【2020年NHK-FMオーディオドラマアンケート結果発表②:青春アドベンチャー・出演者編】
2020年に放送されたNHK-FMオーディオドラマのリスナー人気アンケートのうち、「青春アドベンチャー」の「出演者」に関するアンケート結果の発表です。
なお、「作品」に対するアンケート結果は先に発表済みです。
こちらをご覧ください。
さて、何はさておき結果をご覧ください。
当アンケートは1人1票。
その他のアンケートの諸元(期間・方法等)は「作品編」と同じです。
第1位(17票)
◆中川晃教
「作品編」同様、2位以下を大きく離して中川晃教さんがトップ。
昨年は珍しく「作品編」・「出演者編」とも上位が団子状態だったが、今年は「作品編のトップ作品の主演者が出演者編でも独走」という一昨年以前と同じ状況に戻った。
映像のないオーディオドラマでは声あるいは話し方に特徴がある(あるいは特徴を付けられる)ことも重要。
中川晃教さんは「髑髏城の花嫁」、「1492年のマリア」、「また、桜の国で」、そして「ハプスブルクの宝剣」と、多くの作品で声を使って際立ったキャラクターを現出せしめており、順当な評価だと思う。
- 歌が得意な中川晃教さんですが、話す声だけでここまで演じることが出来るんだ、と新鮮な驚きでした。声もとてもステキなので、また何かの作品で聴くことが出来たら嬉しいです。 (めいたま)
- 藤井時代の象徴として今年は中川さんを選ばざるを得ないと感じた (Hirokazu)
- ドラマチックで一気に物語世界に引き込む吸引力など何もかも素晴らしかった. (nuguseyo)
- 台詞が素晴らしい。目の前にその人が動いているのが見えて来る、伝わってきて感動的でした。 (みちゃん)
- 主人公の10年間の成長を声だけで、演じ分けてしまったのが、圧巻。中川晃教の演技が堪能できて、良かった。 (匿名希望)
- 『また、桜の国で』のレイ役も好演でしたが、『ハプスブルクの宝剣』ではレイ役とも全く違う演じ方で、物語の主題である主人公エリヤーフーの変化を表現されていました。前半の若くて純粋なエリヤーフー、中盤の傷つき名前を変えて生き延び野心を持ったエドゥアルト、後半の視野が広がりユダヤ人としていかに生きるべきか悟ったエリヤーフーという演じ分けが見事でした。 (匿名希望)
- とにかく声が聴きやすく、若いときの声から成長し頼もしく、色艶もある声への変化が自然に感じられること、また複数人での会話でも中川さんの声はすぐ分かりました。 (おむすび)
- このドラマで初めて知った方なのですが、「また、桜の国で」にも出演されており、印象に残りました。 (s-akmt)
- 演技に引き込まれました。原作を読みたくなる物語でした。 (ぽち)
- 中川さんのお声のみの作品は今回初めてでしたが、声の良さも然る事乍ら、演技も素晴らしかったので、選ばせて頂きました。 (おっくん)
- 弾けることなく、しっとりと聴かせてくれた。 (紫)
第2位(10票)
◆内藤大希
内藤大希(←「たいき」と読む)さんはアルゴミュージカル出身の生粋のミュージカル役者さん。
青春アドベンチャーでは、まきりかさんのミュージカル作品に2作品連続(2020年「時めがね金沢うた絵巻」、2021年「輪廻転Payうた絵巻」)で出演された。
このアンケートの回答期間がちょうど「輪廻転Payうた絵巻」の放送期間中に被ったこともあるのか、なぜかアンケート終了間際に集中的に投票があり、この順位となった。
- 声が良くてとても聴きやすい (87)
- 声、歌、表現!視覚情報がないのに、こんなに世界観の広がりを味合わせてくれたのはさすがでした。 (匿名希望)
- 内藤さんの大ファンで、内藤さんの声だけのお芝居や歌声がたくさん聴けたのが嬉しかったから。 (とん子)
- 歌声が素晴らしかったです (匿名希望)
- 声から感じ取れる表情や気持ちの変化が15分の間にギュッと詰まっていて、泣いたり笑ったりキュンとしたり声のお芝居が本当に素晴らしかったです!得意の歌もたくさん披露されていて、あの番組だけで終わりにしてしまうのはもったいないです! (ゆか)
- 声がよかった。歌がとても素敵でした。 (おっつー)
- 歌が素敵、声が素敵、演技が素敵 うっとりと聞きほれました。 (かなかな)
第3位(7位)
◆入野自由
「ウィッグ取ったらただの人」に主演された入野自由(←「みゆ」と読む)さんは人気の声優さん。
声優をあまり使わない青春アドベンチャーでは異色のキャストにも見えるが、実は入野さんは2007年の「尾張春風伝」に出演されている青春アドベンチャーに縁の深い俳優さんである。
- 歌もセリフも最高でした。 (みかん)
- 真面目な演技もコミカルな演技も、どちらも印象に残ったためです。 (けく)
- 登場人物をとても魅力的に演じられていて、俳優さんではなく声優さんがドラマを演じることの良さを強く認識させられました。臨場感、空気感が別格でした。 (トマト)
- 上手く言えないけど作品世界にすんなり入らせてくれたから。 (匿名希望)
第4位(6票・2人)
◆筧利夫
「火喰鳥」松永源吾には筧さんの勢いのある演技がとてもよくあう。
2020年の「鬼煙管 羽州ぼろ鳶組」はシリーズ第3作(原作では第4作)だが、原作はまだまだ続いている。
続編を制作するなら源吾は筧さん以外は考えられない。
- 各場面の情景が浮かんできたので、聞いていて物語に入り込みやすかった。 (うり)
- 原作ファン (てん)
- 松永源吾はもうこの人しかいません! (さと)
- 主人公の『熱さ』が感じられる (ロング炭酸)
◆朝夏まなと
2018年初出の「暁のハルモニア」にも出演されていたが、宝塚の元トップスターである朝夏まなとさんには、やはり「悠久のアンダルス」のラシーダのような活発な役の方が似合う。
そういえば「悠久のアンダルス」は元トップスターと元トップ娘役(咲妃みゆさん)の共演だったんだな。
- 以前に他の作品に出演されていたこともあるが、今回のは役にしっくりはまっていて声の演技のよさに耳がいった。 (匿名希望)
- 声から気品ある強さが伝わった。 (みんくい)
- 少し低めで落ち着いているまぁ様の声は、美しく聡明でお優しいアマーリエ様にぴったりでした。動揺しているときでも滲み出る気品はさすがです!最終話の「私も、ヨアヒムが好きでしたわ」には涙腺が崩壊しました…! (٭❀*)
- 高貴で聡明で快活なラシーダのキャラクターが朝夏まなとさんにぴったりハマっているように思い、魅力が存分に堪能できた。ダリオを想って声を震わせるところは艶っぽくてどきどきしてしまった。 (匿名希望)
第6位(4票・3人)
◆井上芳雄
実は「井上芳雄=また、桜の国で」は2017年のアンケートの1位の組み合わせ。
2020年においても再放送という不利な状況にありながら、第6位に入った。
役柄とよく合っているのが最大の原因だろう
- 誠実なキャラクターが印象的でした。 (ぱむ)
- イメージにぴったり 絵が浮かぶ (mickeyコンサドーレ)
- 上手い (2)
◆海宝直人
2020年には「暁のハルモニア」・「タランの白鳥」の主演2作品が再放送されるなど、最近の青春アドベンチャーを代表する役者さんと言ってもよいた海宝直人さん。
このブログでは何度も言及しているが実は子役時代の2003年に「DIVE!!」に主演している青春アドベンチャーに縁の深い俳優さんでもある。
- 暁のハルモニアでヨアヒムの好青年っぷりを爽やかに演じきっていて、印象に残りました。 (いちじ)
- 海宝さんのファンなので歌声だけでなく語る声も素敵なので (そら)
- 役のイメージに合っていた。声と演技が好き。自然な演技。、 (ミラー)
- 声。 (くたねこ)
◆恒松祐里
再放送された「逢沢りく」主演の恒松祐里さん。
作品最後の演技があまりにも印象的で、これも納得のランクイン。
- 役と声がぴったり (三日月)
第9位(3票)
◆能登麻美子
こちらも再放送の「ニコルの塔」からの能登麻美子さん。
澄んだ声がとてもここちよい声優さんである。
「ニコルの塔」は能登さん以外にも白石涼子さん、小林沙苗さんなど声優メインのキャストだった。
- 実に可愛らしい少女主人公の声色に魅了されてしまいました (かりんこぱぱ)
- やはり、この人の声はいい。ほかの作品で聴いてみたい。 (優やん)
第10位(2票・6人)
◆東幹久
「風の向こうへ駆け抜けろ」で、決して聞きやすい声質ではないけど、その声の渋さを再認識された東幹久さん。
2020年はそれを最大限に生かし「鷲は舞い降りた」にてドイツ軍人クルト・シュタイナーを好演した。
- 義を捨てられない組織人を演じる東幹久氏、別格でした。 (オーディオドラマニアン)
◆梶裕貴
アニメ「進撃の巨人」の主役(最終章では主役かどうか怪しいけど)エレン・イエーガー役で有名な声優・梶裕貴さん。
「00-03 都より愛をこめて」のようなコメディではこのくらい外連味のある配役が必要不可欠。
- 役をより強調できる声と演技だった。 (水松)
◆小芝風花
FMシアター「唄娘」ではまっすぐな少女を好演していたが、青春アドベンチャーの「王妃の帰還」ではコミカルな役で、これはこれではまり役。
若いけど楽しみな女優さんで、是非またオーディオドラマに出演して欲しいところ。
- 最近よくTVドラマで拝見します。オーディオドラマでもとても自然で可愛くてお上手な印象を受けました。これからもご活躍を期待しています。 (MIDORI)
◆多田直人
「作品編」では「チョウたちの時間」には1票も入らなかったが、出演者としては多田直人さんに2票入った。
役者としての評価ゆえだろう。
今後にも期待。
◆野々すみ花
「夢みるゴシック」や「カーミラ」など多くの作品に出演されている野々すみ花さん。
2020年は「ハプスブルクの宝剣」でヒロイン、「レディ・トラベラー1920」で主役だった。
とはいえ個人的に一番印象的なのは今でも2017年の「帝冠の恋」。
◆蟹江一平
今年、主演以外で唯一複数票が入ったのが蟹江一平さん。
主演の井頭愛海さんより多かった。
「ゼンダ城の虜」や「夢巻」で蟹江さんの演技は知っているつもりだったが、確かに「ベルリンは晴れているか」の蟹江さんの演技は特に印象的。
- 「ベルリンは晴れているか」の熱演がとても良かった。 (鰻重)
第16位(1票)
1票の投票のあった方々は以下のとおりです。
名前 | 作品名 | 投票理由 |
---|---|---|
内堀律子 | イレーナの帰還 | 誰が1番物語に引き込んでくれたかなと考えたとき、力強いあの声が聞こえてきたので。 (おーさん) |
マギー | 夢巻(再) | 普通の人、な感じを演じるのがとてもいいと思っています。 (いっちー) |
徳井優 | 阪堺電車177号の追憶 | 関西弁を話す電車の役がぴったりハマっていたと思います。 (ろんろん) |
西山水木 | オリガ・モリソヴナの反語法(再) | - |
朝倉あき | ニコイナ食堂(再) | 良い声でした (うさうさ) |
吉永拓斗 | タイムライダーズ(再) | - |
百瀬朔 | 隠しの国 | - |
田中敦子 | スタープレイヤー(再) | - |
伊武雅刀 | クリスマス・キャロル(再) | 声だけなのに性格や表情や動きが見えるようだった (ふく) |
平祐奈 | <あの絵>のまえで | - |
亀田佳明 | また、桜の国で(R1で再) | 声の震えにとても味があり、フラワーライフの人だ! とすぐ分かりました。ラジオドラマ向きの役者さんだと思います。 (匿名希望) |
山崎たくみ | 鷲は舞い降りた、タイムライダーズ | タイムライダースでフォスターを演じた山崎さんがパネルを見ながらナチス幹部の名前を読み上げるシーンがあるんだけど、その山崎さんが『鷲は舞い降りた』でナチス幹部のヒムラーを演じてるのが可笑しくて。 (しいな ゆうき) |
銀粉蝶 | オリガ・モリソヴナの反語法(R1で再) | オリガ・モリソヴナの演技が本当に神がかってて素晴らしかったです。 (meen) |
まるおさとし | 鬼煙管 羽州ぼろ鳶組 | ずるい(笑) (イサイズ) |
大方斐紗子 | オリガ・モリソヴナの反語法(R1にて再)、ストーリーボックス・ザ・トーキョー | - |
加藤和樹 | ハプスブルクの宝剣 | - |
松岡依都美 | イレーナの帰還 | このドラマで初めて知った役者さんです。上手いし役にぴったりだと思いました。 (ゆみ) |
まとめ
2020年は再放送作品のラインナップが特に充実していたのですが、それを反映してこの「出演者編」でも再放送関係の出演者が多くの得票を得ました。
さて、次回は番組全般に対する感想等についてのまとめます。
【2020年のリスナーアンケート結果一覧】
- 青春アドベンチャー(作品編)
- 青春アドベンチャー(出演者編) ←この記事
- 青春アドベンチャー(その他編)
- 青春アドベンチャーに採用してほしい作品
- FMシアター/特集オーディオドラマ(作品編)
- FMシアター/特集オーディオドラマ(その他編)
- 2020年反省会
■アンケート企画の結果
各年ごとアンケートの結果一覧はこちらから、全作品アンケートの結果一覧はこちらからご覧ください。
■2020年の放送作品
2020年に青春アドベンチャーで放送された作品の一覧はこちらです。
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