新着記事

格付:B

罵詈雑言忠臣蔵 作:池谷雅夫(FMシアター)

時は元禄15年12月15日…の翌日。赤穂浪士が討ち入って本懐を遂げた吉良邸にまたしても討ち入りの鬨の声が鳴り響く。吉良は悪者!吉良は嫌い!世間で巻き起こる轟轟たる赤穂浪士同情論、吉良悪玉論を背景に新たな討ち入りが決行されたのだ。まあつまり便乗討ち入りだ。この時、上野介の孫である吉良義周の首を求める暴徒の前に敢然と立ちふさがったのが上野介の妻、吉良富子。あるいは脅し、あるいは宥め、証明書を発行し、家財を提供し、硬軟両面から暴徒に対する富子だが。
折々の記録

12月27日スタート予定。今年も2024年の青春アドベンチャー・FMシアター等の人気投票・アンケートを実施します。

2015年の年末に初めて実施した年間アンケートの企画。皆様のご協力をもってなんとか続けてくることができました。10年目を迎える今年も実施したいと思っております。例年どおり「青春アドベンチャー編」と「FMシアター・特集オーディオドラマ編」に分けて実施します。例によってNHK公式とは全く無関係ですが、意見はまとめてNHKに届けるつもりです。是非ご参加ください。
青春アドベンチャー

2025年の青春アドベンチャー作品一覧

2024年についても12月に入って早々の12月4日に、翌2025年の青春アドベンチャーの放送の告知がスタートしました。2024年の第1作は1月6日スタートの「彼女が遺したミステリ」。1月に小島史敬D演出のミステリー風の作品が放送されるのは4年連続。今年も期待です。
格付:A

SとF 作:イトウシンタロウ(青春アドベンチャー)

高校1年生の僕、藤本聡は恋をした。同じSF研究部の先輩、鈴宮富美加さんに近寄っただけで、胸は高鳴り頬は上気する。世界の見え方が変わったんだ。これが恋でなくてなんだというのだ。「いや、違うよ。」でも富美加先輩はそう言った。「君が今、私に対している気持ちは恋愛感情ではないと思う。」そして確かに僕の周りの世界も変わったのだけど、それは思っていたのとは少し違ったんだ。
格付:A

四日間家族 原作:川瀬七緒(青春アドベンチャー)

暗く湿っぽく、機械油やタバコの匂いがしみ込んだオンボロのバン。車内は赤いガムテープで内側からしっかりと目張りされた。そう、ここが私たち4人の人生の最後となる場所だ。鉄工所を倒産させた中年男性・長谷部康夫、コロナ禍で追い込まれたスナックのママ・寺内千代子、陰気な高校生・丹波陸斗、そして今は「坂崎夏美」と名乗っている私。お互いの素性も事情も知らないわたしたち4人。だが集まった目的だけは一致している。それは自分たちの人生の終焉、しかし、誰一人いないはずの暗い山中に突然ひとりの女が現れたことにより私たちの運命は変わった。正確にはひとりの女とひとりの赤ん坊によって。始まったのは4人の終焉の物語ではなく、4人の新しい人生の始まりの物語だったのだ。
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