【青春アドベンチャー全作品アンケート結果4】
作品編その④:得票数4票~
2022年3月~10月に実施した青春アドベンチャー全作品アンケートで、得票数が4票(48位タイ)の作品とその作品へのコメントは以下のとおりです(トップ50の作品はこちら)。
放送された時期が早いものを先に並べています。
(注意)コメントには一部ネタバレ要素があることにご留意下さい。
第48位(4票・28作品)
川口泰典ディレクター兼プロデューサー時代の代表作の「ジュラシック・パーク」や「カルパチア綺想曲」、一部で名作との評価も聞かれる「昔、火星のあった場所」、声優宮野真守さんの子役時代の出演作「バッテリー」、田村ゆかりさん主演で一時期はNHKオンデマンドで配信されていたタイムスリップシリーズ、近年の女性出演者で最も人気の朝倉あきさんが主演する「風の向こうへ駆け抜けろ」、2019年の当ブログアンケート第1位の「紺碧のアルカディア」など、なかなかのラインナップです。
◆あたしの嫌いな私の声(1992年)

- 原作:成井豊
- 脚色:成井豊
- 演出:川口泰典
- 主演:土屋智子

あたしの嫌いな私の声 原作:成井豊(青春アドベンチャー)
あたし、君原友里(ユーリ)は声優学校の1年生。女らしくない自分の声が嫌いだったけど、この声を活かせる職業である声優を見つけてからは声の仕事で一人前になりたくて頑張っているところ。ある日、代役で舞い込んできた「メアリーポピンズ」の出演者の顔合わせに出向いたときに、あたしとそっくりの声を持つ音楽家の波多野さんに出会ったの。波多野さんは冷たそうだけどとても綺麗な男性。だけど、本当はそれだけではないの。波多野さんが話すと、あたしには表向きの波多野さんの声と同時に、感情むき出しのもう一つの声が聞こえてくる。でも、そのもう一つの声はあたしにしか聞こえないみたい。冷たく憎悪の込められた、あたしそっくりの声を聴いていると、とても不安になる。波多野さんって一体、何者なんだろう。
■リスナーの感想■
- 初めて聞いたダミーヘッド録音の作品で、キーワードである声を効果的に使っていました。伊藤守絵さんの選曲が良くて、出演者紹介の時の曲が「明日どうなっちゃうの?」という感じで記憶に残り好きです。渡辺いっけいさんの演技がカッコよくて一気にファンになった思い出の作品です。 (タジ)
- 毎日ドキドキしながら聞いていた作品です。そして大好きな作品の一つでもあります。 (つきよ)
- キャラメルボックスの成井豊さんの作品で、上手くラジオドラマにしたなぁ……と思ったので。 (匿名希望)
◆ジュラシック・パーク(1993年)

- 原作:マイクル・クライトン
- 脚色:香取真理
- 演出:川口泰典、木那川善郎
- 主演:海津義孝

ジュラシック・パーク 原作:マイクル・クライトン(青春アドベンチャー)
それは目を疑う光景だった。アパトサウルス。ジュラ紀後期に繁栄した巨大な草食恐竜。アラン・グラント博士がイスラ・ヌブラル島なる絶海の孤島で目にしたのは、まさに古生物学者として長年夢に見てきた景色だった。長年夢に見てきたが、決して実現されるはずはなかった光景。生きた恐竜が目の前を歩いているのだ。ジュラシック・パーク。それは拝金主義とロマンチシズムが渾然一体となった狂気の実業家ジョン・ハモンドが、最新の遺伝子工学と膨大な費用をつぎ込んで地上に現出せしめた奇跡のテーマパーク。生きている恐竜をこの目で見ることができる。こんな素晴らしいことが他にあるであろうか。そう、パークの成功は約束されていたはずであった。しかし、最新のテクノロジーが惜しげもなく投入されたこのテーマパークは、開園前にすでに密かに数多くのバグと、いくつかの”事故”を起こしていた。そしてこれらの綻びはパークを動かす複雑なシステムを狂わせ、やがて破局へとつながっていく…
■リスナーの感想■
- まさかラジオドラマでこの作品が、という。。実写の後に聴いたんだっけ、どっちだっけ(笑) (MJ)
- サウンド夢工房から聞いていますが、過去の作品は記憶が薄れてきています。
その中でも、「ジュラシック・パーク」は記憶に残っています。映画にもなったからかな?
前田悠衣さんの叫び声が印象に残っています。 (vt) - 映画にもなったけども、複雑系とかバタフライ効果とか、原作が持ってる科学的な部分を省略せずにドラマに盛り込めたのはこっちの方かもしれないよね。マルカム博士の役どころをちゃんと理解した話し作りというかね。こっちにも前田悠衣がでてました。 (タカアキラ)
◆くたばれ!ビジネスボーグ(1993年)

- 原作:草上仁
- 脚色:福田卓郎
- 演出:川口泰典、外山正恵
- 主演:渡辺いっけい

くたばれ!ビジネスボーグ 原作:草上仁(青春アドベンチャー)
元詐欺師の大友が経営する「大友人材派遣有限会社」は、社員4人の小さな会社だ。しかし、その4人は精鋭揃い。天藤・麗子の美男美女コンビに、異常な記憶力の持ち主・後藤、そして数学の天才・菅谷。これだけの人材が揃えば会社は順風満帆…のはずだったのだが、身体の一部をビジネス用に改造したサイボーグ人材(=ビジネスボーグ)の開発により状況は一変。ビジネスボーグのあまりの有能さに、生身の人間ばかりの大友人材派遣有限会社はあれよあれよという間に、開店休業状態になってしまったのだ。そんな中、大きなビジネスチャンスが舞い込んできた。送電システムのトラブルにより、3日間、ある銀行の全てのコンピューターとサイボーグ部品が停止することになってしまったのだ。早速、生身の人材による銀行業務の代行サービスを売り込みに出かけた大友だったのだが…
■リスナーの感想■
- 設定の面白さとキャスト陣の軽妙な芝居が相まって、お気に入りです。 (山口ツヨシ28)
◆紅はこべ(1994年)

- 原作:バロネス・オルツィ
- 脚色:大橋泰彦
- 演出:外山正恵、川口泰典
- 主演:筧利夫

紅はこべ 原作:バロネス・オルツィ(青春アドベンチャー)
1789年のフランス革命から3年。フランスは、国王の支配する絶対王政の国から、人民の支配する共和制の国へと変貌を遂げていた。“人民の敵”となった貴族たちは次々と国外逃亡を画策。一方の革命政府・人民委員会も必死の追及を続けたが、なぜか貴族たちは次々と亡命に成功した。そう、亡命成功の陰には、イギリス人一味によって結成された秘密結社があったのだ。彼らは巧緻を尽くし、機転を利かせ、恐怖に怯えるフランス貴族たちを秘密裏に脱出させ続けた。そして、ことが成功した暁には、必ず人民委員会の誰かのポケットに、赤く小さな星型をした花のしるしを残した。この印から、正体不明のその秘密結社はこう呼ばれた、“紅はこべ”と。
■リスナーの感想■
- ストーリーが面白く、後に「スカーレットピンパーネル」という名前で舞台があることも知りました。 (月)
- パーシーの痛快な活躍と夫を想うマルグリートの愛らしさが最高でした。 (ゆっきー)
- イギリスから見たフランス革命ものというのが珍しかった。ここぞというところで聞こえてくるイギリス国歌の口笛。 (潤之)
◆昔、火星のあった場所(1994年)

- 原作:北野勇作
- 脚色:北野勇作
- 演出:角井佑好
- 主演:菊池健一郎

昔、火星のあった場所 原作:北野勇作(青春アドベンチャー)
強引な方法で火星を地球化する計画は、火星の分解・消失という悲惨な結末を迎えてしまった。そして、火星のあった場所に今あるのは、地球とも火星ともつかない不思議な空間。しかもその空間は地続きで地球ともつながっているという。こんな世界で、「ぼく」は、火星を開発することを目的とする“HCO”(Human Corporation=人類共同体)に入社する。そして、ドロップアウトした社員が変化するという「鬼」や、火星開発のために作られた人工生命体である「タヌキ」、そして時間の流れが周囲と異なるという遺跡「カチカチ山」などの不可思議なものに出会う。この怪しく幻想的な世界に、どのような意味が、どのような謎が、あるというのだろう。
■リスナーの感想■
- 録音していたものを初めて複数回聴いた作品。一回聴いただけでは世界観がわからなかったが、妙に魅力的で心惹かれた。二回目を聴いて話の輪郭に納得でき、その時とても感動した。 (匿名希望)
- あの結構複雑な小説を良くラジオドラマにできたかと思います(原作者自身で脚本も書かれているからですけど) (ondrew_ondrew)
◆カルパチア綺想曲(1994年)

- 原作:田中芳樹
- 脚色:香取真理
- 演出:川口泰典、芦田健
- 主演:大輝ゆう

カルパチア綺想曲 原作:田中芳樹(青春アドベンチャー)
1898年、ロンドン。ジョー・アッテンボローは「ロンドン絵入新聞」で駆け出しの新聞記者をしている17歳の女の子だ。父親の元英国下院議員ジェラード・アッテンボローは、選挙に落選した後、見聞を広めると称して、ジョーを放り出して外国に出かけてしまった。ジョーは父親の所業に呆れつつも、一流のジャーナリストになることを夢見て、毎日、ゴシップ記事の取材に駆け回っている。ある日、放蕩親父のジェラードが、突然、女連れで帰国してきた。伊達と酔狂で生きているような父親に反発するジョー。しかし、続いてハンガリーの大貴族・ヴルム伯爵の息子、イオンがジェラードを尋ねてやってくる。ハンガリー独立運動の旗手であるヴルム伯爵がオーストリア・ハンガリー二重帝国に幽閉されてしまったというのだ。これがジョーの大冒険の幕開けであった。
■リスナーの感想■
- これも原作を買って読みました (p3x888)
- 正統派アクションアドベンチャーといった作品で、テンポ良く聞くことができました。
こちらも原作版、漫画版と後に購入し楽しみました。 (ゆっきー)
◆リプレイ(1994年)

- 原作:ケン・グリムウッド
- 脚色:高橋いさを
- 演出:川口泰典、芦田健
- 主演:古澤徹

リプレイ 原作:ケン・グリムウッド(青春アドベンチャー)
私の名前はジェフ・ウィンストン。ラジオ局のディレクターをしている。1988年のある日、突然胸が痛くなり倒れた私は、気が付くと、1988年までの記憶を持ったまま、大学生であった1963年に戻っていた。つまり、精神だけ年月を飛び越えて18歳の自分自身の体の中に住み込んだみたいになってしまったのだ。戸惑う私だったが、元の時代に戻る方法も思いつかない。何とかこの状況に適応するように行動を始めたのだが、これは私の何度も繰り返される人生の始まりに過ぎなかった。
■リスナーの感想■
- タイムスリップもので現在の記憶を持ったまま過去の出来事を変えていくお話。お話もハラハラドキドキ親に見つからないように暗闇でずーっと待ってるドキドキ。音楽が盛り上げてくれました。数年後KinKi Kidsのドラマでマンマじゃんとビックリ! (匿名希望)
- 後に影響を受けたであろう多くの作品を見ましたが、ダントツでリプレイが最高です。
リプレイ間隔がだんだんと短くなっていくハラハラ感と、あの結末に興奮しました。
こちらも原作小説を買うきっかけになり、何度も読み直しました。 (ゆっきー) - 前田悠衣さんの作品として個人的に外せない一作。 (S.K)
◆BANANA・FISH パート3(1995年)

- 原作:吉田秋生
- 脚色:じんのひろあき
- 演出:川口泰典、芦田健
- 主演:古澤徹

BANANA・FISH パート3 原作:吉田秋生(青春アドベンチャー)
コルシカマフィアのボス、ディノ・ゴルツィネが企んでいたのは、新種の幻覚剤バナナフィッシュによる裏社会、そして合衆国の支配だった。ただひとり、ゴルツィネに逆らったストリートキッズのボス、アッシュ・リンクスも、唯一の信頼する友人・奥村英二を人質に取られ、ジャーナリスト・マックスが公表しようとしていたすべての情報とバナナフィッシュの産みの親ドーソン博士、そして何より彼自身の身柄をゴルツィネに引き渡さざるを得なくなってしまった。何度もアッシュに煮え湯を飲まされてきたゴルツィネは今度は決してアッシュを逃がさないだろう。そしてアッシュに立ちはだかる最強のふたりの敵。遂に訪れたアッシュ最大の危機。しかし、絶望的な状況からアッシュと仲間たちの反撃が始まる。
■リスナーの感想■
- 結末が衝撃でした (匿名希望)
- いわずと知れた大長編で、三つのパートのどこに投票しようか迷いましたが、やはり悲しくも美しいラストがあるパート3で。(キリマンジャロの雪のエピソードがある前半も好きで迷いましたが) (miya_hokkaido)
◆踊る黄金像(1995年)

- 原作:ドナルド・E・ウェストレイク
- 脚色:香取真理
- 演出:川口泰典
- 主演:海津義孝

踊る黄金像 原作:ドナルド・E・ウェストレイク(青春アドベンチャー)
ニューヨーク子のジェリー・マネリーは、空港で荷物の運び屋をしている。運び屋と言っても、警備の目を盗んで、他人の荷物を勝手にちょろまかすのが仕事だ。仕事は順調。最近は、“その筋”の得意先からの依頼で、特定のブツを回収する仕事も増えた。その日、ジェリーが盗んできたブツも、ある得意先の依頼によるものだった。しかし、依頼主のヘマで、違うブツを回収してしまった。依頼主のミスなので、ジェリーに責任はない。依頼主も「忘れてくれていい」と言っている。しかし、依頼主の態度が何かおかしい。独自にブツの正体を調べ始めたジェリーは、回収するはずだったものがアステカ文明の秘宝“踊る黄金像”だということを知る。一攫千金のチャンス到来!大金をせしめるためには、16体の黄金像の中から本物を探さなければならない。依頼主を出し抜いて16体も調べるためには、とにかく急がなければ!“Gotta Hustel!”(ガッタ、ハッスル!)
■リスナーの感想■
- 初めて青春アドベンチャーを聴いたのがこの作品だった為 (ゲゲ)
- 本物の黄金像を獲得したトリックが好きでしかたありません。 (鱈場蟹太郎)
- この作品で使われていた音楽がほかでも流れてくるといつも思い出してしまう。同じ原作者のほかの作品のドラマ化も面白く好きだった。 (潤之)
◆青の時間(1996年)

- 原作:薄井ゆうじ
- 脚色:じんのひろあき
- 演出:川口泰典、松浦禎久
- 主演:古澤徹

青の時間 原作:薄井ゆうじ(青春アドベンチャー)
自由の女神像を消すなど、あまりにも大胆かつ大掛かりなマジックで世界的な名声を有するマジシャン「ブルー」。今回の仕事はブルーを日本に呼ぶことだが、フリーの興行師である主人公にも上手くいく自信が全くない。というのもブルーの正体は誰も知らないのだ。しかし、途方にくれている主人公の下になぜかブルー側から招待状が届く。ブルーの正体は誰なのか。ブルーはなぜ主人公に特別な好意を見せるのか。ブルーが富士山麓で行うという10万人を消滅させるマジックの目的は何なのか。
■リスナーの感想■
- 不思議な感覚になった作品でした。 (つきよ)
◆ゲノム・ハザード(1998年)

- 原作:司城志朗
- 脚色:山本雄史
- 演出:保科義久
- 主演:有馬克明

ゲノム・ハザード 原作:司城志朗(青春アドベンチャー)
それは、イラストレーター鳥山敏治にとっては誕生日の夜の出来事だった。残業で退社が遅くなり、妻の機嫌を損ねていないか恐る恐る帰宅した彼を待っていたのは床で冷たくなった妻の死体。突然現れた刑事と名乗る不審な二人組から逃れることになった鳥山は、夜の街をあてどなく彷徨うことになる。そして、妻の実家、友人宅、昔のバイト先、再び自宅などを尋ねるにつれ、鳥山は自分の記憶と、周囲が語る自分の姿とがかけ離れていることに気がつき始める。何より自分の記憶自体が少しずつ変化を始めているようなのだ。自分は誰なのか、どこに住んでいて、何をしてきた人間なのか。すべてが信じられなくなる中で、“鳥山”はどのような真実に辿り着くのか。
■リスナーの感想■
- この作品をテープに録音し、中学の担任の先生に聴かせるくらい好きだった。
もともと担任とのコミュニケーションで、連絡ノート的なものはあったが、それまでそういうのに興味はなかったのに、この作品を聴いてもらったことをきっかけから、その先生とはたくさんコミュニケーションを取るようになった良い思い出。
元気にしてるかな、某グラビアアイドルと同姓同名の先生。 (藍原 悠) - 放送時聴いてて最もワクワクしました。 毎日早く夜にならないかと待ち焦がれる程夢中になっていましたね。 (S.K)
- ダブル・キャストと迷いましたがこの作品で。
ある日帰宅するとそこで自分の妻が死んでいた。しかし、そこへ電話をかけてきたのは目の前で死んでいるはずの妻だった……
衝撃的な導入から始まるミステリー作品であり、次々に明らかになる事実と、主人公自身の謎。一体どんな結末になるのだろうと、ハラハラしながら聴いていました。そして訪れたあの結末。もう言うことはありません。 (MLW)
◆カラフル(1999年)

- 原作:森絵都
- 脚色:丸尾聡
- 演出:江澤俊彦
- 主演:多賀基史

カラフル 原作:森絵都(青春アドベンチャー)
どうも「ぼく」は死んでしまったらしい。生前の記憶はないが、天使プラプラが言うには大きな罪を犯して死んだのだという。だから生まれ変わることもできず、このまま消滅するしかない。しかし、そんな僕に向かって、プラプラはある驚くべきことを言い出した。なんと僕は“ラッキー抽選”に当選し、修行をするチャンスを与えられたというのだ。修行を通じて自分の罪を自覚すれば生まれ変わることもできるという。でも、その修行は生前に犯した罪が重ければ重いほど過酷なものになるらしい。苦労をしてまで無理に生まれ変わりたいとは思わなかった僕はその修行を拒否するが、ボス(=神様?)の意思には逆らえない。嫌々、人間界に戻り、自殺したという見知らぬ少年“小林真”の体を引き継いで“修行”を開始することになったのだが…
■リスナーの感想■
- 当時高校生で思春期にぴったりの作品でした。この世はちょっと長めのホームステイ、というセリフが印象的でした。ここから私が全然読書しない人生から少しは読む人生に変わった大切な作品です。 (匿名希望)
- いろいろ聞いてますが、記憶に残っています (meech)
◆笑う世紀末探偵(1999年)

- 作 :藤井青銅
- 演出:松浦禎久
- 主演:三上市朗

笑う世紀末探偵 作:藤井青銅(青春アドベンチャー)
私の名前はゴドウ・ツトム、私立探偵だ。私は、小学生の時に聞いた「ノストラダムスの大予言」に衝撃を受け、以後、悩んだとき迷ったとき、人生の指針をこの大予言に頼って生きてきた。そして、世界滅亡の兆しを見つけるために、世紀末に関わる事件だけを扱う探偵になったのだ。世の中で起きる大事件はすべてノストラダムスの大予言で説明することができる。今日もポケット版「ノストラダムスの大予言」を懐に難事件に挑む。私の名前はゴドウ・ツトム、人呼んで「世紀末探偵」。
■リスナーの感想■
- あの時、本当に何が起こるかわからなかったノストラダムスの大予言を独特の掛け合いと魅力的なキャラとで駆け抜けていった感じが大好きでした。周囲にどう思われようと何かを真剣に考え続けること。その素晴らしさを教えてくれた気がします。 (鱈場蟹太郎)
- これも藤井青銅氏の作品で大好きです。ノストラダムスの大予言をこう解釈するか!と笑いながら聴いていました。個人的には阪神ネタが最高でした。 (ヴァンス)
- テンポが良い
役者が上手い
大人がバカをやってる感じがいい (おかぴ)
◆バッテリー(2000年)

-
- 原作:あさのあつこ
- 脚色:丸尾聡
- 演出:岡本幸江
- 主演:宮野真守

バッテリー 原作:あさのあつこ(青春アドベンチャー)
中学入学を控えた原田巧(たくみ)は、父の転勤を期に両親のふるさとの町に引っ越してきた。巧は、リトルリーグ時代は近隣でも有名なピッチャーであり、引っ越し先の中学校の野球部が弱小であったとしても、自分一人の力で勝ち抜けられると強く信じていた。巧は自らの実力と正義を疑わない極端に我の強い性格であると同時に、自らを信じていなければ自分を保てないような繊細さも併せもっていた。その性格ゆえに周囲との摩擦や衝突が耐えない巧。しかし、巧のボールを受け止め、巧の考え方をも受け止めてようとしてくれるキャッチャー・永倉豪との出会いをきっかけに彼は少しずつ変わっていく。巧や豪、そして周囲の少年、家族、先生達がお互いに真剣に向き合って行く様を描く。
■リスナーの感想■
- これを聞いて、原作を読みました (匿名希望)
- あさのあつこ原作を原作の良さを生かしたラジオドラマ化がみごとでした。 (りゃま)
◆ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ(2002年)

- 原作:滝本竜彦
- 脚色:北阪昌人
- 演出:岡本幸江
- 主演:原田篤

ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ 原作:滝本竜彦(青春アドベンチャー)
彼女に出会ったのは、ある冬の夜。友人との賭に負けて、一人で「特上霜降り肉」を買いに行かされた帰りのことだ。彼女は、小雪の舞う林の中の獣道、ケヤキの根元で、名門中央高校の制服を着て体育座りをしていた。シュールな光景だ。しかし、その後に展開されたのは、シュールというより過激な光景。チェーンソーを持って襲いかかる怪人と、木刀を振りかざしセーラー服の裾を翻して怪人に立ち向かう美少女。沈んだ毎日を過ごす高校生・陽介の日常が急展開を始める。
■リスナーの感想■
- 原作買っちった。 (QQQ)
- 個人的ザ・青春アドベンチャー的作品、ラジオドラマ特有の想像力が掻き立てられる (さもはん)
- 主人公たちと同じ高校生くらいの冬に聴いたので雪道を自転車で走るところに妙に共感した思い出。
原作の小説とED曲のBoatのCD両方買うくらいハマった。
原作とちょっと違う結末も良かったなぁ。 (akaname)
◆ザ・ワンダーボーイ(2002年)

- 原作:ポール・オースター
- 脚色:井出真理
- 演出:岡本幸江
- 主演:浅利陽介

ザ・ワンダーボーイ 原作:ポール・オースター(青春アドベンチャー)
1924年のセントルイスで、俺はイェフーディ師匠に出会った。9歳だった。それまでの俺は野良犬同然、人間の形をした“ゼロ”だった。将来の夢など何もないチンピラまがいの孤児だった俺をつかまえて師匠は言った。「お前を空を飛べるようにしてやる。私の教えたとおりにやれば、ふたりは百万長者になれる。」“ウォルト・ザ・ワンダーボーイ”人々の度肝を抜き、全米を熱狂させた「空飛ぶ少年」の冒険が始まった。
■リスナーの感想■
- これを聴いてポール・.オースターの原作小説を読みました。擬似家族の温かみと、衝撃的な展開と、ずっと青春アドベンチャーを聴いているわけではないですが、一番心に残っている作品です。小説のタイトルと違うのに、タイトルの羅列からこれを探し出した瞬間ふわっと高校生の頃、夜勉強しながら聴いていたラジオの感触を思い出しました。 (さき)
- 空を飛ぶ、そんな設定に当時ワクワクした。主人公の成功、転落、再生にハラハラしながら聞いていた時分が思い出される。 (ノブユキ)
- 少年の一代記はある話で急展開を迎える、その時の衝撃はショックだったなぁ。
その事件を乗り越えたとき、ウォルトが師匠に向かって『死が二人を分かつまで!』と宣言してヌーノのED曲が流れてくる演出はシビれた。 (akaname)
◆南の島のティオ(2002年)

- 原作:池澤夏樹
- 脚色:長川千佳子
- 演出:吉田努
- 主演:椿直

南の島のティオ 原作:池澤夏樹(青春アドベンチャー)
ティオは珊瑚礁のある南の島に住む少年。小さなホテルを営む父親と二人暮らしだ。この長閑な島で、人々は自分のペースでのんびりと暮らしている。そんなティオの周りで起こる事件は、少しだけファンタスティックで、どこかユーモラスなものばかりなのだ。
■リスナーの感想■
- 一番最初に聴いた作品(再放送枠にて)※なお部活をさぼることができなかったので全部を聴けていない(のちに原作小説を読んで補完しました)。 (ノブユキ)
- 南国の雰囲気が好きなため (けく)
- 初めて聞いた作品です。 (kei)
◆スウィート・アンダーグラウンド(2002年)

- 作 :ウォーリー木下
- 演出:吉田努
- 主演:小林高鹿

スウィート・アンダーグラウンド 作:ウォーリー木下(青春アドベンチャー)
日の当たるこの世界から地下深く。どこかにある地底世界。光なき地底世界で生きる地底人達は、ウサギのような大きな耳を持ち、成長すると目が見えなくなってしまう。ジェット、アンバー、クオーツの地底人の少年3人組は、ある日、耳の小さな女性アリスと出会う。出入りが禁止されている縦穴を上に上に登っていくと辿り着くという「光の世界」の伝説。アリスはその世界へと行くことを目的とした反政府組織「ホワイト・ラビッツ」の最後の生き残りであるという。地下警察に追われるアリスを守るとともに、目の見える少年のうちに「光の世界」を見ることを決心した3人組は、アリスに同行し縦穴に潜るが、やがて3人組も軍隊と地下警察から追われる身となってしまう。「光の世界」は本当にあるのか、アリスは一体は何者なのか。全てを知った3人組は、それでもやはり「光の世界」を目指して冒険を続ける。
■リスナーの感想■
- 部屋のあかりを消して自分も作中の世界観と近い状態にしていつも楽しんで聞いていました。ラストの展開もよかった。 (匿名希望)
- 初めて聴いた時から、ずっと好きな作品です。
ファンタジー大好きなので世界観や設定など、聴けば聴くほどワクワクしました。
ラジオドラマならではの表現も自分にとっては珍しく、心に残る要因だったと思います。
また、ストーリーのテンポやキャラクターのノリが良いので最後までダレることなく、程よい緊張感を持って聴けました。
何回聴いても未だに同じところで笑うし、同じところで泣きます。
キャラクターもみんな好きです。
キャラクター同士の人間関係や名前の由来など色々と考えてしまいます
またリアルタイムで視聴できることを切に願っております。 (匿名希望) - ラジオという媒体ならではの作品でした。一部設定に疑問がありますが、世界観やキャラクター達がとても好きです。 (匿名希望)
- ラジオドラマのためにあるような作品、耳をすませろ… (さもはん)
◆不思議屋薬品店(2002年)

- 作 :北阪昌人ほか(競作)
- 演出:吉田努
- 主演:堺雅人、増田未亜

不思議屋薬品店 作:北阪昌人ほか(青春アドベンチャー)
新進気鋭の脚本家10人が、オリジナルラジオドラマを競作する「不思議屋」シリーズ8作品中の1作です。本ブログでは「不思議屋」シリーズの作品は、「不思議屋料理店」(2007年)に続き2作品目の紹介です。
■リスナーの感想■
- 永井一朗さんや若き堺雅人の共演、話もオムニバスでテンポ良く面白 (きゃお)
- 不思議屋シリーズは音楽がなごむ。中でも一聴ドタバタだが登場人物がきちんと変化するキレイな構成で印象深かった「恋のバストアップ大作戦」を含むこちらをチョイス。 (匿名希望)
◆タイムスリップ明治維新(2000年)

- 原作:鯨統一郎
- 脚色:山本雄史
- 演出:保科義久
- 主演:田村ゆかり

タイムスリップ明治維新 原作:鯨統一郎(青春アドベンチャー)
麓(ふもと)うららは、名前はちょっと変わっているが、どこにでもいる今時の女子高生。苦手な日本史の試験に備えるため、教科書と司馬遼太郎作の「龍馬がゆく」文庫版全8巻を持って帰宅する途中で、不審な男にぶつかった。そしてふと気がつくと、なぜかうららは幕末の江戸にいる自分に気がつく。戸惑いながらも、桂小五郎、伊藤博文、高杉晋作といった幕末のスター達に出会い、浮かれるうらら。しかし、架空の人物であるはずの“森の石松”まで登場するなど、この世界はどこか様子がおかしい。実はこの世界はオリジナルの幕末ではなく、時間犯罪者により改変された歴史の支流であるという。そして、その歴史の改変を是正し歴史の本流に戻すことによってタイムトラベラーは元の時代に帰ることが出来るが、改変が一定限度を超えてしまうと逆に帰ることが出来なくなってしまうという恐ろしい話らしい。うららは現代に戻るために明治維新の実現に奔走することになるのだが…
■リスナーの感想■
- 田村ゆかりさんのファンだったので毎日欠かさず聞いて、ネットで同好の士と感想を語り合った。 (匿名希望)
- 青春アドベンチャーの名物シリーズ作品であったと私は思っています。毎シリーズすごく楽しみにしていました。特にシリーズ最初のこちらは、龍馬とうららの関わりが個人的にお気に入りで、聴く度グッときます。後に、原作とこちらの青アド版では話が随分違う、という事を知りましたが、やはりこちらの印象が強く、薔薇之介や石松というキャラクターが大好きです。 戦国時代以降の音源探してます… (たべたらすいま)
- これも含めて、シリーズものに外れ無しが最高で最強!! (alfalfa)
◆タイムスリップ川中島(2007年)

- 原案:鯨統一郎
- 脚本:山本雄史
- 演出:保科義久
- 主演:田村ゆかり

タイムスリップ川中島 原案:鯨統一郎、脚本:山本雄史(青春アドベンチャー)
統一執行部の時間捜査官・石松は、1560年の川中島で旧知の女子高生・麓(ふもと)うららの名前を耳にする。うららは、石松と何度も一緒に時間旅行をした特異な経歴の持ち主だが、基本的には21世紀の一女子高生に過ぎないはずだ。うららが何か大きな事件に巻き込まれていることを察知した石松は、すぐさま、うららに決して1560年には来ないように警告を発する。しかし、突如、蛇型の殺人ロボットの襲撃を受けたうららは、さしたる理由もなく、警告を無視してノリと勢いで石松のいる1560年に向かってしまうのだった…
■リスナーの感想■
- ゆかりんかわいいというのもあるけれど、頭空っぽで聞けたのが良い。続きやってくれないだろうか。 (hirog3san)
- 記憶にある範囲で、おそらく初めて聞いたラジオドラマ。大河ドラマとのタイアップという、なんとも大人の事情満載なシリーズではありましたが、まさかのクライマックスには思わず涙が。シリーズ途中から聞いてなお、これだけ感情移入できる貴重な体験でした (よるよる)
- タイムスリップシリーズはホント楽しみな作品。 最近は放送されないので寂しい (クアンタム)
- 田村ゆかりさんのファンなので毎日欠かさず聞いていた。シリーズが続いているのがとてもうれしかった。 (匿名希望)
◆ロズウェルなんか知らない(2008年)

- 原作:篠田節子
- 脚色:坂本正彦
- 演出:藤井靖
- 主演:勝村政信

ロズウェルなんか知らない 原作:篠田節子(青春アドベンチャー)
駒木野町は、数年前にスキー場が閉鎖されて以来、寂れる一方の田舎町である。町の売りといえば、空気が綺麗で街灯も少なく、夜空が美しいことくらい。そこで、町の青年クラブは、都会から観光客を招き流星の観測会を企画した。イベントというのもおこがましい小規模な観測会。しかも折からの天候不良でろくに流星も見れやしない。がっかりする一同だが、突如、雰囲気を一変させる出来事が起こる。夜空に未確認飛行物体(UFO)が現れたのだ。観測会は一転して大盛り上がりで終わった。調子に乗った青年クラブの面々はオカルトをネタに町おこしを企み始める。「日本の四次元地帯、駒木野!」これだ!しかし大丈夫なのか、もともと駒木野町ではUFOとかオカルトとかそんな話は聞いたこともなかったのだが…
■リスナーの感想■
- タイトルを聞いた時はハズレだなと思った。しかし聴いてみると、第一回から物語の世界観き引き込まれてしまった。「村起こし系」の作品がこんなにも面白いとは思わなかった。私が唯一原作を読んだのがこの作品。それだけ面白かった。個性豊かな登場人物も好き。バラクリシナトクナガ、カブラギケイゴは大好き!! (元嘘つきな6人の魔女たちなんか知らない)
◆帝冠の恋(2017年)

- 原作:須賀しのぶ
- 脚色:佐藤ひろみ
- 演出:藤井靖
- 主演:野々すみ花

帝冠の恋 原作:須賀しのぶ(青春アドベンチャー)
貴族の令嬢の夢など他愛もないものだ。「私の夢は、世界一素敵な王子さまと結婚して、世界一美しい宮殿で夢のような暮らしをすること。」でも、現実には、そんなものは存在しない。だとしたら、自分の手で作ってみせる。そう、私は「オーストリア」と結婚するためにやってきた。19世紀初頭。ハプスブルク帝国の世継ぎとされるカール大公のもとに、南ドイツの新興国・バイエルン王国から一人の王女が嫁いできた。彼女の名はゾフィー。人々は彼女の美しさを賞賛したが、彼女は美しいだけの女性ではなかった。彼女の中には強い決心と覚悟が隠されていたのだ。
■リスナーの感想■
- 『エリザベート』で抱いた、ゾフィーの印象が180度変わりました。
ロマンティックで儚い世界観が素敵です。
野々すみ花さんと安西慎太郎さんのお芝居が至高でした。
切実にミュージカル化してほしい! (匿名希望)
◆風の向こうへ駆け抜けろ(2017年)

- 原作:古内一絵
- 脚色:大河内聡
- 演出:藤井靖
- 主演:朝倉あき

風の向こうへ駆け抜けろ 原作:古内一絵(青春アドベンチャー)
「初めっから勝ち組は決まっているんだよ…」淡々とした口調で先生が吐く言葉は、あるいは真実なのかもしれない。「競馬の名門に生まれて技術もある。そんなやつには地方競馬出の雑草なんて、とても太刀打ちなんかできない。」でも、でも…悔しい!そう、私の中にある思いもまた真実だ。「先生、教えてください。私、勝ちたいんです。」
■リスナーの感想■
- まだ何物でもない若きヒロインの勝利にたいする意気込みと愛馬にたいする心優しい姿勢、騎手と厩舎のチームワーク、軽やかでコミカルなやり取りが最高のハーモニーでクライマックスになだれ込んでいく。 (まりーな)
- 朝倉あきさんは青春アドベンチャーで知りました。一つ作品を選ぶとしたら難しいですが、これかな。四月の長い夢は余韻の残る作品でよかったですし、最近は大河に出たり、この前はドラマ「ガリレオ」にも出演されたりで活躍していますね。「風の向こうへ駆け抜けろ」はちょっと前に実写化されて録画していましたが、ラジオドラマがはまりすぎて、なんだかドラマを見るのはためらわれてそのままにしています。 (ぱぱなっしー)
- これも原作が大好きな作品。先日放送されたTVドラマも良かったですが、こちらも素晴らしかったです。実況アナにラジオNIKKEIのアナを起用でレースシーンにも力が入りました。 (ヴァンス)
◆王妃の帰還(2018年)

- 原作:柚木麻子
- 脚色:中澤香織
- 演出:小島史敬
- 主演:小芝風花

王妃の帰還 原作:柚木麻子(青春アドベンチャー)
滝沢さんのことを、私は心の中で「王妃」と呼んでおります。もちろんホンモノの王妃ではありません。キリスト教系の私立中学校といっても、所詮は現代日本。そのようなものがいるわけありませんから。でも、クラスの「トップ」に君臨する彼女は、私のような下層民の「地味子」からすると、やっぱり「王妃」なのです。それも、傲慢、横柄、荒ぶるマリー・アントワネット的な意味で。でも、今、そんな滝沢さんが、見たことがない姿を見せております。あの「王妃」がクラスメイトの前で号泣するなんて…
■リスナーの感想■
- 私がラジオドラマにハマったきっかけの作品でした。車を運転していて何か音が欲しくなったのでラジオを付けてみたらこの作品と出会いました。
最初は学校という舞台や十代の女の子のグループ同士のぶつかりあい、スクールカーストといったようなモチーフに全く興味がわかなく聞き流していたのですが、気づいたらその世界に夢中になっていました。夢中になり始めたころにその回の放送時間が終わり、続きがとても気になったので次の日も同じ時間にラジオをつけ、それからラジオドラマを追う習慣ができました。
たぶん一週目の第三回か第四回の途中から聞き始めたんだと記憶しているのですが、パッと聞いて割とすぐ登場人物のキャラクターやストーリー、その時点での状況などが把握できましたし、俳優の人たちの演技も自然ながら漫画っぽい親しみやすさもあり、最初に出会ったのがこの作品だったのはとてもラッキーだったな、と今では思っています。 (スプリングリバーボン) - 最後の最後で 胸のつかえがとれました。 (線路)
◆紺碧のアルカディア(2019年)

- 作 :並木陽
- 演出:藤井靖
- 主演:花總まり

紺碧のアルカディア 作:並木陽(青春アドベンチャー)
西暦1201年、ヴェネツィア共和国元首エンリコ・ダンドロの孫娘フェリチータ・ダンドロが船長を務める武装商船ファルコドーロ号は、ヴェネツィアへの帰途、海賊に襲われる商船を救援、ひとりの貴人を保護する。彼女の名はテオドラ。斜陽の時を迎えつつある東の大国、千年の都コンスタンティノポリスに都をおく東ローマ帝国の皇女。それは終わりの始まり。理想と欲得、賞賛と罵声に包まれた「史上最悪の十字軍」に自分が加担していくことになることを、この時のフェリチータはまだ知らない。
■リスナーの感想■
- 痛快な海の物語で良かったです。花總まりさんが勇ましい女船長なのが意外だったし、坂本真綾さんの姫君も可愛くて印象的です。音楽も、特にエンディングテーマがすごく好きでした。 (匿名希望)
◆悠久のアンダルス(2020年)

- 作 :並木陽
- 演出:藤井靖
- 主演:朝夏まなと

悠久のアンダルス 作:並木陽(青春アドベンチャー)
8世紀にウマイヤ朝が征服してから数百年。イベリア半島、イスラム教徒が呼ぶところのアル・アンダルスは、ウマイヤ朝が滅亡して小国に分裂してもなおイスラム教の勢力圏にあった。そうした小国のひとつムルシア国の王アル・ディーブは、聡明な姉ラシーダの補佐のもと、強力な国家による平和の実現のため、日々戦いのさなかにあった。国政面ではアンダルス東海岸の統一が視野に入り、家庭的にも妹ミスリーンや身内と言ってよい亡命王女カトルンナダーとの心安まる生活を得、順風満帆に見えたアル・ディーブとラシーダ。しかし、隣国バルセロナに傭兵隊長として"隻腕のダリオ"が雇われたのを境にふたりの運命は予想もしない方向に転がり始める。
■リスナーの感想■
- キャストが好きで聴き始めたが話に感動した。 (匿名希望)
- ラシーダをはじめ、全ての登場人物のキャラが、好きだった。
ワクワクドキドキしながら聞いた。 (匿名希望) - あまり馴染みの無い時代でしたが主人公のラシーダを始め身代わり王のヒシャームや敵国の将軍ダリオなど登場人物がみんな魅力的でワクワクする作品でした。ヒシャームの友達の神出鬼没のカーシムが特に好きなキャラクターです。 (匿名希望)
◆鬼煙管 羽州ぼろ鳶組(2020年)

- 原作:今村翔吾
- 脚色:丸尾聡
- 演出:真銅健嗣
- 主演:筧利夫

鬼煙管 羽州ぼろ鳶組 原作:今村翔吾(青春アドベンチャー)
火喰鳥、西へ!未だ小規模ながら、その懸命さと命を救う情熱を江戸の民から認められた「ぼろ鳶組」と松永源吾。しかし、請われて赴いた京の都で源吾を待っていたのは、前例のない怪事件、気心の通じない相棒、遅々として進まない探索、そして京雀たちの冷たい視線だった。頼もしい部下を江戸に残し翼をもがれたも同然の「火喰鳥」。しかし命をあきらめることはできない。だから彼は叫ぶ。「火消は人の命を見捨てねえ。最後の最後まで諦めはしねえ!」
■リスナーの感想■
- ラストの鬼平の死にざまは涙なしには聞けませんでした。主演の筧利夫さんの命に対しての叫びなど、非常に聴きどころの多い作品です。この作品を聞いて原作の羽州ぼろ鳶組シリーズは全て購入しました。今後のシリーズ化の中でに組の辰一を話の中に絡めてくるのか否かが大変気になります。 (零観)
- 鬼平とは・・・そういうことだったのね (ぞんめ)
※続きの順位は以下の一覧リンクからご覧ください。
【2022年実施・青春アドベンチャー全作品アンケート】
- アンケート概況
- 作品編①(得票数トップ10の作品)
- 作品編②(得票数トップ20の作品)
- 作品編③(得票数概ねトップ50の作品)
- 作品編④(4票作品)
- 作品編⑤(3票作品)
- 作品編⑥(2・1票作品)
- 作品編⑦(特別集計)
- 出演者編①(得票数トップ10の出演者)
- 出演者編②(その他の出演者)
- 番組全般への感想・希望など
- アンケート企画の反省点
- 番外編(渡辺いっけいさんからのメッセージ)
- 参考(作品ランキング一覧)
- 参考(出演者ランキング一覧)
■アンケート企画の結果
今までの各年ごとアンケートの結果一覧と青春アドベンチャーについて2022年に実施した全作品アンケートの結果一覧は以下からご覧ください。

当ブログ実施!年ごとのリスナー人気アンケートの結果一覧
当ブログで実施した年ごとのアンケートの結果一覧青春アドベンチャー2015年より毎年当ブログで実施しているその年の青春アドベンチャーについてアンケート結果です。作品編出演者編その他編特別集計2024年○○○※2023年○○○※2022年○○○...

当ブログ実施!青春アドベンチャー全作品対象アンケートの結果一覧
当ブログで実施した全作品対象アンケートの結果一覧リスナー格付け随時実施している各作品のリスナー格付けの投票状況はこちらです。2022年実施全作品アンケート青春アドベンチャーの30周年にそれまで放送された全作品を対象に実施したアンケートの結果...
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