201903/

第一部(後半)

さて、それでは早速、放送内容の紹介に移りましょう。

時刻 分類 内容
16:15- トーク この後の生ドラマの放送前に、この日のゲストの山西惇さんが登場。MCの松田洋治さん、長谷川真弓さんともに山西さんとは舞台での共演経験があり、旧知の仲とのこと。
16:20- ドラマ ザ・ムーンライト・ソナタ~今宵、月の上で」(生ドラマ)新作
脚本:藤井青銅、演出:川口泰典
夏への扉」や「冷凍人間の復活」、「ホワイトダスト」と同じコールドスリープもので、舞台はこの番組の共通モチーフ(と思われる)「月」。“Fly me to the moon”が印象的。「青春アドベンチャーで最も多くの脚本を書いた男」藤井青銅さんによるオリジナル脚本の作品で、三昧では恒例となった「生ドラマ」。演技も生なら、効果音も生。正直、冒頭の風の音のSEはイマイチだった気がする。出演者はMCのおふたりと山西さんで、3人とも少しずつ噛んでいた。特に松田さんははっきり噛んでいるのが一箇所あったが、何事もなかったように平然と演技を続けるのは舞台経験が豊富だからこそだろう。
16:40- トーク 生ドラマが終わってほっとした様子のお三方。引き続き山西さんが登場するとともに、生ドラマを演出された川口泰典さんも再び加わって、5人によるトーク。
以前、山西さんとtwitterでやりとりさせて頂いた(光栄!)際に話されていた、山西さんのラジオドラマ初出演作、FMアドベンチャー「フンボルト海流」のワンシーン(「アンカー巻き上げ用意!」)が流れて感激!これってNHKに音源が残っているということ?是非、全体を聞きたいですね。
その他にも5人による「ラジオドラマ論」が展開されファン必聴の内容。スタッフやキャストから見たラジオドラマの魅力や難しさ、そして思い出。例えば「ここは月ですといえば舞台は月になる自由さ」、「外見が関係ないので普段と違う役がもらえる。女の人にもてる役もできる」、「声だけの演技なので敢えてリスナーの想像にゆだねないといけない難しさ」、「テレビドラマではカメラが動くが、ラジオドラマではマイクは動かない。ラジオドラマではマイクが一番偉い」、「松重豊さんが脚立に乗って演技していた」(「星の感触」か「バイオレンス・ジャック」っぽいけど山西さん出ていないし?)等々、なかなか楽しい話が続きました。
16:50- トーク 藤井青銅さんからの「干支シリーズ」についてのメッセージ紹介。藤井さん曰く、作家の側から見た干支シリーズ最大のメリットは、ネタをギリギリまで待つという名目で原稿の提出を遅らせても怒られないこと、そしてギリギリなので原稿の手直しが間に合わないのでだめ出しが出たことが一度もなかったことと、藤井さんらしい諧謔を交えた感想。もちろん収録に立ち会えるのが楽しく一緒につくっている感覚を味わえるとのまじめなトークもあった。
これを受けてスタジオの出演者から同意のコメントもありつつ、逆にキャストとしてはスタッフの反応を見ながらできることのメリットの指摘もあった。なお、山西さんは藤井さんのもうひとつの長期シリーズ「笑うシリーズ」も思い出が多い様子。
17:05- ドラマ イノシシが来た」第2回(青春アドベンチャースペシャル)1994年12月
作:藤井青銅、演出:千葉守
内容は別記事にて紹介済みなので、そちらをご覧いただきたい。なお、「イノシシが来た」はシリーズ2作目。記念すべき第1作はその前年の「我輩は犬である」だが、さらにさかのぼると干支シリーズではないものの1991年の「考古学的考察による1991年」から藤井青銅さんによる1年を振り返る作品は始まっている。
17:20- トーク 「イノシシが来た」に出演された阿藤海さんと伊藤留奈さんについての、長谷川真弓さんによる思い出トーク。特に阿藤海さんには可愛がってもらったとか。
そのあとに「二分割幽霊綺譚」についての作品紹介とリクエストメッセージの読み上げなど。
17:25- ドラマ 二分割幽霊綺譚」第3回(ふたりの部屋)1983年9月
原作:新井素子、脚色:岡本螢、演出:末松緑朗
これもすでに作品紹介済みなので、そちらをご覧のこと。個人的にはNHK-FMで多くラジオドラマ化された新井素子作品の中でももっともよくわからない珍品だと思う。
17:40- トーク 「二分割幽霊綺譚」出演の広川太一郎さんや脚色の岡本螢さんについて。「おもひでぽろぽろ」って岡本螢さんの原作だったんだなあと再確認。それにしても「星へ行く船」(NHK版)はなぜ「山崎太一郎」を広川さんにしなかったのだろう。
17:45- ドラマ 帰ってきた男」(FMシアター)1990年1月
作:池澤夏樹、音楽:水谷川忠俊、演出:斎明寺以玖子
ジュリーこと沢田研二さん主演作。中央アジアのある”砦”に迷いこんだ男の心の中を巡るドラマ。こちらも別記事にて紹介。
18:45-18:50 トーク 「帰ってきた男」についての作品紹介。確かに松田さんが言っているとおり、今回のラインナップはエンタメ色が強く、純文学っぽい「帰ってきた男」が例外的。

ここで第1部は終了し、ニュースのため一時、中断となりました。
第2部の内容はこちらで紹介しています。

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