【2024年NHK-FMオーディオドラマアンケート結果4:FMシアター・特集オーディオドラマ・作品編】
青春アドベンチャーと同様に、FMシアター・特集オーディオドラマについても2024年のアンケートを実施いたしました。
こちらもご協力頂きありがとうございました。
さてそれでは早速発表を開始します。
こちらもまずは作品編から。
なお、アンケート回答者の属性等、アンケートの概要はこちらをご覧下さい。
(注意)コメントには一部ネタバレ要素があります!
作品編・総投票数
第1位(44票)
マサマサ
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北海道の動物園及び山々を舞台にした作品でテーマは「オオカミの再導入」。
繊細な音響効果と主演の山本千尋さんの熱演が光る作品…ではあるのだが。
ご覧のとおりちょっとあり得ない得票差での第1位。
実は44票のうち39票が本作品単独への投票であるうえ、投票の時間的な経緯もかなり特異で正直なところ人気投票としては成立していないと言わざるを得ない。
この辺については後日反省会の記事で深堀したい。
- 雰囲気が良い。家族で聴きました。(拳王)
- テンポがよく、登場人物の素直な気持ちが伝わってくるストーリーだと思いました。(匿名希望)
- 「再導入」や「絶滅した動物を遺伝子から復活させる」といった、人間の科学知識や技術を自然界に介入させるという賛否両論あるテーマが出てきて興味深かったです。だからといって難しくなりすぎず、自分で詳しく調べてみようかなと思わせる軽快な雰囲気が良かったです。(匿名希望)
- とても面白かったし、感動しました。また次の作品も楽しみです。(匿名希望)
- 独特な世界観とエゾオオカミに関する細かな描写により、音声から映像が頭に浮かび楽しめた。素晴らしい作品でした。(こばぶち)
- 情景イメージしながら、だんだんと感情移入しちゃって没入してました!
色々と考えさせられたテーマでしたし、ストーリーも楽しめました!(ひでまる) - クローンの問題を含めてストーリーが綿密に構成されていて楽しめた。(匿名希望)
- イメージしながら聞くことができました。声優さんやBGMもとても良かったですが、ストーリーは本当に良かったです!(むげる)
- 近い将来、本当に起こりそうな話でした。
マサが可愛かったです。
わかりあえて良かったです。(匿名希望) - 脚本の表現がリアルで、飽きずに作品に聴き入りました。(匿名希望)
- とても面白く、すごく楽しんで聴けました。(リオ)
- 物語の進行に大切な「遠吠え」というポイントが、オーディオドラマらしいアクセントになっていると思いました。(匿名希望)
- ラジオドラマならではの作品だと思った。オオカミの鳴き声は、想像力をかきたてられます(匿名希望)
- 北海道=エゾオオカミの発想が新鮮だった(ピノ)
- ストーリーに驚きました。(匿名希望)
- 最後まで、結末が気になりながら、聞けました(みにやい)
- 絶滅したオオカミを題材に進むお話で今までになかった新鮮なストーリーと内容に聞き入ってしまいました。(ケイティ)
- リアルとファンタジーのバランスが絶妙でふわふわした心地良い後味です👂
登場人物の言葉遣いや立ち振る舞いが上品で、どっちが悪いとか嫌な感情なく聞けたのも嬉しいです🐺🦌
動物の生態系などたーくさん勉強されて書かれたのもすごいです!
今後とも応援しております!!(y) - 心理描写が繊細に描かれていて、作者の思想が見えてくるようでした。(ぽてやんぽてこ)
- ちょうど北海道旭川へ旅行したばかりであり、感情移入しやすい作品でした。(男性・45~49歳)
- 動物園の飼育員の話かと思ったら、急にSFな展開になって面白かったです(けく)
- スケールの大きいドラマで音作りも素晴らしく、終始引き込まれ、あっという間の50分でした。(ルバ)
- オオカミの声真似が面白かった(たこ)
- 熊に代表される野生動物と人との共存の難しさを奇想天外な素材と魅力的なキャラ設定でまとめ上げた秀作だと思いました。特に絶滅危惧種のクローンがDNAの中に先祖の記憶を引き継いでいるかもしれないという下りに唸りました。(えり太郎)
第2位(11票)
アンモナイト!!!
孤独な少年とアンモナイト研究者の心の交流を描く作品。
少年役は名子役として知られた寺田心さん、研究者の役はココリコの田中直樹さんだ!
以下のとおり田中さんを生かした脚本として評価が高いようだ。
- 文句なく、私の今年ベストです。田中直樹を生かした脚本が素晴らしい。感動で、録音を今でも聴いてます。(しみずたえこ)
- ブックオフでキンキンした声で叫んでた寺田心くんが大きくなってFMシアターに来るとは思わなかった。演技も上手だった。あと博物館の人の演技もリアルだった。
それから、めずらしくエンディングでJ-POPが流れた。(げん) - 学芸員のキャラが濃さが、だんだん癖になってきて良かったです(けく)
- クセの強い学芸員だったが、アンモナイトの体の形状やアンモナイトが生活していた当時の環境をイメージしながら聴くことができた。後ろで流れる神秘的な音楽も彩りを添えていた。(男性・30~34歳)
- かわいらしい話だった。聞いてて、若いころのうきうきした、何かを発見した時の喜びを思い出した。(44)
- 楽しく聴けた。(パンダ)
第3位(7票)
それは誠
FMシアターでは数少ない原作のある作品で、原作は乗代雄介さんによる芥川賞候補作(織田作之助賞受賞・芸術選奨文部科学大臣賞受賞)。
ちなみに脚色は青春アドベンチャーでも独特な作品群を書き下ろしている樋口ミユさん。
「コンビニ人間」をドラマ化したこともあるFMシアターらしいチョイスである。
- 本当に心に響くセリフが多かった。枯れ葉の音とか音楽の入るタイミングも絶妙でドラマの世界に惹き込まれました!原作を図書館に借りに行き、読みながら何度もドラマの音響とセリフを脳内再生して楽しませてもらいました。何かに録音しておけば良かった。再放送して欲しい!もしくはカセットテープとかCDとかデータとかでもいいので販売して欲しい!後世に残したい作品!(パイナップル子)
- 不登校気味の高校生がクラスメートの協力を得て修学旅行の自由行動の時間を利用して日野に住むおじさんに会いに行く物語。高校生たちの描写が巧みであった。皆時間が経つにつれ忘れてしまうから自分が記録するというセリフが胸を打つ。青春ドラマには違いないが、秋の日野の美しい描写とクラスメート役の女性出演者のノリノリの声が印象的であった。(匿名希望)
- 自由に動き回ってる彼らが眩しく見えたし、それを全面的に協力してる女子たちがまたよかった。結論には疑問を持ったけど、この雰囲気ならなんとなく許せてしまう。(げん)
- 言葉が立て続けに出てきて面白かったです(けく)
- タイトルの意味になかなか気が付けなかったが、そうとわかるとなんかより楽しくなった。(潤之)
- 修学旅行中の秘められた冒険。青春のきらめきを感じた。(匿名希望)
第4位(6票・4作品)
逆さ首
おどろおどろしいタイトルだがホラーものではない。
江戸時代には脳性麻痺の患者がこのような名前で見世物になっていたという史実があるらしい。
つまり障碍を扱った作品でありその面ではFMシアターらしいが、時代ものとしいう意味ではやや変則的。
主演は青春アドベンチャーでもおなじみの朝倉あきさん(「風の向こうへ駆け抜けろ」など多数)と加藤清史郎さん(「ウィル」など)。
- キャストが上手い人ばかりだった。現代にも繋がるテーマもよかった。(本とかえる)
- 身体が不自由な弟をずっと世話する姉、自立したい弟という関係性は映画「コーダ 愛の歌」の主人公家族の関係性のようであり、現代でも起きる関係性だと思い考えさせられました。また、主演が朝倉あきさんと加藤清史郎君という好きな役者さんで、2人の掛け合いは最高でした。(みか)
- オーディオドラマは身体表現の制限がないぶん、障害を描くドラマと相性が良いと思いました(けく)
- 江戸時代における障碍者を主役にしたのが良かったです(A)
- 主人公の弟の姿が具体的にイメージできなくてもやもやしました。(ルバ)
- 姉と弟がお互いを思いながら離れ離れになるところが切なかった(たこ)
ある暗号兵の告白
戦争ものはFMシアターのひとつの定番だが、本作は暗号兵という特殊なテーマを採用している。
フィクションという形で戦争を語り継いでいくのもオーディオドラマの一つの役割なのかもしれない。
- 戦争を知らない世代を、どう関わらせていくか。そこに暗号兵という存在が上手いと思った脚本。(しみずたえこ)
- 戦争は人を狂わせるというところがよく描けていて良かったです(けく)
- 暗号の話が興味深かった。(パンダ)
- 戦争の話をする場面が鬼気迫る演技で引き込まれた(たこ)
春山家サミット
バラバラに暮らす春山家をまとめようと奮闘する長女を中心に大阪のある家族を描く。
若手文筆家として世界的な評価のある岸田奈美さんによるオリジナル脚本。
岸田さんは兵庫県出身で、制作は大阪放送局。
- 岸田奈美脚本ということで期待して聴いた。(本とかえる)
- いろいろな家族の話というので、家族が三つも四つも出てくるのかと思ったら、二つだけ。しかも片方はほとんど声すら聞こえない。でもこういうタイプのストーリーもいいなって思った。(げん)
- 家族に対するツッコミは面白かったです(けく)
- 聴いていて苦しくなったが、それでも主人公が自身や家族を肯定できるようになってよかった。(匿名希望)
【特集オーディオドラマ】うつくしい靴
偽物疑惑のあるスニーカーを中心に店主と靴職人の人生が交錯する。
主演は滝藤賢一さんと東野絢香さん。
「無名塾」出身で俳優キャリアの長い滝藤さんだが、オーディオドラマ出演は初めてだそう。
- フェイクに関する警告のような作品。ラストはもう少し柔らかい結末でもよかったと思った、(匿名希望)
- 転売する男の子のちゃらんぽらんな感じの演技も、店長の一つ一つの靴に思い入れがある演技もよかった。途中で視点が変わるのも良かった。靴を作る現場は見たことないので、効果音も興味深かった。(げん)
- 本物なのか偽物なのか見極める主人公の心情が伝わる演技が良かったです(けく)
- いつものFMシアターと違う新鮮な題材だったように思う。(Q)
- 歩稀の選択に驚いたが、職人の誇りを取り戻した一歩に晴れやかな気持ちになった。(匿名希望)
第10位(5票・2作品)
先生が言うことには このデタラメな世界の君と
教育に情熱を持つ若手教師が不登校の生徒の家に出向き出会ったのは怪しい男だった。
主演は女優の池田朱那さんで、寺脇康文さんが脇を固める。
- 前半はちょっとセリフも含めてキツい感じがありましたが、後半からコメディ要素が強くなってきて、そのギャップも含めて面白かったです(けく)
大将のブルース
こちらも大阪放送局の作品で、主演は大阪出身のお笑い芸人・黒田有さん。
他にも元アジアンの隅田美保さんや東野幸治さんといった有名な芸人さんが出演されている。
- 大将のキャラが好みだし、キャラたちの掛け合いが軽快な漫才で良い。(女性・20~24歳)
- また黒田さん出演作を聞きたいです(女性・50~54歳)
- 口の悪い大将が、悪口をなんとか我慢する展開が面白すぎました(けく)
- 見守られている事の暖かさが伝わる作品(蝦夷地のMac使い)
- 大将にとっては苦々しい結末だが笑ってしまう。にぎやかな登場人物にちょっとした騒動が楽しいコメディだった。(匿名希望)
- 何回でも聴いていてクスリと笑ってしまう。テンポもよく楽しかった(にざえもん)
第12位(4票・5作品)
ふたりのソナタ
女子高生2人のピアノへの思いと友情を描く。
主演は藤野涼子さんと井頭愛海さん。
- 思春期の女の子の気持ち、まだ成仏できてないおばさんにも刺さりました。(ひとり~ぬ)
- 音楽の形って一人ひとり様々だよなって思った。
実はほぼ同じようなテーマで数年前に自作のラジオドラマを作っていたので、そこからヒントを得たのかなと思った。そんなわけはないと思うが。(げん) - ピアノ演奏がどても良かった。ラストもラジオドラマならではで良かった。(あんこ)
- とても良かった。才能の話は切なくなった。ピアノの演奏が素晴らしかった。(パンダ)
- FMシアターならではのピアノを使った作品であり、かつ上手なのか下手なのか優劣を表現するのが難しい中、繊細な言葉の言いまわしを使いつつ思春期の女子高生の感情をみずみずしく表現していて、面白かった。(匿名希望)
- 素敵なお話だった。花菜と美玲の連番を最後まで聴きたかった。(匿名希望)
アラカルト!
食がテーマだがグルメドラマではなく病院食ドラマ。そうきたか。
主演は名作「ほぞ」での演技の記憶も新しい伊藤歩さん。
- 主要キャラ4人の全員に好感が持てた。それぞれのキャラに違う味があって、その絡みや4人の化学反応が心地よかった。最後もほっこり出来るエンディングで心が温かくなった作品。(パイナップル子)
- 病院食を食べたことがないのでイメージはしづらかったけど、そういう気持ちで作ってるのだということが勉強になった。特に、レストランとかとは食事の意味が違うってところに感銘を受けた。(げん)
- 客を選んだことはないが、客を料理で黙らせたことがある主人公が面白かったです(けく)
- 新しい場所で新たな価値観を育んでいく様子が気持ち良いストーリー(蝦夷地のMac使い)
- 今だと朝ドラと病院食つながりだなと思う。すごく良くできたドラマだ。(潤之)
ブラザーラプソディ(再)
若年性痴ほう症にかかった男が生き別れの弟に出会う旅に出る。
主演は田口トモロヲさん。
プロジェクトXのナレーションで有名だが、FMシアター「鸚鵡を飼う」・「断崖のふたり」、青春アドベンチャー「神去なあなあ日常」などNHK-FMオーディオドラマには結構出演されている。
- 自分より年齢が上すぎるお話はあまり入ってこないことが多いのだが、これは夢中になった。いつ言い出すのか、結局最後まで言わないのか、どっちになっても面白くなりそうだなって思った。(げん)
父さんが会いにきた
気弱なサラーリーマンのもとに危篤の父親が幽体離脱して助けに来た。
無事に休みは取れるのか。
第52回創作ラジオドラマ大賞受賞脚本。
- 元気で幸せになるつもりがあるならそれで良い、というところに感銘を受けました(けく)
- いい話だった。泣けた。(44)
- 忘れられないお父さんの死の場面のインパクト。前半と後半がそれでガラッと切り替わる点と布団乾燥機のアイデアが素晴らしかったです。(ルバ)
- 前原滉さんの声が温かみがあってよかった(たこ)
サキジとキク
「青き風吹く」など奈良時代もののイメージが強い相良敦子さんだが、本作品は江戸時代の甲州が舞台。
成河さん、咲妃みゆさんなど、なんとなく青春アドベンチャーぽいキャスト。
- 主演の2人がイメージが違う役をテンポ良く演じていてよかった(本とかえる)
- オープニングからラストまで一気に聞かせる展開は面白かった。(匿名希望)
- サキジとキクの掛け合いが面白かったです(けく)
- 後ろ向きのサキジと前向きのキクの組み合わせが2024年のFMシアターのベストカップルでした(A)
第16位(3票・4作品)
蛍の光、窓に雨(再)
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2017年初回放送作の再放送。
それにしてもまさか中村靖日さんが51歳で亡くなってしまうとは(2024年7月10日没)。
ご冥福をお祈りいたします。
- 静かでいいドラマだった(あんこ)
- 聞くのは何回目かだけど、凄い好き。エモい。(44)
- 中村靖日さん、亡くなられたのだった。何ともいえない気持ちです。(潤之)
ハッピーバースデートゥーミー!
人生に嫌気がさした若者が海で出会ったのは14歳の「おじさん」。
誕生日を祝ってくれと言われた男は…
- 共感してくれる人がいることの大切さは伝わってきました(けく)
風がやむまでは
祖父の事故死以降、バイクに乗ることを禁じた家族。
しかし孫と祖母はバイクで阿蘇に向かうことになるのだが。
熊本放送局制作。
- こういう話には弱いのでグッときました(けく)
- 最後のばあちゃんの笑顔を想像し、涙が込み上げてきた。あたたかいお話だった。(匿名希望)
走れラジオ
元気なのはラジオへの投稿をしている時だけ。
気弱な28歳はオフ会であこがれのはがき職人に出会うが。
ハガキ職人って今の若い人わかるのかな?
名古屋放送局制作。
- NHKがこういう地方のFM局でやりそうな番組をテーマにしてくれるとは思わなかった。みんな個性強すぎて好き。それにぴったり合った演技も最高だった。(げん)
- ラジオドラマのリスナーに語りかける展開は、ラジオがテーマな作品だけに面白いと思いました(けく)
- テンポ良く楽しい作品でした。(蝦夷地のMac使い)
- 色々あるけどラジオ番組楽しい、ということだよね。(潤之)
- 予想外の展開になっていっておもしろい。(匿名希望)
第20位(2票・10作品)
希望の推し
29歳OLと17歳のアイドル候補生が出会った。
OL役は元乃木坂46の樋口日奈さん、アイドル候補生役は現乃木坂46の筒井あやめさんである。
- 過去に挫折したものの経験してきたことが今の役に立つという展開が面白かったです(けく)
あの子の風鈴
食堂を営む44歳の母と14歳の娘。
娘は毎日お手伝いなのに母はよその子ばかりを気にしている…
主演の住田萌乃さんは「パプリカ」で紅白歌合戦に出演した「Foorin」のメインボーカルだったあの女の子である。
- いい青春が感じられた(匿名希望)
- とにかく主人公にイライラしたが、自分も同じような思いを小学生の時にしたから、気持ちがよくわかった。風鈴を壊すのは流石に想定外だったが。(げん)
- ラストシーンが今でも眼前に蘇ってくる感覚が残っています。(蝦夷地のMac使い)
今夜、星と波の間(あわい)に
NHK仙台放送局の震災伝承プロジェクト「あの日、何をしていましたか?」から生まれた話とのこと。
ちろん仙台放送局制作で主演の富田望生さんも仙台出身。
- 作者のブログ読んだら自分と同じような境遇だった。高い津波に飲み込まれたわけでも、原発に苦しめられたわけでも、身内が亡くなったわけでもない。そもそも地震を経験したのは関東。でも話したいことがある、聞いてほしいことがあるって気持ちを具現化してくれた話だった。(げん)
- 移動中の車内で聴いていて、主人公の心理描写が気になるとても思い出深い作品。(蝦夷地のMac使い)
静かな大地(再)
芥川賞作家・池澤夏樹さんの代表作のひとつのオーディオドラマ化作品で明治の北海道が舞台、そしてテーマはアイヌ問題。
初回放送が2011年の作品の再放送。
- 不幸が重なりすぎて切なかったです(けく)
- 明治時代の北海道を舞台にアイヌ差別など今でも通じるテーマを取り上げていたので選びました。(A)
- 前後編の大作。こういう聴く大河ドラマもあっていい。(潤之)
アシカを待つあした
不安にさいなまれる社会人1年生がむかったのは崖の上。
その時一人の老人が声をかけてきた。
2024年本作と「ある暗号兵の告白」に主演の吉本実憂さんは過去、「遥かな旅 蝶の道」、「優しい死神の飼い方」、「コクハラ」などにも出演されており、すっかり常連の雰囲気。
- 主人公を保護したおじさんのキャラが好き。終わり方も良かった。(げん)
- ダジャレみたいなタイトルでしたが、良い話でした(けく)
- 沁みた。主人公ハルやスズキの姿に勇気づけられる。(匿名希望)
塀の中のリクエスト
母に捨てられたことが心の傷になっている女性が刑務所ラジオのパーソナリティを依頼されるが。
本作のほか、FMシアター「逆さ首」、青春アドベンチャー「新釈・遠野物語」など2024年も朝倉あきさんは大活躍だった。
- 今年はラジオ番組とか放送みたいなテーマの作品が多かった気がする。そしてこれもよかった。刑務所のピリピリした空気の中でどうやってお互いの思いを届けるのか、考えさせられた。(げん)
- 主人公の母親の胸糞感が印象に残りました(けく)
鸚鵡を飼う
田口トモロヲさん主演作。
身の回りの音を録音し続ける男の失われた日々との対話。
- 女の子の演技が天才すぎた。中学生の幼さとストーリーにマッチした切ない声がより涙を誘った。他の作品にも出てほしい。(げん)
- AIによる死者との会話という最新の話題を取り入れている点は良かったと思います(けく)
- 悲しい物語だが良かった。(Q)
- 夫妻が互いと心の痛みに向き合い、今までの幸せ、これからの幸せを見つめ直すさまに涙が出た。(匿名希望)
坂多き 僕らの町に 照り降り雨
舞台は、経済的に苦しい家庭の子どもたちを対象にした学習塾。
主演は玉置玲央さん、春風ひとみさんなど。
- 玉置玲央がよかった(本とかえる)
- 賢人と周りの人々の関係性が徐々に変化していく様子がすごく身近で、聴き終わったあと、すごく優しい気持ちになった。(綴(つづり))
- あたたかなストーリーがよかったです(女性・55~59歳)
- 良い話でしたが、節々で、ネット上の極端な言説に毒されていないか気になってしまいました(けく)
- 人生とは、を、考えさせられる良い作品(蝦夷地のMac使い)
JUST A HERO
弁護士事務所で働く中年男性の役を野間口徹さんが演じる。
脚本は池谷雅生さんで音楽は谷川賢作さん。
- それぞれの登場人物の嘘が明かされていきおもしろかったです。(みか)
- ツッコミが若干滑り気味でしたが、全体としては面白かったです(けく)
あの日々たちよ~詩劇としての(再)
2022年に放送された作品の再放送。
主演は西田敏行さんで、2024年10月17日に西田さんが亡くなられたことによる追悼放送なのだろう。
- 西田敏行の演技はやはり良いと思いました(けく)
- 大病なさった塩見三省さんの作品。西田敏行さんの声の演技がとてもよかったです。(にざえもん)
第30位(1票・9作品)
1票のみの作品は以下のとおりです。
作品名 | リスナーの感想 |
---|---|
チカちゃんのオルゴール |
|
オレンジの誓い |
|
ようこそ喫茶トマリギへ |
|
端っこからのラブコール |
|
島入り息子 |
|
小夜嵐(さよあらし)(再) |
|
ストリートピアノ~伴奏のジャーニー |
|
100億分の1のオトン(再) |
|
リーチ |
|
コメントのみ
投票はないがコメントのみ寄せられた作品は以下のとおりです。
作品名 | リスナーの感想 |
---|---|
老婆の休日(再) |
|
すすきの夜を歩いて |
|
春のいる場所 |
|
しまないあそびば |
|
貧乏神と福娘 |
|
秋のレッスン(再) |
|
あすかのレトロな冒険 |
|
今、瑠璃色の星で |
|
キャンバスの彼女 |
|
ムーン・ジャンパー |
|
うたかたビオトープ |
|
海のお城がくれた夏 |
|
まとめ
第1位の得票はともかく、それ以外は例年どおり接戦でした。
票数の差はあまり気にしないようにお願い致します。
それにしても、みなさまのご参加はとても感謝しているのですが、残念ながら作品数に見みった投票を集められない状況が続いていると言わざるを得ません。
力不足でお恥ずかしい限りですが、第1位への投票をみるにつけ、そろそろやり方を変える時期に来ているのだと感じます。
詳細は反省会の記事にて考えたいと思います。
【2024年のアンケート結果一覧】
- 2024年アンケート・回答の概要
- 青春アドベンチャー・作品編
- 青春アドベンチャー・作品編(補足・得票分析)
- 青春アドベンチャー・出演者編
- 青春アドベンチャー・その他編
- FMシアター・特集オーディオドラマ・作品編
- FMシアター・特集オーディオドラマ・その他編
- 2024年アンケートの反省点
■アンケート企画の結果
今までの各年ごとアンケートの結果一覧は以下からご覧ください。
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■2020年代の放送作品
2020年代にFMシアター・特集オーディオドラマで放送された作品に関する記事の一覧は以下のとおりです。
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コメント
確かにマサマサだけ飛びぬけてるのは不思議です。
今回のFMシアターは実は特にこれといったものがありませんでした。
今回上位に入ったアンモナイト!、ある暗号兵の告白、大将のブルースも分かりやすい記号化されてるように感じて評価出来ませんでした。
というか評価したいのが見当たらなかった。
hirog3
コメントありがとうございます。
マサマサについては2つあとの記事でももう少し深堀ってみます。
ぜひそちらもご覧ください。