2020年人気アンケート結果発表!その4、FMシアター・特集オーディオドラマ・作品編!!

アンケート(年次)

【2020年NHK-FMオーディオドラマアンケート結果発表④:FMシアター・特集オーディオドラマ編・作品編】

青春アドベンチャーと同時にFMシアター/特集オーディオドラマについても2020年12月30日から2021年2月7日にかけて、Questantさんのサービスをお借りして2020年作品のリスナーアンケートを実施しました。
投票していただいた方は合計43名と、昨年と比較して19名増。
みなさま、ご協力ありがとうございました。
それでは、早速、結果を発表いたします。
今年も1人3票以内で投票をしていただいた数をそのまま合計しています。
青春アドベンチャーと比較して作品数が多いのに投票数が約半分ですので、同順位が多発し、順位付けにあまり意味がない結果となりました(同順位の場合は放送順に並べています)。
どちかというと順位ではなく、感想を中心にご覧いただけましたら幸いです。
それではご覧ください。

第1位(7位・2作品)

ほぞ
2019年度「創作ラジオドラマ大賞」佳作作品のドラマ化にして令和2年度文化庁芸術祭参加作品。
明治時代を舞台に指物師の夫とその妻の夫婦愛を描く。
医事考証、指物考証、風俗考証がちゃんとついているのがNHKらしい。
出演は和田正人さん、伊藤歩さんなど。

■リスナーのコメント■

  • 題材と時代設定、主人公の職業設定などが見事に融和・結実した感動的な作品。 (匿名希望)
  • 内容もキャストもとにかく引き込まれた.ベスト1. (nuguseyo)
  • テレビドラマ化してほしいくらい (匿名希望)
  • これはたまたま再放送を聴いたのですが、和田正人さんと伊藤歩さんのご夫婦の演技がとても良かったです。泣きました。 (daruma)
  • 描写がとても丁寧で、登場人物の心が痛いくらいに伝わってきたと思う。 (優やん)
  • なんか不思議にひきこまれた (匿名希望)
  • いい話だった (たま)

君を探す夏
「ほぞ」と同得票数の1位タイ。
新型コロナ禍の社会を背景に、高校1年生の少女の心のありかを描く。
主演はモデルの八木莉可子さん。
9月に放送された43分間の「子ども応援!5時間ラジオ~短い夏休み明け つらいみんなへ~」にトークを追加して特集オーディオドラマ枠で放送された作品で、大阪局と大津局の共同制作。

■リスナーのコメント■

  • コロナ禍ならではの閉塞感と女子高生と大型輸送機というミスマッチがうまくまとめられた爽やかな作品でした。 (紅 はるか)
  • こちらは初回放送の関西のラジオの特番を聴いて、物凄く感動しました。なので特集オーディオドラマでも聴いたのですが、何回聴いてもいいなぁと思います。飛行機がテーマなのもいいし、青春感がたまりません。 (daruma)
  • 印象的でしたが作品の密度が前半と後半で何か違ってるというアンバランスさを感じました 何かを言い足りてないのかもしくは余分な情報(飛行場や機種の名)を与えすぎなのか物語の一体感が弱く感じました (カピリス)

第3位(6票)

極楽プリズン
リゾートのように設備が豪華な刑務所・極楽プリズンという発想が奇抜。
主演の森崎ウィンさんはミャンマー出身の歌手・俳優。
人気声優の堀川りょうさん(2021年青春アドベンチャー「負け犬たちのミッドナイト・バス」にも出演)も出演されている。
大阪局制作。

■リスナーのコメント■

  • 発想の勝利ともいうべき展開にやられました. (nuguseyo)
  • ラジオドラマには珍しいループ物の構造で、物語にもひねりが効いてて面白かったです。 (匿名希望)
  • 主人公の演技に引き込まれた。 (みっちー)

第4位(5票・4作品)

ノストラダムスと冷静な航海士たち
4作品ある第4位(5票)の作品のうちのひとつ。
突如、彗星が地球に衝突するというニュースが流れるが…
青春アドベンチャー版「アルマゲドン」、という訳ではない。

■リスナーのコメント■

  • こちらも、現行社会に対する直喩。ガッツあるな、NHK-FM。 (オーディオドラマニアン)
  • たどりつけた真相が面白かった。 (水松)

◆バスタイム
第4位の2作品目。
大阪を舞台にした少女2人の成長物語で大阪局制作。
なお、「バスタイム」のバスは、交通機関のバス、すなわち「バスパニック」のバスではなく、お風呂の方。

■リスナーのコメント■

  • 銭湯をテーマにしたSFファンタジーで青春の友情を描くある意味王道な物語でした。 (紅 はるか)
  • 聴き終わってみれば上質な友情百合でした。 (匿名希望)

◆恋するシェークスピア
「ロミオとジュリエット」が上演される劇場を舞台にした、年上女性と年下男性の恋物語…ではない?
主演は西尾まりさん

■リスナーのコメント■

  • 純粋にとても面白かった.オチはありきたりだけれどラジオドラマならではな話運びだったと思う. (nuguseyo)
  • 構成に対するチャレンジ精神や遊び心に満ちていてとても面白かったです。 (匿名希望)
  • 繰り返しでも飽きさせない話だった。 (水松)
  • どこが脚本で現実なのかわからなくなったり、最後のナレーションの方とのやりとりも面白かったです。 (いっちー)

◆ガラクタな人々
老朽化し取り壊し予定の市場を舞台にした物語。
三村和敬さんが演じる役場の青年が案内役。

■リスナーのコメント■

  • 現代のどこかにいそうな人たちの状況がわかりやすくえがかれてる (三日月)
  • 最後の展開が切なく胸が締め付けられました。 (けく)

第8位(4票・2作品)

エンディング・カット(再)
令和元年度文化庁芸術祭大賞受賞作で芦田愛菜さんが主演。
昨年のこのアンケートでも第3位だった。

■リスナーのコメント■

  • 2回も視聴したのに最後が思い出せない。再度放送してもらいたい。 (海を見ていた水曜日)
  • とにかく泣いた (匿名希望)
  • 感動した…芦田愛菜ちゃん凄すぎる (たま)

◆勝縄
第8位(4票)のもう1作は、腹に括ると覚悟が決まるという不思議な「勝縄」を巡る物語。
舞台は山口県美祢市で山口局制作。
主演の中村静香さんは今でもランニングを続けているのかな?

■リスナーのコメント■

  • 優柔不断で色々きめれない人にきいてほしい (三日月)
  • 肩肘張らずに見られたコメディ、面白かった。 (みっちー)

第10位(3票・7作品)

◆告白の対価
LGBTをテーマにした作品。
具体的内容な以下のリスナーコメントご参照下さい。

主演は「さいごの毛布」の徳永えりさん。

■リスナーのコメント■

  • 同性愛者の女性について、わずか50分でここまで詰め込んでクオリティを保っている作品はちょっとないなと感じました。FMシアターの枠を最大限有効に使っている作品の一つだと思います。 (オーディオドラマニアン)
  • 社会問題に切り込んだ内容が良かったです。ただ、さまざまに配慮された作りであるものの、作品をほぼ特定できる形でフィクションを批判するようなセリフには若干配慮に欠けたものを感じました。 (けく)

◆師匠と私と飴色のレシピ
シェフがレシピを語るだけという風変わりなレストランを舞台にした作品。
主役は「夜露姫」・「エド魔女奇譚」の美山加恋さん。
暁のハルモニア」、「夢みるゴシック」の藤岡正明さんもご出演。

■リスナーのコメント■

  • 個人的に話は好みではなかったが、師匠の声が素敵だった。 (みっちー)
  • どんでん返し的なラストいさぎよく聞きました。 (ふーこ)

◆田羅間さん、どこ行った?
完全予約制の謎の古書店「幽遊堂」の店主だった田羅間さんを少女が探す話。
香川県・高松市が舞台で、制作も高松局。

■リスナーのコメント■

  • 意外性あるストリー展開が好きでした。女子高生と一緒に田羅間さんを探してます。 (海を見ていた水曜日)
  • 不思議な田羅間さんが気になりすぎて、ひきこまれました。 (いっちー)

◆幻想列車
不思議な列車の中、4人の男女。
限定された設定が織りなすドラマ。
主演は俳優の泉澤祐希さん。
助演の山西惇さんは20年以上前、「二の悲劇」・「精神分析ゲーム」などに主演された青春アドベンチャーの常連俳優だった。

■リスナーのコメント■

  • 意外性でどんどん作品世界に惹き付けられた. (nuguseyo)

◆ユーフォリア ~わたしの幸福論
長野の民宿を舞台に27歳の女性が自らの幸せについて考える。
それにしても朝倉あきさんの声はどうしてこんなに心地よいのだろう。

◆10トンドライバーのトパーズ
女性トラックドライバー(ソニン)と偶然の同乗者(野間口徹)が明かり合う1日の物語。
野間口さんは「レールバイク」、「産後途中下車」など結構多くのFMシアターに出演されている。

■リスナーのコメント■

  • 会話のリズムが良く、最後まで集中力を切らすことがなく聴けた。野間口徹さんが好演。 (優やん)
  • シチュエーションがよかった (水松)

◆歌が生まれる
同順位の「10トンドライバーのトパーズ」と同じソニンさんの主演作品で今度は歌手を演じている。
それにしても公式ホームページの写真の江守徹さんのインパクトが強い…
特集オーディオドラマ枠での放送作品(放送時間60分)。

第17位(2票・11作品)

◆たきれん!
大分県竹田市で行われる声楽のコンクール「瀧廉太郎記念 全日本高等学校声楽コンクール」を題材にした作品。
弾け!はじけろ!そろばん甲子園」(算盤)、「いざ行かむ 短歌甲子園へ」(短歌)など、高校生のコンクールものはFMシアターの定番のひとつ。
大分局制作。

■リスナーのコメント■

  • 思い返してると、若々しさなどの印象がある (匿名希望)

◆こちら青い痛み、応答願います
1988年の少年たちと2020年の少女が時空を超えてトランシーバーでつながる。
主演の斉藤結女さんは、女優でアイドルグループ「ヤンチャン学園音楽部」の元メンバー。

■リスナーのコメント■

  • タイトルがちょっとクサいですが、主人公の少女が父親に語り掛けるラストはメインの聴衆層である中年世代に直接訴えかけてくるようでとても上手い構造だったと思います。 (匿名希望)
  • 作品に漂う雰囲気が良かったです。 (けく)

◆桜、降るとき
倉敷市の病院で実際に行われている「小さなベビー服活動」(胎児のまま亡くなった子供のために服を手作りする活動)を題材にした作品。…重い…。
脚本は「NISSAN あ、安部礼司」、青春アドベンチャー「ラジオの前で」などの北阪昌人さん。
岡山局制作。

■リスナーのコメント■

  • 岡山天音くんのファンで聴きました。内容がかなりヘビーで最初は言葉が出ませんでしたが、録音を繰り返し聴きじわじわ来ました。男性にこの題材はかなり難しかったのでは…でも軽々と演じ切ってしまう所が凄いです。 (daruma)

◆ものがたる機械
高度に発達したAIがひとりひとりにフィットした娯楽を垂れ流し続ける社会が舞台。
主演はFMシアター「異人たちとの夏」、青春アドベンチャー「あなたがいる場所」・「あなたに似た自画像」など、最近、NHK-FMのオーディをドラマに出番の多い国広富之さん。

■リスナーのコメント■

  • リアル社会が超管理社会に針を降っている中で、エンタメとして統制社会下の「物語」創作をよく直球でやったなと思います。 (オーディオドラマニアン)

世界から猫が消えたなら
寿命と引き換えに世界から何かがひとつづつ消えていく。
次に消えるのは…猫?
妻夫木聡さん、貫地谷しほりさん、國村隼さんなど出演者が豪華。

■リスナーのコメント■

  • 失う事になると今まで思いもしなった愛着や感謝などの気持ちが湧いてくる。ふだんの生活じや、そんな事は忘れている。このストーリーで思い出した気がします。 (海を見ていた水曜日)

◆巣ごもりな人々
第1位の「君を探す夏」以上にストレートな「コロナもの」。
「ここから見える車」、「ベランダの女」の2篇から構成された作品。

■リスナーのコメント■

  • コロナの自粛というテーマがあいまってより印象に残った。後半の大麻疑惑の話はハラハラした。 (竜)

◆かささぎ橋で会いましょう
定年を迎えた男が帰宅すると妻に羽が生えていた!
主演は吉本新喜劇のお笑いタレント内場勝則さん。
当然、大阪局の制作。

■リスナーのコメント■

  • 異色ファンタジーとも言えるけれど、何ともいえない味わいがあった。 (優やん)

仮想郵便局
今年のFMシアターは「仮想郵便局」と「幻想列車」があり紛らわしい。
ちなみに青春アドベンチャーだが2012年に「幻想郵便局」という作品もあった。
主演の上白石萌音さんは、2015年に「沈黙とオルゴール」に主演された上白石萌歌さんのお姉さん。

■リスナーのコメント■

  • ちょっと詰め込みすぎ?な感もあったがよかった. (nuguseyo)
  • 夏向きのSF作品で、かつ戦争を取り上げ、言われているようで案外言われていない視点での作品であった。 (紅 はるか)
  • どこかにありそうな話をつないで返信にする番組があったらきいてみたい (三日月)

◆山中センチメンタル・ジャーニー
結婚を控えた娘とすさんだ父の家族の再生の物語。
父親役の渡辺いっけいさんは当ブログで一番最初に紹介した「北壁の死闘」の主演俳優でもある。

■リスナーのコメント■

  • すれ違ってしまった親子の話にしんみりとしました。 (けく)

◆指の記憶
母親に愛された記憶のない女性の辿り着いた記憶。
主演の尾身美詞さんは元キャンディーズの藤村美樹さんの娘さんらしい。

■リスナーのコメント■

  • 最後の最後にタイトルの意味を知り、号泣しました。 (海を見ていた水曜日)
  • 自分はちゃんと愛されて来た存在かどうか 心のその部分に影ができた時 人は誰でも小さな存在に成る 臆病さ、伝える頼りなさの描写が上手。この上手く生きられない主人公こそ一番好きだと思った私です (カピリス)

◆おやつのいくさ
「おやつ」とは大衆演劇のこと。
大衆演劇は、無くても生きられるが、ないと寂しい。
戦時下、おやつはどう生きたのか。
若村麻由美さん(プラハの春)のほか、吉本実憂さん(遙かな旅 蝶の道)、松田洋治さん(毒見師イレーナ)、いしのようこさん(幻の動物園)などが出演。

■リスナーのコメント■

  • とてもよかったです. (nuguseyo)
  • 吉本実憂さんはもう少し頑張って欲しかったようにも思うけど、全体としては力作で、あの苦しい時代に一生懸命生きた人々の姿が鮮やかに浮かんでくるようだった。 (優やん)
  • 戦時中に粋な人たちがいたんだなあ (水松)

第28位(1票)

以下1票のみの作品です。

作品名 リスナーの感想
まなざし
灰色のカンバス(再)
ミニマル・ウーマン
ビギンズナイト 俺たちのカウント2.99!
カウント2.9!(R1にて再)
青い羽ねむる(R1にて再)
  • ラスト印象強い。衝撃的だった (匿名希望)
鮨屋の二つ目(再)
  • 掛け合いがとてもうまくて楽しくてすごく良かったです。 (いっちー)
とどけ、風の如く
  • 歴史の転換期のいきいきとした描写が印象的。キャスティングも良かった。 (みんくい)
ひかりの子たち
  • 短歌がテーマというのが新鮮。しかしキャラクターにあまりリアリティがないと感じた。主人公の煮え切らない性格が合わなかった。 (みっちー)
  • いい話だった (たま)
オールに願いを
  • 地方の慣習の話しでは当たりだった。 (水松)
歌え、この街の空に
  • 復興の勢いのある時代の話は勇気づけられる。 (水松)
風のあと咲き
  • 最後の「咲け」は聞いていてしびれた (zerokan)
私は、スーパーキューピッド
  • 感じの良い作品 (水松)
プリズン・コーラス
  • 過酷な現実の中にかすかな救いの見えるところが印象に残った. (nuguseyo)
  • 最後の歌、良かった (匿名希望)
  • エクセレント! (水松)

コメントのみ

投票はないがコメントのみ寄せられた作品は以下のとおりです。

作品名 リスナーの感想
良い子、母になる
  • 娘が同じくらいの年齢だったので他人事ではなかったと思った記憶が有ります。あのあとどう話は進んで行ったのか?続編があるのかな? (海を見ていた水曜日)
  • 物語にもう一捻りほしかった。 (みっちー)
風の丘を越えて(再)
  • 再放送なので投票から外しましたが(自己規制),地味な内容ながら素晴らしかった. (nuguseyo)
  • 元の映画を見ていたのを思い出し、興味深かった。途中、話の展開がわからなくなったりしたけど (匿名希望)
未来日記の行方
  • 脚本のレベルが低すぎて衝撃を受けました。こんなつまらないベテランの脚本家を使うぐらいだったら若い人にチャンスをあげてほしい。 (匿名希望)
ウィニングボール(再)
  • キャストが作品に合っていたと思う.とても印象に残る作品. (nuguseyo)
遥かな旅 蝶の道(再)
  • 蝶の立ち寄るその島に行ってみたい気になった。 (海を見ていた水曜日)
狸小路カプリッチョ
  • ギャグのところがすごく面白くて何回も聴きました! (いっちー)

まとめ

以上です。
今年は例年以上のたくさんの作品に票をいただいたことから予想以上に長い記事になってしまいました。
そのため、出演者以降のアンケート結果については別記事にまとめています。

【2020年のリスナーアンケート結果一覧】


■アンケート企画の結果
各年ごとアンケートの結果一覧はこちらから、全作品アンケートの結果一覧はこちらからご覧ください。


■2020年代の放送作品
2020年代にFMシアター/特集オーディオドラマで放送された作品のうち当ブログで紹介済みの作品の一覧はこちらです。


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