2016年・リスナーが選んだ「青春アドベンチャーにして欲しい作品」

ドラマ化希望作品

【特集:お勧め作品15】リスナー投票!「第2回青春アドベンチャーに取り上げられたらいいなあ、と思う原作」

2015年の青春アドベンチャー人気投票アンケートに引き続き、2016年の人気投票アンケートでも、「今後ラジオドラマ化して欲しい作品」という質問項目を設定しました。

昨年と重複?

実は「2年連続で設定しても昨年と同じ回答になってしまうのではないか」と恐れていたのですが、みなさま空気を読んでいただいたのか、ほとんど違う作品を挙げて頂きました。
正直、どのアンケート項目よりも魂のこもった回答が寄せられたこの項目。
全国の本好き、ラジオドラマファンの皆様の熱い思いを受け、今回も独立した記事にさせていただきました。
本来の趣旨から違うとはいえ、ラジオドラマという同じ趣味を持つ皆様にとって、きっと好みに合う作品が含まれていると思います。
みなさまの読書のご参考になれば幸いです。

様々なジャンル

なお、この結果もまとめてNHKに送るつもりなのですが、送られるNHKも困るだろうなあ、というのが正直な感想です。
なにせ「海賊女王」や「ログ・ホライズン」から「きょうの猫村さん」や「それからはスープのことばかり考えて暮らした」までですからね…
リクエストの幅が広すぎる…
こんな広いリスナー層に応えなければいけないNHK-FMのスタッフのご苦労を改めて感じます。

票数 タイトル 投票者のコメント
ブログ主より一言
2票


(松村栄子)

◆投票者のコメント
雨にもまけず粗茶一服の続編があると聞いたので、そちらをお願いしたいです。
まさに青春アドベンチャーという題材だった「雨にもまけず粗茶一服」の続編、ぜひ聞いてみたいです。
2016年9月に放送された石田法嗣さん主演「雨にもまけず粗茶一服」の続編へのリクエスト。同作が「まだまだこれから」というところで終わっているので、続きを聴きたい気持ちは分かる。
1票

(藤井青銅)

◆投票者のコメント
2017年4月で25周年を迎える青春アドベンチャー。初期の番組制作自体を藤井青銅さんにオリジナルドラマにして頂くのはいかがでしょう
この1票は私(ブログ主)自身からの一票。詳しくはこちらの記事をご参照下さい。
1票

(田中芳樹)

◆投票者のコメント
原作(本体)が文庫一冊で、基本短編のように完結した話として読めるので、ラジオドラマにもしやすいかと。 かつキャラクターが個性的なので、とってもオススメです。
多くの作家を魅了したシェアーズワールドを舞台にした作品。締まった内容といい確かに青春アドベンチャー向き。「水晶宮の死神」(ヴィクトリア朝怪奇冒険譚第3作)が出版されないならこちらを先に放送するのもあり。
1票

◆投票者のコメント
ミステリーなど。 ドキュメンタリー(大宅賞、講談社ミステリー賞等)をラジオドラマにアレンジしたものも興味あります。
ミステリーは「放課後はミステリーとともに」など少数だが、もっとあってよい。また、本格的なドキュメンタリー原作はFMシアターで「ともに帰らん」、「心にナイフをしのばせて」などの採用例がある。青春アドベンチャーでも「垂直の記憶」など自伝的なものはあるが、より社会派も面白い。下の画像は平成28年度大宅賞(書籍部門)、堀川恵子さんの「原爆供養塔 忘れられた遺骨の70年」。
1票

(アガサ・クリスティー)

(朝井リョウ)

◆投票者のコメント
オリエント急行の殺人事件(ラストが衝撃的!)
武道館(朝井リョウ)「現代のアイドル戦国時代のなか、女の子五人の成長がとても素晴らしい!!」
上でもリクエストがあったがミステリーの名作はやはり楽しい。「吸血鬼」など明智小五郎ものを作り続けている江澤俊彦さんにお願いしたい。
AKBグループや坂道シリーズが紅白を席巻し、「ラブライブ!」や「THE IDOL M@STER」といったコンテンツがヒット。音楽業界は不振だがアイドルだけは進化を続けている。テーマとしては面白い。
1票

(吉野朔美)

◆投票者のコメント
名作だし、著者が亡くなったのでトリビュートで
2016年2月に亡くなられた少女漫画家・吉野朔美さん。代表作は「少年は荒野を目指す」、「ジュリエットの卵」といったところだが、小学4年生を主人公としたこの一作への投票。2016年の「逢沢りく」の出来を見てこの作品をリクエストしたように感じるのは私の勝手な解釈か。
1票

(梨木香歩)

◆投票者のコメント
家守奇譚の続編
2005年に青春アドベンチャーで放送され、名作との評もある「家守綺譚」の続編といえば、この「冬虫夏草」。高橋和也さんが好演された綿貫征四郎のその後の姿が描かれているらしい。梨木さんの作品はFMシアターでも「フリオのために」が制作されている。
1票

(皆川博子)

◆投票者のコメント
アイルランドの女海賊による壮絶な生涯の冒険巨編です。元々が長編小説で、登場人物も多いので脚本が難しそうですが、ラジオドラマで聞いてみたいです。
海賊モア船長の遍歴」、「レディ・パイレーツ」など青春アドベンチャーの海賊ものには名作が多い。私見だが海はラジオドラマにとてもよく合う舞台だと思う。
1票

(大島真寿美)

◆投票者のコメント
チョコリエッタやピエッタの作者の大島真寿美の「羽の音」が聴きたいです。ものすごく中高生向けです。 宙の家や香港の甘い豆腐でも良いですが。暗いので名古屋放送局が良いかも。
名作「ピエタ」とは異なり、映画化もされた「チョコリエッタ」(FMシアター採用)と同様に現代日本を舞台にした作品。テーマも登校拒否、出社拒否といったように現代的。失礼ながら「暗いので名古屋放送局が良いかも」の一言に笑ってしまった。
1票

(L・M・モンゴメリ)
(アンネ・フランク「アンネの日記」)
(ジーン・ウェブスター「あしながおじさん」)

◆投票者のコメント
赤毛のアン、アンネの日記、足長おじさん等のタイトルは誰でも一度は聞いたことがあるけれど、詳しくは知らないような作品をやってほしいです。自分ではなかなか読む機会が無いので。
「赤毛のアン」は女性なら誰もが読んだことがあるらしい(ホント?)が男性はなかなか接する機会のない作品。その意味では聞いてみたい気も。
「アンネの日記」については2014年にあった破損事件の記憶が残っている今だからこそ放送する意味があるのかもしれない。
「あしながおじさん」は数少ない昨年と同じ作品に投票があったもの。右の画像は省略した。
1票

(マーヴィン・ピーク)

◆投票者のコメント
ゴーメンガースト3部作
イギリスの作家マーヴィン・ピークのゴシック・ファンタジー小説シリーズで「タイタス・グローン」、「ゴーメンガースト」、「タイタス・アローン」の三部作。主人公の名前が「タイタス・グローン」で、舞台となるお城の名前が「ゴーメンガースト」とのこと。日本では創元推理文庫より発売されている。
1票

(こうの史代)

◆投票者のコメント
ほのぼの系で始まり、1つのエピソードの後、暗く深い心理サスペンスにかわる。
2016年制作のアニメ映画「この世界の片隅に」が拡大上映中のこうの史代さんだが、個人的にはやはり「夕凪の街 桜の国」(FMシアターでラジオドラマ化)を推す。この人の作品、テーマや空気感が評価されているが、漫画作品としての構成もとても良くて来ていると思っていたが、心理サスペンスもうまいのか。これは是非読んでみたい。
1票

(マリアン・マローン)

◆投票者のコメント
最近読んだ翻訳児童書では久々にワクワクドキドキさせられた1冊。現代の少年少女がミニチュアルームの小人になって時を超える。全3冊すべて面白い。
二分間の冒険」ではなく「12分の1の冒険」。「ミニチュアルーム」って何だ?と思ったら。アメリカのシカゴ美術館にある展示施設らしく、12分の1のサイズで16~20世紀の様々な国の部屋が68室も再現されているらしい。「小さくなって…」というのは児童書の定番だが、この舞台設定は面白そうだ。
1票

(手塚治虫)

◆投票者のコメント
少年少女のラブストーリーでまさに青春アドベンチャー
漫画の神さま・手塚治虫が1970年代に発表したSF。生まれ変わりという古典的な題材を「あの世側」から見ることで意外なストーリを成立させている。「やけっぱちのマリア」もそうだが、神さまは有名作以外にも奇妙で意外性のある作品をたくさん残している。
1票

(宮下奈都)

声楽家を目指す女子校生・御木元玲を描いた「よろこびの歌」と、3年後音大に進学した少女達を描く「終わらない歌」。青春アドベンチャーで何かに打ち込む学生時代を描く作品は「一瞬の風になれ」などいくつもあるが、女の子主人公でのパターンはあまりない。声楽ならラジオドラマにもあっている。出演者を選ぶかもしれないが。
1票

(ジェイムス・P・ホーガン)

◆投票者のコメント
古典SFの代表的作品にも挙げられる傑作,時々古典を混ぜてもらえるとロートルは嬉しい…と元青春のあった者は思う.
ハインライン(夏への扉)、D・R・クーンツ(ウォッチャーズ)など大家のSFを良く取り上げていた90年代に採用されたホーガンの作品はなぜかマイナーな「時間泥棒」だった(主演は松重豊さん)。やはり王道の「星を継ぐもの」を聴きたい。ちなみにエヴァンゲリオンの庵野秀明監督による「ふしぎの海のナディア」の最終回タイトル「星を継ぐ者」はこの作品をリスペクトしたもの。
1票

(吉川永青)

◆投票者のコメント
鴻池財閥の創始者の一代記
戦国武将の長男として生まれながら、その出自を隠して商人となり、酒造、海運と事業を拡大して大成した男、鴻池新六。こんな面白い男がいたことを知らなかった。
1票

(上橋菜穂子)

(一原みう)

2016年2月に再放送される「闇の守り人」に続く「守り人」シリーズから2作品のリクエスト。女用心棒バルサが主役の「守り人」系ではなく、敢えて皇子チャグムがメインの「旅人」系から選んだのはリスナーさんの趣味なのか。なお、うしろの方にもうひとつ「守り人シリーズ」へのリクエストがあるので実質的に2票。
もう2作品はコバルト文庫と集英社オレンジ文庫という女性向けレーベルから一原みうさんの作品。前者は歴史もの、後者は現代もの。「帝冠の恋」で久しぶりにコバルト文庫から採用した青春アドベンチャーだし大いにありか。ちなみに「アナスタシア・シンドローム」は現代もののサスペンス。
スペースの都合で画像は2作品のみにさせて頂いた。
1票

(橙乃ままれ)

◆投票者のコメント
ログ・ホライゾンの最新作 アニメ化が難しいなら、青春アドベンチャーでのラジオドラマ化を希望。
セリフのみで進行する「まおゆう魔王勇者」でデビューした橙乃ままれさんの第2作「ログ・ホライズン」。 橙乃さんの作品は一見子供向けの異世界ファンタジーだが経済学や社会学で味付けしているのが特徴。第10巻「ノウアスフィアの開墾」相当までアニメ化済みなので、未発刊の第11巻のリクエストと判断。アニメと同じキャストで青春アドベンチャーをつくるのは「OZ(オズ)」で先例があるが、続編となると難しいか。画像は発刊済みの中では最新刊の10巻。
1票

(出久根達郎)

◆投票者のコメント
青春アドベンチャーにぴったり合いそうだから
自分の死後に残る猫たちを貴重な古書とセットで引き取らせようとする古書店主を中心とした物語らしい。著者の出久根達郎さんは古書店主でもある直木賞作家。猫が出てくるだけで許せる人も多いだろう。短編らしいので5話ものに向くか。
1票

(ミヒャエル・エンデ)

◆投票者のコメント
NHKさんは同著者、ミヒャエル・エンディング作のモモをFMシアターのほうでドラマを作っている実績があり、青春アドベンチャーという名前にもこれ以上なくピッタリな作品だと思います。
NHKで「モモ」がラジオドラマ化されたのは1985年。宮城まり子さん、森繁久彌さん、橋爪功さん、山崎努さん、斎藤晴彦さん、高木均さん、大塚周夫さんといった凄いキャスト陣にビビる。「はてしない物語」をやるからには同程度の出演陣を求めたいが、今となってはかなわぬ夢か。
1票

(ほしよりこ)

◆投票者のコメント
実写は難しいが、ラジオならいけるのでは?
2016年青春アドベンチャー一番の話題作「逢沢りく」の著者「ほしよりこ」さんの代表作。確かに「逢沢りく」以上に実写ドラマ化は難しそう。個人的にはあまり受け付けない絵柄、ストーリー(?)の作品だが、そのくらい尖った作品でないとラジオドラマ化する意味はないのかも。
1票

上橋菜穂子・守り人シリーズの新作

◆投票者のコメント
続けても闇の守人が最高傑作に居続けると思いますが、精霊の守人シリーズの新作をお願いします。
続きということなら「夢の守り人」か。上の「虚空の旅人」と併せて守り人シリーズに2票。昨年も守り人シリーズに複数のリクエストが入った。青春アドベンチャーでこれほど続編が望まれているシリーズはない。再放送もいいけど、何とか続編を制作できないものか、真銅健嗣さん。
1票

(澤田瞳子)

◆投票者のコメント
東大寺の大仏建立を、工事に携わった無名の人々や炊男の立場から描いた異色の歴史物語。青春アドベンチャーにぴったりの作品だと思います。新鮮なキャストや演出を期待します。
この本のような「ここで教えてもらわなかれば一生知らずに終わったかもしれない」本に出会えるのがこのアンケートのすばらしいところ。これをラジオドラマにすると大作になりそうな予感がする。
1票 ◆投票者のコメント
sf作品を取り上げて欲しいです いろんな未来の想像ができて面白いです
青春アドベンチャーのSF作品(タイムスリップもの含む新作ベース)は、2014年が「小惑星2162DSの謎」などで3/16、2015年が「スペース・マシン」などで4/18、2016年が「晴れたらいいね」のみの1/14。特に海外の作家によるハードSFは少ない。上でホーガンのリクエストもあったが、本格的なSFも聴きたい。
1票

(吉田篤弘)

◆投票者のコメント
作中ののんびりした世界観が好きなので
路面電車が走る町にあるサンドイッチ屋で働く青年を中心としたほのぼのストーリー…らしい。「暮らしの手帖」で連載された作品で、2012年には小西真奈美さん、堺雅人さん、加藤清史郎さんなどの出演で映画化もされている。
1票

(梨木香歩)

◆投票者のコメント
再放送お願いします
上記の「冬虫夏草」と同じ梨木香歩さんの小説。2008年に映画化されているが、その前の2005年にラジオ深夜便の中の「小劇場」で中村メイコさんほかの出演でラジオドラマになっている。正直、私はあまり梨木さんの作品に強いインプレッションを受けないのだが、好きな人は好きなんだろうなあ。

ほとんどバラバラ

なお、昨年使用したアンケートサイトはそれまでの回答者が入力した答えが選択肢として表示される機能があったため、複数票を獲得する作品も多かったのですが、今年使用したアンケートサイトにはその機能はなく、ほとんど複数票を獲得する作品はありませんありませんでした。
そのため、投票数という意味ではあまり意味のない結果になってしまいました。
また、ひとりで複数作品を投票される方もいらっしゃるため集計がやや混乱気味です。
この辺は来年以降の課題としたいと思います。
なお、2016年のアンケートでは「青春アドベンチャーに出演してほしい俳優」についてもアンケートをとっています.
こちらは別の記事にまとめましたので、そちらもご覧ください。

【2016年のリスナーアンケート結果一覧】


「青春アドベンチャーにしたら」面白いのではないか!と思う記事の一覧はこちらです。
私やリスナーの皆さんが自信を持ってお勧めする作品たち。
小説や漫画など色々な作品があります。
是非ご覧ください。


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