青春アドベンチャー系列の番組における田中芳樹さん原作・原案作品などの記事一覧

演出家・脚本家別一覧

田中芳樹さん原作・原案作品等の一覧

1988年アドベンチャーロードで「西風の戦記 ゼピュロシアサーガ」がラジオドラマ化されて以降、多くの作品が多くのディレクターの手でNHKにてオーディオドラマ化されてきた小説家・田中芳樹さん。
別に「青春アドベンチャーでたくさんの作品が原作採用された作家」の記事で取り上げているのですが、改めて関連記事を一覧にすると以下のとおりです。

オーディオドラマ作品紹介記事

単発作品

西風の戦記(1988年)

西風の戦記 原作:田中芳樹(アドベンチャーロード)
普通の高校生である永井香澄と池畑史朗は、不思議な力によって自分の夢にでてきた架空の王国「ゼピュロシア」に迷い込む。反乱と陰謀に揺れる西風の王国ゼピュロシアは愛と勇気と戦いのさなかにあった。反乱軍を迎え撃つ王妹アポロニアに保護された香澄と、反乱軍の首魁であるレオン・パラミデュースに同行することになった史朗は、全く逆の立場からゼピュロシアの運命に立ち会うこととなる。

カルパチア綺想曲(1994年)

カルパチア綺想曲 原作:田中芳樹(青春アドベンチャー)
1898年、ロンドン。ジョー・アッテンボローは「ロンドン絵入新聞」で駆け出しの新聞記者をしている17歳の女の子だ。父親の元英国下院議員ジェラード・アッテンボローは、選挙に落選した後、見聞を広めると称して、ジョーを放り出して外国に出かけてしまった。ジョーは父親の所業に呆れつつも、一流のジャーナリストになることを夢見て、毎日、ゴシップ記事の取材に駆け回っている。ある日、放蕩親父のジェラードが、突然、女連れで帰国してきた。伊達と酔狂で生きているような父親に反発するジョー。しかし、続いてハンガリーの大貴族・ヴルム伯爵の息子、イオンがジェラードを尋ねてやってくる。ハンガリー独立運動の旗手であるヴルム伯爵がオーストリア・ハンガリー二重帝国に幽閉されてしまったというのだ。これがジョーの大冒険の幕開けであった。

バルト海の復讐(2002年)

バルト海の復讐 原作:田中芳樹(青春アドベンチャー)
15世紀のバルト海。琥珀の買い付けも無事に終わり、故郷のリューベックまであと一息。エリックが船長として迎えた初めての航海は無事に終わろうとしていた。しかし、突然の嵐が船を襲ったことにより状況は一変してしまう。嵐に乗じて、3人の部下 -ブルーノ、マグヌス、メテラー- が反乱を起こし、エリックは嵐の海に投げ込まれてしまったのだ。何とか岸に泳ぎつき、ホゲ婆さんと名乗る怪しげな老婆に助けられたエリック。自分がなぜ反乱を起こされたか心当たりのないエリックだが、話を聞いたホゲ婆さんはあっさりと状況を読み解いてみせた。恐らく琥珀以上の利益をもたらす何らかの事情が背後にあるであろうこと、そのために反乱の首謀者の3人以外の他の船員達は殺されているであろうこと、そして、船員殺害と琥珀盗難とを併せてすべてエリックの罪とされているであろうこと。真犯人を告発するとともに、真相を船主に伝えるために、エリックはリューベックへと向かうのだが。

夏の魔術シリーズ

夏の魔術(1997年)

夏の魔術 原作:田中芳樹(青春アドベンチャー)
夏休み。自由にできる3週間の時間と20万円のお金だけを持って、大学生・耕平は気ままな一人旅に出た。そして辿り着いた地方の無人駅で、12歳の家出少女・来夢(らいむ)と出会う。次の列車を待ちわびる耕平と来夢だが、ようやく目の前に現れた列車は、観光地でもない地方の無人駅に停車するとは到底思えない蒸気機関車だった。耕平、来夢を始めとする合計8人の待合客は、不審に思いつつ、他に移動の手段がないためやむを得ずその列車に乗車する。しかし、列車はいつしかどことも知れない漆黒の暗闇に突入し、不思議なトンネルを通りつつ、無停車で、しかも、あり得ないほど真っ直ぐにばく進を続ける。また、来夢も夢にうなされたかのような奇妙な言動を始める。理解不能な事態に恐慌に囚われる乗客達。しかし、これは一行を待ち受ける恐怖の始まりに過ぎなかった。

窓辺には夜の歌(2001年)

窓辺には夜の歌 原作:田中芳樹(青春アドベンチャー)
10月の最後の日。St.ルカス大学の学園祭にて、大学1年生の耕平と14歳の来夢、そして北本老人は再会した。夏の日の、あの洋館での冒険から2カ月。3人はそれぞれに日常生活へと戻っていた。再開を祝す三人。しかし、人気急上昇中のシンガーソングライター・小田切亜弓の学園祭コンサートを期に、現世は再び異世界へと変貌を遂げるのだった。

ヴィクトリア朝怪奇冒険譚

月蝕島の魔物(2012年)

月蝕島の魔物 原作:田中芳樹(青春アドベンチャー)
ヴィクトリア朝のイギリスを舞台に、元出版社社員のニーダムとその姪のメープルが、文豪ディケンズやアンデルセンとともに月蝕島に流れ着いた氷山とそこに閉じ込められている帆船の謎を解き明かしていく…

髑髏城の花嫁(2013年)

髑髏城の花嫁 原作:田中芳樹(青春アドベンチャー)
19世紀の英国。大手貸本屋である「ミューザー良書倶楽部」に勤めるエドモンド・ニーダムは、姪のメープル・コンウェイと共に社長から新しい仕事を任される。代替わりしたばかりのフェアファクス伯爵家が、教養ある貴族の屋敷に相応しい図書館をつくることをミューザー良書倶楽部に依頼してきたというのだ。緊張しつつ伯爵邸に赴くニーダムとメープル。しかし、ニーダムは代替わりしたばかりのフェアファクス伯爵が旧知の人物であることを知り驚く。ニーダムがクリミア戦争に出征していた時に、「クリミアの天使」ナイチンゲールに依頼され、戦友であるラットとともに髑髏城(どくろじょう)という奇怪な城に送り届けた病身のライオネル・クレアモント少尉がフェアファクス伯爵その人だったのだ。これが切っ掛けとなりニーダムとメープルは伯爵の一族を巡る奇怪な冒険に巻き込まれていく。

水晶宮の死神(2017年)

水晶宮の死神 原作:田中芳樹(青春アドベンチャー)
11月のロンドンはとても大英帝国の首都とは思われないくらい沈鬱だ。こんな天候では、貸本屋「ミューザ―良書倶楽部」に勤めるエドモンド・ニーダムだって気の晴れようもない。ようやく晴れ間の覗いたある日、姪のメープル・コンウェイが思いついた気晴らしは、水晶宮(The Crystal Palace)への小旅行だった。第1回万国博覧会の会場として建てられた水晶宮は、1854年にロンドン郊外のシデナムの丘に再現され、多くの観光客を集めている。行われている催しが「インドの大魔術」などという俗っぽい見世物であること気が進まないニーダムだったが、可愛くかつ押しの強い姪の誘いに負け、とにかく出かけてみることした。もちろん、そこで首なし死体が待っていることなど予想もせずに。

黒十字の魔女(2021年)

黒十字の魔女 ヴィクトリア朝怪奇冒険譚外伝 原案:田中芳樹、脚本:菊地百恵(青春アドベンチャー)
1858年秋、大英帝国の首都ロンドン。クリミア戦争から帰還して2年、数々の怪奇事件に巻き込まれ多事多難な日々を送ってきたエドモンド・ニーダムとその姪のメープル・コンウェイにもようやく落ち着いた日々がやってきた。しかし、またしても死体が集団で移動するという怪しい噂を聞きつけてきてしまう。しかも、移動する死体の首には奇妙な形の痣のようなものがあったという。知り合った医師のグレイはそれは感染症の発疹ではないかという。確かにこの街の環境は相変わらず劣悪で感染症の危険とは常に隣り合わせ。コレラで家族を失っているニーダムとメープルには頷ける話ではある。しかし、やがてふたりはこの痣と同じ形を他でも見かけることになるのだった。

白銀騎士団シリーズ

白銀騎士団 シルバー・ナイツ(2022年)

白銀騎士団 シルバー・ナイツ 原作:田中芳樹(青春アドベンチャー)
1905年冬。衰退期に入りつつあった大英帝国の首都ロンドンでは、夜ごと得体のしれない怪物が跋扈していた。貴族社会の末端に属する準男爵サー・ジョセフ・アーネスト・フィッツシモンズは、異国人の従者とともに、人ならざる怪物に立ち向かう裏稼業に従事している。今回の依頼人は南アフリカから来たサー・グレゴリー・ケントという人種差別主義者。彼と家族は、“幽霊”と呼ばれるボーア人の黒魔術師から生命を狙われているというのだが…

白銀騎士団 -高貴なる亡霊-(2025年)

白銀騎士団 -高貴なる亡霊- 原案:田中芳樹、脚本:菊地百恵(青春アドベンチャー)
エドワード7世治世下のイギリス・ロンドン。フィッツシモンズ家の当主ジョセフは、イギリス貴族社会の最下層・貧乏な準男爵ながら、知る人ぞ知る裏の顔を持っていた。それは白銀騎士団(シルバー・ナイツ)を率いて、日ごと夜ごと人ならざる敵を退治していること。大英帝国の闇の英雄サー・ジョセフ。その名は遠く東洋・日本まで鳴り響いている…かはともかく、実態はやはり貧乏な準男爵。たったふたりの従者に愚痴を言われ、勝気なメイドに小言を言われながら、逆玉を夢見つつ今日も奇妙な依頼を受けるのだか。

オーディオドラマ化して欲しい作品

オーディオドラマ化して欲しい作品として田中芳樹さん原作の「マヴァール年代記」を取り上げています。
以下をご覧下さい。

田中芳樹「マヴァール年代記」
【特集:お勧め作品⑧】田中芳樹「マヴァール年代記」<注意事項> 本ブログはNHK-FMのラジオドラマを紹介するブログです(「はじめに」をご参照下さい)。 でも、この記事はこれからラジオドラマ化されたら嬉しいなあと思っている小説・漫画等を紹介...

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