2021年リスナーアンケート結果①:青春アドベンチャー・作品編

アンケート(年次)

【2021年NHK-FMオーディオドラマ・リスナーアンケート①:青春アドベンチャー・作品編】

7年目となりました2021年の青春アドベンチャーのリスナーアンケートにつきまして、以下のとおり実施しました。
今年も多くの皆様にご協力いただきました。
感謝の念に堪えません。ありがとうございました。

  • 期間:2021年12月25日~2022年1月31日
  • 媒体:Googleフォーム
  • 回答:85人
  • 投票:作品1人3作品まで、出演者1人1人まで
  • 意見:投票有無にかかわらず何作品にでも回答可

さて御託はいいから早く発表しろ、とお思いかと思います。
それでは早速作品への投票及びコメントから発表をスタートします。

(注意)コメントには一部ネタバレ要素があります!

作品編・総合順位

第1位(37票)

菩薩花 羽州ぼろ鳶組

菩薩花 羽州ぼろ鳶組 原作:今村翔吾(青春アドベンチャー)
安永2年江戸火消番附、西の前頭三枚目・柊与市(ひいらぎ・よいち)。名関脇と言われた祖父・柊古仙(ひいらぎ・こせん)と比較されると分が悪いが、前頭三枚目は悪い番付じゃあねえ。若干14歳で仁正寺藩火消組の頭取になってから10年、必死に人を救ってきた証。俺にとっては実力を認めている頼もしい後輩だ。それがなぜ急に「大物喰い」なんか始めやがった…火消番附、西の関脇・進藤内記(しんどう・ないき)。孤児たちを世話し、縁付けあるいは火消として育てる。そして、火事場で人を救うために火消が命を危険にさらすことを厭わない。そんな奴を世間は「菩薩」と呼び、絶大な人気を得ている。俺にとっては同期ともいうべき存在だが、部下を使いつぶすやり方は気に入らねえし、その部下たちの奴への心酔ぶりは異常だ。うさん臭え。何かある。火消番附など所詮はお遊び。大切なのは一人も死なせねえこと、自分たちも含めて、だ。それがわからねえのか。それとも番附には人を狂わす魔力があるとでもいうのか。

圧倒的な得票数で、第3弾「鬼煙管」までの3作品がなしえなかった単独年間トップを取ったのは「ぼろ鳶組シリーズ」の第4弾「菩薩花」。
折しも投票期間中に原作者である今村翔吾さんの直木賞受賞が発表されたことも花を添えた。
なお、12月30日に10作品連続で菩薩花だけに投票する回答が続いた(詳細は「反省会」の記事にて)。
ファンによる集中投票があったことが窺われ、2位以下との得票差はやや過大とも考えられるが、それを除いてもトップ確実な得票であり堂々の1位といえる。

■リスナーの感想■

  • 遂に原作本を買い始めた。キャストの声で文章が脳内変換されて楽しい。(イサイズ)
  • 来年度も続編をドラマ化してください。(匿名希望)
  • 2021年初出では唯一の希望の星。今回もぼろ鳶組は熱い!(Hirokazu)
  • シリーズ物はやっぱり強いですね。面白いから続いてるわけで。まさかのCharaが大活躍で嬉しかったです。(匿名希望)
  • もっともっと(下っぱ)
  • このシリーズはとても面白いです。原作の小説を、脚本家が実にうまく演出していて、毎シリーズ楽しみにしています。(綱)
  • ストーリーも演技も音響もぜんぶ素晴らしかったです(f)
  • 最高です‼︎続編も楽しみにしています!(春乃)
  • おもしろいので好きです。(おまめ)
  • 文庫本は全て読んでいますが、ラジオで聴くのは臨場感があって楽しみです❗(匿名希望)
  • リアルに映像が浮かんだ(匿名希望)
  • あのボリュームを10回という限られた枠の中で、迫力もそのままに素敵なドラマでした。想像していたイメージが、効果音があることでより膨らませる事が出来て楽しかったです。次回作も楽しみに待っています。可能であればぼろ鳶シリーズ全作品CD化希望です。(桜月)
  • 過酷な展開にゾクゾクして面白かったです。(けく)
  • 本から感じる独特の情景と相まって、少しクスッと笑いながら迫力ある臨場感を楽しめるのがとても良いです。この後のシリーズもずっと聴きたいのでお願いします。(りん)
  • 相変わらずの名調子で楽しく聴けたのだが,前作ほどのめり込めなかった.(nuguseyo)
  • 毎年とても楽しみ!!声がみんな、ぴったりです。脚本も素晴らしい!!(匿名希望)
  • 火喰鳥」が凄すぎて、どうしても評価が低くなってしまう。(匿名希望)
  • まだ続きそうですね。期待しています。(vt)
  • 今回も源吾の啖呵が聞けてしびれました。着実に成長している新之助の今後が楽しみです。(匿名希望)
  • 文句なし、2021年一番だと思います。(橘ケンジ)
  • 待っていました 続きもよろしくおねがいします(mickeyheart)
  • 安定感がある(シン)
  • シリーズが進んでますます佳い作品に仕上がっています。とうとう原作に手を出し、ドツボにはまっております。(にざえもん)
  • 青春アドベンチャーの時代劇名作といえば、羽州ぼろ鳶組シリーズ。今までの流れが分かってなくとも楽しめる良作(CBK)
  • 火の怖さと人の怖さを感じるラジオドラマでした。(シーグラス)
  • これまでの、ぼろ鳶組シリーズを聞き逃していたので楽しめるか不安だったが充分に堪能。ただほぼ男性ばかりでキャストの多さがついて行くのに大変だった。(シリーズ1作目から知りたくなり読み出した時に原作者の直木賞受賞も嬉しかった)(koyu11)
  • アツい漢達の話には毎話手に汗握りました。次回作を楽しみにしてます。(ルセアート)

第2位(15票)

1848

1848 作:並木陽(青春アドベンチャー)
「『騎馬の民なるマジャルの王はかつて、東の果てより馬を駆り、この地にたどり着いた。羊…の群れ、え、悠然と…草を食み、荒々しき…いや猛々しき?…』 だめだめだめ!どうして私の書くものには心踊る勇壮さというものが宿らないのかしら…」悄然としてユリシュカは筆を置いた。羊飼いの娘を母に持ち、大平原を駆ける英雄の生涯に思いをはせる夢見がちな少女に過ぎなかったユリシュカ。しかし、時代の荒波は近代化に立ち遅れた辺境の男爵家の少女の人生をも大きく変えていくことになる。欧州のそして世界の歴史を変えた革命の1848年まであと少し。ユリシュカも、そしてその兄カーロイも、まだ自らを待ち受ける運命を知らない。

暁のハルモニア」以来、似たようなタイトルで3部作が制作された並木陽さんのオリジナル西洋歴史ドラマだが、今年は一転してシンプルなタイトルの作品となった。
舞台はハンガリーで、今作もミュージカル俳優と元宝塚女優をふんだんに起用。
全15話は並木さんオリジナルでは最長。

■リスナーの感想■

  • 一般的な知名度はないものの歴史オタクとしては興味深い時代の作品。エーヤン!ハンガリー!(ともこ)
  • ヨーロッパの風景を心に描きながら楽しく聞いてました (オレンジ)
  • 待ってました!歴史物の大河ドラマ(ラジオだけど)という感じ。これまたミュージカルな出演者の方に、スピンオフにできそうな劇中劇もあり、続編や舞台化もなどと思ってしまいます。(潤之)
  • 表現の力と、それに翻弄される人々など、昨今の表現の自由に関する問題にも通じるストーリーが面白かったです。(けく)
  • 今に通じる深いテーマ性を感じる作品。並木さんの作品の中では一番完成度が高いのでは?個人的には、もう少しエンタメ重視の話の方が……とは言え、それぞれの関係性に萌えたし、エデには、泣かされた。(タラゴン)
  • 毎回絶妙なところで「また次回」となり,次が楽しみかつ気になる作りでとても楽しめた.ただ登場人物が多くて理解が追いつかないときもあった.(nuguseyo)
  • 15回はいらない。10回でまとめて欲しい。(匿名希望)
  • 並木陽さんのヨーロッパの時代もの好きです。時代背景を考えながら真剣に聞きました。次回作も期待しています。(vt)
  • 真彩希帆さんの退団後の出演ということ、また並木陽さんの脚本という事で、発表時より放送を楽しみにしておりました。毎回「次はどうなるの?!」とわくわくして聞いていました。また、桜咲彩花さん演じるナターリアがステキで、桜咲さんはこんな演技もなさるのだと新たな気付きがありました。今、こんな状況の中で印象に残る言葉がたくさんありました。(まつりか)
  • 並木さんの相変わらずの面白さに感服。出演者さんたちの演技も素晴らしかった。(げん)
  • もっと長編でも良かった(mickeyheart)
  • 回数もだが物語の重厚さや主人公の強さに毎回引き込まれた。(koyu11)
  • 登場人物一人一人の選択が胸を打ち、言葉を発すること、表現することの功罪について考えさせられた。1848年の物語でありながら現代に通じる問題を描いていて深い作品だった。(匿名希望)

第3位(14票・2作品)

ヨコハマ・ジャスミンホテル

ヨコハマ・ジャスミンホテル 作:吉田小夏(青春アドベンチャー)
関東大震災から3年後の横浜。客と揉めて洋食屋を追い出された清水桂吉(けいきち)が転がり込んだのは、本牧にあるジャスミンホテルというチャブ屋、すなわち外国人相手の娼館だった。コックの見習いとして働く桂吉だが、トラブルに巻き込まれながらも横浜に拘る桂吉には横浜でないといけない理由があった。それは人探し。サファイアの指輪を持つ女とルビーのついた懐中時計を持つ男を探すために桂吉は横浜に来たのだ。異人ではないけど青い瞳を持つふたりを。

第3位となる14票を獲得した作品は2作品あり、そのうち1作品がこの「ヨコハマ・ジャスミンホテル」。
大正期の横浜を舞台にしたエキゾチックな雰囲気の作品で、藤岡正明さんの気だるげな演技が印象的。

■リスナーの感想■

  • オーディオドラマというよりもNHKの特別ドラマのような印象の作品でしたが、青年の成長物語としてとても面白かったです。(ともこ)
  • 地元が舞台なので、地元のあったチャブ屋について想いを馳せることができました。(AY)
  • 結末よりも途中経過の物語が心に残りました。(ケイティ)
  • どこか鬱屈とした雰囲気が好きです。(けく)
  • 大正末期、横浜のチャブ屋に集まる訳ありな人々。人情と哀愁。ノスタルジックな気分を味わえた。演技も歌も、みんな素晴らしかった。(タラゴン)
  • 何故だか繰り返して聞きたくなる。(匿名希望)
  • 時代背景とともに考えさせられた。(vt)
  • BGMが印象的だった。(げん)
  • 余韻が残る良作(mickeyheart)
  • 当時の横浜が彷彿とされたのと、知っている場所が出てきたので、また聴きたい作品です。舞台化もできそう。(にざえもん)
  • 大人の階段登るストーリーに釘付け 古き良き昭和のホテル館が秀逸(CBK)
  • 横浜ではなく、どこか無国籍な「ヨコハマ」での物語がノワール映画のようでもあり楽しかった。(koyu11)
  • 時代の空気感、横濱の浪漫を感じられてとても良かった。『スワニー』や『コサックのララバイ』など音楽の使い方も魅力的だった。(匿名希望)
  • 戦後の日本を想像しながら聞いてました。作品と似たような出来事があったか気になるところです。(ルセアート)

人工心臓

人工心臓 原案:小酒井不木、作:長谷川彩(青春アドベンチャー)
私、江戸川乱歩が探偵小説家として世に出ることができたのは小酒井不木の推薦によるところが大きい。しかし、不木の体が弱いこと知っていながら彼に創作を進め、しかも晩年ろくに彼に手紙を書く事すらしなかった。不義理をしたという負い目あればこそ、彼の全集の取りまとめに引き受けたのだが…やはり不木の妻・久枝は私に腹を立てているのだろうか、あのような奇妙なことを言い出すなんて。「人工心臓は実在致します…」

第3位の2作品目がこの「人工心臓」。
小酒井不木の推理小説を下敷きに作り上げられたオリジナルストーリー。
独特の幻想的な雰囲気は概ね高評価だが、全5話の割に複雑でわかりづらいストーリーに苦戦したリスナーが多かったようだ。

■リスナーの感想■

  • 聞き分けが難しいが、活字で読みたいと思った。(イサイズ)
  • ラジオドラマっぽい演出がよかったです。(匿名希望)
  • ややこしいシナリオは人を選ぶと思うが独特の雰囲気が印象的だった。(Hirokazu)
  • 小林親弘さんの芝居がとても良かった!(アスタローテ柊)
  • ハラハラとした気持ちで聴きました。昔の日本の文豪たちの世界観がよく表されているように思い、面白かったです。(ケイティ)
  • もっと(下っぱ)
  • 役者の鬼気迫る演技に思わず手に力が入りました。現実と作品世界が混ざる展開も面白かったです。(けく)
  • 雰囲気はとてもあったのだけど,登場人物が錯綜していて少々わかりづらかった.(nuguseyo)
  • 独特な世界観で楽しめたが、語りはもう少し低い声の人の方がよかった。(匿名希望)
  • 青春アドベンチャーならではの独特の雰囲気が良い(vt)
  • 各話全ての「次回への持って行き方」が良くて、スルスルと聞けてしまいました。面白かったです。(橘ケンジ)
  • 江戸川乱歩の短編のようなミステリアスな一本。五回シリーズとは思えない奥深さですばらしい(CBK)
  • 声のお芝居に引き込まれました。とてもおもしろかったです。(シーグラス)
  • 作中作を使用した構成は良かったものの、その分複雑な展開がやや分かりにくい気がしてしまった。(koyu11)
  • 展開が予想できず、毎回ドキドキした。(匿名希望)

第5位(11票)

ピーチ・ガイ~ハリウッド・リメイク『桃太郎』~

ピーチ・ガイ~ハリウッド・リメイク『桃太郎』~ 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)
A long time ago in a galaxy far,far away…A long time ago…State of GeorgiaのPeach Country,Fort ValleyにJamesじいさんとMaryばあさんが住んでいました。One day,MaryばあさんがChattahoochee RiverにBarbecue Partyに行くと、大きな桃がどんぶらこ、どんぶらこ、と流れてきました。家に帰ったMaryばあさんがその桃を切ると中から珠のような男の子がでてきました。Vietnam Warで一人息子を亡くしていた老夫妻はことのほか喜び、この男の子に“Peach Guy”と名付けて自分たちで育てることにしました。大きくなったPeach Guyは、Maryばあさん手作りのDoughnutで、Greyhound DogとChimpanzeeとBald Eagleを仲間にして、廃液を垂れ流す諸悪の根源Devil IslandことDiversity Industrial社の工場に乗り込みます…

2020年の「00-03 都より愛をこめて」に続き、2年連続で藤井青銅さん脚本のコメディが登場。
基本的にひたすら馬鹿馬鹿しい展開が続くがラストは意外ときれいにまとまっている。
個人的にはもっと毒があっても良かったと思うが。

■リスナーの感想■

  • 青銅さんが大好き。03の続編があって欲しい。戸塚は動きや表情を見たいと改めて思った。(イサイズ)
  • 藤井青銅ワールドを堪能できました。(匿名希望)
  • 劣化サンバイマンという印象がぬぐえないが、物語としては上手く締められていた。(Hirokazu)
  • 最初はなにこれと思いましたが、毎日聞くうちに面白く感じるようになりました。桃太郎のお話のお決まりの繰り返しが面白く、聴いて楽しいラジオドラマでした。(ケイティ)
  • 最高(下っぱ)
  • 後半で失速気味の感はありましたが、初めからものすごい勢いで桃太郎がトンデモなアレンジをされていて面白かったです。しかも、あるあるな展開を盛り込みつつそれなりの形にアレンジされているところも良かったです。(けく)
  • 「年忘れ」シリーズのように、もっと世相を皮肉った感じの方が良かったような。(匿名希望)
  • 藤井青銅さんらしさが出ていて好きです。(vt)
  • ストーリーはよくわからなかったけど、大袈裟な演出と、主人公の反応に笑ってばかりだった。(げん)
  • 爆笑の連続。ラジオリスナー仲間とのTweetも楽しかったです。(にざえもん)
  • とっても元気がでました。(シーグラス)
  • しょーもなさに極振りで面白かった(かりんこぱぱ)
  • ハリウッド映画あるあるを盛り込みつつ、桃の力で若返るといった桃太郎の元話から持って来たような設定まで使いこなし爆笑コメディに仕立てた脚本のうまさは流石の藤井青銅さんだなぁと思ったし、それに応えた演出やキャストも良かった。(koyu11)
  • いろいろと酷い(褒めてます)内容でしたが、たまにこういう作品をやるのも青春アドベンチャーの良いところ。時には笑いも必要なんだと思わせてくれた作品でした。(ルセアート)
  • うちの子供は大変面白がって聴いていました。(ガジラ)

第6位(10票・2作品)

負け犬たちのミッドナイト・バス

負け犬たちのミッドナイト・バス 原案:サレンダー橋本、脚本:蔭岡翔(青春アドベンチャー)
2年前のあの日、結局、一花を引き止めることはできなかった。そりゃそうだ、シンガーソングライター志望と言ったって所詮はプー太郎。それどころか母親が死んでからは単なる引きこもり。結婚して大阪に行く幼なじみを引き止めるようなめんどうくさいことができるはずない。でも、今、電話口で一花は泣いている。「私、もう無理かも」やっぱ、めんどくせえ。でも今度こそ何かしないといけないねえんじゃないか。居ても立ってもいられなくなった俺は大阪行きの夜行バスに飛び乗った。しかしこの深夜バス、何だか妙な雰囲気だ。乗客がやけに少ないし、運転手の顔は…ねずみ?!その運転手、もとい「運転チュ」が話し始めた。「たった一度の人生をしくじったお客様。もう取り返しのつかないお客様。恥に恥を重ねて、重ねた恥にまた恥を重ねて月まで届きそうなお客様。ルーザーラット高速バス、ギフトオブクリスマス、あっと驚くミッドナイトドリーミング号、出発します!」

6位も2作品。
この「負け犬たちのミッドナイト・バス」は漫画家、サレンダー橋本さんの原案付きの作品。
一体どういう経緯でこのような形態になったのだろう。
なお、主演の栗原類さんの演技についてうまいといってよいのかよくわからないが、少なくとも作品にはとてもあっていた。

■リスナーの感想■

  • バッドエンドのイメージ(イサイズ)
  • 展開がテンポよくておもしろかったです。(匿名希望)
  • 栗原類さん、堀川りょうさんの演技が楽しい。テンポが良いシナリオも好印象。(Hirokazu)
  • 類くん演じる主人公が味があり、良かったです。また繰り返し聴きたいです。(ケイティ)
  • ダウナー系主人公が占い師に扮して「あなたの人生お見通しぃー!」とノリノリでキメてたの楽しかったです。(mitsukaji maya)
  • 元気をもらえる作品でした。(けく)
  • 最後をごまかした感が強くて嫌い。(匿名希望)
  • ストーリーの展開がちょうど良い速さだった(げん)
  • ユリさんがエロカワいいです。話の終わり方もよかった。(橘ケンジ)
  • スッキリ さわやか(mickeyheart)
  • 話の内容はよかったです。演出が自分好みではなかったですが、昔のテレビのノリが好きな人にはハマると思う(CBK)
  • 荒唐無稽なストーリーではあるが、主演の栗原類の芝居が物語を説得力のあるものにしていた。(koyu11)

浮遊霊ブラジル

浮遊霊ブラジル 原作:津村記久子(青春アドベンチャー)
別に悪い人生じゃなかった。5年前に妻が亡くなってからも、ベランダで野菜を育てたり、町内会の活動をしたりとそれなりにやってきた。だから死ねばすんなり妻の元に行くのだと思っていた。しかし、気がついたら浮遊霊としてこの世に残ってしまっていた。死ぬ直前に計画していたアイルランド・アラン諸島への初めての海外旅行。どうも自分は自分が思っていた以上にアラン諸島に行きたかったらしい。こうなったら仕方がない。何とかしてアラン諸島まで行ってみようじゃないか。ところで浮遊霊は飛行機に乗れるのか?

もうひとつの第6位の作品。
大御所・西田敏行さんが「新日曜名作座」から「青春アドベンチャー」へ出張出演?
2021年では数少ない原作小説のある作品で、原作者は「エヴリシング・フロウズ」(2017年)、「ディス・イズ・ザ・デイ」(2019年)に次いで3作品目となる津村記久子さん。

■リスナーの感想■

  • 西田敏行なのに役不足。5話ではもの足りず、10話だと体力を心配してしまう。(イサイズ)
  • ほんわかした感じがよかったです。(匿名希望)
  • 西田敏行さんが好きなので、キャスティングに興奮しました。(ケイティ)
  • 西田敏行さんの人の良さで最後まで楽しく聞けました。(mitsukaji maya)
  • 良い(下っぱ)
  • 西田敏行が演じる語り口調が良かったです。話の内容も、スケールがどんどん大きくなって面白かったです。(けく)
  • 気軽に聴けて楽しめた。西田さんの演技力についつい、引き込まれて、ただただ、面白かった。(タラゴン)
  • 異色な死後の世界モノ。身近にあって誰も知らない死後の世界を時にユーモラスに描いていて、楽しめた(CBK)
  • 西田敏行劇場だった。(koyu11)

第8位(9票)

黒十字の魔女 ヴィクトリア朝怪奇冒険譚外伝

黒十字の魔女 ヴィクトリア朝怪奇冒険譚外伝 原案:田中芳樹、脚本:菊地百恵(青春アドベンチャー)
1858年秋、大英帝国の首都ロンドン。クリミア戦争から帰還して2年、数々の怪奇事件に巻き込まれ多事多難な日々を送ってきたエドモンド・ニーダムとその姪のメープル・コンウェイにもようやく落ち着いた日々がやってきた。しかし、またしても死体が集団で移動するという怪しい噂を聞きつけてきてしまう。しかも、移動する死体の首には奇妙な形の痣のようなものがあったという。知り合った医師のグレイはそれは感染症の発疹ではないかという。確かにこの街の環境は相変わらず劣悪で感染症の危険とは常に隣り合わせ。コレラで家族を失っているニーダムとメープルには頷ける話ではある。しかし、やがてふたりはこの痣と同じ形を他でも見かけることになるのだった。

原作小説を消化し終わり、ラジオドラマとしても完全に終了したと思っていた「ヴィクトリア朝怪奇冒険譚」がなんと原作者以外の方の手によるオリジナル脚本作品として復活。
びっくりしたけどメープルに再会できたことは思いがけない喜びだった。

■リスナーの感想■

  • 今回が4作目。1作目2作目も再放送して欲しい。(イサイズ)
  • オリジナルエピソードで続編として制作する意欲は買う。(Hirokazu)
  • ホームズのようで面白かったです (オレンジ)
  • まさかあのニーダム君とメープルに再び出会えるとは思いませんでした!こういう終わった作品の続きが楽しめるのは嬉しいですね。(匿名希望)
  • まさかの二次創作に驚きましたが、謎を孕んだ展開に、シリーズの雰囲気は十分に出ていて面白かったです。(けく)
  • 前作よりトンデモ度は下がったと思う.(nuguseyo)
  • 単純すぎ。もう少しシナリオ捻ろうよ・・・。(匿名希望)
  • 「おじさまっ」が戻ってきてくれた。これで聞き納めかな?(vt)
  • 好きなシリーズだったので、続編はうれしかったです。(ミカ)
  • ニーダムとメープルのコンビに1票入れます。(初瀬野)
  • 田中芳樹先生原案の一本、今年2回目。田中芳樹先生といえば、夏の魔術シリーズが聴きたいなあ(CBK)
  • あっという間に終わってしまい残念でしたが、すごく好きなお話でした。今後も制作していただけたら嬉しいです。(シーグラス)
  • 主役意外のレギュラー陣が申し訳程度に出ては来るものの大した活躍がなかった事が残念だった。(koyu11)
  • 原作の雰囲気そのままに、ラジオドラマオリジナルでシリーズの続きを追えるのが嬉しい。ぜひこれからも続けていただきたいです。(匿名希望)
  • このシリーズは登場人物、シナリオ共にとても素晴らしいと思います。特にメープルさんは2021年青春アドベンチャー作品の個人的ベストヒロインです。また新しい作品が聞きたいですね!(ルセアート)

第9位(8票・2作品)

アゴラ69~僕らの詩(うた)~

アゴラ69 ~僕らの詩(うた)~ 作:吉村ゆう(青春アドベンチャー)
そこそこの大学を卒業し、大手不動産会社に勤務。歌手になる夢を諦めてサラリーマンになった中島悠大(ゆうだい)だったが、最近仕事に身が入らない。しかも歌を止めた後も心のよりどころだった新宿のライブハウス「パワー」が閉店すると聞いて一層意気消沈。「パワー」で管をまいて古いコンパクトステレオから流れてくる音楽を聴きながら眠りこけてしまった彼だが、しかし目を覚ますとなぜかそこは街角のゴミ捨て場だった。周りを見わたして目に入る風景も、新宿には違いないが、街並みは全く別物。風にあおられた新聞紙に描かれていたトップ記事は「東大安田講堂の陥落」。

タイムスリップものだがスリップ先は学生運動華やかなりし1960年代末期。
いつの間にかこの時代も日本史の一部になったということか。
学生運動の時代も遠くになりにけり、かな(私も実際の時代を知らないけど)。

■リスナーの感想■

  • 俳優が豪華だったかな…(イサイズ)
  • バーのマスター(老年期)のキャラもラストも小粋で素敵でした。(mitsukaji maya)
  • 当時の無茶苦茶なパワーを感じられて面白かったです。(けく)
  • 当時の曲や雰囲気を懐しく感じられた。結末は安直でご都合主義の感あり。マキの歌唱力も歌姫というには、今ひとつ……(タラゴン)
  • 東大紛争等メジャーな学生運動にスポットを当てていて,興味深かった.(nuguseyo)
  • 日本人が何かをしようとしていた時代の話。コロナに負けずに頑張ろう。(匿名希望)
  • 不思議な感じが良い(vt)
  • その時代に生まれてなかったのでわからないが、歌は良かった(げん)
  • 話の最後が「なんで??」と思うところはありますが、話全体の雰囲気はノスタルジックで好きです。各話の出演紹介で懐かしの音楽がかかるのも良い。(橘ケンジ)
  • 歌ものファンなので。俳優さんも頑張っていたと思いますが、50年に1人の逸材はちょっと惜しかったです。ああいう設定は、ラジオドラマだと誤魔化しが利かないので。あの辺がどうにかできれば、説得力が増したかなと。(初瀬野)
  • ミュージカルにしても良いかも(mickeyheart)
  • これはもうとにかくラストが素晴らしかった。泣ける一本。学生運動と、純愛、ミステリー 泣けました(CBK)
  • 1969年の新宿など空気感の伝わって来る作品だった。(koyu11)

人喰い大熊と火縄銃の少女(再)

人喰い大熊と火縄銃の少女 作:オカモト國ヒコ(青春アドベンチャー)
自分はなぜ、あの少女を助けたいと思ったのだろう。流れ流れて辿り着いた最果ての寒村。ボロ小屋の前で、全身から声を引き絞るようにして叫んでいたあの少女を。「お願いします。あの熊を撃ち殺して欲しいんです。」そう、彼女は、熊に全滅させられた村の唯一の生き残りだった。彼女とともに熊を追った男は自分のほかに3人。武士として死ぬことができなかった巡査、変わり者だと村中から蔑まれていた熊撃ちの達人、混血ゆえに自分の存在意義を証明しなればいけなかった「森の民」の少年。確かに少女と3人の男たちには、あの怪物を追わねばならない理由があった。しかしチンピラで部外者の自分は彼らとは違う。そんな義理はない。あんな怪物と戦わなければいけない理由はなかった。いや、自分は本当に彼らとは違うのか。そうか、自分を含めてこの5人はみな世間からつまはじきにされた流れ者だったのかも知れない。

ベスト10最後の1作は上位10作の中では唯一の再放送作品である「人喰い大熊と火縄銃の少女」。
一種の怪獣物のアクション作品と言ってしまえばそれまでだが、音響効果と演技があいまって映像がないのに十分以上に迫力のある作品になっており、高評価も納得。

■リスナーの感想■

  • 今年の再放送作の中では一番。(Hirokazu)
  • 再放送との事ですがとても面白かったです。毎日の放送をドキドキワクワクして待ちました。臨場感溢れるラジオドラマでした。(ケイティ)
  • まさに青春アドベンチャーな作品かと。(mitsukaji maya)
  • 凄い(下っぱ)
  • 毎回スリリングで聴いていて面白かったです。(けく)
  • 熊の怖さがひしひしと感じられた.(nuguseyo)
  • 不朽の名作。再放送でなければ投票確実。(匿名希望)
  • 壮絶な死闘感が伝わってきて、引き込まれた。(vt)
  • 何度も見ている作品だが、やっぱり素晴らしいと思う。戦っているシーンの迫力は特に印象的。(げん)
  • ドキドキ感、『人間が生きている』ということを考えさせる一本。一気に聴きたい作品(CBK)
  • 聴いたけど忘れてしまっている作品タイトルが多いなか、きっちりと思い出せるのは大熊との死闘描写が秀逸で印象深かったから。ビタースイートな結末も良い(かりんこぱぱ)
  • 普段は新作のみに投票していますが、この作品は別です。再び聞けて嬉しかったです。(匿名希望)
  • 熊が強すぎる感がありましたが、引き込まれました。(ガジラ)

第11票(7票)

女だてら

女だてら 原作:諸田玲子(青春アドベンチャー)
14歳の夏、私の人生は変わった。「猷(みち)、お前は嫁に行きたいか。」尊敬する父に嫁げと言われればむろん否やはない。でも…「もし嫁ぐ代わりに、学問を究め、世間を見て歩いて、必要であれば主君のために命がけで働く。左様な道があるとしたどうする。」あるのですか、そのような道が?!もっともっと漢詩を学びたい。父の傍で学問の手伝いをしたい。漢詩人として名を残したい。だから…あれから十有余年、今こそ、秋月黒田家存続のため、父上たちが育てようとしてきた学問の道を途絶えさせないため、亡き父に代わり私が何としても果たさないといけない、この使命を。

こちらも2021年では数少ない原作小説ありの作品で、実在の人物が主人公。
女性が主人公、旅ものという特徴はあるが典型的な時代劇。
全15回という長めの枠を生かしきれたかはリスナーにより意見が分かれるようだ。

■リスナーの感想■

  • knowで主役、今回脇役の加藤虎ノ介の俳優の幅を見た。(イサイズ)
  • 原作が読みたくなりました。(匿名希望)
  • 毎回絶妙な終わり方で次回が気になりました 実写のドラマでも見たいと思いました(オレンジ)
  • 黒幕の登場人物が複雑で覚えられず残念でした。(ケイティ)
  • 全15回作品だけあって、あちこちで企みが交錯する展開が面白かったです。(けく)
  • 毎回毎回とても楽しみに聴いていた.(nuguseyo)
  • 面白いが15回で途中がダレた。(匿名希望)
  • 15回の長丁場だが、飽きさせることなく心地よく聞くことができた。(vt)
  • 諸田玲子さんの原作を読みたくなりました。(にざえもん)
  • 長編時代劇。江戸時代初期の時代を知っていても知らなくても楽しめた。(CBK)
  • 15回と回数多くしたものの、ラジオドラマにはやや複雑なストーリーだった気がする。(koyu11)
  • もしかしたら作品の舞台なった時代で「同じ様な事があったのでは?」と思って聞いてました。主人公の凛々しくもしっかりした振る舞いや、バレないように苦労する姿が印象的でした。(ルセアート)

第12位(6票)

走れ歌鉄!(再)

走れ歌鉄! 作:今井雅子(青春アドベンチャー)
戦争に負けた国は悲惨だ。戦争孤児のような弱い立場の人間にとっては尚更だ。「絶対に戦争には負けない」と言っていた大人達は、さっさと現状を受け入れて新しい生活を営んでいるが、戦争孤児達の日常は相変わらず戦いなのだ。でも占領国には媚びない。占領軍の軍人の靴を磨くときには下を向くが、心は常に前向きだ。だから「東の都」に行くのだ。行って、「少年少女歌合戦」で一等を取ってどん底から脱出するのだ。東の都まで行くお金がない?でも、軍需工場の焼け跡には、豆蒸気機関車が残っているらしい。あれさえ動かせれば、東の都にだって行けるはずだ。

2016年初出作品の再放送。
最近増えているミュージカル風作品の嚆矢ともいえる作品。
再放送に合わせて脚本家さんがTwitterのスペースを開いていたようだが聞きそこなってしまった。
残念。

■リスナーの感想■

  • 子供たちのミュージカル作品で楽しく聴けました。(ケイティ)
  • 歌も良かったが、再放送で作者や出演者の方が色々話されていたのを聴けたのも面白かった。確かに定期的に再放送されても良いのかもと思った。舞台化あってもとも。(潤之)
  • 耳に残る歌と、少年のまっすぐなキャラクターが良かったです。(けく)
  • 架空とはいえ,日本の戦後を思わせる設定で惹きつけられた.(nuguseyo)
  • 歌もストーリーも完璧だった。(げん)
  • 低い年齢から高い年齢まで楽しめる名作。(CBK)

第13位(5票・3作品)

輪廻転Payうた絵巻

輪廻転Payうた絵巻 作:まきりか(青春アドベンチャー)
篠原七海@東央大学政経学部3年。今年の学長賞受賞者、SNSのフォロワー数60万人。時代の先を行く経営者の話を聞くことが好き。常に目標に向かっている人が好き。フィンテックの寵児・別所ユウヤに会ってみたい。生産性の低いことには興味がありません。企業の意思決定に関わる重要な仕事がしたくて色々な企業のインターンに参加しています。何から何まで完璧な人生の勝ち組、女医の姉に憧れています。最近「輪廻転Pay」というスマホアプリを始めました。#意識高い人と繋がりたい #焼肉は西麻布が最高 #体にいいこと続けています

2020年に放送された「時めがね金沢うた絵巻」に続く、まきりかさん脚本・音楽のミュージカル作品「うた絵巻シリーズ」の第2弾。
「りんねてんぺい! りんねてんぺい! りんねてんぺいぺいぺぺぺいぺい~」が頭に残ってしまった人が多いようだ。

■リスナーの感想■

  • 俳優が豪華だし、ミュージカルとわかって聞く分には嫌じゃない(イサイズ)
  • ミュージカル調の物語は聴きやすかったのですが、出演者的に「もっと難しい歌で聴いてみたい!」と欲が出てきてしまう作品。(ともこ)
  • テーマ曲が頭に残りました。(匿名希望)
  • ミュージカル作品が新鮮に感じました。楽しめました。(ケイティ)
  • ○○Payが話題になっていただけに、歌が耳に残って離れませんでした。(けく)
  • とても面白かった.(nuguseyo)
  • 特集オーディオドラマ枠で放送された「雪色オルゴール」の方がよかった。(匿名希望)
  • 新ジャンルと言っても良いと思う。軽快な展開とミュージカル調で堪能した。(vt)
  • ペイペーイ ハッハーン♪の歌が耳から離れなくて困りました(笑)(匿名希望)
  • あの歌で脳内はパラレルワールドになりました(にざえもん)
  • ミュージカル調の歌声が冴える一本でした。ラジオドラマと歌の共演はなかなか相性が良く楽しめました(CBK)
  • 歌が耳に残り、癖になりました(匿名希望)
  • メインテーマ曲が1年間事ある毎に脳内に流れてしまう程こびりついた。僕自身ミュージカル好きでもあるので気に入った。(koyu11)
  • 主題歌が強烈でした。ラジオで無料で聴けていいのかというくらい演者さんの歌唱力が素晴らしい。新興宗教のような説教臭さがちょっと気になったけど軽いお話として楽しめた。(匿名希望)

シンクホール

シンクホール 作:中澤香織ほか(青春アドベンチャー)
冬の終わりの、とある晩、それは前触れもなく出現した。過疎の町の雑木林に突然空いた、スポーツクラブのプールほどの大きな穴。シンクホール。何の変哲もない、でも原因不明の穴は人々に何をももたらしたのか。これは周辺に住む5人の地元住民 -修道女、小学生、浪人生、パン職人、役場職員- の穴をめぐる物語である。

舞台となる街を共通にして、5人の脚本家がオリジナルストーリーを競作する珍しい形態の作品。
中には明るい回もあるのだが、落ち着いた音楽で統一されているので全般的に沈鬱で地味な雰囲気になっている。

■リスナーの感想■

  • オムニバスというかマルチエンドというか、前回の主役が今回脇役だったりキーパーソンという演出は面白かった(イサイズ)
  • 中澤香織さんの薄気味悪いシナリオが印象的。いつかオリジナル長編が聞きたい。(Hirokazu)
  • ある設定の舞台を複数の作家が様々な視点で描くというコンセプトが面白かったです。(けく)
  • 着眼点がなかなか興味深く聴けた.(nuguseyo)
  • 10回も必要ですか?5回で十分。(匿名希望)
  • この不思議な感じが良い(vt)
  • 穴が開く効果音が印象的だった(げん)
  • シンクホールをめぐる住民たちのオムニバス形式の話。主役が交代しながら穴について語られる話の進行の仕方が新しかった。(匿名希望)
  • 短編集って感じで良かった(mickeyheart)
  • 一つの穴をあえろ色な角度、主人公から描き、最後に一つにまとめる手法はお見事でした(CBK)
  • 新しい形のオムニバスで面白い。穴がテーマなのも惹かれた(あずき)
  • 連作短編ではあるものの今一つ共通テーマが生かせていなかった気がした。(koyu11)

文学少年と運命の書(再)

文学少年と運命の書 原作:渡辺仙州(青春アドベンチャー)
今から約500年前、中国は明の時代。中国最高の霊山・泰山の頂上に安置されていた金篋(きんきょう=金の容器)から、一冊の書物が盗み出された。盗み出された書物の名は「玉策」(ぎょくさく)。玉策には、古今東西、すべての人の生死が書かれているという。盗賊は何のためにそのようなものを盗んだのか。しかし、その後の玉策の行方は杳として知れない…その頃、講談が大好きで各地の講談本をまとめる仕事がしたいと密かに考えている少年・阿恩(あおん)のもとに、一人の少女が現れる。むしゃむしゃと本を食べる不思議な少女。彼女は自らを「玉策」と名乗るのだが…

中国・明代を舞台にした中華ファンタジー。
銀河万丈さんのナレーションがこの雰囲気によくあうのは「なんでも鑑定団」の影響なのだろうか?

■リスナーの投票理由■

  • 登場人物の名前が覚えられず残念でした。ぎょくさくが可愛かったです。(ケイティ)
  • 少年と謎の少女が旅をするという王道に加えて、敵味方が入れ替わる展開が熱く面白かったです。中華ファンタジーの雰囲気も良かったです。(けく)
  • 初回は「えっ?!」という感じだったが,どんどん引き込まれた.敵味方が入れ替わりまくり,先の読めない展開で最後まで楽しく聴いた.(nuguseyo)
  • 初回放送の内容を忘れていたこともあり、新鮮に聞くことができた。(vt)
  • 迫力のある声の演技とストーリーも力強かったです。(シーグラス)
  • 玉策が消えた時は涙が出そうになりました。(ルセアート)

第16位(4票)

谷川俊太郎の詩と旅する ことのはワンダーランド

谷川俊太郎の詩と旅する ことのはワンダーランド 作:樋口ミユ(青春アドベンチャー)
世界は言葉でできている。少年ハル(葉琉)は昔から言葉を「見る」ことができた。見るだけでなく、つまんで並べることもできる。言葉はハルの遊び道具。あの頃、全ての言葉は輝いていた。しかし中学校に上がったばかりの今、言葉はハルを追いつめるものでしかない。毒々しい色の言葉の数々。吐きそう、吐きそう、吐きそう…。夜も眠ることができない。しかし、ある夜、丘の上に立つ洋館の明かりを見たハルは安らかな気持ちを得る。あの明かりは何だろう?友人たちの肝試しに付き合い洋館を訪れるハルだが、そこで古いトランクを開けると言葉の洪水に飲み込まれることになるのだった。

樋口ミユさんのオリジナル脚本作品だが、谷川俊太郎さんの詩がふんだんに取り入れられた“本歌取り”作品でもある。
そして音楽は息子の谷川賢作さん。
演出の小見山佳典さんのこだわりが詰まった作品。

■リスナーの感想■

  • 最終日で谷川俊太郎さんの出演があり興奮しました。言葉を声に出すラジオドラマならではの詩の響きを堪能しました。(ケイティ)
  • 詩の引用や「言葉」を使って、いつもとまた違うのが面白く不思議に印象的だった(潤之)
  • 今年はこれに一票入れるために投票しました。コロナ禍で苦境にあえぐ演劇仲間を救うためか配役がだい~ぶミスマッチだったのはご愛敬。物語に凄みがあった。たまにこういうのがあるからオーディオドラマも悪くないと思える。(匿名希望)
  • 詩と物語のコラボが面白かったです。(けく)
  • 理解できなかった(匿名希望)
  • BGMが良かった(mickeyheart)
  • 言葉の大切さをいつも教えてくれる谷川俊太郎先生。谷川俊太郎先生のお声が拝聴できただけでも素晴らしい作品だったと言わざるを得ない(CBK)
  • 「谷川俊太郎」や「詩」が果たして有効に組み込まれていたのか読み解ききれなかった。(koyu11)

放課後はミステリーとともに『探偵部への挑戦状』(再)

放課後はミステリーとともに『探偵部への挑戦状』  原作:東川篤哉(青春アドベンチャー)
私立鯉ヶ窪学園 探偵部の副部長・霧ヶ峰涼(きりがみね・りょう)。犯人をのけぞらせる鋭い推理力と、男子のハートを直撃する明るい笑顔が取り柄の16歳のボクっ娘・迷探偵が帰ってきた!今回の事件の舞台も、校舎を結ぶ渡り廊下、校内の池、教室、部室と、至って平凡!被害者も、男子高校生、男子高校生、男子高校生、液晶テレビと、これまた至って平凡?例によって、解いても解かなくても、人生にはさしたる影響のない怪事件を、霧ヶ峰涼が快刀乱麻に解いていく…のか?そして今回は探偵部と敵対する謎の組織も登場!

朝倉あきさんを青春アドベンチャー屈指のヒロインにした名シリーズの第2弾。
第1弾と同様に全10回は合計6作品から構成されており、それぞれが聴きやすい長さ。
残念ながら再放送なのだが、第3弾の新作制作はありうるのか?

■リスナーの感想■

  • 朝倉あき、至高。(イサイズ)
  • シリーズ化されているそうで、他の作品も調べて聴きました。主人公の女の子が可愛かったです。(ケイティ)
  • オモシロイ(下っぱ)
  • ミステリーなのに清々しい雰囲気が好きです。パート1も再放送して欲しいところです。(けく)
  • ただ楽しく、朝倉あきさんの快活な感じが出ていて好き(vt)
  • 相変わらずの面白さだった。笑いありのミステリーストーリーはほとんどこう言うのでは取り上げられないので、今後も続いてほしい。(げん)
  • 朝倉あきさんのハマり役、再放送で初めて聴きました。(初瀬野)
  • お馴染みの主人公が織りなすミステリーの安定の面白さ 今回のトリックもよかった(CBK)
  • 聞きながら謎解きを考えるのが楽しかったです。時折「家電製品仲間」など笑いを取りに来るのも○。(ルセアート)

know~知っている(再)

know ~知っている 原作:野﨑まど(青春アドベンチャー)
近未来の日本。情報庁で審議官を務める若き天才、御野・連レル(おの・つれる)は、ある日、恩師、道終・常イチ(みちお・じょういち)がプログラムの中に謎のメッセージを隠していることに気が付く。道終・常イチは、すべての素材を情報の発信源にする“情報材”と、人間の脳に設置し情報処理能力を飛躍的に高める“電子葉”を発明した天才学者である。まさに彼こそが世界を変えた男だったのだが、謎の失踪を遂げていたのだ。御野・連レルはメッセージの真偽を疑いながらも、恩師の失踪の真相を知るために行動を開始する。そしてそこで、ある驚くべき人物と出会うのだった。

春の大阪局制作SFシリーズ(そんなシリーズあったのか?)の一作。
和風サイバーパンクな内容をラジオドラマで表現するのは成功したのだろうか。

■リスナーの感想■

  • ラジオドラマらしい良い作品になった。(イサイズ)
  • 映画を見終わった後のような気持ちで聴き終えました。ラジオドラマだけど映像で想像できるような迫力がありました。また聴きたいです。(ケイティ)
  • ショッキングな展開も含めて面白かったです。やっぱりSFとラジオドラマの相性は良いと感じました。(けく)
  • 本は知らなかったのですが、全部聴いて最後は泣けました。しっかりと泣けた作品で、好きな作品に出会えて嬉しいです。(匿名希望)
  • 最後のダンスのシーンで使用されている曲(オリジナル?)のフルバージョンが欲しい!(匿名希望)
  • 初回放送を聞いていなかったこともあり、引き込まれた。(vt)
  • 設定に感心したが、最後がよくわからなかった。(げん)

第19位(3票・2作品)

ソラのスケッチブック

ソラのスケッチブック 作:門前日和ほか(青春アドベンチャー)
本作品「ソラのスケッチブック」はNHK-FM青春アドベンチャーで放送されたラジオドラマで、各回15分で完結するショートストーリーが5篇でひとセットのオムニバス形式の作品です。「ソラのスケッチブック」が放送された2021年はオリジナル脚本が極端に多かった年で、脚本家競作の作品に限っても本作品に加えて「シンクホール」、「当面の間、変身します」と3作品も制作されました。

成河さんと坂本真綾さんという、これまで現実離れした舞台で起用されることが多かったおふたりを主役に据えたリアル寄り、ややファンタジー風味のオムニバス。
作品全体としてはこの順位だが、特別アンケート(別途公開予定)ではこの中の1作品が最多得票を得た。

■リスナーの感想■

  • 普通の女性を演じる坂本真綾さんが予想以上に可愛い。(Hirokazu)
  • 「ライフ」シリーズみたいな雰囲気が好きになれない(匿名希望)
  • 物悲しい感じはラジオならではですね(vt)
  • ほのぼのとした時間だった。(げん)
  • 成河さんが出演しているということで聴いてみました。ショートストーリーなので気軽に楽しめましたし、どのお話も読後感が爽やかで良かったです。(つぐみ)
  • 車の運転中にBGMとして聞くと、いい感じです。一話完結なので重い話でもないです。(橘ケンジ)
  • 今年はオムニバス豊作だと思った。成河さん、坂本真綾さんのコンビは最強!キツネシリーズ、また聴きたい。(あずき)
  • コチラも完全独立短編ながら、メインキャストは共通という試みは面白い。が、そもそも2週や3週かけて1つの話を展開させる回とこうした15分の物語が並ぶと短編の方が心に残りにくいなぁ…と枠として最善なのかという事まで考えてしまいました。(koyu11)

世界から歌が消える前に

世界から歌が消える前に 作:今井雅子(青春アドベンチャー)
私の名前はペイトン・ジョイス。かつては100万人のフォロワーがいる歌い手だったけど、ライブ配信の度に視聴者数が減っていくプレッシャーに耐え切れず活動を停止。今は、私を追い落としたデゼール・プロジェクのデリバリースタッフとして働いている。私だけじゃない。食事や歌、映画から何から何まで、今はデゼール・プロジェクのプロダクツが世界を席巻している。合い言葉は「もう迷わない、悩まない」「みんなと同じなら間違えない」。でも、歌を口ずさんでいる私を見て、ある子どもが発した言葉に私は衝撃を受けた。「ねえ、それなあに?今のが歌?人間も歌うの?」

走れ歌鉄!」に続く今井雅子さんの「歌もの」第2弾。
最近の青春アドベンチャーでは少ないアイドル(元乃木坂46・井上小百合さん)のほか、有名コメディアン(藤井隆さん)、有名声優(入野自由さん)、そして夏木マリさんと出演者が豪華。

■リスナーの感想■

  • 出演者が豪華。歌が多いため制作が大変だったとは思う。(Hirokazu)
  • ストーリーも、肝となる音楽もよかった。ガチッと噛み合った印象。ついつい3周しました。(ヌキウチ)
  • 設定に対して敵側のストーリーが薄い感はありましたが、こういう考えさせられるディストピアものは好きです。(けく)
  • 出演者が良い分、内容をもっと濃いものにしてほしかったな。(vt)
  • 青春アドベンチャーと歌 もはや鉄板の組み合わせ ハズレなし(CBK)
  • みんな同じなら間違えないというフレーズが耳に残るお話でした。(シーグラス)
  • 明らかに回数の設定ミス。やりたい事は分かるが5回ではそれをやりきれていなかった。(koyu11)

第21位(2票・5作品)

あなたがいる場所(再)

あなたがいる場所 原作:沢木耕太郎(青春アドベンチャー)
沢木耕太郎さんといえば「深夜特急」、「テロルの決算」、そして「一瞬の夏」。主にスポーツや旅をテーマにしたノンフェクション、ルポルタージュで有名な方ですが、本作品は沢木さんの初の短編小説集「あなたがいる場所」を原作としたラジオドラマです。

沢木耕太郎さん原作のオムニバス作品。
「ソラのスケッチブック」と異なり爽快さはほとんどなく、聴いていてきつい作品が多いが、一応、各作品の結末に救いは用意されている。
この作品から特別アンケート(別途公開予定)の第2位が選ばれている。

■リスナーの感想■

  • 沢木耕太郎は好きだが、これは駄作。(匿名希望)

イッツ・ア・ビューティフルワールド

イッツ・ア・ビューティフルワールド 作:今城文恵(青春アドベンチャー)
人は死ぬと土に還る。しかし、誰かを強く恨んで死んだ人間は不老不死の怪物となり復活する。そして恨みを晴らすために執拗に恨んだ相手を付け狙う。その怪物を「仇者」(アダモノ)という。…が、そんなことはもちろん知っている。仇者は有史以来、人類の歴史とともにあり多くの悲劇を生み出してきたからだ。しかし一女子大生に過ぎない私は本当は何もわかっていなかった。仇者とはどういう存在であるのか、そして仇者に付け狙われるということが、この社会においてどのような意味を持つのかということを。

リスナーのコメントに「昨今流行りのゾンビもの」という表現があり、そういわれてみれば確かにそうだが、ゾンビが普通に生活していたりして何とも不思議な世界観でもある。
美山加恋さんの可憐さも魅力だが、一番の注目は元宝塚女優・毬谷友子さんのしょぼくれた中年女性役。

■リスナーの感想■

  • 突飛な設定が違和感なく受け入れられる不思議な物語。(Hirokazu)
  • 毒親からの解放を描いた現代ファンタジーとして楽しめました。(AY)
  • 設定に若干苦しい点は感じましたが、最後にはきれいにまとまっていて良かったと思います。(けく)
  • 題名にストーリーが負けている(匿名希望)
  • 面白かったが、若干万人ウケを狙っているように感じられた(げん)
  • 昨今流行りの「ゾンビ」ものとは言え、展開が少し突飛すぎるかなぁと思った。(koyu11)

UFOはもう来ない(再)

UFOはもう来ない 原作:山本弘(青春アドベンチャー)
「わたしのおじいちゃん  三年四組二番  木じま千里わたしのおじいちゃんは、とてもえらい人だと思います。おじいちゃんの開いているはく物かんは、せかいで一番ユーフォ―にくわしいんだよ、といつもわたしに自まんします。わたしのおじいちゃんは、ユーフォーサイエンスミュージムのかん長です。おおきくなったら、わたしもユーフォ―のけんきゅうかになって、おじいちゃんといっしょに、うちゅう人に会いたと思います。」2015年12月20日。曇りのち雨。祖父が死んだ。祖父が死んだといってもあまり実感というものがない。今も宇宙のどこかで生きているような気がする。私も祖父の探していた宇宙人を探す。私もUFO研究家になるのだ。

こちらも大阪局制作SFもので、主人公は大阪弁。
いわゆるファーストコンタクトものだが、ストーリーが盛り過ぎで、後半少しわちゃわちゃする展開なのが残念。
ただちゃんとしたSFで好感は持てる。

■リスナーの感想■

  • かわいい(イサイズ)
  • どこかコミカルな調子で進むSF作品で面白かったです。(けく)
  • これも好きな話。(匿名希望)
  • このへんてこな感じが良い。(vt)
  • 未確認生物を音で表現する技術に感心したが、7話あたりからいきなりスケールが変わってしまったのが残念だった。(げん)
  • 「タコスケ」のせいで笑いっぱなしでした。(ルセアート)

水晶宮の死神(再)

水晶宮の死神 原作:田中芳樹(青春アドベンチャー)
11月のロンドンはとても大英帝国の首都とは思われないくらい沈鬱だ。こんな天候では、貸本屋「ミューザ―良書倶楽部」に勤めるエドモンド・ニーダムだって気の晴れようもない。ようやく晴れ間の覗いたある日、姪のメープル・コンウェイが思いついた気晴らしは、水晶宮(The Crystal Palace)への小旅行だった。第1回万国博覧会の会場として建てられた水晶宮は、1854年にロンドン郊外のシデナムの丘に再現され、多くの観光客を集めている。行われている催しが「インドの大魔術」などという俗っぽい見世物であること気が進まないニーダムだったが、可愛くかつ押しの強い姪の誘いに負け、とにかく出かけてみることした。もちろん、そこで首なし死体が待っていることなど予想もせずに。

2012年の「月蝕島の魔物」でスタートした田中芳樹さん原作のヴィクトリア朝怪奇冒険譚の最終作…のはずなのだが、「黒十字の魔女」という予想外の続編が登場してしまったのは上記のとおり。
個人的には、散漫なストーリー展開といい、適当な怪物といい、物足りない感はあるのだが、それでも大内厚雄さんの優しい声と石川由依さんの可憐な声に再会できるのは嬉しいものではある。

■リスナーの投票理由■

  • 謎を孕んだ展開にワクワクしながら聴いていました。(けく)
  • 当時の有名人全部盛り(架空の人物まで)というのにちょっとやり過ぎ感を覚えたし,ツッコミどころ満載だったけれどそれなりには楽しめた.(nuguseyo)
  • 原作者の筆力が落ちていると分かる象徴的な話。(匿名希望)
  • 「おじさまっ」の声が好き(vt)
  • 田中芳樹先生原案の鉄板シリーズ。某名探偵シャーロックさんのライバルが意外な登場で楽しめた(CBK)

双子島の秘密(再)

双子島の秘密 作:原田裕文(青春アドベンチャー)
平家の落人の里とされる蓮花島(はすはな・じま)と、それを監視するために源氏方が住み着いたとされる晴友島(はるとも・じま)。しかし現代では、両島を併せても人口は数百人の過疎の島。過去の因縁はともかく、二つの島の住民たちは協力して、両島を結ぶ海上にある一二三神社(ひふみ・じんじゃ)を守って平和に暮らしていた。中学生の少女・四ノ宮かれんは、蓮花島に伝わる伝説上の姫君・蓮花姫の子孫とされる四ノ宮家の跡取り娘。10年前に謎の失踪をした父親のことを気に掛けつつも、母とふたり、四ノ宮家を守って元気に暮らしていた。今年は10年に一度の一二三神社の大祭の年。今回は母に変わってかれんが神楽を舞うことになる。準備は着々と進んでいたのだが、祭りの安全を願う儀式の際にハプニングが起こる。そして思いもよらない人間たちが島に集まり始める。

平家の落人伝説が残る孤島を舞台にした、サスペンスとファンタジーの中間的な作品。
…と書くとおどろおどろしい展開を予想するかも知れないが、中身は意外と爽やかな若者の成長物語。

■リスナーの投票理由■

  • 序盤は面白かったのですが、終盤は拍子抜けに感じました(オレンジ)
  • ファンタジックな話かと思いきや、思ったよりもドロドロした展開に驚きました。(けく)
  • 平家と源氏、落武者伝説の離島を舞台にしたミステリーの傑作。ラストは青春アドベンチャーらしい、いい終わりだった(CBK)

第26位(1票)

当面の間、変身します

当面の間、変身します 作:櫻井智也ほか(青春アドベンチャー)
本作品「当面の間、変身します」は、「変身」をテーマにした脚本家競作のオムニバスラジオドラマで、1回15分、全5話で放送されました。シリーズではないオムニバステーマ(お題)だけ与えられて、あとは脚本家が自由に創作するタイプの作品は青春アドベンチャーでは従来より一定割合制作されています。こうした作品は「不思議屋シリーズ」、「ライフシリーズ」などタイトルにも統一性を持たせることが多いのですが、本作品は完全に独立した作品です。ちなみに同じ2021年に放送されたオムニバス「シンクホール」は舞台となる街を共通にさせている作品で、少し趣向が異なります。

脚本家競作のオムニバス作品。
共通テーマは「変身」だが、時代ものから恋愛もの?までジャンルの幅は広い。
個人的には、一部安易と感じられる回もあるものの全体的にオムニバスの面白さがでている作品だと思う。

■リスナーの投票理由■

  • 第1話で元ネタが分かり楽しめました。(ケイティ)
  • 若い(下っぱ)
  • いろんなテイストの1話完結で楽しめた。オムニバスいいな。(あずき)
  • 完全に独立した短編は軽く聴けたものの15分と短尺で満足感は低めだった。(koyu11)

コメントのみ

嘘か真か

嘘か真か 作:井上悠介・池谷雅夫(青春アドベンチャー)
高校1年になって早3カ月。現実世界で楽しく生きることは諦めた。だって俺たちはモブなんだから。モブだよモブ。つまり名無しの群衆、脇役にも満たないキャラクター。だから俺は現実の世界で頑張ることを放棄しSNSの世界をエンジョイすることに決めた。俺の投稿した嘘に一喜一憂するフォロワーたち。このネット時代、嘘を嘘と見抜けない方が悪い。だいたい「大通りの某老舗タピオカ屋で、タピオカミルクティのミルクティ抜きのタピオカ増し増しラージサイズを注文すると裏メニューでモーニングスターが貰える」なんてデタラメ、信じる方がどうかしている。こんなことが現実に起こるはずないじゃないか、嘘なんだから。

なぜか投票はなかったが実はコメント数は結構多い。
1作品にしか投票できないと勘違いした方がいるのかもしれない。

■リスナーの投票理由■

  • 全10回くらいの話で聴きたいほど面白く感じました。(けく)
  • SNSの嘘が現実になる?情報社会への警鐘的な作品かと思ったら、全くのSFコメディでした。それなりに楽しく聞きました。(タラゴン)
  • 「SNSでのフェイク」を発端にする物語は面白いと思ったものの少し広げ過ぎたかなと感じた。(koyu11)

男女別ランキング

また、男女別のベスト10は以下のとおりです(太字は男女どちらかでのみベスト10の作品)。
今年は上位はあまり男女別に差異はありませんでしたが、あえて言えば「1848」は女性の、「ピーチ・ガイ~ハリウッド・リメイク『桃太郎』~」は男性の支持が多かった様子です。
なお、性別について「それ以外」とした方が1人おりました。
ないがしろにするつもりはないのですが1名だけだと集計処理ができないので、集計からは除外させていただいております。

男性票

順位 票数 作品名
1 11 菩薩花 羽州ぼろ鳶組
2 7 人工心臓
ピーチ・ガイ~ハリウッド・リメイク『桃太郎』~
4 6 負け犬たちのミッドナイト・バス
ヨコハマ・ジャスミンホテル
アゴラ69 ~僕らの詩(うた)~
人喰い大熊と火縄銃の少女(再)
8 5 1848
9 4 浮遊霊ブラジル
放課後はミステリーとともに『探偵部への挑戦状』(再)

女性票

順位 票数 作品名
1 26 菩薩花 羽州ぼろ鳶組
2 10 1848
3 8 ヨコハマ・ジャスミンホテル
4 6 浮遊霊ブラジル
人工心臓
黒十字の魔女 ヴィクトリア朝怪奇冒険譚
7 4 負け犬たちのミッドナイト・バス
女だてら
ピーチ・ガイ~ハリウッド・リメイク『桃太郎』~
10 3 輪廻転Payうた絵巻
走れ歌鉄!(再)
文学少年と運命の書(再)

まとめ

作品編の結果発表は以上です。
「菩薩花 羽州ぼろ鳶組」が良作であったのは間違いありませんが、今までの3作品と比較して飛びぬけて異なる要素もなかったように思います。
これだけ菩薩花に票が集中した2021年は、番組全体としてやや不作の年であったのかも知れません。

【2021年のアンケート結果一覧】


■アンケート企画の結果
今までの各年ごとアンケートの結果一覧と2022年に実施した全作品アンケートの結果一覧は以下からご覧ください。

当ブログ実施!年ごとのリスナー人気アンケートの結果一覧
当ブログで実施した年ごとのアンケートの結果一覧青春アドベンチャー2015年より毎年当ブログで実施しているその年の青春アドベンチャーについてアンケート結果です。作品編出演者編その他編特別集計2024年○○○※2023年○○○※2022年○○○...
当ブログ実施!青春アドベンチャー全作品対象アンケートの結果一覧
当ブログで実施した全作品対象アンケートの結果一覧リスナー格付け随時実施している各作品のリスナー格付けの投票状況はこちらです。2022年実施全作品アンケート青春アドベンチャーの30周年にそれまで放送された全作品を対象に実施したアンケートの結果...

■2021年の放送作品
2021年に青春アドベンチャーで放送された作品を一覧にした記事は以下のとおりです。

2021年の青春アドベンチャー一覧
【2021年放送の青春アドベンチャー総括】2021年の1年間に間に青春アドベンチャーで放送された作品は全28作品で、そのうち新作の数は全19作品(160回)。19作品という作品数はなんと1998年以来の多さであり、160回という回数も201...

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