アンケート結果その1:青春アドベンチャー作品編(2024年)

アンケート(年次)

【2024年NHK-FMオーディオドラマアンケート結果1:青春アドベンチャー・作品編】

10年目のNHK-FMオーディオドラマの人気アンケート。
今年もご協力いただきありがとうございました。
それでは早速、青春アドベンチャーアンケートのうち作品編の結果発表から始めます。
以下の諸点にご注意ください。

  • 参加者数の限られたアンケートですので順位は参考程度とお考え下さい。
  • 投票していない作品にもコメントできますので、各コメントは必ずしも投票者によるものではありません。
  • 今年も特定の出演者のファンの方による集中投票と思われる回答が多数みられました。詳しくは別途作成する特別集計の記事及び反省会の記事をご覧ください。
  • 参加者の属性等はこちらの記事をご覧ください。

(注意)コメントには一部ネタバレ要素があります!

作品編・総合順位

第1位(24票)

逆光のシチリア

逆光のシチリア 作:並木陽(青春アドベンチャー)
1859年。貧しい身分から身を起こし弁護士として大貴族に取り入ることに成功。美しい令嬢ペトロニラの関心も得、自分の立身出世のチェックメイトも近づいている。アウレリオは得意の絶頂にあった。しかし、公爵の別荘で過ごすペトロニラとのひと夏に2人の男女と出会ったことにより彼の運命は変わりだす。ひとりは公爵の農地管理人の息子ベネデット。もうひとりは英国から来たインゲストル子爵夫人アリス。激動のシチリアで彼らの運命はいかに。

昨年の「ラングドックの薔薇」はトップ5入りを逃したが今年は並木陽さんの西洋歴史ものがトップに返り咲いた。
テーマは19世紀のイタリア統一運動だがジョゼッペ・ガリバルディなど歴史上の著名人物は登場しない。
個人的な感想だが並木さんのオリジナル作品は為政者が戦争するような典型的な歴史ものよりこういった作品に良作が多いと思う。
なお、出演者編の加藤和樹さんとのセット投票が非常に多く、加藤さんファンに後押しされての順位といえる。

■リスナーの感想■

  • 爽やかな歴史ロマンで良いですね(海苔巻)
  • これもドキドキしながら聴いてました。(鈴木橙輔)
  • 安定の並木陽作品。(本とかえる)
  • 加藤さん、真彩さんの声に、物語の世界観に引き込まれました(匿名希望)
  • 加藤和樹さんと真彩希帆さんの声のお芝居が素敵でした。ストーリーも素敵で、後半では涙が出ました。(女性・20~24歳)
  • お話の面白さもさることながら推しと推しとの共演ありがとうございました。(匿名希望)
  • シチリアの空気感まで感じられるような臨場感あふれる作品でした。また聴きたいです。(女性・50~54歳)
  • とてもドキドキさせられて悔しかった記憶。
    どなたの台詞回しも素晴らしくて、引っかかることなくストーリーに集中できた(non)
  • 加藤和樹さんがハマり役でした。ストーリーも壮大で大好きな作品です。(とこりん)
  • 加藤和樹さんの出演作品ということで聴き始め、作品の面白さやグランドミュージカルで活躍されている方々の声のお芝居に引き込まれました。(taro)
  • 息子と聞いていました。役者さんの芝居と音楽、世界観に引き込まれました。(かな)
  • まるで、舞台を観ているようでした。(アップルシナモン)
  • そのシーンの光景が見えるような描写と、役者さんたちの演技力に毎日魅力されておりました。特に加藤和樹さんのドキドキするお芝居が…素敵すぎて、イヤホンは危険です(笑)。(匿名希望)
  • 友情や恋愛、革命など劇的要素がてんこ盛りでワクワクしながら聴きました。(女性・50~54歳)
  • エゼキエーレ司祭が、良い意味で良い人すぎて印象に残りました。(けく)
  • イタリア独立戦争とは、面白いところを突いてきたな、と。(HYRON)
  • やはり並木陽さんの作品は面白い。
    でも、女子受けするよねえと思いつつ軽く聴いてました。(えるまー)
  • 加藤和樹さんのファンなので聴きました。確か加藤さんの当て書きだったと思いますがピッタリのキャラクターでした。ハラハラドキドキしながら毎日拝聴していました。加藤さんと愛月ひかるさんの声が色っぽくて耳福でした。真彩希帆さんのキャラクターが物語のスパイスになっていて良かったです。(匿名希望)
  • 加藤和樹さん、真彩希帆さんがとても魅力的でした。2度目の共演だと思うのですが、声の相性が良いのか、物語により一層広がりを感じて好きです。(りり)
  • ミュージカルとして舞台でも上演できる内容で声優陣そのままでいつか上演されればと思いました。
    イタリアへできたことがあるので情景が思い浮かべられました(杏)
  • 並木陽さんの欧州ものは好きです。(vt)
  • ちょっとしたボタンの掛け違いで、運命が左右されてしまうこともあるし、自分の力だけではどうにもならない運命もある。
    繊細な野心家のアウレリオ、悲しかったです。
    それにしても、宝塚OG3人、適材適所で良い味を出してましたねぇ!(めーたん)
  • 毎度お馴染みの、いつものかんじで、物語にあまり新鮮さはなかったです。舞台好きなので、出演者が豪華で嬉しく、耳は楽しめました。(ちー)
  • 惜しい!の一言。脚本にもう少しまとまりがあったらもっと面白かったと思う。(とも)

第2位(20票)

四日間家族

四日間家族 原作:川瀬七緒(青春アドベンチャー)
暗く湿っぽく、機械油やタバコの匂いがしみ込んだオンボロのバン。車内は赤いガムテープで内側からしっかりと目張りされた。そう、ここが私たち4人の人生の最後となる場所だ。鉄工所を倒産させた中年男性・長谷部康夫、コロナ禍で追い込まれたスナックのママ・寺内千代子、陰気な高校生・丹波陸斗、そして今は「坂崎夏美」と名乗っている私。お互いの素性も事情も知らないわたしたち4人。だが集まった目的だけは一致している。それは自分たちの人生の終焉、しかし、誰一人いないはずの暗い山中に突然ひとりの女が現れたことにより私たちの運命は変わった。正確にはひとりの女とひとりの赤ん坊によって。始まったのは4人の終焉の物語ではなく、4人の新しい人生の始まりの物語だったのだ。

本作品は主催者のブログでも11月の放送からわずか1カ月余りで作品紹介記事への年間閲覧数トップになったが、この人気投票でも堂々の2位となった。
売りはサスペンスものらしい、先の読めないハラハラドキドキの展開。
実在の地名が次々と登場するリアリティも良いアクセントになっていたと思う。

■リスナーの感想■

  • 再放送してください!今まで上位に入るくらい大好き!(もっちゃん)
  • 前半のヒリヒリ展開がワクワクした。(スヌーピー)
  • 先が読めないハラハラでした。(鈴木橙輔)
  • 9回目から10回目は怖くてドキドキして聴くのに勇気がいりました(笑)(ひとり~ぬ)
  • 展開はよかったけど、犯罪がえげつなくて好きにはなれない(本とかえる)
  • 冒頭から引き込まれて、その勢いが最後まで持続。一時も「耳」が離せない作品でした。最後のあたたかな余韻も素晴らしかったです。(みほ・ば〜で)
  • 中盤までのドキドキの展開に1票。結末は原作のママの方がよかった気がする。(Hirokazu)
  • ありえない展開でしたが、最後はハッピーエンドで良かったです。(かな)
  • 展開が面白くハラハラさせられた。具体的な地名が出てきたので、地図を参考に楽しんだ。最終回は時間的制約を考えたらよくまとめたと思う。主役4人と井ノ口にスポットがあたるのは題材を考えると仕方ないと思うが、出演者全員にスポットが当たっていたSとFとは好対照に思えた。(匿名希望)
  • 世間から追われる緊迫感が小気味良い作品。自殺志願者だった者たちが赤子を守るために一致団結し、最後にはもう一度やり直す希望を取り戻す展開や登場人物たちがそれぞれの得意を活かす展開が良かったです。(女性・20~24歳)
  • 放送回数初期で青梅や飯能など、身近な地名が出てきたことが印象的。(青梅在住なので)(いとま)
  • 内容が面白かった。(男性・35~39歳)
  • 次の展開が気になって、ハラハラドキドキして面白かったです(けく)
  • 主人公4人がネットに晒されていく姿や、回が進むにつれて犯罪組織の正体が明かされていく展開がスリリングで、毎回ハラハラしながら聴くことができた(男性・30~34歳)
  • 終盤の展開が原作と少し異なり意外でした(A)
  • 車の中で死にたい4人が集まってる、という設定がもう面白い予感しかしなかった。そして最後まで面白かった(こたつミカン)
  • なかなか展開が読みきれず最後まで飽きさせない作品でした。終わり方もまた良し(蝦夷地のMac使い)
  • こんなにうまくいくかなーと思ったりもしましたが、嫌いじゃなかったです。(Nagi)
  • 私にとって高橋克実さんは「トリビア」でなく「龍馬伝」の西郷隆盛役です!なんてカッコいい演技する人なんだろうと、インパクトが残りました。(HYRON)
  • ミステリー・サスペンス斯くあるべし!
    思いがけずヘビーなところまで連れていかれましたが、最後まで信じて付いて行って、救われました!
    でも、4人の別れは寂しかったなぁ!(めーたん)
  • 一緒に自殺をしようとしたメンバーが、赤ん坊を助けたところから、どんどん話が展開していって、「早く次が知りたい」となった四日間でした。
    終わりも、すがすがしくハッピーエンドで、終わった後も気持ちよかったです。
    その後の4人の行方も気になりました。(男性・50~54歳)
  • それぞれキャラがたっててスリリングな感じで面白かった。(端森郎花)
  • 毎回ドキドキハラハラしながら聴いた。2024年の青春アドベンチャーでは一番おもしろかった。(匿名希望)

第3位(18票)

襲大鳳 羽州ぼろ鳶組

襲大鳳 羽州ぼろ鳶組 原作:今村翔吾(青春アドベンチャー)
親父は冴えない火消だった。二つ名は「鉄鯢(てつけい)」。「鉄」で「鯢(さんしょううお)」だなんて鈍くさい親父にお似合いだ。それに引き換え、あの人、伊神甚兵衛様はまぶしかった。「大物喰い」「鳳(おおとり)」「日ノ本一の火消」。初めは大げさと思われた「炎聖」の称号でさえもやがて誰もが相応しいと認めるようになった。それなのに最後の最後、救ったのは親父、救われたのは伊神様だった。火付犯に堕ちた伊神様の心を救い、業火の中、最後まで命を救うことを諦めなかった親父。「火消はどんな命でも救う。」「己より優れた火消がいれば任す。」ふたりの死後、頭になった自分の口から出るセリフはいつしか親父と寸分たがわぬものになっていた。しかし、今また起こる怪火。そして死んだはずの伊神様の影。伊神様は生きているのか、そして再び復讐を始めたというのか。だとしたら親父の犠牲は何だったのか。いや、俺は親父を信じる。伊神様を信じる。人の強さを信じる。親父の最期の言葉はこうだったではないか。「人の強さは人の弱さを知ることだ。それを喰らって人は強くなる。行け源吾、決して諦めるな。」

2018年の「火喰鳥」から7年、ついに大団円にたどり着いた「ぼろ鳶組」シリーズ。
青春アドベンチャーでも随一の長期シリーズになったのは単純に面白いから。
ナレーションが多すぎる、江戸時代の知識水準を超えているなど、瑕瑾も指摘されるが、そんなことは本作の圧倒的な熱量の前では小さなこと。
是非第2部もオーディオドラマ化を!と言いたいところだが、原作小説の続刊自体がストップしている状況ではいかんともしがたい。

■リスナーの感想■

  • 安定のシリーズ!楽しみで仕方ない(匿名希望)
  • 文句無しの集大成でした。
    これでシリーズも終わりかと思うと寂しい。(R-11)
  • ど迫力!(鈴木橙輔)
  • もう文句なし、すべてがよかった(本とかえる)
  • 遂に大団円。でも毎年の楽しみがなくなってしまったのはは寂しい。(Hirokazu)
  • 色々ありましたが原作最後まで完走して頂きひたすら感謝です。勝手なお願いを承知で、番外編として「九紋龍」や「双風神」などもラジオドラマ出来ないでしょうか?(エンマ)
  • よかったです。けど、なぜ襲大鳳? 間のお話もぜひお願いします。楽しみにしております。(女性・60~64歳)
  • 長期シリーズの最終回? 相変わらずの聞き応え。ぜひシーズン2を!(男性・60~64歳)
  • 時代劇ミステリという今まで自身が触れてこなかったジャンルに触れられてよかった。(いとま)
  • ナレーションが多くて苦手でした。(女性・50~54歳)
  • 安定して面白く、最後にオールスター感が出ていたのも良かったです(けく)
  • 原作は読んでいないですが、やはり詰め込み過ぎた感がありました。20回まで引っ張ってもよかったような。これで「ぼろ鳶組」も最後なのかなぁ。25年の大河は同じ時代のストーリーなので、何かの拍子でぼろ鳶組が登場する!なんて事は無いな。(HYRON)
  • 15回の長編ものもいいですね。(vt)
  • 一番好きなシリーズです。
    松永源吾は、しびれるほどかっこいいです!
    そして、個性的なぼろ鳶の面々はもちろんのこと、登場人物一人一人が魅力的に息づいていて、本当に素晴らしいです!(めーたん)
  • 安心して聴けます。(ちー)
  • ぼろ鳶組の活躍に胸が熱くなる。伊神甚兵衛もかっこよかった。(匿名希望)
  • ラジオドラマだからこその想像力をかき立てる作品(にざえもん)

第4位(17票)

SとF

SとF 作:イトウシンタロウ(青春アドベンチャー)
高校1年生の僕、藤本聡は恋をした。同じSF研究部の先輩、鈴宮富美加さんに近寄っただけで、胸は高鳴り頬は上気する。世界の見え方が変わったんだ。これが恋でなくてなんだというのだ。「いや、違うよ。」でも富美加先輩はそう言った。「君が今、私に対している気持ちは恋愛感情ではないと思う。」そして確かに僕の周りの世界も変わったのだけど、それは思っていたのとは少し違ったんだ。

スラップスティックな日常系SFコメディ。
結構大掛かりな舞台設定だが結局個人の感情で結末が処理されるのではゼロ年代のラノベ風でありどこか懐かしさも感じる。
出演者の演技や音楽、脚本がかみ合ってパッケージとしての雰囲気づくりに成功している点では第5位の「影をなくした男」と同じだが、結果として出来上がった雰囲気はめまいがするほど違い、実際、両作品に同時に投票している方はほとんどいない。

■リスナーの感想■

  • ゼロ年代ラノベ感が良かった。(スヌーピー)
  • ヒロインの池間夏実さんの声が陰がある感じで役とよく合ってたと思いました。
    あと、主人公藤本君、最終話で冨美加先輩とお別れするときの台詞にグッと来た。良かった。(R-11)
  • いいですね、訳のわからないSF。(鈴木橙輔)
  • 脚本もキャストも最高。コンプライアンス!(にゃの)
  • 「ダンダダン」などを読んでいても感じるがこういうスラップスティックなSF風作品はいつの時代にも受けると思う。本作は結末が気持ちがよいのがポイント。(Hirokazu)
  • 山崎さんのおちゃめなナレーションとまさかの展開にドキドキハラハラしました。(かな)
  • 個人的には昨年の「嘘の木」同様年末に遅れてきた2024年一番の作品でした。大挙するクセ強キャラ達に一切動じず、最後まで主人公達の純粋なラブロマンスとして昇華したキャスト・スタッフの皆様に感謝です。(エンマ)
  • 登場人物を演じた”サーチャ”大手忍さんがツイートしていたように7人の異なる個性が爆発していた作品。まるで読めない展開が面白かった。7人の出演者全員にスポットが当たっていた点は四日間家族と好対照であった。最終回にあえて登場させる必要がないと思えるかずや先輩とさやか先輩を登場させて締めたあたりに原作者の意図を感じた。(匿名希望)
  • 某アニメ、ノベルを思い出させる作品(MowoM)
  • 五里霧中の謎に包まれる青春真っ只中を、SとFは仲間と寄り添いながら(Our friends pictured within S&F)、友情や恋愛、支え合いを通して変幻自在に潜り抜ける。二人が行く先々にSurely we will find something that has never been done beforeとして、世界がspectrumのように七変化し浮かび上がる青春群像。(quadrille)
  • 内容が面白かった。(男性・35~39歳)
  • ナレーションのノリの良さが最高でした(けく)
  • 今年の青春アドベンチャー放送作で一番青春してました(A)
  • ふみか先輩の演技がすごかった。イメージ通りの先輩だった。SFに詳しくないので、このストーリーがいいか悪いかは正直僕にはわからないけど、コメディーとしては楽しめた。(げん)
  • かの有名ラノベをパロった物語が楽しかった(こたつミカン)
  • これも設定に馴染めず。(Nagi)
  • SF用語連発で面白い内容だった。本当は地球は球形でなく菱形なんだ!(HYRON)
  • 涼宮ハルヒの憂鬱のアナザーストーリーのような、コミカルかつ恋愛要素もあり、とにかく放送期間中、楽しかったです。(男性・50~54歳)
  • 途中から聴きだしたが正直初回から聴けばよかったなと後悔した。オリジナル作品といえど、実際に文章として読んでみたいなと思った。声も誰が誰か判別しやすく面白く聴けた。(端森郎花)

第5位(16票)

影をなくした男

影をなくした男 原作:シャミッソー(青春アドベンチャー)
家庭教師の職を求めてやってきたブルジョアのパーティの席で、ペーター・シュレミールは灰色の服を着た奇妙な男に出会った。彼はポケットから絆創膏や望遠鏡、テントや馬まで取り出したのだが、不思議なことにまわりの人達は誰もそのことに気が付かない。そして男はなぜかシュレミールに話しかけてきた。彼は言う。「あなたの影に見惚れてしまったのです。それはそれは美しい影でしたから。その影をお譲り頂くわけにはいかないでしょうか。もちろん、ただで、とは申しません…」

シャミッソーの古典小説を基にしたオーディオドラマ。
全5回の小品ながら、現実離れをしたストーリーと中川晃教さんの繊細な演技、リリカルな音楽があわさって幻想的な作品空間をつくりあげている。
舞台観劇ファン層からの支持が厚く「逆光のシチリア」、「暁のハルモニア」との同時投票が多かった。

■リスナーの感想■

  • 物語の進み具合が独特で好きです。(鈴木橙輔)
  • 古典だけど以外に面白かった(本とかえる)
  • 子供の頃、絵本で読んだことがありました。(かな)
  • 原作も読みましたが、何倍も素晴らしい作品に仕上っていて感動しました。(アップルシナモン)
  • 影をなくすことの代償、その後のお話の展開がたいへん気になり、あっという間の放送時間で毎日待ち遠しく聴かせていただきました。
    シュレミール役の中川晃教さんの声が聞きやすく、私なりに物語の情景をイメージすることができ、すんなりと物語に入り込めたように思います。
    そして、灰色の服を着た男の声が何とも怪しく。ぞくぞくしました。いろいろな人の思い、思いやり、優しさ、愛など…。たいへん楽しませていただきました!(きのこ)
  • 人生で何を大事にするか考えさせられました。世界観や出演者の方の演技も良かったです。原作も図書館で借りて読みました。(みか)
  • 純朴な青年が富を手に入れ変貌していく様子がもの悲しく、その半生に静かな感動を覚えました。短い時間にしっかりと時間の経過が感じ取れました。(女性・50~54歳)
  • 悪魔の畳みかけるような演技がものすごく印象に残りました(けく)
  • 他の作品にない独特な古風な雰囲気が好きでした。童話を聞いているような安心感もあって良かった。(Nagi)
  • ここ最近、毎年制作されている古典作品の短編、飽きずにさくっと聞けてとても好きです。今年も制作されるといいなぁ。(HYRON)
  • これからどうなるの? と、毎回ハラハラしながら聴いていました。いつも思い切りの良すぎる役の中川晃教さんが、今回はそれやっちゃダメ! なことばかりで、その後の後悔してしょげている様…谷田歩さん他の方も役に合っていてそれぞれの場面も目に浮かぶようで、毎日聴くのが楽しみでした。(えるまー)
  • 不思議な感じがいい。(vt)
  • これだけで舞台が一本できるようなキャストはさすが藤井演出。シュレミール役の中川晃教さんとミーナ嬢役の花乃まりあさんの次の共演作が『フランケンシュタイン』なのが偶然ではあるが絶対この二人が結ばれない感がすごい。(とも)
  • ドイツ文学に興味あった自分にとって、ドイツロマン派の作家の作品がラジオで気軽にきけたのは良かった。色々考えさせられた。(端森郎花)

第6位(13票)

あずかりやさん(再)

あずかりやさん 原作:大山淳子(青春アドベンチャー)
そのお店は商店街のはしっこにあって、一見、お店なのか民家なのかもわからないし、ぼーっとしてたら通り過ぎちゃうかも知れない。お店の名前は「さとう」?いえいえそれは和菓子屋をしていた先々代がわかりやすく「砂糖」と書いただけ。では和菓子屋さん?いえいえ違うのです。そこは「あずかりやさん」。盲目の店主が「社長」と一緒に営む小さなお店。預かり賃は1個1日100円です。

終盤の急展開はあるものの基本的にはほのぼのファンタジー。
本アンケートでは序盤に小関裕太さんのファンによる怒涛の連続投票がありトップを独走したものの、中盤以降は落ち着いてこの順位となった。
しかし、初回放送があった2019年時よりはずいぶん評価は高い。
「1日100円では経営が成り立たないだろう」と即物的なことばかり考えてしまう私はともかく多くの方には素晴らしい癒しの時間になったようだ。

■リスナーの感想■

  • 主人公のなんとも言えない優しい声が1日の疲れを癒やしてくれました。
    物語もあずけた物、お客さんの物だけではなく心の中の大切にしている気持ちも一緒に預かってくれる素敵な心遣いにジーンとしました。
    続きを読んでみたいと思い本を購入しました。
    ラジオから聴こえる小関裕太さんの声
    心地よかったです。ぜひ又続編をお願い致します。(チョコ)
  • 小関さんの声色が耳心地とても良い。 店主の穏やかな人柄が安易に想像できる、気まぐれな女社長??と対比して面白い。短いストーリーの中に色んな感情が生まれて 毎回聞くのが楽しかったです(ぷっちー)
  • 小関裕太くんきっかけで聴きました。再放送ですが、何の情報も知らずに初めて聴きました。
    小関くんの声は前々から優しくあたたかく、包み込んでくれるような声だと思っていました。小関くんだけでなく出演者全員が魅力的なお声でした。声だけなので息遣いも繊細。他の番組は聞けてませんがラジオドラマの良さを実感しました。想像するたのしさもありました。この出会いに感謝です。また、いつか再放送して欲しい。欲を言えば、その後も続きが聞いてみたいです。(ゆぅぺん)
  • 小関裕太さんの声がとっても良かった。映像でも見てみたい。(女性・25~29歳)
  • 小関裕太さんの声がとても優しくて素敵なストーリーへと導いてくれる時間が流れるという感じが良かっです。(ばあ)
  • 話の前後の繋がりも素敵でした。最後が刹那かった。(Y)
  • このような不思議な話は好きです(けく)
  • 年末にしっとり聞くのに良い作品でした(蝦夷地のMac使い)
  • 優しくて素敵なお話。
    でも、少し原作をいじりすぎている感じがしました。
    暖簾や自転車のモノローグも生かしてほしかったけど、話数が少ないとぶれちゃうんでしょうか。(めーたん)

第7位(12票)

火星ダーク・バラード

火星ダーク・バラード 原作:上田早夕里(青春アドベンチャー)
理想郷を夢見て開拓された火星は、人種間の争いや貧富の差から犯罪が多発するミニ地球と化していた。故郷である地球を捨て火星にたどり着いた水島烈も火星治安管理局の捜査官に身をやつし犯罪者を追う日々を送っていた。そうした中、ようやく捕まえた猟奇殺人犯の護送中に、数少ない全幅の信頼を置ける人間である同僚の捜査官、神月璃奈を殺害されてしまう。管理局の上層部から彼自身がその犯人と疑われた水島は独自の捜査を開始するが、その彼の前にアデリーンというダークブロンドの少女が現れる。彼女は極秘の遺伝子操作により生まれた新たな人類で「超共感性」という特殊な能力を持っているというのだが…

日本SF大賞受賞作家・上田早夕里さんの2003年のデビュー作をオーディオドラマ化。
SFを手軽にドラマ化できるのはオーディオドラマの良いところなのだから、やはり年1作くらいはSFをやってほしいところ。
アンケートでは桐山漣さんのファンが投票を引っ張ったようだが、井上和彦さん、井上小百合さんといった共演者の演技への評価も高いことが窺われる。

■リスナーの感想■

  • 結構暗い未来の内容ながら最初に出版されたバージョンと文庫版のバージョンをミックスさせて比較的明るいラストで締められた良作だったです。個人的お気に入りになりました。(女性・40~44歳)
  • 昔のラジオドラマみたいな感じ(本とかえる)
  • 毎日、続きが楽しみでワクワクしながら聴いてました。水島さんとアデリーンの逃亡劇?的なところがハラハラ・ドキドキして、すごく楽しかったです。最終回は終わってしまうのが悲しくて泣きました…(綴(つづり))
  • 井上和彦さまで、それだけで脱帽。声優の名優って凄い。(匿名希望)
  • 終わり方は「僕たちの宇宙船」みたいでもやっとしましたが、作品通しての雰囲気は好きでした。(みか)
  • 普段進んでアクセスしないSFですが、音楽のパワーもあり楽しめました。(女性・50~54歳)
  • 敵方が清々しいぐらいのクズっぷりなので、アデリーンのヤバさが相対的に軽くなっているのが面白かったです(けく)
  • 20年近く前のSFをよくぞオーディオドラマ化してくれて嬉しいです(A)
  • アデリーンの叫び声が圧巻だったのはそうだが、毎回毎回OPで流れるとさすがに嫌になってきた。あと、結局超共感性?が起きると実際にどうなるのかが効果音だけでは分かりづらかった。(げん)
  • ウー!と唸っている内に攻撃されそう(笑)(HYRON)
  • 原作が好きで聴いていました。単行版と文庫版の間をとったようなまとめ方で、明るい未来を思わせるラジオドラマ版の締め方がどこか爽やかで好きでした。特に水島とアデリーンの生き生きとしたやりとりも良かったです。(その他・20~24歳)

第8位(10票・2作品)

死にたがりの君に贈る物語

死にたがりの君に贈る物語 原作:綾崎隼(青春アドベンチャー)
人気作家・ミマサカリオリが死んだ。正確には、そうSNSで発表された。詳細は不明だ。出版社も沈黙している。確かなことは、最新巻が大炎上した代表作「Swallowtail Waltz」(スワロウテイル・ワルツ)シリーズは最終巻を残して未完となったということだけだ。ミマサカリオリの小説は、生き辛い人々に希望の光を与えたとも、とも称される。僕にとっては完全に前者だ。だからこの企画に参加することにした。いや参加せざるを得ない。「Swallowtail Waltz」の舞台になった廃校で作品と同様に共同生活をする。確かにこんなことをしても作品の結末に近づける保証はない。でも「Swallowtail Waltz」の続きが読めない世界で、この企画に参加するほかに何を希望に生きていけばいいんだ。

コメントからリスナーの声をまとめると「新年早々こんなの聞かせるなよ」というところか。
そのくらい「佐藤友子」の罵詈雑言は酷かった。
思えば「誰も見捨てない」というのはぼろ鳶組と同じ生き様のはずなのだか…
そして、そうでありながらこれだけの票を集めたというのもすごい。
所詮どマイナーなオーディオドラマという媒体、このくらい癖が強くてちょうどよいのかもしれない。

■リスナーの感想■

  • 死ぬ程口の悪い佐藤友子にビビッたのが1年前か…(海苔巻)
  • 登場人物に共感できないし荒んだセリフもしんどい。でもドキドキしたので1票。(Hirokazu)
  • おもしろかったです。原作も買いました。(かな)
  • 脚本力! としか言いようがない。ミステリな内容で面白かった。(匿名希望)
  • 一週間目は登場人物の性格、言動に馴染めなかった。二週間目から物語の展開にどんどん引き込まれていった。(りばーぼん)
  • ストーリーが面白かった。(男性・35~39歳)
  • 物語の結末を知るために、物語と同じような生活を送るというシチュエーションが好きでした(けく)
  • 個人的にはオチが読めてしまったが、だとしても、このストーリー展開は面白かった。
    みんながどんどん壊れていく演技がうまかった。(げん)
  • 昨年のベスト。終盤まで重い雰囲気だったのが、最後の最後で謎が明かされて号泣しました。(Nagi)
  • 作品の感想ではないのですが、放送されていた時、足を怪我して松葉杖生活だったので、その事を思い出してしまいます。(HYRON)
  • 登場人物が全員幼稚で、誰にも共感できず聴くのがしんどかった…。年始はもっと明るい物語から聴きたいです。(ちー)
  • 原作も他の人に紹介するために読んだが、青春アドベンチャーとほぼ同じでかなり忠実に再現できていてよかった。(端森郎花)
  • 自分からは進んで手に取らないような作品でしたが、原作本も読みました(にざえもん)

太陽の城 月の砦

太陽の城 月の砦 作:中村小夜(青春アドベンチャー)
12世紀半ば。地中海の東に位置するシリアの地。十字軍の遠征からすでに半世紀が経過していたが、キリスト教徒のエルサレム王国とイスラム教徒の諸王国に分裂し、まさに乱世の状況にあった。そんな中、シリア北部の町アレッポにひとりの英雄が現れる。ザンギー朝第2代の君主マフムード。彼は、隣国ダマスカスからアーミナを娶る一方、宿将シール・クーフとその甥ユーセフをエジプトに送りその政治に介入。着々と勢力圏を広げていた。これは「ダマスカスの花嫁」と呼ばれた女と「信仰の光」、「信教の誉れ」と呼ばれたふたりの男。3人の男女の絡み合った運命の物語である。

2023年「昼も夜も彷徨え」(2023年アンケート第5位)を原作提供した中村小夜さんによる初のオリジナル脚本作品。
(日本では)マイナーな前作の主人公と異なり、本作の主人公は世界史を習った人なら誰でも知っているサラディン。
ストーリーも戦争と政治がメインテーマで歴史ものとしてはオーソドックスだが、前作ほどの強い個性はなくなった気がする。

■リスナーの感想■

  • 知らない世界を見せてくれました。(鈴木橙輔)
  • よく知らない時代、エリアのことが知れてよかった(本とかえる)
  • 横田栄司の声がとても魅力的でした(匿名希望)
  • 遠い昔の異国の地に想いを馳せながら聴きました。(かな)
  • 異国情緒があふれていて面白かったです(けく)
  • 中村小夜さんのイスラム系ストーリー、勉強になるので好きです。(HYRON)
  • 登場した地名を時々地図で確認しながら聞きました。(vt)
  • あまり接する機会のない時代と地域のお話ですが、興味深く楽しみました。
    アーミナの華優希ちゃん、こんなに実力のある娘役さんだったんですね!ちゃんと認識できてよかったです!
    そして、中村小夜さんという素敵な作家さんに出会えて、良かったです!(めーたん)
  • ユーセフの心変わり?がしっくり来なかったです。(ちー)
  • 思い返して楽しく聴いた印象。どうしてだろうと考えると、大河ドラマで戦国時代ものが人気というのと同じ理由なのかなと思う。わからないけど。(潤之)

第10位(9票・3作品)

あたふたオペラ きんつば姫とリゴレ糖

あたふたオペラ きんつば姫とリゴレ糖 作:萩田頌豊与(青春アドベンチャー)
江戸の和菓子屋・富嶺堂(ふれいどう)の若旦那は店の唯一の商品である「きんつば」の売れ行きを占うために占い師のもとを訪れる。占い師の指示により、怪しい甘味料・リゴレ糖をきんつばの原料に使うとともに、きんつばを宣伝してもらうために人気芸妓・美折太夫(びおれたゆう)のもとを訪れる富嶺堂の若旦那。しかし、美折太夫はすでに別の和菓子屋・鳥羽万の宣伝担当であり、自分の店「吉原」に鳥羽万の最中を供していたのだ。

2022年の「あたふたオペラ『からめん』 」から数えて3作品目の「あたふたオペラ」。
全2作品と異なり今作はなんと時代劇。思い切ったものだ。
「本格的な歌声」+「くだらないダジャレ」という点で唯一無二のシリーズで熱狂的なファンがいるのは相変わらずだが、正直、インパクトは薄れており、シリーズの継続については賛否両論ある。
女性ボーカルの歌詞の聞きづらさが改善されないのもつらいところではある。

■リスナーの感想■

  • 第1回目の「あたふたおぺら」は良かったが、2回目、そして今回3回目「きんつば姫~」は聞いてられない。回を数える毎に微妙になります。(Hirog3)
  • 実は一番面白かったかも!(海苔巻)
  • 個人的に笑いのツボに入りっぱなしのストーリーでした。街裏ピンクさんの、敵の注意を反らそうとしてクソ滑ってる所が特に好きです。(R-11)
  • 理屈ぬきであたふたオペラが好き(本とかえる)
  • 3作目なりの工夫はあるがさすがにそろそろいいのではないか。(Hirokazu)
  • 大好きなシリーズです!毎回子供たちと笑いながら聴いています。(かな)
  • 常に斜め上を行く展開に毎年楽しみにしていましたが今年は遂にリスナーを置いていく明後日の方向へと進化?しだす暴走ぶり。色々な意味で来年が楽しみです。(エンマ)
  • 大好きなシリーズです。年末にも新しい話を聴きたいなと思っていましたが、今年はありませんでしたね。(りばーぼん)
  • 時代物でカオスなオペラという時点でまず最高でした(けく)
  • 相変わらずよくわからない話だったけど、この世界観が大好き。大真面目にふざけてるところがたまらない。(げん)
  • マンネリ。相変わらず女性の歌詞は聞き取れなくて面白くない。次は「あたふたミュージカル」にして劇団四季の俳優を使っては?劇団四季は歌詞が聞き取りやすくすることは、物語に入るためにはすごく大事、みたいに言ってました。(Nagi)
  • 昨年の「からふる物語」よりは軸となるストーリーがあり好印象。ただ、内容的にはヴェルディでなくシュトラウスの「こうもり」の方が合っていそうですね。(HYRON)
  • 意外とついていくのが大変(vt)
  • まさか3年目もやると思わなかった!(ちー)
  • 今回もおもしろかった。あたふたオペラシリーズのなかでは特に荒唐無稽な物語だった。2025年も新作待ってます。(匿名希望)
  • あたふたオペラシリーズは続けてもらいたいです(にざえもん)

スタープレイヤー(再)

スタープレイヤー 原作:恒川光太郎(青春アドベンチャー)
「斉藤夕月様、スタープレイヤーの世界へようこそ。この世界はあなたが元いた世界とは別の惑星です。あなたはこの世界において10個の願いを叶えることが出来ます。願いはこのスターボードを使って叶えます。スターボードは電子機器ではありません。何かあっても壊れません。スターボードは紛失すると再び与えられないのでご注意ください。スターボードはスターボードを使える者以外には見えません。」冴えないアラサー女性・斉藤夕月(さいとう・ゆづき34歳)は、ある日、道端のくじ引きで10個の願いがかなえられるという権利に当選した。ただし、願いが叶えられるのは異世界でだけであり、しかも100日間はその異世界から出られないという。幸運なのかそうでないのかよくわからないが、とにかく夕月はこの100日間をエンジョイしようと決めるのだが…

2015年初出の作品(2015年アンケート第2位)で、2020年に引き続き2回目の再放送。
この再放送の理由はやはり主演の田中敦子さんが2024年に逝去されたからなのだろうか。
田中さん、ついこの間、アニメ「葬送のフリーレン」に出演されていたが、あのころから闘病中だったらしい。
そういえばフリーレンでは主人公の師匠(=故人)という役柄だったな。合掌。

■リスナーの感想■

  • 田中敦子さんのご冥福をお祈りします。何度聴いても素晴らしい出来栄えです。『へい、なんでやしょ?』(鈴木橙輔)
  • 単なる異世界ものではない構成と脚本が面白かったです。(匿名希望)
  • どんどんドロドロな展開に巻き込まれていくストーリーが面白かったです(けく)
  • この世界観と条件が好き。でも頭を使う作品なので、作業しながら聴くのには向いてない。(げん)
  • 前回聞いた時より、物語背景に注意が向いて再放送も悪くない、と思った作品。(蝦夷地のMac使い)
  • 田中敦子さんを想って。(44)
  • 2回目。伏線回収しないまま終わることを知っていたので、前回よりは安心して聞けた。(Nagi)
  • 続編をお願いしたい(vt)
  • SFとファンタジーのテイストのみならず、ミステリアスで面白い作品。
    ちなみに、この作品を聴いて以来、私が話しかけると夫が
    「へい、なんでやしょ」
    と返事することが多くなりました(笑)。(めーたん)
  • 夕月の考え方が浅くて、初回放送の時からあまり好きになれないのですが、田中敦子さん追悼のため聴きました。(ちー)
  • 再放送。内容はよく考えると楽しいばかりでないところもあるが、主人公が前向きで明るい感じで聴き終えられるのがいいのかな。(潤之)
  • 面白過ぎて原作でも読んでしまった。主人公と周りの人物との掛け合いが面白かった。(端森郎花)

暁のハルモニア(再)

暁のハルモニア 作:並木陽(青春アドベンチャー)
17世紀、ドイツは戦乱の渦中にあった。三十年戦争。カトリックとプロテスタントの間で争われた最後にして最大の宗教戦争により、国土は荒廃、住民たちは塗炭の苦しみを味わっていた。後世から見れば「暗黒の中世」は終わりを告げつつある時代。しかし、イタリアでガリレオ・ガリレイが「それでも地球は動く」と呟かざるを得なかった時代でもある。いわんやドイツにはまだ近代文明の曙光もさしていない…ように見える。しかし、そんな時代でも新しい学問を求め歩みを止めない青年がいた。彼の名はヨアヒム・ハインツェル。若き天文学者であるヨアヒムは戦乱で大学を焼け出され、行くところがない。しかし、これ幸いと、予てから憧れていた大天文学者ヨハネス・ケプラーに会いに行くことに決めた。神のあり方を巡って混乱する地上。しかし、真理の光があれば世に調和をもたらすことだってできるはずなのだ。

初出は2018年で、2020年に引き続き2回目の再放送だが、2020年はコロナ下の特別企画(一日で聴く青春アドベンチャー)だったので実質的には初の再放送。
アニメ「チ。」と関連付けているコメントが多いが、正直(少なくとも原作漫画の)「チ。」とは作品力でちょっと差がある気がする。
ただ本作も終盤の海宝さんの演技は見事のひとこと。

■リスナーの感想■

  • アニメ「チ」が放送されるタイミングで再放送。狙ってますよね。クリスティーナ役の井手柚花さん久々に若手で常連になりそう(スヌーピー)
  • 重厚なのに活き活きしていて良かったです。(鈴木橙輔)
  • 大好きな作品なので再放送は嬉しい(本とかえる)
  • 藤岡正明さんのファンで初めてラジオドラマを聴きました。藤岡さんはじめとする各キャラクターの人物像も素敵だったし、中世イスラムと言う壮大な背景、物語を音だけで表しているのが、素晴らしいなと、ラジオドラマの奥行きを感じました。(Hiko)
  • オーディオドラマの中で一番好きな作品で、いつ聞いてもストーリー、出演者、演出、音楽など最高です。星々の運行のように世界にも調和があってほしいというのが作品のテーマだと思いますが、その象徴がリュートの調べなのではないかと感じました。放送時期はNHKのテレビの方で放送されている地動説を扱った「チ。ー地球の運動についてー」というアニメに合わせたのかなと勝手に推察しています。(みか)
  • 争いが絶えないこのご時世に、この作品が再放送されたのは感慨深いと思いました(けく)
  • 並木陽先生の初期作をようやく聴けました(A)
  • ヨアヒムとイザークの友情に胸が震えました!
    それから、朝夏まなとさんの魅力を再発見!素敵でした!(めーたん)
  • ハッピーエンドではないのになぜか爽やかな感じがする。(とも)

第13位(7票・2作品)

河童の記憶(再)

河童の記憶 作:東憲司(青春アドベンチャー)
倉野香苗が河童に出会ったのは小学6年の夏休み。父の故郷である山間の小さな田舎町に引っ越してきてすぐのことだ。河童の名前はサーチャ。サーチャは正確には河童ではなく、人間の子供の魂を基に作られた「河童もどき」。サーチャがいうには、河童世界の奴隷である「河童もどき」は河童の中では最下層の存在だが、位の高い河童ともなると時を遡る神通力が使えるらしい。実は香苗はある理由から昔から河童に会いたいと思ってきた。河童の力で過去を遡り、香苗のために鉄道事故で帰らぬ人となった父を救いに行きたいと思い続けてきたのだ。

2019年の初回放送時のアンケートではなんと1票しか入らず、コメントもゼロだった本作品だが、今回の再放送では高い評価を得た。
強力な原作があるわけでも、「あずかりやさん」のような特定の出演者推しがあるわけでもなく、コメントした人の嗜好もばらばらのようなので、前回と評価が違う理由が本当にわからない。
単純に再発見されたということか。
いや単にこのアンケートが小規模で結果もボラティリティがあるというだけのことかもしれない。

■リスナーの感想■

  • とてもしんみりするお話でした。(Hirog3)
  • 婆ちゃん可哀想過ぎる(海苔巻)
  • サーチャが可愛いに尽きます。(鈴木橙輔)
  • 決してハッピーエンドとは言えないが、どことなく郷愁が感じられる作品。この後、SとFでサーチャと再会できるとは思わなかった。今回の再放送で人気が出ていたらとは思う。(匿名希望)
  • 九州の方言(福岡?)に雰囲気が出ている作品だと思いました。青い鳥文庫の作品を思い出せる懐かしい作風でした。(女性・20~24歳)
  • 河童と人間はあべこべという設定や世界観が面白かったです(けく)
  • かなえの声は小学生にしては大人っぽかったけど、サーチャの声がまさに河童の子供って感じだった。おまじないの歌も耳に残りやすい特徴的な歌で多分今でも歌える。(げん)
  • 「〜げぇよ」という語尾がかわいいカッパと女の子のアドベンチャーで楽しいし、これぞ青春アドベンチャーという感じ(こたつミカン)
  • ハッピーエンドではないことだけが残念だけど、成長物語なのがいい。(Nagi)
  • ♪ニーザリニーザリ、ホッタラホイヨー
    というおまじないが頭から離れず、かわいさと切なさがよみがえります。(めーたん)
  • もう一度聴きたかった作品(にざえもん)

ピアノdays

ピアノdays 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)
本作品「ピアノday」は「青春アドベンチャーにもっとも多くの作品を提供した男」藤井青銅さんによるオリジナル脚本のオーディオドラマです。作品形態は1話15分完結のショートストーリーが5本で構成される、いわゆるオムニバス形式ですが、「全話(ほとんど)同一の作者」+「オリジナル脚本」+「コメディ色(ほとんど)なし」という作品は青春アドベンチャー30年の歴史でも実はほとんどなく、ほかには「ブラックホール」(宮崎由香さん・綾瀬麦彦さん脚本・1992年)、「日常生活の冒険」(北野勇作さん脚本・1997年)程度しか思いつきません。

青春アドベンチャーでは風刺色の強いコメディの印象が強い藤井青銅さん(作品一覧はこちら)だが、本作品は穏やかな日常系のオムニバス作品。
各回ごとにピアノの名曲をモチーフにしているが、通好みの隠れた名曲ではなく、あえて誰でも知っている超有名な曲ばかりを使っているあたりに、あくまでリスナーに寄り添う藤井青銅さんの矜持を感じる。

■リスナーの感想■

  • 第3話は藤井青銅さんぽいと思った。(スヌーピー)
  • オムニバス連作ではダントツ。青銅さんの力量!(鈴木橙輔)
  • 藤井青銅さんの青春アドベンチャーをまた聴けることが嬉しかったです。くすっと笑えるストーリーに本物のピアノの演奏も素敵でした。(かな)
  • クラシックに関連した内容が面白かった(MowoM)
  • どころどころに出てくるダジャレなどのコメディ要素にクスリときました(けく)
  • かたりがうまかった。ピアノも綺麗だった。(げん)
  • 最後にまたオムニバスかよ、と思ってしまいましたが・・・。さすがは藤井青銅さん、一話毎に歯切れの良い起承転結で、気持ちよく聞けたので一票入れました。(HYRON)
  • 平田広明さんの使い方が贅沢。イヤホンで聴きました。(ちー)

第15位(6票・4作品)

北海タイムス物語(再)

北海タイムス物語 原作:増田俊也(青春アドベンチャー)
逆境とは!?「早稲田大学教育学部卒業・野々村巡洋(ののむら・じゅんよう)入りますっ!!」「整理部だっ!!」逆境とは - 思うようにならない境遇や不運な境遇のことをいう!!「そっそれは… 決定ですか!?」「大手マスコミに落ち続け、記事の見出しすらまともにつけることができない。そんな若造を記者にすることは無駄だという圧力がかかってな…社会部には君の同期の浦ユリ子君が配属される。」「なぜ…浦さんに…」「彼女は力があるからな。力がある人間にしか私は興味はない!!」「わっ私は新入社員ですよっ それも社会部記者になるためだけに北海道までやってきたのに…」「ふだんの問題意識がないことが意欲の差にも現れる。なまはんかな職業意識なら記者になんかならないほうがましだ!!」「部長!!」「くどいっ」これだこれが逆境だ!!(参考:島本和彦「逆境ナイン」)

北海道にあった超ブラックな新聞社を舞台にしたお仕事もの。
冒頭、人生を舐めた若者の妄言が非常に不愉快で聴き始めたことを後悔するような内容だが、回を重ねるとともにどんどん熱を帯びてくるのが見事。
それもそのはず、主演は2024年大河ドラマ「光る君へ」で準主役ともいうべき藤原道長役を演じることになる柄本佑さんである。

■リスナーの感想■

  • 再放送されるだけの内容です。実際の北海道の元ネタは知りませんが無理のないワクワクする話でした。(Hirog3)
  • 増田サーガが好きです。原作の続編で『北海』と七帝』が直接繋がるそうで、柄本佑くんが演じると二役にしないと辻褄が合わなくなるので気を揉んでいます。(鈴木橙輔)
  • 思いは熱くても、やっぱりお金がないと続かないという現実的なところが切なくて面白かったです(けく)
  • ひたすらストーリーに引き込まれた。
    NHKがここまでブラック企業?を表現していいのかヒヤヒヤしたけど、いい話だった。
    津田さんの演技も完璧すぎた。(げん)
  • 実話に近い内容だし、地元とと言うこともあって楽しく聞けます。(蝦夷地のMac使い)
  • 個々の魅力も素晴らしいですが、群像劇としてもとても面白いです!(めーたん)
  • 熱があった演技でよかった。(端森郎花)

雨のスケッチブック

雨のスケッチブック 作:黒瀬ゆか他(青春アドベンチャー)
「ソラのスケッチブック」、「風のスケッチブック」に続くスケッチブックシリーズの第3弾、それがこの「雨のスケッチブック」です。とはいえ公式ホームページでスケッチブックシリーズとして紹介されたことはまだないのでシリーズといえるかは微妙なところではあります。現在の青春アドベンチャーでは「ストーリーボックス」が継続しているので、スケッチブックもシリーズだとすると2シリーズ併存。不思議屋シリーズ、ライフシリーズ、10人作家シリーズの3シリーズが併存していた20年ほど前ほどではないですが、意外とオムニバスが増えています。ただ、スケッチブックとストーリーボックスの違いは相変わらずイマイチわからないのですねど。

2024年に3作品制作されたオムニバス「スケッチブックシリーズ」でもっともに得票したのがこの「雨のスケッチブック」。
主演は相葉裕樹さん(白銀騎士団 シルバー・ナイツ)と大後寿々花さん(あたたかい水の出るところ)という過去に主演を経験済みのお二人で安心して聴ける。

■リスナーの感想■

  • 幸せの鳥を見つけるためにはるばる遠くからやってきた女の子のお話と、作家のお話が印象に残っています。幸せの鳥を見つけるお話は、ちょうど自分も色々と上手くいかずに悩んでた時期だったので、主人公の女の子にすごく励まされました。作家のお話は、自分の家の近くにも作中に出てくるのと似たカフェがあるので「あそこでもこの作品とおなじようなことが起こるかもしれない」と想像を掻き立てられて楽しかったです。(綴(つづり))
  • 1話完結で色んなお話を楽しめました(さ〜ちゃん)
  • 毎日のオムニバスなドラマだったので楽しく。時にはホッコリ聴かせて頂きました。
    相葉さん、大後さんも聴きやすいセリフ回しでしたが出演者の皆様、情景が見える演技が良かったです。(ソフト)
  • 少し大人の作品で映像が浮かび上がりました。(女性・50~54歳)
  • 「恋の雨音」の、小説のネタを思い浮かんだ情景を再現するという展開が好きでした(けく)
  • 雨じゃないとボールが打てない男の話がお気に入り。バッティングセンターに音楽プレーヤー持ってきて六甲おろしを流しちゃう彼女のお父さん好き。(げん)
  • 「風のスケッチブック」に比べれば「雨」を感じられるストーリーだった。(HYRON)

リニューアル

リニューアル 作:黒瀬ゆか(青春アドベンチャー)
西暦2224年。環境汚染と感染症の蔓延により地球は人類が住むのに適さない星となりつつあり、人類全体もまた衰退への道をたどっていた。生物学者のタロウはそんな世の中に嫌気がさし自暴自棄な生活をしていたが、妻のハナコは感染症を克服する手掛かりを求めて精力的に活動を続けていた。そして遂にハナコはアマゾンのジャングルで宿主を再生することができるリニューアルという寄生植物を発見する。しかし同時に不治の病に侵されてしまのだった。

オリジナル脚本のSF作品で一種のディストピアもの。
そういえば「火星ダーク・バラード」や、再放送だけど「世界から歌が消えるまでに」や「ギルとエンキドゥ」の放送もあり、2024年の青春アドベンチャーはディストピアものだらけだった。
本作品はハードSFとはいいがたいが、大塚明夫さんのナレーションや音響効果を含め独特の雰囲気が評価されているようだ。

■リスナーの感想■

  • 10回シリーズで聞きたかった(スヌーピー)
  • 渋いSFでした。(鈴木橙輔)
  • 人生に半ば自暴自棄になっていた男の変貌ぶりが伝わり、彼を取り巻く人々それぞれの想いに感動した。SF的な舞台だったが、環境破壊など現実の問題や未来についても考えさせられる良い物語だったと思う。(匿名希望)
  • ラストの音楽とセリフとの絡み合いがオーディオドラマらしく、またオリジナル楽曲の魅力が出ていて良かったです(けく)
  • もう少しSFらしさを出しても良いと思いました(A)
  • 後半、怒涛の感動演出だった。10回作品でもっと掘り下げてくれてもいいかも。酒を売ってた女とか。(げん)
  • SFかと思いきや不思議な展開を見せ、もう会えない人との繋がりを求める愛のドラマで、個人的に今年の自分に一番刺さった。(44)
  • これも設定が馴染みませんでした。(Nagi)
  • 今年も青春アドベンチャーに出演された平田裕香さん。昨年の「夜に星を放つ」ではあれ?という感じでしたが、今回は本領発揮といった感じの演技で安心しました。クレジットが「酒を売る女」というのが個人的にはツボで笑ってしまった。(HYRON)
  • 変わった発想の設定でユニークだった。小さな植物から壮大な宇宙の物語になるのが。(Q)
  • ちいかわのモモンガ担当の声優さんが出ていて驚いた。(端森郎花)

新釈・遠野物語

新釈・遠野物語 原作:井上ひさし(青春アドベンチャー)
東京の大学を休学して故郷・遠野に帰ってきたボク、山之上ひさし。特別養護老人ホームの臨時職員として働き始めたが、そこでもなかなかうまくいかず、先輩の美桜(みお)さんから叱責を受ける日々。役に立ちたいという一心のボクは、近所でトランペットを演奏する不思議な老人、犬伏さんから気化された遠野の昔話を特養ですることを思いつくが…

2020年・年初にハイテンションコメディ?「柳生非情剣」で青春アドベンチャーデビューを飾った加藤諒さんだが、本作品のような土俗的な雰囲気にも意外とよく合う。
朝倉あきさんの演技も相変わらずいい雰囲気だ。

■リスナーの感想■

  • 加藤諒、朝倉あきをいぶし銀のプロが補助する最高の作品。内容も遠野物語らしく良かった。4回目は切な苦しい。(Hirog3)
  • 一人で何役もやるので、青春アドベンチャーというより、新日曜名作座ぽいと思った。(スヌーピー)
  • ダイナミックな作劇でした。(鈴木橙輔)
  • 遠野物語が好きであるため現代を舞台にした作品を聞けて面白かった。(女性・20~24歳)
  • それぞれ不思議な話で面白かったです(けく)
  • オチが期待外れだったこともあり、オリジナルの遠野物語をオーディオドラマで聞いてみたいと思いました。(Nagi)

第19位(5票・3作品)

風のスケッチブック

風のスケッチブック 作:日比谷祐希ほか(青春アドベンチャー)
本作品「風のスケッチブック」はNHK-FM青春アドベンチャーで放送されたオーディオドラマで、1回15分完結の独立したショートストーリー5篇から構成されるオムニバス作品です。「○○のスケッチブック」というタイトルの作品は2021年の「ソラのスケッチブック」に次いで2作品目ですが、これをNHKがシリーズとして扱っているかは微妙なところ。また、最近、青春アドベンチャーで5作品制作されている「ストーリーボックスシリーズ」とどう棲み分けているのかもよくわかりません。かつて併存していた「不思議やシリーズ」と「ライフシリーズ」は、制作局が分かれていたほか、内容面の傾向も違っていました。この辺は今後明確になっていくのかも知れません。

上記の記事にも書いたとおりブログ主は「温風男」推し。
同じ感想を持ってくれたリスナーさんがいるようでとても嬉しい。
それにしてもなんなのだろう、情けないおじさんを演じる時のあの渡辺いっけいさんの味は。

■リスナーの感想■

  • ぜひみなさんに「温風男」を聴いてほしい。(Hirokazu)
  • どのお話も素敵で、「今日も面白かったな、明日はどんなお話なんだろう」と毎日楽しみでした。「温風お願いします」の会が大好きです。(綴(つづり))
  • 渡辺いっけいさんの声で様々な変わり者キャラがしゃべっているだけで幸せでした。(エンマ)
  • 玉置玲央さんの声がとても良かったです(トロ)
  • 玉置さんの声の良さがたまりませんでした。聞いたのがだいぶ前なのでうっすらしか覚えてませんが、久しぶりのラジオドラマを楽しく拝聴しました(女性・55~59歳)
  • 毎日違う風景が見えて楽しみにしていました。(女性・50~54歳)
  • 発想が面白かった作品が多かったです(けく)
  • 「風」をあまり感じられない内容だったような。(HYRON)
  • 渡辺いっけいさんの、風が出るお父さんがよかったです。管理人様に激しく同意します!(ちー)

月の立つ林で

月の立つ林で 原作:青山美智子(青春アドベンチャー)
本作品「月の立つ林で」は2023年本屋大賞第5位の同名のオムニバス小説を原作としたオーディオドラマです、青山さんは「お探し物は図書室まで」で2021年第2位、「青と赤のエスキース」で2022年第2位、2024年「リカバリー・カバヒコ」で2024年ノミネート中など、本屋大賞の常連の作家さんで、日常生活の断面を切り取って細やかな心情を描くタイプの作家さんです。基本的に連作短編集の形態をとることが多く、本作品もそのひとつ。近年の青春アドベンチャーではちょうど1年前に放送された窪美澄さん原作の「夜に星を放つ」がやや近く、現代日本を舞台に日常を描く作品であること、1話が15分×2回で構成されていることなど類似点が多いです。

2024年はオムニバス作品の多い年だったが、この「月の立つ林で」は、①原作あり(本屋大賞第5位)、②全話同じ脚本家、③2回で1話という形式、で回ごとの質のブレを回避できていると感じた。
各話が緩やかにつながる構成もよいアクセントになっているが、あくまで日常を描いた作品であり、これによってなにか大きな事件解決につながるようなことを期待する作品ではない。

■リスナーの感想■

  • 静かに色々あって可愛かったです。(鈴木橙輔)
  • 青山美智子さんの原作を読んでいましたが、ラジオドラマになると声があるので、小説を読むのとはまた違った楽しみ方ができて、嬉しかったです。また原作を読みたくなりました。(綴(つづり))
  • のぶひこさん口数が少ないだけでとても温かい人だった。てっちゃんいい奴。平埜生成さんの演じられた役が2人とも素敵でした。お話しもとてもよかった!(トロ)
  • 日常的な内容である。変化はあまりないが、落ち着ける。(匿名希望)
  • 月と太陽のような、時としては近づき、時としては離れる「ちょうどいい距離感」を、細やかな人間関係から描いていてその丁寧さに感動した作品です。人間関係に悩みながらもその人が真摯に向き合ったものがまたどこかで悩む人の心の支えや契機になっているという、話で隔てられた「登場人物同士の緩やかな繋がり」にも心が温かくなりました。(女性・20~24歳)
  • ところどころで登場人物がつながっていて面白かったです(けく)
  • あまり日常系は好きではないのですが、緩やかにつながる登場人物が魅力的で何度も聞き直しました。2024年ではナンバーワンでした。(HYRON)
  • どの物語もよかった。(匿名希望)

星のスケッチブック

星のスケッチブック 作:田窪泉ほか(青春アドベンチャー)
脚本家共作のオムニバス作品「星のスケッチブック」。2024年の青春アドベンチャーはこの「星のスケッチブック」でスケッチブックシリーズが3作品も制作されることになりました。2023年のオムニバス作品が「ふれるストーリーボックス」、「とけるストリーボックス」とストーリーボックスシリーズだったのに対し今年はなぜスケッチブックなのか。単に演出家さんの都合(両シリーズは主導している演出家が違う)なのでしょうか?よくわかりません。

2024年3作品目のスケッチブックシリーズ。
テーマが「星」だけあって他の作品より少しスタイリッシュな気がするが、あくまで日常系に終始するので、その方面が好きな方に是非。
主演は、華優希さんと多田直人さんでこちらも過去、青春アドベンチャーに豊富に出演しているおふたりで、特に華さんは「太陽の城 月の砦」とともに2024年に2作品で主演された。

■リスナーの投票理由■

  • FMシアターでいいと思った田窪泉、オムニバスで時代劇は珍しくてよかった(本とかえる)
  • 星をさまざまなものに見立てていて面白かったです(けく)
  • スケッチブックというシリーズが続いたが、どれも面白かったけど、この最初のやつがバラエティあって特に良かった。そして「温風男」笑。(44)
  • またスケッチブックですか・・・。食傷気味です。(HYRON)
  • スケッチブックというシリーズ?どれも面白かったが、この主演の華優希さん、色んな役を達者に演じ分けていて良かった。(Q)

第22位(4票・2作品)

王妃の帰還(再)

王妃の帰還 原作:柚木麻子(青春アドベンチャー)
滝沢さんのことを、私は心の中で「王妃」と呼んでおります。もちろんホンモノの王妃ではありません。キリスト教系の私立中学校といっても、所詮は現代日本。そのようなものがいるわけありませんから。でも、クラスの「トップ」に君臨する彼女は、私のような下層民の「地味子」からすると、やっぱり「王妃」なのです。それも、傲慢、横柄、荒ぶるマリー・アントワネット的な意味で。でも、今、そんな滝沢さんが、見たことがない姿を見せております。あの「王妃」がクラスメイトの前で号泣するなんて…

2025年大河ドラマ「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」でヒロインのひとり、花の井を演じている小芝風花さんの2018年主演作の再放送なのだが…
まあ小芝さんは本作主演時から若手演技派として知られていた(FMシアター「唄娘」もよかった)ので、特に意外なことではない。
むしろその後、ミュージカル女優としての地位を確立した(2024年からミュージカル「レ・ミゼラブル」ファンティーヌ役)木下晴香さんの美姫役の方がお宝発見的な価値があるかもしれない。

■リスナーの感想■

  • いかにも青春アドベンチャー(本とかえる)
  • リンダさんが好きすぎてw(にゃの)
  • 女子グループのやりとりに青春を感じました。(かな)
  • 苦手なジャンルでしたが、出演者の表現がかわいくて微笑ましかったです。(女性・50~54歳)
  • 辛辣なセリフに聴き応えがありました(けく)
  • チヨジの声が好き。
    お嬢様学校に行ったことがないので何とも言えないが、イメージはしやすかった。
    (げん)
  • 映画を彷彿とさせるタイトルに、ファンタジーかと思って聴き始めたら全く違ったものの、結構楽しめた作品です。(蝦夷地のMac使い)
  • なかなか今思うと錚々たる面子で驚きました。若い頃たまに聴くラジオドラマで、こんな面白いドラマがあったのか、と思ったことを思い出しました。ラジオドラマは隠れた名作を世に知らしめるイメージなので、舞台背景など独特な部分で損はあるけど、とても楽しく拝聴しました。(年齢にそぐわぬ実力者の木下晴香さんはコンサートや舞台でも拝見していて、密かな推しです。)(えるまー)
  • 俗にいうスクールカーストを題材にした作品で色々と想像が容易く面白かった。(端森郎花)

白狐魔記 元禄の雪(再)

白狐魔記 元禄の雪 原作:斉藤洋(青春アドベンチャー)
天草の乱から60年。さすがに人間との付き合いに疲れた妖狐・白狐魔丸(しらこま・まる)は故郷の白駒山に引きこもり続けていた。一方、師匠の仙人は何やらいそいそと江戸に出かけていく生活を続けている。白狐魔丸が聞くと、江戸で最近はやりの歌舞伎などの芝居に夢中なのだそうだ。「芝居はいい!」とても隠者とは思えない仙人ののぼせぶりに呆れ気味の白狐魔丸。しかし間もなく彼は、まさに芝居の中に紛れ込んでしまったような、ある数奇な事件に巻き込まれていくことになる。彼らと出会ったのは、播州・赤穂。そして事件の発端は、江戸城・松の廊下。

初回放送時は年2作のペースで制作されたが、再放送は年1作程度のペースでこの最終作までずいぶんと時間のかかった白狐魔記。
本作にてようやく最後までたどり着いた。
こうなると気になるのは、後日発刊された続編「天保の虹」のオーディオドラマ化。
さすがにもうないのかな。

■リスナーの感想■

  • 続編は作らないのでしょうか?(スヌーピー)
  • 長く生きてるのにあまり進歩がない白狐丸!
    でも嫌いじゃない!(本とかえる)
  • 雅姫さまに惚れ惚れしながら聴いていました。(かな)
  • 言葉はずっと残り続けるというところが印象深かったです(けく)
  • ドラマ化した出来上がりとして、シリーズ中で一番好きな作品です。
    一部始終を俯瞰して観ているようなのに、人一倍、いや狐一倍情に厚い白狐丸の思考は、そのまま作者の斉藤さんのお人柄なのではないでしょうか。(めーたん)

第24位(3票・2作品)

エイレーネーの瞳 シンドバッド23世の冒険(再)

エイレーネーの瞳 シンドバッド23世の冒険 原作:小前亮(青春アドベンチャー)
17世紀のイスタンブール。女性ながら“シンドバッド”の称号を受け継ぐ冒険家セルマと、その弟子の少年マレクは、新しい冒険へと臨もうとしていた。エイレーネーの瞳。それは、ルビーとサファイアが一対になった指輪。類まれな秘宝ではあるが、ふたつを同時に手に入れないと、国をも滅ぼすといわれている呪われた宝でもある。そしてそれ以上にセルマにとっては、先代のシンドバット22世・アレクシオスが生涯を掛けて追い求め、そして消息を絶つに至ったという因縁の品であった。セルマに取って今回の冒険はただの宝探しではない。弟子であった自分に何も告げずに消息を絶った師匠の行方を捜し、過去の因縁との決着を付けるための旅でもあるのだ。

17世紀のイスタンブールから物語がスタートする師匠と弟子の冒険譚。
一応、現実の歴史に準拠しているがかなりファンタジー寄りで、演者も主演の斎賀みつきさん始めアニメ声優色強し。
その辺、好き嫌いが分かれそうではある。

■リスナーの投票理由■

  • 画がありありと浮かびました。(鈴木橙輔)
  • 先の展開が気になる冒険活劇が最高でした(けく)
  • マニアックだったり、不条理だったり、荒削りだったりする作品の合間に、こういう肩ひじ貼らない冒険ファンタジーを挟んでくれるのは本当にありがたい。単純に楽しめて、気分をリセットし、ニュートラルに持っていけます。(Nagi)
  • この四人のパーティーのやり取り、とてもいい感じだった。続編とかないのか?(Q)
  • 劇画的面白さが、グイグイストーリーに引き込んでくれました。
    セルマとマレクのコンビと一緒に、手に汗握って冒険できました。
    (めーたん)
  • これも毎度お馴染みの田中芳樹さん風味で、他の作品とよく似た味わいでした。ラジオドラマで「お師さん」は無理があると思う。(ちー)

世界から歌が消える前に(再)

世界から歌が消える前に 作:今井雅子(青春アドベンチャー)
私の名前はペイトン・ジョイス。かつては100万人のフォロワーがいる歌い手だったけど、ライブ配信の度に視聴者数が減っていくプレッシャーに耐え切れず活動を停止。今は、私を追い落としたデゼール・プロジェクのデリバリースタッフとして働いている。私だけじゃない。食事や歌、映画から何から何まで、今はデゼール・プロジェクのプロダクツが世界を席巻している。合い言葉は「もう迷わない、悩まない」「みんなと同じなら間違えない」。でも、歌を口ずさんでいる私を見て、ある子どもが発した言葉に私は衝撃を受けた。「ねえ、それなあに?今のが歌?人間も歌うの?」

歌をテーマにしたディストピアSF。
主演は元乃木坂46の井上小百合さんで歌のシーンもある。
収録時に相当緊張したと書いていたが、それはそうだろう。夏木マリさん、入野自由さん、藤井隆さんといった、その道のプロの前で歌を披露しないといけなかったのだから。

■リスナーの投票理由■

  • これも名作です。何度でも聴きたい。(鈴木橙輔)
  • 演者さんの歌声、素敵でした。(かな)
  • 世界観が美しかった(MowoM)
  • 耳に残る歌が良かったです(けく)
  • 一人ひとりの個性が出ていた。最後みんなで歌うシーンが好き。(げん)
  • これも設定に馴染めず。今年のSFは突拍子がないものが多すぎ。(Nagi)
  • 今井さんの書かれる作品は、やさしさに満ち溢れていて大好きです!
    ♪、うた、うた、うた……
    歌うと元気が出ます。(めーたん)
  • 楽しかった(男性・50~54歳)

第26位(2票・3作品)

白狐魔記 戦国の雲(再)

白狐魔記 戦国の雲 原作:斉藤洋(青春アドベンチャー)
楠木正成との悲しい別れから早200年。命の奪い合いを繰り返す武士との付き合いに疲れ果てて、人間社会との関わりを断っていた生真面目な妖狐・白狐魔丸だが、姉とも慕う女狐・雅姫(つねひめ)の誘いを受け、久しぶりに、ある人間を見にいくことにする。その人間の名は織田信長。信長は女性的な容姿とは裏腹に、今まで出会ったどの武士よりも苛烈な男だった。信長や、彼を仇敵と付け狙う不動丸と出会うことにより、白狐魔丸もまた日本史上最も激しい戦乱の世に巻き込まれていくことになる

2024年3作品再放送された白狐魔記のうちの最初の作品で1月に放送された。
いつもは割とマイナーな人物がメインだが本作は織田信長という超メジャーな歴史上の人物がクローズアップされている。

■リスナーの投票理由■

  • 白狐魔記は全部良いです。(鈴木橙輔)
  • 私は、原作を揃えちゃいました。原作の改変部分も、原作の良さを理解していて良かった。(匿名希望)
  • 諸行無常な感じがして面白かったです(けく)
  • このシリーズ、大好きです!(めーたん)

いまはむかし~竹取異聞~(再)

いまはむかし~竹取異聞~ 原作:安澄加奈(青春アドベンチャー)
平城京に遷都してから2年。武官の家に生まれた弥吹(やぶき)は、武人になることを厭い、幼なじみの薬師の娘・朝香(あさか)とともに、父のいる都から逃げ出す。しかし、貴族の若さまで生活力に欠ける弥吹はたちまち路銀に困ってしまう。自分が誇れるのは多くの書物を読んでいることだけと考えた弥吹は、市場の辻に立って今までに読んだ多くの物語を語り聴かせることで金を得ようと思い立つ。「いまはむかし! いまよりももっとむかし…」弥吹の語りが、輝夜(きよ)と阿生(あき)というふたりの少年との出会いを生み、ふたりとの出会いが、弥吹と朝香の運命をも変えていくことを、この時の弥吹はまだ知らない。

2度目の再放送。
奈良時代を舞台にした作品ではあるが、言葉遣い等は現代的であり聴取の敷居は全く高くなく、純粋な冒険物語、成長物語として楽しめる。
ただ1度も再放送されていない作品が多い中、なぜイレギュラーな2度目の再放送になったのかはよくわからない。

■リスナーの投票理由■

  • 話しっぷりが巧みで説得力がありました。(女性・50~54歳)
  • うまくかぐや姫の物語に繋げるあたりも面白かったですし、みんなでタイトルコールをするのも好きです(けく)
  • 前半は期待しながら聞いてたけど、後半が面白くなかった気がします。(Nagi)

白狐魔記 天草の霧(再)

白狐魔記 天草の霧 原作:斉藤洋(青春アドベンチャー)
奥州の深山、白駒山(しらこまさん)には仙人が住むという。その仙人に弟子入りすれば、多少はまともな法力を得て、藩主・板倉重正さまのお力にもなれるかもしれない。そうして白駒山に旅立った、彼、三河深溝藩の密偵「南蛮堂煙之丞」は、思惑どおり不思議な力を使う男に出会った。しかし彼は「自分は仙人ではない」という。さらに世の中の雑事にかかわる気もないそぶりもしているのだが…いやどうみても、世の中の動きに興味津々だ。性格もお人好しであるのが透けて見えている。そして、ある男が彼のことを「白狐大仙」(びゃっこたいせん)と呼んでいるのを聞いた。能力も凄そうだ。漏れ聴くところによれば正体は狐だそうだが。そんなことは関係ない。こうなったら押しかけてでも弟子にしてもらうしかない。そう、九州は島原で大きな一揆が起きようとしている。板倉さまがその討伐に派遣されそうなのだ。一刻も早く板倉さまのお役に立てる力を得なくては。

2024年に3作品再放送された白狐魔記の2作品目。
この作品の魅力といえば緒方恵美さんに尽きる。
シリーズを通して随一の純粋な悪役だった。

■リスナーの投票理由■

  • 緒方さんの天草四郎は美しく恐ろしかったです。(かな)
  • 緒方恵美が演じる天草四郎の狂気が良かったです(けく)

第29位(1票)

ギルとエンキドゥ(再)

ギルとエンキドゥ 作:樋口ミユ(青春アドベンチャー)
2101年、人類は自らを不老不死の人間“サピエンスX” (さぴえんす・えっくす)に「アップデート」させることに成功していた。しかし、この「アップデート」は、胎児のうちに行われると、稀に深刻な自傷行為を繰り返すサピエンスXを生んでしまうという大きな秘密を抱えていた。サピエンスXとして生まれた少年ギルもまた、母ニンスの死をきっかけに抑えられない自傷衝動が生まれるようになってしまう。しかも同時に母を殺した使用人エンキドゥに対する殺意も抑えられない。しかし、母はギルに、エンキドゥとともに、ある場所へ行くように遺言を残したという。母とエンキドゥの間には何かあったのか。そして、サピエンスXの存在が示す人の生きる意味とは。

初回放送時から熱心なファンがいて、全作品アンケートでも熱狂的なコメントが付いた「ギルとエンキドゥ」。
2024年の再放送時も同様で、Xを見ていると同人誌を作って冬コミに持ち込んだ方もいらっしゃる様だ。
このアンケートではなぜか1票しか入らなかったが、コメントは5件もついている。

■リスナーの投票理由■

  • 青春アドベンチャーを聞き始めるきっかけになった作品。使用人という立場を貫き、義を守るエンキドゥがかっこよくて好きです。ギルとエンキドゥの親子のような主従関係、ニンスとエンキドゥのお互いを思いあう主従関係も物語に深みを出しています。
    もうとにかく世界観、キャラクター、テーマに至る作品全体が大好きでたまらない作品です。(女性・20~24歳)
  • 様々なバージョンのサピエンスがいるという設定は面白いと思いましたが、それぞれの区別が付きにくい感はありました(けく)
  • 色んな意味でもう一度最初から聴きたい作品。きっと気づかなかった伏線がたくさんあるはず。(げん)
  • どうも設定が馴染みまず、世界観に入り込めませんでした。(Nagi)
  • 大橋吾郎さんのお声、何かセクシーですよね(同じ人いませんか…)(ちー)

補足

作品編の結果は以上のとおりです。
「逆光のシチリア+加藤和樹」、「あずかりやさん+小関裕太」など、例年以上に特定の出演者推しの1票投票が多い状況でした。
そのため作品人気なのか、出演者人気なのかわかりづらい部分があるため、投票数について一定の前提を置いて分析をしてみたいと思います。
ただこの記事、すでに相当の分量になっておりますので、次の記事に分けて記載します。
是非そちらもご覧ください。


【2024年のアンケート結果一覧】

  1. 2024年アンケート・回答の概要
  2. 青春アドベンチャー・作品編
  3. 青春アドベンチャー・作品編(補足:得票分析)
  4. 青春アドベンチャー・出演者編
  5. 青春アドベンチャー・その他編
  6. FMシアター・特集オーディオドラマ・作品編
  7. FMシアター・特集オーディオドラマ・その他編
  8. 2024年アンケートの反省点

■アンケート企画の結果
今までの各年ごとアンケートの結果一覧と2022年に実施した全作品アンケートの結果一覧は以下からご覧ください。

当ブログ実施!年ごとのリスナー人気アンケートの結果一覧
当ブログで実施した年ごとのアンケートの結果一覧青春アドベンチャー2015年より毎年当ブログで実施しているその年の青春アドベンチャーについてアンケート結果です。作品編出演者編その他編特別集計2024年○○○※2023年○○○※2022年○○○...
当ブログ実施!青春アドベンチャー全作品対象アンケートの結果一覧
当ブログで実施した全作品対象アンケートの結果一覧リスナー格付け随時実施している各作品のリスナー格付けの投票状況はこちらです。2022年実施全作品アンケート青春アドベンチャーの30周年にそれまで放送された全作品を対象に実施したアンケートの結果...

■2024年の放送作品
2024年に青春アドベンチャーで放送された作品を一覧にした記事は以下のとおりです。

2024年の青春アドベンチャー作品一覧
2024年に青春アドベンチャーで放送された作品の一覧です。2024年は新作が16作品、再放送が13作品と新作の多い年でしたが、新作のうち8作品が全5回の作品と異例に全5回作品の多い年でもありました。またオリジナル脚本作品も比較的多い年でした。

コメント

  1. 匿名希望 より:

    河童の記憶が評価されてうれしいです。ただ、評価が上がったと言うより、投票しているリスナーが2019年初回放送時とは異なる気がします。2019年には聞いていない又は聞きそびれたリスナーが投票していることが考えられます。あずかりやさんも2019年は男性が評価していたのに今回は女性が評価しています。私も、2019年には青春アドベンチャーを聞いていません。そのように考えると再放送も面白いし、初回放送時より評価が上がることは今後も十分あり得ると思います。
     出演者編で2名に投票し、混乱させてすみませんでした。順位に影響がなかったのは救いです。

    • Hirokazu Hirokazu より:

      匿名希望さま
      コメントありがとうございます。
      残念ながら100人程度のアンケートですので、全リスナーからみればほんの一握り。
      かなり偏りがあるのが実態だと思います。
      なんとか参加者を増やしたのですが。

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