2019年リスナーアンケート結果(青春アドベンチャー・出演者編)

アンケート(年次)

【2019年放送の青春アドベンチャーのリスナーアンケート結果②:出演者編】

2019年に放送された青春アドベンチャーのリスナーアンケート。
作品編に続きまして、出演者編を発表します。
このアンケートに大きな影響力を持つ観劇ファン層の票は、今年は主に花總まりさんに入ったようですが、例年ほど偏った投票はなく比較的マイルドな結果となりました。
それではご覧ください。
なお、当アンケートは1人1票です。
その他のアンケートの諸元(期間・方法等)は「作品編」をご覧ください。

出演者編・総合順位

第1位(13票)

花總まり【紺碧のアルカディア】

紺碧のアルカディア 作:並木陽(青春アドベンチャー)
西暦1201年、ヴェネツィア共和国元首エンリコ・ダンドロの孫娘フェリチータ・ダンドロが船長を務める武装商船ファルコドーロ号は、ヴェネツィアへの帰途、海賊に襲われる商船を救援、ひとりの貴人を保護する。彼女の名はテオドラ。斜陽の時を迎えつつある東の大国、千年の都コンスタンティノポリスに都をおく東ローマ帝国の皇女。それは終わりの始まり。理想と欲得、賞賛と罵声に包まれた「史上最悪の十字軍」に自分が加担していくことになることを、この時のフェリチータはまだ知らない。

2017年に「斜陽の国のルスダン」に出演された際は無念の2位だったが、今年は「紺碧のアルカディア」にてリベンジ。
しかも、「作品編」における「紺碧のアルカディア」が4作品が団子状態の中の僅差の1位だったのに対し、出演者編における花總まりさんは他を引き離してのダントツ1位。
実際、作品編で「紺碧のアルカディア」に投票していないのに、出演者編で花總さんを選んでいる方が3人もいるなど、作品の良さに加えて花總さん個人の演技も評価されたと思われる。

■リスナーの投票理由■

  • 宝塚娘役での演技しかイメージになかったので、こんな男前な声も出せるのかと印象に残った。
  • まりさんのイメージとは違う、かっこいい女性の役でしたが、声だけでも十分伝わってくる演技が素晴らしかったと思うからです。
  • 気品あるフェリチータが花總さんで良かった
  • 強さが垣間見られた
  • 花總さんを器用をしたのが作品の成功と思うほど素晴らしかった。
  • フェリチータかっこよかったです。舞台ではいつも女王様や王妃様を得意とされているので、こういう凜々しい女性の演技を聴けるのは貴重でした。
  • フェリチータがかっこ良かった。

第2位(6票)

柄本佑【北海タイムス物語】

北海タイムス物語 原作:増田俊也(青春アドベンチャー)
逆境とは!?「早稲田大学教育学部卒業・野々村巡洋(ののむら・じゅんよう)入りますっ!!」「整理部だっ!!」逆境とは - 思うようにならない境遇や不運な境遇のことをいう!!「そっそれは… 決定ですか!?」「大手マスコミに落ち続け、記事の見出しすらまともにつけることができない。そんな若造を記者にすることは無駄だという圧力がかかってな…社会部には君の同期の浦ユリ子君が配属される。」「なぜ…浦さんに…」「彼女は力があるからな。力がある人間にしか私は興味はない!!」「わっ私は新入社員ですよっ それも社会部記者になるためだけに北海道までやってきたのに…」「ふだんの問題意識がないことが意欲の差にも現れる。なまはんかな職業意識なら記者になんかならないほうがましだ!!」「部長!!」「くどいっ」これだこれが逆境だ!!(参考:島本和彦「逆境ナイン」)

「北海タイムス物語」主演。
前半は演じる役柄のグダグダさもあって好感は持てなかったが、後半は鬼上司・権藤を演じる津田寛治さんとのやり取りが激アツだった。

■リスナーの投票理由■

  • でずっぱりだったから
  • 話し方が軽快
  • 物語が良かったから必然的に選ぶ。
  • 「ゲゲゲの女房」のスガちゃんとのギャップがすごい

第3位(5票)

多田直人【ぱきゅん】

ぱきゅん 作:木皿泉(青春アドベンチャー)
刑事だった父が死の直前まで心配していたのは、一人残される息子の僕のことではなく、後輩の刑事"ぱきゅん"のことだった。しかし、当のぱきゅんは一度も父の見舞いに来ることはなく、葬儀の場からも逃げ出した。まるで汚いものから逃げるように。僕はぱきゅんを絶対に許さない…はずだったのに。なぜか、ぱきゅんと同居することになってしまった。しかも、僕を痴漢の冤罪に陥れた陽子や、父の元同僚の溝口まで転がり込んできた。そして事件は起こり始める。ぱきゅんの書いた「完全犯罪ノート」そのままに。

ヘウレーカ」、「小惑星2192DSの謎」、「チョウたちの時間」に続く4作品目の主演作が2019年の「ぱきゅん」。
「ぱきゅん」では加藤清史郎さんとダブル主演的な位置づけで、必ずしもセリフが多い役ではなかったのにこの得票。

■リスナーの投票理由■

  • ぱきゅんの役柄に合っていて、聞きやすい声だった。なんとなくいい人の声の気がする。

第4位(3票・2人)

佐野岳【元中学生日記】

元中学生日記 作:鹿目由紀(青春アドベンチャー)
俺は加藤優(ゆう)。名古屋市に住む29歳4か月・独身。いずれ本格舞台俳優になる男であるので、当然、スーパーでバイトをしているのは世を忍ぶ仮の姿にすぎない。ある日、中学時代の親友、原道隆(はら・みちたか、通称「ハラミ」)に再会した俺はハラミから焼却処分したはずの中学時代の日記を渡された。そんな黒歴史などさっさと闇に葬ろうとしたのだが、ふとしたきっかけで、その日記帳に不思議な力があることに気が付く。なんと日記の文章を消すと、日記を書いた時点にタイムリープすることができるのだ。この日記さえあれば俺は人生を整えることができる!29歳の時点で、凄い、凄い、とっても凄い大物、すなわち世界を股に掛ける大スターになれるはずだ!そしてスターに美女はつきものだ。まずは星野美里だ!俺に必要な女なんだよ、星野美里は!

「仮面ライダー鎧武/ガイム」での演技から肉体派の印象が強い佐野岳さんだが、コメディもいける!
これなら「元中学生日記」とは違った癖のない作品も聴いてみたいと思う。

■リスナーの投票理由■

  • 例年、敢えて主演以外から選んでいるが今年は佐野岳さんしか思い浮かばなかった。2週間とても楽しめた。ありがとう。
  • コミカルな場面がより面白くなるような見事な演技だった。

筧利夫【夜哭烏 羽州ぼろ鳶組】

夜哭烏 羽州ぼろ鳶組 原作:今村翔吾(青春アドベンチャー)
どうなっているんだ。また太鼓が鳴らない。定火消が太鼓を打たないと、町火消は半鐘を鳴らすことができない。それが天下の定法。だから、最寄りの定火消・諏訪主殿頭さまが太鼓を鳴らさないとまともな消火活動はできやしない。しかし火は勢いを増している。一刻も早く消火を始めないと大変なことになってしまう。どうしたらいい? お頭不在の新庄藩・火消組に今、何ができる? 何が…「なにを遊んでやがる!」お頭!いつ戻られたので!?心細かったんですよ、すぐに指示を!われわれは今、何をすればいいのですか?「諏訪主殿頭どのは寝過ごしたらしい。」え?「新庄藩火消、起床の介添えを致す。」え?え?「構わねえから、門をぶっ壊せ!」

これははまり役。
実写時代劇になるなら筧さんに演じて欲しいくらい。
年齢的に厳しいかもしれないが。

■リスナーの投票理由■

  • 声を聞いて顔が浮かんだから

第6位(2票・4人)

石川由依【夢みるゴシック それは怪奇なセレナーデ】

夢みるゴシック それは怪奇なセレナーデ 原作:木原敏江(青春アドベンチャー)
19世紀初頭の英国。貴族の生まれながら孤児院の育ちで社交界に馴染めない少女ポーリーンは、唯一の貴族の親友グレイスを突然失った。なぜ、最愛の恋人との幸せの日々を語っていたグレイスが急死したのか。不信の念を抱いたポーリーンの前に現れたのは2人の青年貴族。ひとりは当代きっての人気詩人であるが同時に奔放な女性関係でも知られるバイロン卿。もうひとりは謎めいた美形の青年トレミー伯爵だった。

長い間ヒロインを務めた「ヴィクトリア朝怪奇冒険譚」の最終作「水晶宮の死神」が終わったのが2017年10月。
2019年は「夢みるゴシック」シリーズで新たにヒロインを演じたが役柄は割と似たような感じ。

■リスナーの投票理由■

  • ヒロインの溌剌とした雰囲気に合っていたから。

大塚千弘【夜のストーリーボックス】

夜のストーリーボックス 作:葉月けめこ他(青春アドベンチャー)
本作品「夜のストーリーボックス」はNHK-FMのラジオドラマ番組「青春アドベンチャー」で放送された脚本家競作によるオムニバスラジオドラマ作品です。「青春アドベンチャー」という番組は、毎週月曜日から金曜日の夜9時15分から30分までの15分間に放送されている帯ドラマの番組で、通常、2週間(10回)を1クールとして続き物の作品を放送しています。ただ、時々、1回15分で完結する短編作品集を放送することもあり、本作品はそのひとつです。

海に降る」(2012年)、「恋愛映画は選ばない」(2013年)、「チョウたちの時間」(2015年)、「きりしたん算用記」(2017年)、「カーミラ」(2018年)と実は大塚さんはほぼ毎年、主役・準主役級で出演されている。
2019年の「夜のストーリーボックス」は初のオムニバス。

■リスナーの投票理由■

  • 加藤虎ノ介さんのファンなので。
  • いい声だった

細見大輔【いまはむかし~竹取異聞(再)】

いまはむかし~竹取異聞~ 原作:安澄加奈(青春アドベンチャー)
平城京に遷都してから2年。武官の家に生まれた弥吹(やぶき)は、武人になることを厭い、幼なじみの薬師の娘・朝香(あさか)とともに、父のいる都から逃げ出す。しかし、貴族の若さまで生活力に欠ける弥吹はたちまち路銀に困ってしまう。自分が誇れるのは多くの書物を読んでいることだけと考えた弥吹は、市場の辻に立って今までに読んだ多くの物語を語り聴かせることで金を得ようと思い立つ。「いまはむかし! いまよりももっとむかし…」弥吹の語りが、輝夜(きよ)と阿生(あき)というふたりの少年との出会いを生み、ふたりとの出会いが、弥吹と朝香の運命をも変えていくことを、この時の弥吹はまだ知らない。

元演劇集団キャラメルボックスの細見大輔さん。
2019年は「いまはむかし~竹取異聞」の再放送だけだが、どの作品でも朗々たる美声が印象的。

■リスナーの投票理由■

  • 細見大輔氏、良く通る、ハッタリが効く声で上手いなぁと、いつも思います。
  • 台詞が浮かんでくる、気がしたもので。

木野花【僕たちはもう帰りたい】

僕たちはもう帰りたい 原作:さわぐちけいすけ(青春アドベンチャー)
仕事がつらい。もう帰りたい…そんなある日、帰り道で見かけたスナック。その名は「もう帰りたい」。なんだこの名前は?でも気になる。少し寄ってみるか。

放送時71歳の木野花さんに2票入るのが、この人気投票の面白いところ。
「僕たちはもう帰りたい」 では主役というより狂言回しに近い位置づけの役。

■リスナーの投票理由■

  • 歯切れがいい台詞だから。

第10位(1票)

1票の投票のあった方々は以下のとおりです。

名前 作品名 投票理由
大西礼芳 ロロ・ジョングランの歌声
吉井乃歌 河童の記憶 最近の子役ってすごいなーって。
原田樹里 晴れたらいいね(再) 声がとっても魅力的だった。戦時中といった舞台で、現代を生きる雪野の快活でまっすぐな性格が伝わってきました。今後もラジオドラマで声が聴きたいです。
熊谷魁人 手をつないだまま さくらんぼの館で
咲妃みゆ ベルリン1989 はかなさを含んだ声が印象的だった。
森田甘路 元中学生日記
徳永えり さいごの毛布(再) 聞いていてスムーズに感情移入できたし、縁起が上手だと感じました。
佐藤みゆき フラワー・ライフ(再) 現代の女性からつかみどころのない異世界の影のある女性までよく演じ分けていた
新山千春 機械仕掛けの愛(再)
岡本玲 あずかりやさん 人以外が喋るのは珍しい。
冠野智美 砂漠の王子とタンムズの樹(再) 心やさしい一面を持ちつつも、冷徹な一面もある王子の演技が印象に残ったためです。
加藤清史郎 ぱきゅん 少年から大人に変わる時期の心理が、この俳優の声とよく合っていて胸に沁みました。多田さん、谷田さんとの繊細微妙な声の演技も見事でした。

まとめ

2015年以来続いているこのアンケートですが、女性が首位を取るのは2016年の恒松祐里さん(「逢沢りく」)以来2度目になります。

さて、次は「その他編」として特別アンケートと全般的な感想についての集計結果を発表します。


【2019年のリスナーアンケート結果一覧】


■アンケート企画の結果
各年ごとアンケートの結果一覧はこちらから、全作品アンケートの結果一覧はこちらからご覧ください。


■2019年の放送作品
2019年に青春アドベンチャーで放送された作品の一覧はこちらです。


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