このブログで最も人気のラジオドラマの記事は?第2弾!(その2)

何でもベストテン

【なんでもベストテン17】このブログで最も読まれているラジオドラマの記事は?第2弾!(その2)

本記事は、当ブログで、400作品紹介を達成してから500作品紹介を達成するまでの、約1年10カ月において最も人気のあった(最もアクセス数の多かった)作品を紹介する特集記事です(詳細は前回記事をご参照ください)。

作品紹介記事・PVベストテン

前記事では第50位から第11位までを紹介しましたので、今回はいよいよベストテンを発表します。
なお、カッコ内はPV数と記事の公開日です。

  1. 645~大化の改新・青春記(743、2013/12/12)
    トップ10に入った作品のうちで唯一のオリジナル脚本の作品がこの「645~大化の改新・青春記」です。
    前回の第22位から一気にランクアップしました。
    初出が2001年と古く、オリジナル脚本のため原作絡みの新たなトピックが生じることもない中、驚異の順位だと思います。
    根強いファンがいるのでしょう。
    ちなみに前回の第10位もオリジナル脚本の「屋上デモクラシー」だったのですが、残念ながらこちらは今回、圏外となりました。
  2. 不思議屋薬品店(805、2013/9/27)
    「不思議屋シリーズ」の1作。
    不思議屋シリーズからは第24位の「不思議屋貿易商」と、この「不思議屋薬品店」の2作品がランクインしました。
    実は、当ブログでは「不思議屋シリーズ」を一覧で紹介する記事も作成しているですが、その記事のPV数はなんと1482!
    単独作品の紹介ではないのでランキングに入れていませんが、当ブログ有数の人気記事なのです。
    ライフシリーズ」や「名古屋脚本家競作シリーズ(10人作家シリーズ)」も同様の一覧記事を作成しているのにPV数は段違いに少ないのが現状であり、やはり「不思議屋シリーズ」こそ青春アドベンチャーを代表するオムニバスシリーズなのだと思います。
    その中でも、堺雅人さんが大河ドラマ「真田丸」に主演されたこともあり、この「不思議屋薬品店」が代表作として認知されつつあると思います。
  3. 青の時間(805、2012/10/20)
    薄井ゆうじさん原作のサスペンス作品。
    薄井ゆうじさんはSF・ファンタジー色の強いサスペンス作品を書かれる方で、1990年代には、「天使猫のいる部屋」、「星の感触」など「サウンド夢工房」及び「青春アドベンチャ-」で合計4作品がラジオドラマ化された、NHK-FMに大人気の作家さんでした。
    今回は前回の第25位から大きくランクアップしてのトップ10入り。
    根強い人気があるのだと思います。
  4. 盗まれた街(897、2016/3/29)
    「孤独のグルメ」で一躍ブレイクした松重豊さんが、若き日の1995年に主演していた作品。
    今回の集計期間中に20年以上の期間を経て再放送されたことが、ランクインの原因のひとつになったのだと思います。
    その面では第46位の「ブラジルから来た少年」と似たような状況です。
    最近の青春アドベンチャーは1年に1本程度、思い切った昔の作品を再放送することが慣例になっています。
    昔の音源をクリアに聞くことができる機会はとても貴重ですので、ぜひ続けていただきたいものです。
  5. 夏の魔術(930、2013/4/16)<>
    田中芳樹さん原作の「夏の魔術」も前回の第27位から大きく順位を上げて第6位に入りました。
    ホラー系の作品ですが、第16位の「アクアリウムの夜」と異なり、ほとんど怖くないのが特徴。
    ただ、敵役の塩沢兼人さんの「キレ芸」は本作でも健在で、そこだけは十分に気持ち悪い出来になっています(褒めています!)。
    ちなみに続編の「窓辺には夜の歌」は圏外の第72位でした。
  6. BANANA・FISH(937、2015/6/26)
    吉田秋生さん原作の名作漫画「BANANA・FISH」のラジオドラマ化作品。
    青春アドベンチャーでは漫画完結直後に全3回に分けてラジオドラマ化されましたが、その第1部がこの作品です。
    このBANANA FISHシリーズは、人気声優であった井上和彦さん、松本保典さんや、その後に俳優として有名になった多くの方(生瀬勝彦さん、吉田鋼太郎さん、古田新太さん、佐々木蔵之介さんなど)が出演されていたこともあり、今でも多くの方が想い出として語ることの多い名作です。
    なお、BANANA・FISHは集計期間中にTVアニメ化されることが発表されたこともPV数を増やした大きな原因のひとつだと思います。
  7. アナスタシア・シンドローム(937、2014/8/26)
    1990年代に非常多くの青春アドベンチャー作品を担当された川口泰典さんの演出作品で、初出は1994年。
    ちなみに「BANANA・FISH」も川口さんの作品ですが、川口さんはむしろ外国作家の作品を採用することが多い演出家でした。
    主演は「わたしは真悟」、「悲しみの時計少女」、「五番目のサリー」など川口さん演出作品の超常連だった前田悠衣さんでした。
    それにしても数ある川口さんの外国原作作品のうち、なぜ本作品が一番上位なのでしょうか。
    確かに本作品の出来はよいのですが、他にも「ジュラシック・パーク」など良作はたくさんあります。
    しかし、これらはPV数の上位にはほとんど顔を出しません…
  8. タイム・リーパー(963、2013/11/7)
    今回、一番の驚きはこの「タイム・リーパー」。
    前回は圏外の第62位だったのですが、ジャンプアップで今回はトップ3入り。
    原作は女流SF作家の大原まり子さんなのですが、最近、大原さんは執筆活動を抑え気味ですし、特に急に人気になるトピックはなかったような…?
    内容はいたって正統的なタイムトラベルもの。
    専業声優を起用することが大きかった保科義久さんの演出作品らしく、声優の塩沢兼人さんと水谷優子さんが主演されていました。
    そういえば水谷さんが亡くなられたのは、今回の集計期間中の2016年5月でしたね。
    さすがにこのPV数がその影響という訳ではないと思いますが、いずれにしろ合掌です。
  9. 着陸拒否(968、2014/4/18)
    前回の第9位から着実に順位を上げ第2位になった「着陸拒否」。
    近年の青春アドベンチャーでは数少ない硬派なサスペンスとして、高い評価が不動のものになりつつあるようです。
    個人的にも好きな作品であり、このPV数は納得です。
    江澤俊彦さん演出作品は今回、「最後の惑星」が大きく順位を下げたのですが、その代わりになぜか本作品が上昇した形になります。
    作品の詳細は、紹介記事をご参照ください。
  10. 谷山浩子の”悲しみの時計少女”(1564、2012/11/29)
    前回の第3位から一気にトップに躍り出たのが、この「悲しみの時計少女」。
    初出は「サウンド夢工房」時代の1992年ですが、その後、青春アドベンチャーで何度も再放送されており、多くの方から名作という評価を受けている作品です。
    主演・音楽は原作者の谷山浩子さんご自身。
    谷山さんはシンガーソングライターですが第45位の「おしまいの日」でも主演しています。
    ほんわかした童話風の曲も作る谷山さんですが、彼女の持つブラックな部分もこれらの作品で垣間見えるのが面白いところです。
    そのほか、脇役の渡辺いっけいさんや前田悠衣さんの演技、香取真理さんの脚本を含めて聴きどころの多い作品です。
    ただ、この類のファンタジーは全く駄目だという人もいるとは思います。

順位変動

以上です。
例によって私のつけている格付けや、みなさまに毎年ご回答いただくアンケート結果とは全く違う結果になりました。
のみならず、前回のPV調査の結果ともまた随分と違う結果でもありました。
「青春アドベンチャーで一番人気の作品は何か?」
この命題に対する答えは一層、わかならくなってきました。
現在、実施中の「2017年の青春アドベンチャー人気投票」(2018年2月結果発表予定)では歴代のベスト作品の投票欄もつくっています。
その結果とどう違うのかも気になるところです。
まだ未投票の方は是非ご投票ください。

さて、すでに2回にわたって続いたこの特集ですが、もう少しだけ続けさせてください。次回の記事では全期間を通じたトータルのPV数のランキングを集計し、前回(2016年3月時点)からの変動をまとめたいと思います。


■なんでもベストテン
出演者、作品ジャンル、音楽、PV…
青春アドベンチャー又は本ブログの記事に関して、様々な角度からベストテンを調べてみました。
その一覧はこちらからご覧ください。


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