リスナーアンケート結果!2017年の青春アドベンチャーで最も人気があった作品は?

アンケート(年次)

【2017年に放送された青春アドベンチャーの人気投票アンケート結果①:作品賞】

皆様のご協力のもと、2017年も青春アドベンチャーの人気投票アンケートを実施することができました。
一昨年昨年に引き続き3回目となります。
みなさまには本当に感謝の言葉しかありません。
投票期間は2017年12月29日から2018年1月28日。
今年は青春アドベンチャー25周年を勝手に記念して、オールタイムベストの投票を同時に実施したため、投票期間は長めに設定しました。
なお、前年同様、当ブログ、ツイッター及び5ちゃんねる上で投票の呼びかけを行い、最終的に過去最高の127名の方(!)にご回答をいただきました。
なお、うち5人はオールタイムベストのみの投票なので実質的には122人による投票結果となります。

さてさて、皆さん、結果が早く知りたいでしょうから、早速、集計結果の発表に移ります。
今回は回答して頂いた方が多く大変な文章量になってしまったので「作品賞」と「主演賞」に分けて2回でお送りいたします。
また、同時にご回答いただいた「オールタイムベスト(25年間の全作品のベスト)」及び「青春アドベンチャーに取り上げて欲しい原作」については、別記事にてまとめます。
まずは恒例どおり「作品賞」から。
過去2回と同様に、1位=3点、2位=2点、3位=1点で集計し、総合点で順位付けをしています。
なお、ご回答いただいた内容のうち明らかな誤字は修正しています。

作品賞

第1位 163点

また、桜の国で

また、桜の国で 原作:須賀しのぶ(青春アドベンチャー)
中学を卒業後に外務省の留学生試験に合格してから早10年。1938年、日本の外務書記生・棚倉慎(たなくら・まこと)はベルリンからワルシャワへと向かう列車の車上にいた。先の大戦で傷つき、疲れ果てた欧州。欧州中のすべての人々が平和を渇望しているはずだった。しかしこのポーランドを覆う暗い影は何なのだ。歴史上幾度も他国に侵略され国土を失ってきたポーランドはまた何かに怯えているかのようだ。何かとは?それは領土的な野心を隠そうとしない隣国・ナチスドイツなのか。それとも平和のためなら小国の滅亡にすら目をつぶろうという大国の無関心なのか。いくつもの価値観の間で押しつぶされるポーランドの人々。自身、日本とロシアという二つのアイデンティティの狭間に立つ慎は、この踏みにじられ、引き裂かれた国で何を目にするのか。

内訳:1位44票、2位13票、3位5票
概況:2017年に2作品あった須賀しのぶさん原作作品のうちのひとつ。
ミュージカル畑の俳優さんがずらりと並ぶキャストはミュージカルファンには堪えられないだろう。
しかし、出演者賞に複数のキャストが名を連ねていることをみると、キャストの熱演によりファン以外にも納得の良作となったものと思われる。

■リスナーの感想■

  • 選んだ3作品(注:「また、桜の国で」、「タイムライダーズ」、「風の向こうへ駆け抜けろ」)はいずれもジャンルが異なるがそれぞれの面白さがあった。「タイムライダーズ」と「風に向こうへ駆け抜けろ」は続編も期待。
  • 臨場感に溢れていたことと、登場人物のキャラクターが大変魅力的だったところ。
  • 好きな作家の作品がラジオドラマとしてより具体化され、多くの人にも聴いてもらえたから。また、好きな役者が好演していたから。(特に「また、桜の国で」は小説内の日(ポーランド侵攻)と現在の日付けを9/1で合わせたことで、よりリアルに感じられたのは凄い。)
  • 戦争のことを日本内だけでなく海外でも信念を持ち闘った人々がいたことをつうかんし、感動した。
  • 徐々に緊迫していく状況にハラハラドキドキ。リアルタイムで聞き続けることができた、気になってリアルタイムですぐ聞きたかったドラマ
  • 視覚に頼れないなか、脚本、効果音、出演者の力量で見事に戦争を表現していたところ。
  • 1位に選ばせていただいた、「また、桜の国で」についてですが、3週に渡る大作で、とても聴きごたえがありました。本当に悲劇を繰り返してはならない、と思いました。また時間のある時に、一気に聴きたいですね。聴き逃しの対策には本当に感謝です。
  • 井上芳雄さんの役がピッタリ過ぎて目の前で観ているようだった。話の内容にも泣けた。
  • 最終回とても泣きました
  • 出演者の方々が素晴らしく、声を聴いているだけなのに映画か舞台を観ているかのようだった。
  • 井上さんと中川さんのエモーショナルさ 坂本さんの演技の繊細さ 聞いてて胸が苦しくなるようなリアルな重さがラジオで表現できることに驚いた
  • 好きなミュージカル俳優たちがでていたから
  • リアルな芝居が素晴らしかった
  • 配役の妙。適役揃いで、はなしの内容も面白かった。
  • 「また、桜の国で」について、恥ずかしながらポーランドの惨状についてきちんと学んできませんでした。この作品を通してポーランドのことを学べました。ミュージカル俳優が多く出演されてましたが、舞台でもみたいと思いました。
  • 原作をぎゅっとうまく凝縮していたと思う。キャスティングも合っていた。
  • 時系列が整理されてわかりやすかった。
  • ミュージカル俳優の方が出ていたので中学生以来久方ぶりに聴きました。声だけのお芝居もさることながら、音楽やSEに圧倒され、臨場感溢れる映画を観ているような体験でした。
  • あの分厚い本の内容を朗読でどこまで伝えられるのかと不安でしたが、緊迫した息遣いが伝わってきて感動しました。特に、ラストシーン、慎の父とレイとの会話が好きでした。
  • 知られざる日本とポーランドの関係及び平和を願う主人公たちの行動に心打たれました。
  • 出演者が、皆さんはまり役で、素晴らしいキャスティングでした。物語にも本当に引き込まれました。
  • どちらも(注:「また、桜の国で」、「斜陽の国のルスダン」)骨太な作品でした。舞台で観てみたい
  • 人間の悲しさ、はかなさを含んでいる奥深さを感じられた。
  • 物語の内容と声優の声が良かった
  • バリエーションが豊富だった(注:「また、桜の国で」、「天下城」、「ちいさなちいさな王様」)
  • 『また、桜の国で』は音だけでもこんなに豊かな表現ができるのかという驚きとともに、音だけだからこその臨場感も味わえました。素晴らしい作品でした。
  • 原作の大ファンです。イメージを全く損ねることなく、読んだ時時の同じように感動しました。キャストファンの方々に原作を手にとってみようと思って貰える作品だったと思います。
  • それぞれのキャストが役にぴったりだった
  • 原作未読で聴きましたが、先の見えない暗い時代にひたむきに生きる登場人物たちの生きざまに胸が熱くなりました。今の時代だからこそこの番組に出逢えてよかったと思いました。
  • 配役が登場人物にぴったり。知的で説得力のあるオーディオドラマでした。
  • 知らなかった歴史の1面を教えていただきました。
  • 日本人があのように関わっていたことをしらなかったので大きな衝撃と深い感動を覚えました。
  • 「また、桜の国で」は臨場感溢れる戦場のシーン、対象的なラストシーンの美しさとショパンの「革命」が印象的でした。

第2位 83点

斜陽の国のルスダン

斜陽の国のルスダン 原作:並木陽(青春アドベンチャー)
1223年。ヨーロッパとアジアの中間、黒海とカスピ海に挟まれたキリスト教国でひとりの女王が即位した。周りをイスラム教国に囲まれるという地理的な不利を跳ね返し、その国が繁栄を極めたのはすでに過去のこと。前王はモンゴルとの戦いで戦死し、国の存続すら危うい中、政治に無関心、無関係で育った女王にとって、唯一の味方は、隣国ルーム・セルジュークの王子であり幼馴染であった夫ディミトリだけであった。これは国の運命を一身に背負った女王の物語。最愛の男性と結ばれるという幸福と最愛の男性と離別するという悲しみを同時に受け止めた女王ルスダンの物語。

【内訳】1位15票、2位17票、3位4票
【概況】同人小説がNHKの手によりラジオドラマ化され、この人気投票では第2位。
原作のファンが大挙投票したようにも感じるが、やはり快挙。
なお、原作者の並木陽さんは若い頃、青春アドベンチャーの熱心なリスナーだったとのこと。
嬉しいだろうなあ。

■リスナーの感想■

  • 海宝さんがとても良かった。ぜひ花ふささんと舞台化してほしいです、作品も素晴らしいです
  • ドラマチックな作品で喜びや哀しみを繊細に描かれていた点が良かったです
  • グルジアの歴史ドラマというのが新鮮でとても面白かったです!ルスダンの夜の教会での独白のシーンが印象的でした。
  • 斜陽の国のルスダンは、原作のおもしろさもちろんのこと、ラジオドラマとしての脚本や、役者の皆さんの演技が素晴しく、大変楽しく聴かせていただきました。
  • 原作の雰囲気を壊さずに上手く表現していた
  • 「斜陽の国のルスダン」で初めてラジオドラマを聞きました。最初は淡々と終わる感じで「ラジオドラマとは、こんな感じのものか~。」と思っていたのですが、ある日、突然涙が出て来てしまいました。声だけなのに、こんなにも人の心を揺さぶるものかと驚きました。
  • 情景がありありと浮かんでくる作品でした
  • 役者の声と音楽が、物語を美しく彩っていたと思うので。物語の世界に引き込まれたので。
  • 花總さんと海宝さんの名演、酒向さんの渋いナレーションが印象的でした。音楽もとても雰囲気に合っていて、異国情緒溢れる、短いけれど心に残る作品でした。
  • 「斜陽の国のルスダン」もルスダン王妃とディミトリ王子の関係性が素敵でした。

第3位 46点

風の向こうへ駆け抜けろ

風の向こうへ駆け抜けろ 原作:古内一絵(青春アドベンチャー)
「初めっから勝ち組は決まっているんだよ…」淡々とした口調で先生が吐く言葉は、あるいは真実なのかもしれない。「競馬の名門に生まれて技術もある。そんなやつには地方競馬出の雑草なんて、とても太刀打ちなんかできない。」でも、でも…悔しい!そう、私の中にある思いもまた真実だ。「先生、教えてください。私、勝ちたいんです。」

【内訳】1位10票、2位4票、3位8票
【概況】人気の朝倉あきさんの他にも、東幹久さん・「ナイツ」の土屋伸之さん・競馬専門チンネルの小林アナなど競馬関係者?を集めた配役が見事。
続編「蒼のファンファーレ」にも期待したい。
それにしてもトップ3はすべて女性が原作者なんだなあ。

■リスナーの感想■

  • 風の向こうへ駆け抜けろ、真剣さが伝わってきてとても良かったです!
  • 「風の向こうへ駆け抜けろ」原作を読んでいたので、非常に上手くラジオドラマチック化されていた印象。ラジオNIKKEIの小林雅己アナウンサーの実況シーンも流石の一言でした。
  • 朝倉あきさん演じる瑞穂が、「私は勝ちたいんです!」と東幹久さん演じるテキに訴えかけるシーンが良かった。レースも臨場感とモノローグが上手く融合されていて、良かった。
  • 競馬のシーンで風を切って駆け抜ける様がオーディオドラマとして見事に表現できていた。

第4位 36点

金魚姫

金魚姫 原作:荻原浩(青春アドベンチャー)
ダメだ、眠れない…恋人との収入格差を縮めるために転職した仏壇の販売会社は予想以上にストレスフルな環境だった。しかも、彼女には逃げられ、結局、残ったのはストレスから来る不眠症だけ。もはや睡眠導入剤が欠かせない。転職しようにも転職活動をする時間も気力もない。その日もようやく起き出したらすでに夕方だった。だるくて仕方がないが、近所の祭り囃子に誘われて夕食は屋台で調達することにした。そして出向いた祭りの屋台で彼はその金魚と出会った。金魚すくいの水槽の中で水草に隠れていた一匹のリュウキン。連れて帰ったそのリュウキンが家で女性に変化するとはそのとき彼は想像だにしていなかった。

【内訳】1位7票、2位7票、3位1票
【概況】いろいろな意味で(笑)大人っぽい作品が多かった2017年でも、最も大人向けだったファンタジー作品。
ヒロイン「リュウ」を演じた梅舟惟永(うめふね・ありえい)さんのささやくような演技がとても印象的だった。

■リスナーの感想■

  • 金魚姫は、大人の展開にどきっとした。
  • とにかくラストが最高!結ばれない二人の絆がすてきだった。
  • 原作も読んでみて、声優の醸し出すイメージが似ていて良かった。
  • 夜、湯船につかりながら「青春アドベンチャー」を聴く習慣のせいで、どうしてもホッと出来る作品、話の筋立てはシリアスでも所々にコミカルで一息つける場面が挟まっている作品が好きです。金魚姫の「おまえだ!」は今年一番のセリフ。

第5位 33点

つばき、時跳び

つばき、時跳び 原作:梶尾真治(青春アドベンチャー)
趣味で書いた小説がコンテストの優秀作になったのを切っ掛けに、俺はサラリーマンを辞め、作家になった。といっても、駆け出しの新人作家に生活力なんて、ある訳がない。今は、死んだじいさんの使っていた家を親から借りてただで住まわせてもらっている。戦後に廃屋同然だったのを買い取ったというだけあり、いつ建てられたのかも分からないほど古びたわが家。しかし、庭に肥後椿が咲き誇るこの家で、ちゃぶ台に向かって原稿を打つ生活を、実は俺は結構気に入っている。ただひとつ気になることがある。先日、母が急に「その家には女の幽霊がでる」と言い出したのだ。何でもその幽霊は女性にしか見えず、新しくこの家に嫁に来た代々の女性は、この幽霊を見てはじめて「あなたもこの家の嫁になったのねえ」などと言われるらしい。そういうことは早く言って欲しい…?そういえば、あそこに見えるのは何だ…

【内訳】1位6票、2位6票、3位3票
【概況】「サラマンダー殲滅」以来、約四半世紀ぶりに梶尾真治さんの作品がNHK-FMに帰ってきた。
「サラマンダー殲滅」とは異なりヒロインのキュートさが大人気。
映画化の計画もあるらしい。

■リスナーの感想■

  • 素敵なラブストーリーで、熊本県の魅力を教えていただきました!
  • 今年は数作しか聞けなかったのですが、そのなかで好きだと感じた2作(注:「つばき、時跳び」、「びりっかすの神さま」)です。理由とかウンチクとかは語れません。単に心地良かったです。
  • 「つばき、時跳び」は最終回で、ああ、完成したなあ。としみじみ思えました。
  • つばきがとても可愛くて、キュンキュンしました
  • 空想(幻想)の世界に淡い恋を盛り込みつつ意志の弱い人間が成長してゆくさまを描いたところ。または男世界の中で自力で道を切り拓いてゆく女性を描いたところ、など。
  • 3作品(注:「つばき、時跳び」、「斜陽の国のルスダン」、「また、桜の国で」)共に、テーマ音楽が素敵でした。もちろんストーリーや役者さんの演技も素敵で次の展開が楽しみでした。「つばき、時跳び」のつばきさんのたおやかさ、ちょっとヘタレな主人公のキャラが好きでした。

第6位 29点

タイムライダーズ

タイムライダーズ 原作:アレックス・スカロウ(青春アドベンチャー)
1912年、沈みゆくタイタニック号Eデッキに老人の声が響き渡る。「君の命は残り4分。答えろ、生き延びたいか。さあリアム、決断の時だ。私に付いてくるならこの手を掴め。」2011年、ボストンから西海岸へ向かう旅客機の中で老人はマディに語り掛ける。「数分後、この旅客機の乗客全員が死ぬ。だが、君だけ生き延びることを選択できる。さあ手を握り給え、早く。」沈みゆく豪華客船から、墜落する旅客機から、ムンバイの業火の中から、メフィストフェレスに手をひかれて3人の若者が集まった。彼らの新しい人生の舞台として用意されたのは2001年9月10日。翌日に起きる「あの事件」があまりに人々の記憶に鮮烈に残ったために、逆に人々の記憶から抜け落ちてしまった、その前日。

【内訳】1位7票、2位3票、3位2票
【概況】歴史改変によりがらっと世界が変わってしまうのはタイムパトロールものの醍醐味。
吉永拓斗さん、山崎たくみさん、大友龍三郎さん、石橋徹郎さんなどの好演も印象的。
こちらも続編のラジオドラマ化が待たれる。

■リスナーの感想■

  • 1位にタイムライダーズを撰びました。久しぶりにワクワクが止まらなく、続きー!続きー!と、次の回が楽しみでしょうがなかったです。
  • 原作ファンで、聴いたのですが、世界観がそのまま表現されていて本当に感動しました。また、原作にないシーンもあって倍楽しめました!
  • どの回か忘れたけど(サリーナが連れ去られる回)、目の前に洋画のようなシーンが見えた。こんなことはラジオドラマではあまりないこと。
  • 協力と友情がある場面の青春アドベンチャーで、これらが良かったです。

第7位 24点

帝冠の恋

帝冠の恋 原作:須賀しのぶ(青春アドベンチャー)
貴族の令嬢の夢など他愛もないものだ。「私の夢は、世界一素敵な王子さまと結婚して、世界一美しい宮殿で夢のような暮らしをすること。」でも、現実には、そんなものは存在しない。だとしたら、自分の手で作ってみせる。そう、私は「オーストリア」と結婚するためにやってきた。19世紀初頭。ハプスブルク帝国の世継ぎとされるカール大公のもとに、南ドイツの新興国・バイエルン王国から一人の王女が嫁いできた。彼女の名はゾフィー。人々は彼女の美しさを賞賛したが、彼女は美しいだけの女性ではなかった。彼女の中には強い決心と覚悟が隠されていたのだ。

【内訳】1位1票、2位7票、3位7票
【概況】須賀しのぶさんのもう一つの作品でこちらは女性が主人公。
タイトルに「恋」とあるが甘々のお話ではない。
なぜか2位・3位の得票が多く、もっと多く1位の票をとった多くの作品を押しのけて第7位。

■リスナーの感想■

  • とにかく出演者の方々のお芝居が圧巻で一年経った今も耳に残ってます。

第8位 22点

ブラジルから来た少年(再)

ブラジルから来た少年 原作:アイラ・レヴィン(青春アドベンチャー)
1974年9月、ウィーンを拠点にナチスの戦犯を追っているユダヤ人・リーベルマンは、ブラジルに潜伏しているヨーゼフ・メンゲレの居場所を見つけたという情報を得る。ヨーゼフ・メンゲレ。ナチスの人種理論の強烈な信奉者で、アウシュビッツ強制収容所で多くの人体事件を繰り返し「白い悪魔」と呼ばれた男。もしも逮捕できれば大きな成果だが、その類の胡散臭い情報が入ることはよくあることで、すぐには信じられない。しかも情報提供者によれば彼は「ヨーロッパとアメリカの各地で暮らしている96人の65歳の男性」を殺害する計画を立てているという。俄には信じがたい話であったが、その情報が突如、信憑性を増す事態が発生する。情報提供者が、リーベルマンと電話で話している最中に何事かのトラブルに巻き込まれ、そのまま消息を絶ってしまったのだ。何かが始まろうとしている。リーベルマンは事件の全容を把握するために動き始める。

内訳:1位3票、2位4票、3位5票
概況:再放送の中では最上位。
本年のアーカイブ枠?で、吉田鋼太郎さんの若き日の主演作品なので、聞きたかった人も多いのではないか。
アーカイブ枠は今後も是非続けてほしい。

■リスナーの感想■

  • 「ブラジルから来た少年」は有名な作品なのに内容を知らなかったので、今回初めて聴けてよかったです。

第9位 20点

あおなり道場始末

あおなり道場始末 原作:葉室麟(青春アドベンチャー)
ついに米櫃の米が尽きてしまった。それはそうだ、最後の門人も先日出て行ってしまったのだから。このままでは父上の一周忌もできない。それなのに道場主の兄上は「困ったなあ」と繰り返すばかり。世間の人たちは、失礼にも兄上を「青瓢箪」と「うらなり」を掛けて「あおなり」などと呼ぶが、これでは評判どおりだ…姉上は姉上で「こうなったら道場破りをするしかない」などと、脳筋ならではの暴言を吐く始末。これでは姉上が「鬼姫」などと呼ばれるのも仕方がないではないか。しかし…道場破り?意外といいかもしれない。兄上が得意なものといえば剣術だけなのだから。こうなったら、この勘六、神童の誉れ高く「天神小僧」の異名をとる末弟様が軍師役を務めて、何とか道場破りを成功させるしかない。それに道場破りを続ければ、兄上が言う父上の死の謎に迫れるかもしれないし。

【内訳】1位3票、2位3票、3位5票
【概況】葉室麟さん2作品目の青春アドベンチャーは前作「蜩ノ記」とは打って変わったライトテイストで、作風の違いに驚いた人も多かっただろう。
なお、本作放送後の12月23日になんと葉室麟さんが逝去されたとのこと。合掌。

第10位 19点

青春離婚

青春離婚 原作:紅玉いづき(青春アドベンチャー)
中学時代、わたしの裏での呼び名は「ケイレン」だった。ストレス性の顔面痙攣のせいだ。そのせいでずいぶんと嫌な思いをした。だから高校は、わざわざ家から遠い、この八木商業高校を選んだ。それなのに。登校初日、アイウエオ順に並んだ机での自己紹介。わたし、佐古野郁美(さこの・いくみ)のすぐ後に自己紹介した彼はこういったのだ。「佐古野、灯馬(とうま)です」先生が訪ねる。「なんだ? 佐古野郁美と同じ苗字だな。親戚か?」否定する灯馬さんにさらに先生は言った。「そうか。せっかくだから仲良くしろよ!夫婦みたいなんだからな」一斉に笑うクラスメイト。最悪。やっと「ケイレン」から逃れられたと思ったら、今度は「夫婦」だなんて…

【内訳】1位4票、2位3票、3位1票
【概況】ヤギ、しゃべりすぎ。
でもそれ以外は文句なし!というか、こっ恥ずかしいけど、こういう甘酸っぱいものもたまにはいいよね。
なお、本作品の原作者・紅玉いづきさんも元青春アドベンチャーリスナーとのこと。

■リスナーの感想■

  • 青アドぽかった 2000年ごろの
  • リアルな青春劇でドキドキした。
  • 青春らしい瑞々しい雰囲気で演出テンポもよく、聴取後感がとても爽やかでした。

エヴリシング・フロウズ

エヴリシング・フロウズ 原作:津村記久子(青春アドベンチャー)
ヤマダヒロシは大阪市大正区に住む中学3年生。両親は離婚していて、オカンとふたり暮らし。絵を描くことだけは結構、自信があったけど、それも昨年の写生大会で、クラスの地味目な女子に完敗してからすっかりやる気がなくなってしまった。やたらと高圧的な優等生、無口で悪い噂のあるでかい男、なぜか威圧してくる女子、そして例の絵のうまい女の子。新しいクラスも苦手な奴ばっかりだ。こんなことで、1年間を乗り切れるのだろうか。自分は、運河と海に囲まれたこの埋め立て地から一生抜け出せないのではないだろうか。

【内訳】1位4票、2位3票、3位1票
【概況】「青春離婚」と全く同じ得票数の同率10位。
普通の男子高校生の日常もこんなに“アドベンチャー”な題材になることを証明した作品。

■リスナーの感想■

  • 声が可愛い子がいた!
  • 主人公の耳心地よい関西弁。重いテーマもありつつでも重くなりすぎず、青春してるな〜っていう雰囲気。大阪大正区の眼鏡橋が印象深い。
  • 「エヴリシング・フロウズ」は自分が中学生の葛藤がよく表現されていて、この作品を中学生の時に聞けていたらもっと良かったのになぁと思ってしまいました。
  • 2位のエヴリシング・ブロウズは、毎回、絶妙なところで切られており、こちらも続きが待ち遠しかったです。最後のみんなで夕日を見るシーンは、ホロリとしてしまいました。

第12位 18点

僕たちの宇宙船(再)

僕たちの宇宙船 作:樋口ミユ(青春アドベンチャー)
汚染された地球を捨て、人類がスペースコロニーに暮らしている時代。スペースコロニー「ノア」にある寄宿舎・ダーウィン・シュルーズベリーに、刺々しい雰囲気を纏ったリンダ・R・ヒノデという名前の転校生がやってくる。リンダは、何らかの事件が起き、秘密のうちに存在自体が抹消されたというウインチェスターの学校に通っていたという噂であった。しかし、「この理想世界でそんな事件が起こるはずがない」と信じるダーウィン・シュルーズベリーの生徒達からはリンダは受け入れられない。そんな中、ただ一人、気弱な少年・BJだけは、リンダに共感し、彼の発言を信じた。そして、事件は起こり始める。ウインチェスターと同じように。

【内訳】1位2票、2位5票、3位2票
【概況】良作がひしめく今年の再放送作品で2番目の得票を獲得。
一部、熱狂的なファンがいるようで、以下の投票理由もなんだか熱い!

■リスナーの感想■

  • 独特の世界観 キャラクターたちが生き生きしてる。 感情のこもった台本でした
  • オリジナル作品ということで先の展開がまったく読めず楽しめました。作品のチャレンジ精神もドラマチックな表現や愛着を持てるキャラたちもとても魅力的で久しぶりにのめりこんだ作品です。ただ、媒体がこのラジオドラマしか存在しないため、新規の方に聞いてもらおうにも薦める手立てがありません。このまま埋もれてしまうにはあまりにも惜しい作品なので、CD化などの音源化や再放送を切に願います。

第13位 17点

闇の守り人(再)

闇の守り人 原作:上橋菜穂子(青春アドベンチャー)
聖ヨゴ皇国の皇子チャグムを巡る冒険を終えた女用心棒バルサは、ついに故郷のカンバル王国へ帰ることを決意した。父の親友であった養父のジグロに守られ、カンバル王国を後にしてから25年。二度と戻らないと思っていた故郷に戻ることを決意したのは、バルサを守って逆賊の汚名を着せられたまま死去したジグロの名誉を回復するためだ。そして、聖ヨゴ皇国からカンバル王国へと通じる洞窟に潜ったバルサは、カッサとジナという幼い兄妹に出会う。

【内訳】1位1票、2位5票、3位4票
【概況】個人的には「守り人」シリーズではこの「闇」が一番好きだ。
ジグロの思いを想像するだに涙ぐんでしまう。
それにしてもやっぱり続編が欲しいなあ。

■リスナーの感想■

  • 子供の頃から好きだった作品を久し振りに聞けてとても嬉しかったです

第14位 14点

きりしたん算用記

きりしたん算用記 原作:遠藤寛子(青春アドベンチャー)
大坂冬の陣から3年。京の都を、汚い身なりの女の子が歩いていた。彼女の名は小菊(こぎく)。年齢は10ばかりだが、大坂の陣で両親を亡くしていた小菊は、奉公していた商家でも盗みの疑いをかけられ戻るところがない。それなのに、また道端で泥棒との言いがかりをつけられてしまった。そんな小菊の身を案じる人間がふたりだけいた。「だいうす町」に住む美しいきりしたんの女性ルチア。そして、京でも豪商・角倉家の一族で、和算を学ぶ吉田与七(よしち)。小菊とルチア、そして与七が出会うとにより、運命の歯車は回り始める。

【内訳】1位4票、2位0票、3位2票
【概況】本作品、「あおなり道場始末」、「天下城」と2017年は時代・歴史ものが多い年でもあった。
本作品は和算をテーマにした意欲作だが、ラジオドラマにするには難易度が高かったか。

■リスナーの感想■

  • ラジオドラマの時代劇はどんなもの?と思っていましたが、聴いた途端一気に時代劇に入り込めました。テンポも良くて面白かったです

第15位 12点

びりっかすの神さま(再)

びりっかすの神さま 原作:岡田淳(青春アドベンチャー)
「頑張れ。」その一言を残して始(はじめ)の父親は死んだ。どういう意味で父親はその言葉を始に残したのか。いくら考えても、始には答えは出ない。そんな始は、転校した新しい小学校で不思議な“おじさん”に出会う。よれよれのスーツを着て天使みたいな羽をつけたおじさん。でもよく見ると半透明だし、身長も筆箱にちょうど入るくらいしかない。しかも始以外のクラスメイトには見えないようだ。自分のことを「びりっかす」と名乗ったおじさんが言うには、自分はこのクラスの「びりはダメ気分」(=ビリになりたくないという恥ずかしい思い)が生んだ存在なのだという。確かにこのクラスはちょっと雰囲気がおかしい。やたらと頻繁に5分間テストをやるし、その成績で席順を決めているようなのだが。

【内訳】1位2票、2位2票、3位2票
【概況】再放送とはいえ、この良作がこの順位ということは今年は新作のレベルが高かったのだろう。
という訳で本作品も推薦に値する一作。
未視聴の方は是非、一度。

■リスナーの感想■

  • ストーリーの面白さと声のマッチ具合が良かったです。

第16位 10点

ちいさなちいさな王様

ちいさなちいさな王様 原作:アクセル・ハッケ(青春アドベンチャー)
ミュンヘンで公務員をしている“僕”が家に帰ると、お菓子のグミベアの袋がガサガサと音を立てていた。ネズミか、と思って怖々と手に取ってみると…「無礼もの!! 頭が高い! 我こそは“十二月王二世”(じゅうにがつおう・にせい) である! 頭が高い! 控えおろう~」そこにいたのは人差し指ほどの人間。でっぷりした身体に赤いマント、頭に王冠。それは、ちいさなちいさな王様だったのだ。

【内訳】1位2票、2位0票、3位4票
【概況】日本を代表する名バイプレイヤー本田博太郎さんの主演作で一見童話っぽいが実は大人向きの作品。
CMなどで見られる本田さんのコミカルな一面も上手く表現されている。

■リスナーの感想■

  • 大人向きな作品とは思いますが、平凡な日常であっても、視点や発想を変えることによって、世界が広がるのではないかということに気付かされたからです。主人公と王様のやり取りも楽しく聴かせていただきました。
  • ちいさなちいさな王様 切なくなる良作。五回というのも聞きやすくてよかった。

UFOはもう来ない

UFOはもう来ない 原作:山本弘(青春アドベンチャー)
「わたしのおじいちゃん  三年四組二番  木じま千里わたしのおじいちゃんは、とてもえらい人だと思います。おじいちゃんの開いているはく物かんは、せかいで一番ユーフォ―にくわしいんだよ、といつもわたしに自まんします。わたしのおじいちゃんは、ユーフォーサイエンスミュージムのかん長です。おおきくなったら、わたしもユーフォ―のけんきゅうかになって、おじいちゃんといっしょに、うちゅう人に会いたと思います。」2015年12月20日。曇りのち雨。祖父が死んだ。祖父が死んだといってもあまり実感というものがない。今も宇宙のどこかで生きているような気がする。私も祖父の探していた宇宙人を探す。私もUFO研究家になるのだ。

【内訳】1位3票、2位0票、3位1票
【概況】SFの少なかった本年では唯一の本格SF。
「ちいさなちいさな王様」と同点の第16位だが、「1位」の票だけみると3票と結構上位。

第18位 9点

天下城

天下城 原作:佐々木譲(青春アドベンチャー)
落城の光景が忘れられない。もし城さえ落ちなければ、侵略者の武田に囚われて、奴隷のような毎日を送るようなこともなかったはずだ。だから、虜囚の立場からようやく抜け出した私、戸波市郎太(となみ・いちろうた)がやりたいことと言ったら、城を作ることしかなかった。それも決して落ちない「不落の城」をだ。石積み職人になったのもそのためだ。そして、目の前の傲岸な男はそれをやらせてくれるという。「天下人となる意思を示す城」、すなわち「天下城」。それは決して落ちない「不落の城」でなくてはならない、その男、織田信長はそういったのだ。

【内訳】1位1票、2位1票、3位4票
【概況】2014年に放送された「獅子の城塞」の前日譚がその3年後に放送。
ややこしいなあ~と思っていたら、2018年初頭に「獅子の城塞」が再放送された。これで順序どおり。

エイレーネ―の瞳 シンドバッド23世の冒険(再)

エイレーネーの瞳 シンドバッド23世の冒険 原作:小前亮(青春アドベンチャー)
17世紀のイスタンブール。女性ながら“シンドバッド”の称号を受け継ぐ冒険家セルマと、その弟子の少年マレクは、新しい冒険へと臨もうとしていた。エイレーネーの瞳。それは、ルビーとサファイアが一対になった指輪。類まれな秘宝ではあるが、ふたつを同時に手に入れないと、国をも滅ぼすといわれている呪われた宝でもある。そしてそれ以上にセルマにとっては、先代のシンドバット22世・アレクシオスが生涯を掛けて追い求め、そして消息を絶つに至ったという因縁の品であった。セルマに取って今回の冒険はただの宝探しではない。弟子であった自分に何も告げずに消息を絶った師匠の行方を捜し、過去の因縁との決着を付けるための旅でもあるのだ。

【内訳】1位1票、2位2票、3位2票
【概況】田中芳樹「水晶宮の死神」vs小前亮「エイレーネーの瞳 シンドバッド23世の冒険(再)」の師弟対決は、小前亮さんに軍配。

■リスナーの感想■

  • SF、ファンタジーのセンスオブワンダーが堪能できた。

第20位 7点

1985年のクラッシュ・ギャルズ(再)

1985年のクラッシュ・ギャルズ 原作:柳澤健(青春アドベンチャー)
1985年、後楽園ホール。フラッシュライトの下、少女たちの喚声と悲鳴が飛び交う中で、長与千種は叫ぶ。「まだ負けていない!」バブルへと向かいつつある昭和の日本で、日本中の少女たちを熱狂させたふたりの女子プロレスラーがいた。長与千種とライオネス飛鳥、タッグ名はクラッシュ・ギャルズ。全国の少女の夢と羨望を一身に背負い、ライバルたちと闘い、思い通りにならない現実とも闘い続けたふたりの女子プロレスラーの栄光と苦悩の軌跡を追う。

【内訳】1位1票、2位1票、3位2票
【概況】ダンプ松本さん、ジャガー横田さん、志生野温夫さんといった「本物」の迫力が圧倒的。
再放送でなければもっと点が伸びていたと思われる。

クリスマスの幽霊

クリスマスの幽霊 原作:ロバート・ウェストール(青春アドベンチャー)
物語の舞台は1930年代のイギリス北部の片田舎にある街。街の経済を支えているのはユダヤ人オットーが作った巨大な化学工場、そして、少年の父はその工場で働く職長だった。少年にとって、工場は大人たちだけが入ることを許される謎の世界。だから、父は「魔法の王国にいる油まみれの魔法使い」だし、オットーは「死後も工場の中を彷徨う伝説の怪物」だった。ある年のクリスマス。少年は、父のために工場へ忘れ物を届けに行くことになった。それは単なるお使いではない。少年にとってワクワクドキドキの冒険の始まりだった。

【内訳】1位0票、2位3票、3位1票
【概況】2013年の「クリスマス・キャロル」に続き、クリスマスの時期にクリスマスものの放送。
こういった季節感のある作品チョイスは大歓迎。

第22位 6点

水晶宮の死神

水晶宮の死神 原作:田中芳樹(青春アドベンチャー)
11月のロンドンはとても大英帝国の首都とは思われないくらい沈鬱だ。こんな天候では、貸本屋「ミューザ―良書倶楽部」に勤めるエドモンド・ニーダムだって気の晴れようもない。ようやく晴れ間の覗いたある日、姪のメープル・コンウェイが思いついた気晴らしは、水晶宮(The Crystal Palace)への小旅行だった。第1回万国博覧会の会場として建てられた水晶宮は、1854年にロンドン郊外のシデナムの丘に再現され、多くの観光客を集めている。行われている催しが「インドの大魔術」などという俗っぽい見世物であること気が進まないニーダムだったが、可愛くかつ押しの強い姪の誘いに負け、とにかく出かけてみることした。もちろん、そこで首なし死体が待っていることなど予想もせずに。

【内訳】1位0票、2位0票、3位6票
【概況】2012年7月放送の「月蝕島の魔物」から5年半。
ようやく「ヴィクトリア朝怪奇冒険譚3部作」が完結。
石川由依さんのメープルともこれでお別れか。
それにしても3位ばかり6票って一体…

家電の極意

家電の極意 作:添谷泰一ほか(青春アドベンチャー)
10人の作家がひとつのテーマのもとオリジナルの脚本を競作する、青春アドベンチャーではお馴染みの短編企画。このような企画の代表は「不思議屋シリーズ」や「ライフシリーズ」ですが、その他にも、同様の構成の単発企画が放送されることもありました。既に紹介した作品としては、「動物」をテーマにした「新・動物園物語」、「夢」をテーマにした「五つの夢」がこれに該当します。本作品のお題は「家電」です。

【内訳】1位1票、2位1票、3位1票
【概況】新作・再放送併せて2017年唯一の脚本家競作のオムニバスドラマ作品。
個人的にはやはり「ラジカセからレクイエム」。
でもラジカセってもう希少品ですよね。

■リスナーの感想■

  • 家電の極意・・・「こたつ部」と「姉とテレビ」が秀逸。 短編ということもあってかこの2作は何回もリピートした。

第24位

ツングース特命隊(再)

ツングース特命隊 原作:山田正紀(青春アドベンチャー)
1914年、朝鮮で武器商人をしている武藤は、伝説的な謀略家として後生に名を残すことになる明石元二郎陸軍大佐から呼び出しを受ける。明石は武藤に対し、6年前にシベリア奥地・ツングースで起こった謎の大爆発を探るために、現地に潜入せよという。明石は謎の大爆発がロシアの核兵器開発に関係するものではないかと疑っていたのだ。武藤は要請を断ったが、明石の脅しにより、この探索行を受け入れざるを得なくなってしまう。人跡未踏の秘境、正体不明の事件、信用のおけない同行者、探索行に横槍を入れる怪しい連中、そして大国の陰謀。数々の不安材料があるなか、武藤は大爆発の真相を探るために現地へと向かう…

【内訳】1位0票、2位2票、3位0票
【概況】2013年の作品の再放送。
山田正紀さんは2015年にも「チョウたちの時間」が青春アドベンチャーで採用されている。
スタッフの皆さま、「神狩り」はだめでしょうか。

予言村の転校生(再)

予言村の転校生 原作:堀川アサコ(青春アドベンチャー)
湯木奈央(ゆぎ・なお)は、市役所に勤める気の弱い父を持つ普通の女子中学生だ。ある日、父が隣村の村長選挙に立候補するために市役所を退職してしまった。立候補する理由を父は「決まっていたことだから」という。そう、父が村長選に立候補する「こよみ村」は、「予言歴」(よげんれき)なる予言の書どおりに全ての事柄を進めることを旨とする不思議な村だったのだ。父親の村長就任とともに、こよむ村の中学校に転校することになった奈央には、不思議な出来事が待っているのだった。

【内訳】1位0票、2位1票、3位2票
【概況】主演の葵わかなさんは現在放送中の朝ドラ「わろてんか」のヒロイン
いつか青春アドベンチャーに凱旋主演していただきたいものだ。

まとめ

ということで、本年の人気投票は「また、桜の国で」の圧勝でした。
同作品は「第1位」とする票が多いのみならず、「2位」・「3位」への投票も多く、結果、総得点の約26%を1作品で占めることになりました。
なお、「斜陽の国のルスダン」との組み合わせで1位・2位とした(どちらかを上位とした)方が非常に多く、ファン層が近い作品が連続されたことによる相乗効果があったことが窺えます。
ちなみに、ありがたいことに、twitterでこのアンケートへの投票を呼びかけたところ、原作者さんや脚本家さんご本人にretweetしていただいたことが何件かあり、今回のアンケートは、正直、その影響を受けているように感じます。
その辺については別途「2017年アンケート反省会」の記事をアップしたいと思います。
さあ、次は「出演賞」です。


【2017年のリスナーアンケート結果一覧】


■アンケート企画の結果
各年ごとアンケートの結果一覧はこちらから、全作品アンケートの結果一覧はこちらからご覧ください。


■2017年の放送作品
2017年に青春アドベンチャーで放送された作品の一覧はこちらです。


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