リスナーアンケート結果!2017年のFMシアター・特集オーディオドラマで最も人気があった作品は?

アンケート(年次)

【2017年に放送されたFMシアター・特集オーディオドラマの人気投票アンケート結果】

青春アドベンチャーと同様に、FMシアター・特集オーディオドラマについても3回目の人気投票を実施しました。
こちらも、皆様のご協力のもと69人の方に回答をいただきました。
一昨年の11人、昨年の16人と比較して大幅増です。
ご回答をいただきました皆様、ありがとうございました。
投票期間は青春アドベンチャーと同様に2017年12月29日から2018年1月28日。
青春アドベンチャーの放送日程及び企画アンケートの影響で例年より長めの投票期間としました。
さて、早速ですが、集計結果の発表に移ります。
恒例どおり、1位=3点、2位=2点、3位=1点で集計し、総合点で順位付けをしています。
なお、ご回答いただいた内容のうち明らかな誤字は修正しています。

作品人気ランキング

第1位 43点

春を待つ音

春を待つ音 作:葉月けめこ(FMシアター)
母の遺品の中から見つかった1枚の写真。「糸島にて家族写真」とメモされたその写真には、亡き母と3歳の私、そして見知らぬ男性が写っていた。父は私が生まれる前に死んだ、母からそう教えられてきた。そういえば体調を崩した母が唯一行きたがっていたのは福岡県の糸島だった。そこに何があるというのだろうか。

【作】葉月けめこ
【内訳】1位13票、2位2票、3位0票
【概況】第45回創作ラジオドラマ大賞佳作のラジオドラマ化作品で、音楽は「ドラマ古事記」の小六禮次郎さん。舞台は福岡県の糸島(いとしま)市だが、ここは魏志倭人伝の「伊都国」(いとこく)があった地とされている(ちょっとしたトリビア)。
なお、あとでも書くが投票状況がどうしても気になってしまった…

第2位 24点

異人たちとの夏

異人たちとの夏 原作:山田太一(FMシアター)
昭和62年の夏始めに離婚した私は、自宅を妻に渡し、仕事部屋として使っていたマンションで生活を始めた。生活に不便はないが、都心部に位置するこのマンションはほとんどが事務所として利用されており、離婚直後の自分には夜が静かすぎる。そんな夜に、突然部屋を訪ねて来た同じマンションに住む年若い女性と関係を持ってしまうことはごく自然な成り行きだろう。そして、久しぶりに訪れた故郷・浅草で出会った、死んだ両親そっくりの夫婦と交流を持つことも、何らとがめ立てを受けるいわれはないことのハズだ。しかし、私は、この、すでにこの世にいないはずの「異人」と交流を始めた頃から、日々やつれていくようになったらしいのだ…

【原作】山田太一
【内訳】1位5票、2位4票、3位1票
【概況】2週連続、前・後編で放送された珍しいFMシアター作品。原作は言わずと知れた山田太一さんの同名の代表作。
国広富之さん、鶴田真由さん、松田洋治さん、雛形あきこさん、篠田三郎さんと、出演陣が豪華。

第3位 23点

冬の曳航

冬の曳航 作:桑原亮子(FMシアター)
鎌倉時代。熊野の地から、ひとりの僧が浄土に旅立とうとしていた。浄土といっても比喩ではない。三十日分の食料とともに、艪や櫂を一切持たない「渡海船」に閉じこめられ、黒潮の流れに乗るのだ。流された先の南方には極楽浄土があるという。本当だろうか?わからない。はっきりわかっているのは生きて帰ることはできないということだけだ。民衆の願いのため身を捨てることを選んだ、この僧・浄定に対し、民衆は尊崇の念を惜しまない。しかし、当の浄定には一つだけ心残りがあった。それは、京の都で薬師になるために修行している捨て子の少年・捨三と言葉を交わしたかったということ。死に行く自分だからこそ、母を人柱にされた捨三に掛けられる言葉があると考えたのだが…

【作】桑原亮子
【内訳】1位6票、2位1票、3位3票
【概況】鎌倉時代に盛んに行われたという「補陀落渡海」(ふだらくとかい)をテーマにした作品。
「補陀落渡海」とは、僧侶が箱に閉じ込められて小型の木造船で流される(死ぬこと前提)という凄まじい行らしい。

第4位 19点

百八つの人助け

百八つの人助け 作:鈴木絵麻(FMシアター)
人前で話すことが極端に苦手なコウヘイがこのゼミを選んだのは、レポートさえ提出すれば単位がもらえると聞いたからだ。しかしゼミで一言も話さなかったコウヘイに対して教授は単位取得のために条件を付けてきた。それは、余命1カ月だと思い込んでいる親戚のお嬢さん(いとこの娘)に、病気になんてかかっていないことを理解させること。ゼミとは何の関係もないではないか!パワハラだ!アカハラだ!…という思いはあれど、就職のためにグッとこらえることにしたコウヘイだったが、彼の目の前に現れた「お嬢さん」はなんと40過ぎの中年女性だった。しかも彼女はコウヘイに向かって即座に言い放ったのだ。「グズグズしている暇はありません。さあ始めましょう!」あの~何を?「人助けです!」

【作】鈴木絵麻
【内訳】1位4票、2位1票、3位5票
【概況】あがり症の大学生を主人公にしたヒューマンコメディ。
主演は「雨にもまけず粗茶一服」、「三匹のおっさん」の石田法嗣さん。

蛍の光、窓に雨

蛍の光 窓に雨 作:飯野陽子(FMシアター)
卒業から5年ごとにクラス会を開く。最初の幹事はクラス委員の鈴木彰と高橋双葉。それが先生からの提案だった。しかし、20歳の時に開かれるはずだった最初のクラス会は結局開かれず、その後も一度も開かれないまま卒業式から25年が経ってしまった。40歳のある日、弁当工場でパートの中年女性のシフト管理に四苦八苦していた鈴木彰のもとに、突然、高橋双葉から連絡が届く。SNSで名前を見つけたのだという。そして双葉は彰に提案してきたのだ、「クラス会を開こう!」

【作】飯野陽子
【内訳】1位5票、2位2票、3位0票
【概況】大阪局制作。
トップクラスの1位の票を5票も集めた作品。25年ぶりの同窓会の幹事となった男女を中村靖日さんと大路恵美さんが演じた。大路さんといえば「ライフシリーズ」が思い出される。

第6位 15点

息子の初恋

【作】藤井香織
【内訳】1位5票、2位0票、3位0票
【概況】扱いが難しい性的マイノリティを扱った意欲作。
父親役は「蜩ノ記」の小市慢太郎さん、母親役は池田秀一(シャア)夫人の玉川砂記子さん、そして息子役は「きりしたん算用記」の辻本祐樹さん。

第7位 14点

断崖のふたり

【作】柳光博
【内訳】1位2票、2位3票、3位2票
【概況】第32回NHK名古屋創作ラジオドラマ脚本募集・最優秀賞受賞作。
つまり脚本家の柳光博さんは新人と思われるが、田口トモロヲさんや佐藤二朗さんに演じてもらえるなんてうらやましい。

もと天使松永(再)

もと天使松永 作:樋口ミユ(FMシアター)
都会の雑踏の中、生ギター一本で歌うストリートミュージシャン・セージ。根拠のない自信を頼りに1日も欠かさず路上に立ってきた彼を待っていたのは恋人からの別れの言葉だった。もう誰に向かって歌っているのかもわからなくなったセイジ。そんな彼にひとりの老婆が声をかけてきた。「感心しながら聴いていたのよ、「天使の気持ちをよく知ってるなあ」って。もしかしてあなたも元天使?」

【作】樋口ミユ
【内訳】1位3票、2位2票、3位1票
【概況】市原悦子さんが老婦人風の「もと天使」が、「白狐魔丸」こと成河(そんは)さん演じる若者のもとに現れるファンタジー。
ゴダイゴのミッキー吉野さんが制作し、浅野孝己さんがギター演奏する音楽も売り。

第9位 13点

ロボット・イン・ザ・ガーデン

【原作】デボラ・インストール
【内訳】1位3票、2位1票、3位2票
【概況】数少ない原作付きの作品で、原作者はイギリスの女流作家。
この原作は日本でも大ヒットしているらしく、続編「ロボット・イン・ザ・ハウス」も翻訳されている。
なお通常よりちょっと長い60分の作品だった。

第10位 12点

戸村飯店 青春100連発

【原作】瀬尾まいこ
【内訳】1位2票、2位2票、3位2票
【概況】大阪で中華料理店に生まれた兄弟の青春物語。もちろん大阪局制作作品。
ちなみに主演の木村風太さんは京都出身。

第11位 11点

猫はどこへ行った

【作】飯野陽子
【内訳】1位1票、2位3票、3位2票
【概況】主演は無名塾の小宮久美子さん。
私は澁江夏奈さんの音楽が結構好きだ。

きみを待つピアノ

【作】今井雅子
【内訳】1位1票、2位2票、3位4票
【概況】宮崎局制作で、NHK総合の「ドキュメント72時間」でも取り上げられた宮崎の町の一角にあるストリートピアノが題材。
主演は映画「光」(青春アドベンチャーのこれとは別物)でヒロインを演じた水崎綾女(みさき。あやめ)さん。

暗闇の訪問者

【作】藤沢秋
【内訳】1位3票、2位1票、3位0票
【概況】住宅展示場に住み込む19歳の少女を大後寿々花(おおご・すずか)さんが演じる。
大後さんは青春アドベンチャーでは「見かけの二重星」や「あたたかい水の出るところ」で主演している。

第14位 8点

あなたに似た街

【作】藤井青銅
【内訳】1位1票、2位1票、3位3票
【概況】初期の青春アドベンチャーを支えた藤井青銅さんの脚本。
ちなみに青春アドベンチャーの「あなたに似た自画像」や「あなたがいる場所」とは関係なし(演出家も違う)。

トコマとよっちゃん

【作】新井まさみ
【内訳】1位1票、2位1票、3位3票
【概況】14歳の少年少女を描いた作品で、主演は本郷颯(ほんごう・はやと)さんと横山こころさん。
実際の同年代の子役を使うのはNHKらしいところ。

声命線

声命線 作:桑原亮子(FMシアター)
もう何日も眠れていない。送ってもらった催眠導入剤も効き目がないようだ。夫は夜勤に出かけ、家には自分一人きり。今夜も、ただ漫然と趣味のアマチュア無線に耳を傾けていたのだが…突然入ってきた緊急連絡。相手の男性は山形県の月山に登山中に滑落し、身動きがとれないという。しかし、この男性どこか不審。警察に連絡を取ろうとしたら、あまり歓迎しないそぶりなのだ。

【作】桑原亮子
【内訳】>1位0票、2位4票、3位0票
【概況】遭難しかけた男性と無線で会話を続ける女性の物語。主演の梅舟惟永(うめふね・ありえい)さんは2017年は青春アドベンチャーの方の「金魚姫」でも好評だった方。
なお、作品にはなぜか「2位」の票だけが入った。

第17位 7点

父が還る日

【作】谷口雅美
【内訳】1位0票、2位2票、3位3票
【概況】「戸村飯店 青春100連発」同様の、いつもながら大阪局の作品は大阪関連…
そしてなぜか本作品も兄弟がテーマで、主演者(杉森大祐(すぎもり・だいすけ)さん)が京都出身。
ちなみに還ってくる「父」は骨だけ。

レ・コードがくれた奇跡

【作】江田由紀浩
【内訳】1位2票、2位0票、3位1票
【概況】北海道新冠(にいかっぷ)町に実在する町営施設「レ・コード館」を舞台にした作品。
全国のレコード愛好家から寄贈されたレコードを保管しているらしい。
収集費用が必要ないという画期的なスキームだな。
主演は三谷幸喜映画の常連である浅野和之さん。

アシマの銃、セギルの草笛

【作】矢内文章
【内訳】1位0票、2位3票、3位1票
【概況】特集オーディオドラマ。近未来の紛争地域を舞台にしたSF。
石川由依さん(水晶宮の死神)、坂本真綾さん(また、桜の国で)、石橋徹郎さん(タイムライダーズ)、栗原英雄さん(帝冠の恋)など2017年青春アドベンチャーで活躍した方々が多数出演。

第20位 6点

星空ロック(再)

【原作】那須田淳
【内訳】1位0票、2位2票、3位2票
【概況】原作小説は青少年読書感想文全国コンクールの第60回(2014年度)課題図書(中学生)。
スタッフブログ(外部リンク)には原作者さんからのメッセージが掲載されている。

さくら、ねこ、電車

【原作】のらいしれんふう
【内訳】1位1票、2位1票、3位1票
【概況】毎年恒例の「NHK銀の雫文芸賞」の最優秀作品をラジオドラマ化作品。
例年どおり高齢化社会をテーマにしており、定年、病気等どうしても…な内容。毎年、必ず老人ものをやらないといけないのだろうか。

第22位 5点

鮨屋の二つ目

【作】松永光浩
【内訳】1位1票、2位1票、3位0票< 【概況】こちらは中年夫婦もの。 2015年の「もう一度、夫婦で」など、これもFMシアターの定番テーマだが、個人的にはもう少し爽やかなテーマ選択を期待したいところ。

唄娘

唄娘 作:森脇京子(FMシアター)
「待ってぇ~、乗ります!乗りますからぁ~!」岐阜県は白山の麓にある小さな集落・君丈村(きみたけ・むら)のバス停。いつもぎりぎりにバス停に現れる民宿君竹屋の看板娘・君丈みさとを待って、バスが発車を遅らせるのは、もはやこの村の風物詩。乗客の老人たちも心得たものだ。君丈村は、みさとが通う高校までバスで1時間もかかる山間の集落。みさとはこの小さな集落で、周囲の大人たちの暖かい目に囲まれて育ってきた。しかし、最近悩んでいる。実は高校を卒業したらこの村を出て行きたい。自由な社会で精一杯生きてみたい。でも、母は、祖父は、そして村のみんなは、みさとが民宿を継ぎ、神事で村の民謡を唄う「唄娘」をも受け継いでくれることを期待している。もう高校3年生だ。でも、みさとはまだ迷っている。

【作】森脇京子
【内訳】1位1票、2位1票、3位0票
【概況】岐阜局制作で、高校に通いながら民宿を手伝う18歳の少女の話。
このアンケートと同時に実施した青春アドベンチャーのアンケートで、本作主演の小芝風花さんをあえて「印象的な出演者」として推薦している方がいた。

空振りホームラン

【作】あべ美佳
【内訳】1位1票、2位1票、3位0票
【概況】山形局制作で、なんと、かの「壇蜜」さんが出演された作品。
壇蜜さんって秋田出身だったのね。
その他の出演者も「まえだまえだ」の前田旺志郎さん(「エヴリシング・フロウズ」主演)や、勝村政信さん(「ロズウェルなんか知らない」主演)など、結構豪華。

第25位 4点

エディの空

【作】北阪昌人
【内訳】1位1票、2位0票、3位1票
【概況】脚本が名作「ラジオの前で」(2007年)の北阪昌人さん、主演が「霧隠れ雲隠れ」(1994年)の橋本じゅん(旧名:橋本潤)さんという、青春アドベンチャーのオールドファンが喜びそうな作品。

Old young man 僕らはロンリーストリートを歩く

【作】樋口ミユ
【内訳】1位0票、2位2票、3位0票
【概況】音楽が名作「妖精作戦」(1989年)の大島ミチルさん、主演が「さらばアフリカの女王」(1987年)の磯部勉さんという、アドベンチャーロードのファンが喜びそうな作品。

踊らされながら

【作】中屋敷法仁
【内訳】1位0票、2位1票、3位2票
【概況】主演の山田裕貴さんは、2011年に「海賊戦隊ゴーカイジャー」のゴーカイブルー(ジョー・ギブケン)役で俳優デビューされた方とのこと。

「男と女」と男と女

【作】伴一彦
【内訳】1位0票、2位1票、3位2票
【概況】これも50歳の男女を主人公した作品… そういえば若村麻由美さんももう50歳なのか。「プラハの春」では十分色っぽかったけど。

第29位 3点

春までの旅

【作】井出真理
【内訳】1位0票、2位1票、3位1票
【概況】なんと津局制作の作品で、舞台は三重県熊野市紀和町。
限界集落に住むお年寄りの物語。
主演は「あおなり道場始末」の橋本淳さん。

ふたりの娘(再)

ふたりの娘 作:新井まさみ(FMシアター)
建付けの悪い扉を力いっぱいに開けたら、向こう側に1人の少女が立っていた。わざわざ東京から京都まで訪ねて来たはずなのに、すぐに帰ろうとする少女の態度に不審を感じて問い詰めると、彼女は父の不倫相手の娘だった。父が遺書にとんでもないことを書いていることが発覚して、今、両親は離婚寸前。娘である私としても父に裏切られたという思いしかない。寄りにもよってこんなタイミングでやってきたこの少女は、またとんでもないことを言い出した。不倫相手の女が死んで、そちらも遺言を残したというのだ…

【作】新井まさみ
【内訳】1位0票、2位1票、3位1票
【概況】第36回BKラジオドラマ脚本コンクール最優秀賞作品。
吉岡里帆さん、山田由梨さん主演で、脇が国広富之さん。国広さん、「あなたがいる場所」など、最近ラジオドラマによくでるなあ。

さよならサリバン先生

【原作】東多江子
【内訳】1位0票、2位1票、3位1票
【概況】原作者・東多江子さんご自身による脚色で、ヘレン・ケラーの「その後」をつづった作品。
主演は伊藤蘭さんで國村隼さん(「もしかして時代劇」が懐かしい)もご出演だか、なんと山田まりあさんもご出演されており、公式ページの該当部分(外部リンク)がやけに華やか。

わが心のジェニファー(再)

【原作】浅田次郎
【内訳】1位1票、2位0票、3位0票
【概況】特集オーディオドラマ。
かの浅田次郎さんの原作作品。
主演はNHK高校講座コミュニケーション英語でおなじみの、日米ハーフの俳優・フォーンクルック幹治さん。うじきつよしさんも出演されている。

第33位 2点

みちのり

【作】東憲司
【内訳】1位0票、2位1票、3位0票
【概況】主演は「獅子の城塞」の石橋徹郎さんで、小松政夫さんも出演。
それにしても2016年の「ファイティング40、ママはチャンピオン」といい朴璐美さんはすっかりおばさん役も似合うようになったなあ。

100円の新世界

【作】土橋淳志
【内訳】1位0票、2位1票、3位0票
【概況】主演は瀬戸康史さん。
個人的には、Eテレでキムラ緑子さん(悪戯の楽園)と組んでやっているスイーツ・レシピ番組「グレーテルのかまど」が印象的な方。
ヒロインは昨年の「ミラーボール」の好演が印象的な谷村美月さん。

よい宵の祭り

【作】伊佐治弥生
【内訳】1位0票、2位1票、3位0票
【概況】内田藍子さん、伊藤友乃さん、市毛良枝さんが3人の老女を演じる。
って、また老人ものか。
それにしても市毛良枝さんもすっかり老人役だなあ。

青い羽ねむる

青い羽ねむる 作:吉野万理子(FMシアター)
母が死んだ。交通事故だった。残されたのは田舎の家と一羽のセキセイインコ。毎日実験で忙しいポスドクの身としては通勤時間が1時間半もかかる田舎に住むわけにはいかないが、インコを引き取ることはできる。このインコ、よくしゃべるので、気がまぎれる気もするし。それにしてもタイミングよくしゃべるインコだな、まるで人間の言葉がわかるみたいだ。まるで…そんなことないよな…

【作】吉野真理子
【内訳】1位0票、2位1票、3位0票
【概況】人間と会話できるインコを中村メイコさんが演じる。
他にも山本晋也カントクも出演。
主演が「僕たちの宇宙船」の上村祐翔さん。

青き風吹く(再)

青き風吹く 作:相良敦子(特集オーディオドラマ)
奈良時代、能登半島は羽咋の浜。当時、能登は大陸の国家・渤海との交易の窓口であった。ある日、素潜り漁で生計を立てる少年ヒコナの前で、異国の船が難破する。ようやく助け出した異国の老人キュロスはひとつの瑠璃の壺を大事に抱えていた。彼は大陸で出会った日本人の友人にこれを届けるために日本に来たという。それが人生最後の望みだという老人に請われたヒコナはともに都へと旅立つのだが…

【作】相良敦子
【内訳】1位0票、2位1票、3位0票
【概況】特集オーディオドラマ。
奈良時代の能登半島を舞台にした作品。江守徹さん、竹下景子さなど出演陣が豪華。

第38位 1点

作品名 脚本家 点数 内訳
概況
ほかの誰でもないアヤコ 鈴木俊郎 1点 1位0票、2位0票、3位1票
お笑い芸人のイモトアヤコさん主演。バラエティと同じようなテンションだが意外と上手い。というか、いい声をしていると思う。話が…なのは彼女の責任ではない。
埋める女 丸山智 1点 1位0票、2位0票、3位1票
夫の失踪で挫折した女性の再生物語。主演は中島朋子さん。
秋桜の種 高井浩子 1点 1位0票、2位0票、3位1票
主演の松本紀保さんは、松本幸四郎さん、松たか子さんのお姉さん。朴璐美さん(レディ・パイレーツ)と唐沢潤さん(精霊の守り人)の共演ってなんかいい。
眠れない女 梶本恵美 1点 1位0票、2位0票、3位1票
エンクミこと遠藤久美子さんももう39歳か。
ピンザの島 ドリアン助川★ 1点 1位0票、2位0票、3位1票
元「叫ぶ詩人の会」のドリアン助川さんの小説のラジオドラマ化作品。渡辺いっけいさん!「北壁の死闘」、「五番目のサリー」、「サンタクロースが歌ってくれた」!懐かしい。

※「★」は(原作がある作品の)原作者、付いていないのはオリジナル作品の脚本家。

作品アンケートの総括

今年は近年になく原作付きの作品が多かったように感じます。
また、改めてみると青春アドベンチャー以上に出演陣が豪華。
そしてオリジナル音楽の割合も結構高い。
50分の作品にオリジナル音楽を付けるなんて随分贅沢ですよね。
ところで、このランキングを発表するうえでどうしても避けて通れないのが、1位の作品について。
詳細は別記事(2017年アンケート反省会)に譲りますが、「1位」の14票すべてがアンケート終了間際の3日間に投じられたものです…

さて、最後に、FMシアター・特集オーディオドラマに対して回答者のみなさまからいただいた全般的なコメントを列挙します。

番組全体に対するコメント

  • 全部の作品を聴いたわけでもないのに恐縮ですが、聴いたかぎり良い作品だと思います。(投票作品:「ロボット・イン・ザ・ガーデン」、「青き風吹く」)
  • 楽しくて洒落た大人のオーディオドラマが今年は聴けたような気がします。ありがとうございます。(投票作品:「百八つの人助け」、「鮨屋の二つ目」、「「男と女」と男と女」)
  • 今年は特になかった 全体的に道徳的すぎる
  • 面白い作品とそう出ない作品とに差があった。再放送は別枠でやって欲しい。
  • 今年もなかなか良い作品が多かったですが、飛び抜けたものはあまりなかった印象でした
  • ずっと好きです。これからもずっと続いて欲しいです。
  • 息子の初恋は息子本人の悩みは勿論、息子を思う親の揺れる気持ちに打たれました。親目線の感情は普遍的に思えます また、辻本くんの声が良かったです 辻本祐樹くんの声が大好きなので、2018年にも彼の声で良質なドラマを聴きたいです
  • 新作にこだわらず小説をラジオドラマ化した方が良い作品ができると思う。
  • この数年、似たようなドラマが多いような気がしてならない。もっとバライティに富んだラインアップを組んでいただけるよう、切に要望する。
  • 青春系がいいですね。
  • 子役や若者達が活躍するような話をもっと聴きたい。
  • 夜市」のような小説原作ものもお願いしたい あと海外文学特集復活を
  • この時間枠を複数使った長編オーディオドラマがあっても良いと思う。
  • 作品によりレベルに差があった
  • 九州の言葉や家族の絆でとても柔らかい気持ちになれました。(投票作品:「春を待つ音」)
  • とにかく 心に染み渡りました!(投票作品:「春を待つ音」)
  • 小難しい作品が多いので、もっと娯楽色を強くしてほしい。2016年の「夜市」が一番良く、それを超える作品は今年はありませんでした。

最後に

もともとFMシアターは、青春アドベンチャーと比較して1年に制作される作品の数が多く、しかも今年はご投票いただいた方が多かったことから、色々な作品に票が入りました。
そのため、この記事の各作品ごとにつけた簡単な紹介文も、書いても書いても終わらない…
そもそも私自身、FMシアターはそれほど聴いていないので、このアンケートを主催する資格があるのかどうか…もっとふさわしい人にやっていただいた方が良いのでは…
すみません、泣き言です。
記事アップまで時間がかかってしまったことをお詫びするとともに、みなさまのご協力に改めましてお礼申し上げます。
ありがとうございました。


【2017年のリスナーアンケート結果一覧】


■アンケート企画の結果
各年ごとアンケートの結果一覧はこちらから、全作品アンケートの結果一覧はこちらからご覧ください。


■2010年代の放送作品
2010年代にFMシアター/特集オーディオドラマで放送されたラジオドラマのうち、当ブログで紹介済みの作品の一覧はこちらです。


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