当ブログの高格付け作品(番組:FMシアター系、全ジャンル)

高格付作品一覧

当ブログで高格付けを付けた作品のうち、放送された番組がFMシアター・特集オーディオドラマ等の単発作品番組のものの一覧です。
あくまでブログ主個人の感想にすぎないことはご了解ください。

SF系

SF(海外)

遠い星からきたノーム~トラッカーズ(1993年)

遠い星からきたノーム~トラッカーズ 原作:テリー・プラチェット(特集サラウンド・アドベンチャー)
宇宙船の故障により、地球に不時着してから1万5千年。非力なノームたちにとって、この星の自然はあまりに過酷だった。文明が退行し過去の記憶と技術をなくしたノームたちは、強大な原住生物に圧迫され、遂に生き残りは10人、力のある若手の男性に至ってはわずか1名を残すまでに数を減らしてしまった。このままでは全滅は必至と考えた彼らは、少しでも住みやすい新天地を目指し集団移住することを決意する。そして自力での長距離移動の能力を持たない彼らは、ある移動手段を取ることを決めたのだった。

遠い星からきたノーム~ウイングス(1994年)

遠い星からきたノーム~ウイングス 原作:テリー・プラチェット(特集サラウンド・アドベンチャー)
星へ帰るために宇宙船を探す旅に出たマスクリン、ガーダー、アンガロの3人のノームとAIのシング。ところが、ようやくたどり着いた空港では期待していたような宇宙船との通信はできないことがわかった。落ち込む3人だが、その時偶然にニュースを聞いたシングがノームたちの運命を大きく変える提案を始めた。フロリダで打ち上げられる通信衛星。その機器さえあれば宇宙船に連絡をすることができるかもしれない。しかし、イギリスからフロリダのケネディ宇宙センターまでいったいどうやって行けばいいんだ?

SF(その他)

ホワイトダスト(2016年)

ホワイトダスト 作:長田育恵(FMシアター)
目覚めると、そこは知らない部屋だった。ここはどこだ…俺はなんで…そうだ「プロジェクト」だ。俺は、あのプロジェクトに自ら志願して冷凍睡眠に入ったのだ。と、なると今は何年なんだ。あれから何年経った?地球はどうなっているんだ。ホワイトダストはどうなった?くそっ、この窓のない部屋では外の様子がわからない。女性がひとりいるだけで他には何もないこの部屋では……?女性!?

冒険系

冒険(山岳海洋)

神々の山嶺(1998年)

神々の山嶺 原作:夢枕獏(特集オーディオドラマ)
チベットではサガルマータ、ネパールではチョモランマ、そして英語名はエベレスト。1993年6月、この神々の名前を持つ山の頂を目指した日本の登山隊を待っていたのは、2名の死者をだしたうえので敗退という最悪の結果であった。登山隊に参加したカメラマン深町誠は、失意の中、それでも支払わなければならない登山の借金の返済のため、カトマンズに残って写真を撮り続けていた。そして現地人の店先で売られていた、ある古いカメラに気がつく。それは1924年に、初のエベレスト登頂を目指して帰らなかった名登山家ジョージ・マロリーが、エベレストに持って行ったものと同形式のカメラであった。それが本物のマロリーのカメラであれば、エベレスト登山史上最大の謎 -マロリーはエベレスト初登頂に成功していたのか- が判明するかもしれない。興奮してカメラを持ち帰った深町だが、彼の目の前に羽生丈二(はぶ・じょうじ)が現れることによってミステリーは一層深まっていく。羽生丈二。かつて日本のトップクライマーでありながら日本山岳界から忽然と姿を消した異端の登山家。マロリーはエベレストに登頂していたのか、そして、羽生丈二はこのカメラとどういう関係があるのか。ふたつのミステリーを追う深町の旅が始まった。

冒険(秘境漂流)

大黒屋光太夫(2003年)

大黒屋光大夫 原作:吉村昭(特集オーディオドラマ)
思えば、信じられないほど遠くへ来たものだ。伊勢の白子の一介の船頭に過ぎなかった、この大黒屋光太夫が、ロシア帝国の首都ペテルブルグにいるのだ。船を失い、紀州様から託された大事な船荷の米も失った。そして、出港時には16人いた部下達も、長い漂流と放浪の果てに次々と死亡し、先日、九右衛門が死亡した今となっては、庄蔵、小市、新蔵、磯吉の僅か4人だけになってしまった。船頭としての責任を痛切に感じる。しかし私はここで下を向くわけにはいかない。日本に帰るのだ。生き残った全員を連れて日本へ帰るのだ。そのためには、もうこの国の皇帝に直訴するしかない。この国で出会えた最良の人物、ラックスマンの助力もある。女帝エカテリーナ二世と面会して何としても帰国の許可を取り付けるのだ。

歴史時代(日本)

東の国よ!(2013年)

東の国よ! 作:福田義之(FMシアター)
1929年、日本の女性研究者は、イギリスの片田舎でようやくアーノルド・モロウを探し当てた。アーノルド・モロウ。文久2年に通訳として日本に来て以来、類まれな語学力と未知の世界に対する強い好奇心、そしてあくなき情熱で、明治維新の時代を日本人とともに駆け抜けた男。彼の残した回顧録「いちヨーロッパ人の見た明治日本の変革」は、明治維新前後の日本を知るための第一級の資料とされている。しかし、彼の回顧録には、ある重大な欠落がある。鳥羽伏見の戦い前後の記録が混乱し、間違いも散見されるのだ。これはモロウが意識的に行ったことではないか。記録に残せない、あるいは残したくない、何かがあったのではないか。すっかり年老いて反応も薄くなっているモロウの前で、研究者は自らが知る当時の時代背景を語り始める。彼の証言を得るために。

頭脳系

推理

赤川次郎の冬の旅人(1988年)

赤川次郎の冬の旅人 (ドラマ/FMシアター)
今世紀を代表するバリトン歌手、ディートリッヒ・F=D(エフ・デー)。来日8回目の東京。楽屋で公演の開始を待っている彼のもとに不審な電話がかかってきた。曰く「『冬の旅人』をうたうと人が死ぬ。」そしてその“予言”は実現してしまう。公演が終わって楽屋に戻った彼の前に死体が横たわっていたのだ。関係者として公演後も日本に残り捜査に協力することを要請されるF=D。要請に応えることにした彼だが、しかし事件はこれだけでは終わらないのだった。

サスペンス

ノストラダムスと冷静な航海士たち(2020年)

ノストラダムスと冷静な航海士たち 作:ナカガワマサヒロ(A.S.)(FMシアター)
6年前に始まった世界恐慌は思わぬ影響をもたらした。経済が混乱し、不要不急とされた世界中の天文台が閉鎖された結果、地球に衝突する彗星「アンゴルモア」の接近を見過ごしてしまったのだ。早めに気が付けば全人類が力をあわせて何らかの対処ができたかもしれなかったが、すでに手遅れ。何もできないうちに時間は経過し、あと2日で地球が終わる日を迎えてしまった。世界中が大混乱に陥る中、警視庁公安総務課の久地(くじ)は旧知の官房長官より極秘任務を受ける。アンゴルモア対策室から盗まれた機密文書を取り返せというのだ。この文書にはわれわれの子や孫の未来がかかっているという。しかし、あと2日で終わる世界にどのような未来があるというのだろうか。

幻想系

異世界

シュナの旅(1987年)

シュナの旅 原作:宮崎駿(ドラマ・スペシャル)
古い谷の底に、時から見捨てられたような小さな王国があった。乾いた土を引っ掻いてヒワビエの苗を植えても実りはごくわずか。いつも飢えているヤックルは、なかなか子を産もうとしない。それでも人々はささやかな収穫に感謝し、朽ち果てるまで働いて死んでいく。少年は思う、なんて悲しく貧しい人生だろう。少年の名はシュナ、この貧しい王国の王子だ。しかし、シュナは病んで倒れた旅人から聞いてしまう。西の彼方には黄金の穀物が波打つ大地があると。その穀物さえ持ち帰ることができれば、人は決して飢えず、平和に豊かに暮らすことができるのだと。

ホラー

夜市(2015年)

夜市 原作:恒川光太郎(FMシアター)
夜市は岬の森にて開かれる。素晴らしい商品が並ぶことだろう。夜市には北の風と南の風に乗って多くの商人が現れるからだ。だから一緒に夜市に行かないか。夜市ではどんなものでも手に入れることができる。そう、人間の「才能」であろうとも。人間の「寿命」でさえも。あれから何年たったのだろう。あの…夜市で弟を売った、あの日から。風のにおいと日の光の具合と、影のでき方。鳥や虫、草花、生き物たちの気配でそれがわかる。今宵、再びの夜市の夜だ。

異人たちとの夏(2017年)

異人たちとの夏 原作:山田太一(FMシアター)
昭和62年の夏始めに離婚した私は、自宅を妻に渡し、仕事部屋として使っていたマンションで生活を始めた。生活に不便はないが、都心部に位置するこのマンションはほとんどが事務所として利用されており、離婚直後の自分には夜が静かすぎる。そんな夜に、突然部屋を訪ねて来た同じマンションに住む年若い女性と関係を持ってしまうことはごく自然な成り行きだろう。そして、久しぶりに訪れた故郷・浅草で出会った、死んだ両親そっくりの夫婦と交流を持つことも、何らとがめ立てを受けるいわれはないことのハズだ。しかし、私は、この、すでにこの世にいないはずの「異人」と交流を始めた頃から、日々やつれていくようになったらしいのだ…

幻想(日本/シリアス)

木かげの家の小人たち(1987年)

木かげの家の小人たち 原作:いぬいとみこ(夏休みヤング・シアター)
太平洋戦争中の昭和19年9月。少女・森山ゆりは、小さな秘密とともにおばの家に疎開をしてきた。森山家に住んでいた、イギリス生まれの「小さい人たち」を密かに疎開先に連れてきていたのだ。小人の一家は毎日、コップ一杯のミルクがあれば生きていくことができる。それを用意するのが家族内でのゆりの大事な役割。それは疎開先でも引き継がれていたのだが、幼いゆりが孤独な疎開先でミルクを用意するのは容易なことではない。母に預けられた粉ミルクはすぐになくなってしまい、ゆりはミルクの調達に困ってしまうのだが…

面影(2022年)

面影 作:兵藤るり(FMシアター)
私の娘は7歳で亡くなった。ほんの一瞬のことだった。あれから10年。勤務する特別収容生物研究所に送られてきた新しい怪物の姿を見た瞬間、息が止まった。怪物に娘の面影がある。生きて17歳になっていれば、そうなったであろう成長した娘の面影が。

幻想(日本/ライト)

想い出あずかります(2011年)

想い出あずかります 原作:吉野万理子(FMシアター)
二十歳の誕生日を前に、海辺の街に帰省した里華(りか)。親への挨拶もそこそこに出かけて行ったのは、波打ち際に建つ「想い出質屋」だった。この店の店長は普通の人とは違う不思議な人。この店は想い出を預かる代わりにお金を貸す不思議な店。しかし、人は二十歳を過ぎると、この店に行けなくなってしまう。最後のチャンスに店を訪れた里華は、中学3年生で初めて訪れてからの想い出を店長さんと語りあうのだった。

日常系

恋愛

レインツリーの国(2007年)

レインツリーの国 原作:有川浩(FMシアター)
「レインツリーの国」インターネットで書評を書いている個人サイトの名前だ。伸之がこのサイトを見つけたのは、学生の頃に読んだ忘れがたい小説「フェアリーゲーム」の名前で検索をしていた時だった。そこには「フェアリーゲーム」の衝撃的な結末について、サイト主である「ひとみ」による思いのこもった感想が書かれていた。懐かしい小説の思い出を共有しているという感動から、伸之はひとみあてにメールを書き、やがてそれはメールの交換へとつながっていく。そして、ひとみへの思いが高じた伸之は、彼女に直接会うことを提案するが、彼女にはある秘密があるのだった。

職業

査察機長(2006年)

査察機長 原作:内田幹樹(FMシアター)
昨日は成田のホテルに泊まったのに緊張でほとんど眠れなかった。機長になって初めてのチェックフライト。しかも査察機長はよりにもよって、あの氏原だ。今も、彼の切れ長の目が猛禽類のように見つめている。やりづらいったらありゃしない。今日の成田-ニューヨーク間のフライト。何とか無事にやり遂げないといけない。失敗したら機長の資格は剥奪されてしまうのだから。

星を掘れ!(2013年)

星を掘れ! 原案:朱野帰子、脚色:永津愛子(特集オーディオドラマ)
初島(はつしま)は、博士号の取得後に任期付きの研究職、いわゆる“ポスドク”として海洋研究開発機構(JAMSTEC)に勤務を始めた新米研究者だ。JAMSTECでは、生命の起源を探る高峰の研究室を希望したが、なぜか資源探索のグループに配属されてしまった。研究成果が全ての評価を決めるシビアな研究者の世界。先の保証のないポスドクの身分のもと、自分の希望と違う仕事に追われる毎日の中で、初島の焦りは募る。何より歯がゆいのは、誰よりも自分自身が研究に自信を持てないこと。そんな初島にJAMSTECが誇る地球深部探査船「ちきゅう」に乗り込むチャンスが巡ってくる。初島は自分の進む道を見つけることができるのであろうか。

ミラーボール(2016年)

ミラーボール 作:中澤香織(FMシアター)
どうやら私はとんでもないブラック企業に転職してしまったみたい。正確には企業ですらないのだけど。従業員が自分を含めて3人しかいないのは仕方がない。実はこの靴下ブランド“リノ・ブロードリ”はあくまでデザイナーである莉乃さんの個人事業だった。つまり、営業や事務を一手に切り回している若葉さんでさえ立場はフリーのバイト。まして雑用係の私なんか…キラキラしたオリジナルの靴下を見て、ここでなら自分も輝けると思って飛び込んでみたけど。やっぱり私はキラキラ輝くミラーボールに憧れて、そのまわりを飛びまわる虫にすぎないのかもしれない。

スラップスティック

土方さん、さようなら(2021年)

土方さん、さようなら 作:神宿つばき(FMシアター)
まともな仕事がない。労働条件も悪い。税金が高い割に公務員の給料も低い。行政サービスも悪いからみんな街を出て行きどんどん人口は減るばかり。市民満足度最悪レベルの街、それがこの函館市。そんな函館に起死回生の観光資源が現れた。150年前、戊辰戦争・箱館五稜郭の戦いで戦死した、あの新選組「鬼の副長」土方歳三、幕末きってのイケメン剣士が幽霊として蘇ったのだ。市役所観光課の女性職員・三原は市長の特命を受け、土方に箱館の客寄せパンダになってもらうべく交渉を始める。確かに函館は土方終焉の地だが、ふるさとの東京や新選組のいた京都に奪われる可能性もあるのだ。しかし土方にだって土方なりの目的もある。何とか幽霊・土方と街の妥協点を見出す方法を考えなくてはいけない。

傑作が落ちてくる(2022年)

傑作が落ちてくる 作:杉野大吾(FMシアター)
「金ならもうすぐ入りますから!小説書いてそれが出版されるんですよ!そしたら印税入るんで!」……ダメだ、自分で聴いても、うさん臭い。信じてもらえそうにない。でも…「酔っぱらって階段から落ちらた傑作が降ってきて!」…………やっぱりだめか。「佐々木ぃ、こいつ外階段に連れてって。それで突き落として。階段から落ちれば小説書けるんだろう?手伝ってやるからさぁ。」!!やめてやめて離してください!助けて~!

コクハラ(2023年)

コクハラ 作:小峰貴之(FMシアター)
水島さんはボクの初めての部下だ。仕事はまじめで丁寧。ミスをしてもちゃんと謝ることができる。ボクの意見に流されずきちんと自分の意見も持っているし、相手へのフォローも忘れない。一言で言って「可愛い部下」だ。可愛い…可愛い?あれ?俺、さっきから「可愛い」しか考えてなくないか?うすうす感じてたけど、これ、そうだよな?やっぱ、そうだよな…

少年(中高)

いざ行かむ 短歌甲子園へ(2018年)

いざ行かむ 短歌甲子園へ 作:東多江子(FMシアター)
「短歌甲子園」の3人の代表に選ばれてしまった。学校の課題として何気なく提出した短歌が新任の校長先生の目に留まったらしいのだ。ピアニストになるという夢が挫折して以来、何の取柄もなくただ平凡な毎日を送る私。こんな私に短歌の才能なんてあるのだろうか。まさか課題を提出したのがこの3人だけだった…という訳でもないようだけど。でもやっぱりダメだ。肝心の短歌甲子園の今年のテーマは「音」なのだ。どうしてもピアノのことを思い出してしまう。こんな私、修次郎君や夏音の足を引っ張るだけに決まっている…

旅とグルメ

飛ばせハイウェイ、飛ばせ人生(2011年)

飛ばせハイウェイ、飛ばせ人生 作:樋口ミユ(FMシアター)
さあ、もうひと仕事。明日の朝までに木更津から吹田に行かなければならない。夜の3時に走る車は自分のような荷物を積んだトラックくらいだ。こんな夜には助手席に話し相手がいないとやっていられない。おや、ヒッチハイクしようしとている人がいるぞ。それも初老の男性だ。行き先を書いたボードには… “LAまで”?!変わったじいさんだが、乗せてみるか…午前4時、空はまだ暗い。

家族

エンディング・カット(2019年)

エンディング・カット 作:新井まさみ(FMシアター)
この家には秘密がある。美容師をしている両親と中学生の私、どこにでもある普通の家族。でも最近、美容院にお客さんの姿を見かけなくなった。聞けば父は出張で散髪をしているという。それもご遺体に。「エンディング・カット」というらしい。正直、その仕事を気持ち悪く思う気持ちはある。でも秘密はそれだけではない。この家には秘密がある。パパもママも必死で隠しているけども。

ほぞ(2020年)

ほぞ 作:水城孝敬(FMシアター)
「ほぞ」とは、家具の板と板をつなぐときに作る突起のこと。「ほぞ」と「ほぞ穴」を上手く作ることができれば釘を使うよりも丈夫な家具が作れる。夫の基一(きいち)は腕のいい指物師で、職人らしく人間関係に不器用なところもあったけど、ほぞをつくる名人としてお得意さまからの信頼が厚かった。そんな夫がある時から納期を忘れるようになった。それだけではなくお得意さまの顔も。指物の作り方も。そして妻である私の顔や名前さえも。落ち込む夫は、指物が作れなければ自分はただの用なしだ、という。でも私は知っている。彼は少なくとも私にとって用なしではないことを。

歌をなくした夏(2023年)

歌をなくした夏 作:桑原亮子(FMシアター)
秋月史子は歌人志望の若い女性。人づきあいが苦手で、暗くて重い短歌しかつくれないが、それでも自費で第一歌集を出すことを目標にコンビニと喫茶店で掛け持ちのバイトを続けてきた。しかし生活に追われる日々の中でいつしか短歌が作れなくなってしまった。そんなスランプの最中に史子はバイト先のコンビニでひとりの少女に出会う。少女は一日中コンビニや公園で時間をつぶして誰かを待っているようなのだが…

日常

夕凪の街 桜の国(2006年)

夕凪の街 桜の国 原作:こうの史代(FMシアター)
ぜんたい この街の人は不自然だ誰もあの事を言わないいまだにわけがわからないのだわかっているのは「死ねばいい」と誰かに思われたということ思われたのに生き延びているということそしていちばん怖いのはあれ以来本当にそう思われても仕方のない人間に自分がなってしまったことに自分で時々気づいてしまうことだ

声の訪問者(2016年)

声の訪問者 作:菅谷昌弘(FMシアター)
柳田雄一は39歳の独身男性。ボイスという、声を使った業務なら何でも請け負う会社で働いているが、本業は売れない役者である。ある日、ホームページのボイスサンプルを聴いた依頼者から、彼を指名して仕事が入った。依頼人は工藤絵美という38歳の女性。絵美は雄一に対し、自分に電話をかけてきたうえで、指定した内容で会話することを求めてきた。依頼目的はわからなかったものの、依頼されたこと自体は特別なものではなかったので、指示どおりに電話してみた雄一であったが、雄一が話し始めた途端、なぜか絵美は泣き始めてしまうのだった。

はるかぜ、氷をとく(2021年)

はるかぜ、氷をとく 作:渡辺あや(FMシアター)
あの時の姉の選択を自分は受け入れられてると思っていた。本当は私は姉を恨み続けてきてしまったのかもしれない。 ~麻子スピッツの『田舎の生活』が聞けなくなったのは震災の後だ。ふと、失われているのは恋ではなく、街であるように聞えた。 ~祐実祐実おばちゃんはいわゆる自主避難っていう選択をしたんだなって理解できるようになったのはその後しばらくしてウチが中学生くらいになってからのことだ。もしかしたらあのふたりはそのことがお互いずうっと引っ掛かっているんじゃないかと思う。 ~こなみ

■その他のジャンルの高格付け作品の一覧は以下のとおりです。

当ブログで高格付けをつけたラジオドラマの一覧
この記事は当ブログで作品を紹介する際に高格付けを付した作品の一覧です。ジャンルごとに整理してみました。もとより私個人の感想にすぎないので、皆様の評価と違う場合も多々あろうかと思います。趣味の違いとお考えいただき、ご容赦いただけましたら幸いです。なお、私個人の評価ではなくリスナーの皆様の評価ということであれば、歴代ベスト作品アンケートの投票結果、年ごとのアンケートの投票結果、当ブログのページビュー数の順位などをご覧ください。
当ブログの高格付け作品(番組:青春アドベンチャー系、ジャンル:SF系)
当ブログで高格付けを付けた作品のうち、放送された番組が青春アドベンチャー等の帯番組で、作品ジャンルが「SF系」の作品(タイムトラベルを含む)の一覧です。あくまでブログ主個人の感想にすぎないことはご了解ください。
当ブログの高格付け作品(番組:青春アドベンチャー系、ジャンル:冒険系)
当ブログで高格付けを付けた作品のうち、放送された番組が青春アドベンチャー等の帯番組で、作品ジャンルが「冒険系」の作品(山岳海洋、秘境漂流、歴史時代、アクション)の一覧です。あくまでブログ主個人の感想にすぎないことはご了解ください。
当ブログの高格付け作品(番組:青春アドベンチャー系、ジャンル:頭脳系)
当ブログで高格付けを付けた作品のうち、放送された番組が青春アドベンチャー等の帯番組で、作品ジャンルが「頭脳系」の作品(推理、サスペンス)の一覧です。あくまでブログ主個人の感想にすぎないことはご了解ください。
当ブログの高格付け作品(番組:青春アドベンチャー系、ジャンル:幻想系)
当ブログで高格付けを付けた作品のうち、放送された番組が青春アドベンチャー等の帯番組で、作品ジャンルが「幻想系」(ファンタジー)の作品(異世界、ホラー、伝奇、幻想)の一覧です。あくまでブログ主個人の感想にすぎないことはご了解ください。
当ブログの高格付け作品(番組:青春アドベンチャー系、ジャンル:日常系と多ジャンル)
当ブログで高格付けを付けた作品のうち、放送された番組が青春アドベンチャー等の帯番組で、作品ジャンルが「日常系」の作品(スポーツ、恋愛、職業、コメディ、スラップスティック、コント、少年、旅とグルメ、家族、日常)の一覧です。あくまでブログ主個人の感想にすぎないことはご了解ください。

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