2019年の青春アドベンチャー一覧

青春アドベンチャー

【2019年放送の青春アドベンチャー総括】

2019年1月~12月の間に青春アドベンチャーで放送された作品は全29作品で、そのうち新作は18作品。
新作の数は昨年より2作品多く、ここ10年では2015年と並び最多です。
話数は140話であり昨年と同じですが、同じ話数でも作品数が多い分、手間がかかっているはずです。
まずはスタッフのご苦労をねぎらいたいと思います。

オリジナルが多かった2019年

手間が多いといえば、2019年の作品ラインナップの最大の特徴はオリジナル脚本の長編作品が多いこと。
河童の記憶」(東憲司さん脚本)、「ベルリン1989」(古川健さん脚本)、「元中学生日記」(鹿目由紀さん脚本)、「紺碧のアルカディア」(並木陽さん脚本)、「ぱきゅん」(木皿泉さん脚本)と5作品もあり、競作抜きで5作品は、1992年から続く青春アドベンチャーの歴史で最多です。
ちなみに年明け2020年の最初の作品「時めがね金沢うた絵巻」もオリジナル脚本。
この傾向はしばらく続くのかもしれません。

2019年の作品一覧

さて、概要はこの辺りにして、早速、2019年の放送作品について示します。

放送日 作品名 格付*
1 1/7~1/18 (10回) タイムライダーズ 紀元前6500万年からの逆襲 A+
2 1/21~1/25 (5回) 夢みるゴシック それは怪奇なセレナーデ B
1/28~2/8 (10回) 93番目のキミ(再) 2014
3 2/11~2/22 (10回) 北海タイムス物語 AA+
4 2/25~2/28・3/3 (5回) 夜のストーリーボックス B
5 3/4~3/8 (10回) 日本のヤバい女の子 B
6 3/11~3/22 (10回) 高天原探題 A+
7 3/25~3/29 (5回) ロロ・ジョングランの歌声 AA-
8 4/1~4/12 (10回) 河童の記憶 B-
4/15~4/26 (10回) 晴れたらいいね(再) 2016
9 4/29~5/3 (5回) 夢みるゴシック それは常世のレクイエム A-
5/7~5/10 (4回) 神南の母(ママ)の備忘録(メモワール)(再) 2010
5/13~5/24 (10回) 吸血鬼(再) 2015
10 5/27~6/7 (10回) 手をつないだまま さくらんぼの館で B+
6/10~6/28 (15回) いまはむかし~竹取異聞~(再) 2013
11 7/1~7/5 (5回) ディス・イズ・ザ・デイ B+
7/8~7/26 (15回) クラバート(再) 2016
12 7/29~8/9 (10回) ベルリン1989 A+
13 8/19~8/30 (10回) 元中学生日記 AAA
9/2~9/13 (10回) さいごの毛布(再) 2014
14 9/16~9/27 (10回) 夜哭烏 羽州ぼろ鳶組 AAA-
9/30~10/11 (10回) フラワー・ライフ(再) 2015
15 10/14~10/18 (5回) 僕たちはもう帰りたい B
16 10/21~11/1 (10回) 紺碧のアルカディア A
11/4~11/8 (5回) 機械仕掛けの愛(再) 2014
17 11/11~11/15 (5回) あずかりやさん B
11/18~11/29 (10回) 砂漠の王子とタンムズの樹(再) 2014
18 12/2~12/13 (10回) ぱきゅん C+
12/23~12/27 (5回) クリスマスの幽霊(再) 2017

* 数字は再放送作品の初回放送年

2019年の良作

当ブログでは上記のとおり「元中学生日記」と「夜哭烏 羽州ぼろ鳶組」を最上級の格付“AAA-”以上としました。
2作品を“AAA-”以上としたのも2008年(「バスパニック」と「ラジオ・キラー」)以来。
また「晴れたらいいね」、「いまはむかし~竹取異聞」、「クラバート」、「機械仕掛けの愛」、「砂漠の王子とタンムズの樹」など再放送にも良作が多かった。
総じて堪能させていただいた1年でした。

各種企画の動向

一方、少し残念だったのは2016年「盗まれた街」(松重豊さん主演)あたりから続いてきた「アーカイブ枠」がなくなってしまったこと。
そもそも「アーカイブ枠」などというものが公式に存在していたわけではないのですが。
公式に認められている企画ではないといえば「春のSFシリーズ」(2014年の「小惑星2162DSの謎 」あたりからスタート?)は今年も健在。
無事に「高天原探題」が放送されました。

続編の動向

また、「第2作目」的な作品が多かったのも今年の特徴。
「タイムライダーズ 紀元前6500万年からの逆襲」は「タイムライダーズ」(2017年)の、「夜哭烏 羽州ぼろ鳶組」は「火喰鳥 羽州ぼろ鳶組」(2018年)の続編。
「夢みるゴシック」シリーズは2019年中に2作品(「それは怪奇なセレナーデ」・「それは常世のレクイエム」)が放送されました。
北海タイムス物語」も、事実上「七帝柔道記」(2016年)と地続きの世界をイメージして聴いてよい作品だと思います。

この話題は外せない

あと2019年のトピックとしては、青春アドベンチャーにも大いに関係のある特番「今日は一日“ありがとうFM50”三昧~オーディオドラマ編」が放送されたことでしょうか。
当時放送されていた「夜のストーリーボックス」のうちの1話を取り込んで放送されました。
これについては別記事をご参照ください。


当ブログで実施した2019年の青春アドベンチャー人気アンケートの結果はこちらです。


■年ごと作品一覧へのリンク
番組ごとの各年作品一覧へのリンクは以下のとおりです。


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