【最終結果3】得票数トップ50の作品~青春アドベンチャー30周年466作品アンケート~

アンケート(全作品)

【青春アドベンチャー全作品アンケート結果3】~作品編その③:得票数概ねトップ50(7票~5票)~

2022年3月~10月に実施した青春アドベンチャー全作品アンケートで、得票数が21位タイから36位タイまで(概ねトップ50)の作品とその作品へのコメントは以下のとおりです。
同得票数の作品は放送された時期が早いものを先に並べています。

(注意)コメントには一部ネタバレ要素があることにご留意下さい。

第21位(7票・6作品)

星虫(1992年)

  • 原作:岩本隆雄
  • 脚色:長川千佳子
  • 演出:角井佑好
  • 主演:小川範子

星虫シリーズは本作と「イーシャの舟」が青春アドベンチャー化されているが、物語上の時系列とは逆に本作品が先に取り上げられた。
主演の小川範子さんはアイドル歌手として有名だった方で本作が青春アドベンチャー初主演だが、この後も「二の悲劇」など何作品か出演している

■リスナーの感想■

  • とにかく爽やかなSFで終わりかたも最高。今のところ小説「星虫」の唯一のメディア化作品(ですよね?)でもあるので音源が欲しい (miya_hokkaido)
  • 原作(その時既に古本)買ったくらいに! (alfalfa)
  • 青春アドベンチャーを一番聞いていた頃の作品で大好きな作品の一つ。自分の中でとても思い出に残ってる作品です。 (つきよ)

北壁の死闘(1992年)

  • 原作:ボブ・ラングレー
  • 脚色:じんのひろあき
  • 演出:川口泰典
  • 主演:渡辺いっけい

まるで番組がアドベンチャーロード時代に戻ったかのような、軍人を主人公とするハードな冒険もの。
名作「鷲は舞い降りた」リスペクト作品と思われるが、その「鷲は舞い降りた」も2020年に青春アドベンチャー化された。

■リスナーの感想■

  • 全年代1位かつ冒険もの1位として選出。エピソードの適度な省略、余韻のあるエピローグなどじんのひろあきさんの脚色が光る。渡辺いっけいさん始めキャストもぴったり。 (Hirokazu)
  • アイガー北壁というと聞くとこのラジオドラマのことを思い出す。。たぶん最後のクライマックスの場面を覚えている。 (潤之)
  • 間違い無く初期の最高傑作だと思います。 (匿名希望)
  • 過酷な山脈の情景も浮かびましたし、主人公がかっこよかった。 (サファイアカリウム)
  • 話の詳細は覚えてないが、渡辺いっけいがかっこ良く。どんなイケメン俳優なのだろうと思っていたが、テレビでは3枚目だったのも良い思い出。息詰まる極限環境はラジオに向いてるのかも。エンディングでボブ・ラングレーや海津正彦の名前が読まれるのだけでももうかっこいい。まさか海津正彦は冬山文学専門の翻訳家だったとは!?(そんな人他にいる???) (タカアキラ)

マドモアゼル・モーツァルト(1992年)

  • 原作:福山庸治
  • 脚色:内田史子
  • 演出:斎明寺以玖子
  • 主演:土居裕子

音楽座ミュージカル「マドモアゼル・モーツァルト」とキャストや音楽を共用するという離れ業を実現した作品。
同種の企画としては演劇集団キャラメルボックスの舞台と同じキャストとした「旅猫リポート」がある。

■リスナーの感想■

  • 意外とシリアスでどろどろした展開なのにコメディタッチな構成のおかげで楽しく夢中になって聴いていた思い出が残ってます (とーか)
  • ファンの小室哲哉作曲、ということで聴き始めたら、めちゃくちゃ面白かった。 (MJ)
  • 唯一、名前を覚えていた。 (青春中学生)
  • 大好きです。録音して何度も聞き直して歌を覚えようとしました。 (すみす)

ロスト・ワールド(1997年)

  • 原作:アーサー・コナン・ドイル
  • 脚色:福田卓郎
  • 演出:岩谷可奈子
  • 主演:古川登志夫

秘境探検ものの元祖ともいうべきドイルの「失われた世界」をラジオドラマ化した作品。
闇の守り人」など多くの作品においてワンポイントで大物役を演じた名優、納谷悟朗さんだが、青春アドベンチャーで主役級の役を演じたのは本作品のみ。

■リスナーの感想■

  • チャレンジャー教授の納谷五郎さんの怪演は素晴らしいものがあります。原作小説自体も秀逸で、作品自体が非常に面白い (零観)
  • 当時ジュラシックパークの続編の同名映画が既に公開されていて、それで聴いてみたら小学校の図書室で読んだ「失われた世界」の内容で懐かしく感じた記憶があります。 (匿名希望)
  • 初めて聞いたラジオドラマで印象が強いから (匿名希望)
  • コナン・ドイルの原作の方を後で読んだのですが、非常に上手くラジオドラマ化したんだなと思いました。古川登志夫氏と納谷悟朗氏と出演者の方々も豪華でした。 (ヴァンス)
  • このタイトルは自分が幼い頃初めて自分で選んで買ってもらった絵本の作品でした(同本では恐竜の世界、と邦題がついていました)。小学校に上がる位の頃に読んだ絵本の不思議で魅力的な登場人物達がいきいきと喋っている事に不思議な感動を覚えました。物語の内容として1番好きな場面はなんと言っても最後の「発表に持込んだ標本」のシーンです。とてもスカッとする気持ちの良いラストでした(*´ω`*) (ふーげつあや)
  • 「青春アドベンチャー」という冠にふさわしい、冒険大作。青年マローン役の古川登志夫さん、チャレンジャー教授役の納谷悟朗さん、贅沢な配役でした。 (かまくらっこ)
  • コナン・ドイルがこんなお話も書いていたんだ、と驚きながら、わくわくしながら聴いていました。 (月)

鏡の偽乙女~薄紅雪華紋様~(2011年)

  • 原作:朱川湊人
  • 脚色:飯野陽子
  • 演出:木村明広
  • 主演:草野康太

大正時代を舞台にした死者と怪異が交錯するファンタジーで、雰囲気的に近いのは「家守綺譚」だがよりアクティブな内容。
後の朝ドラヒロイン高畑充希さんが端役で出演されている。

■リスナーの感想■

  • 自分の趣味にどストライクな作品でした。不思議な現象とか雪華さんなミステリアスな感じとか。気になって原作を読んだら読みやすくて、朱川さんの作品は全部読むぐらいファンになりました。 (匿名希望)
  • 各キャラクターの美しい声、確かな演技、情景豊かな音響、原作を大切にしたわかりやすい脚本で、見事にラジオドラマ化された素晴らしい作品です。
    当時の録音を台詞を覚えるまで聴き倒しています。(現在進行系)
    聴いてから原作小説を読み始め、いまやそちらも大ファンに。著者様に初めてファンレターを書きました。私はイラストを描くのですが、声の芝居でキャラクターの造形がよりはっきり想像できてこちらも送りました(笑)
    お返事も頂き夢のようでした。
    使用されたサントラもピッタリでした。
    お芝居も特級!中でも、雪華役の大場泰正さんのファンになりました。 (ちゅん)

斜陽の国のルスダン(2017年)

  • 原作:並木陽
  • 脚色:山谷典子
  • 演出:藤井靖
  • 主演:花總まり

西洋歴史ものに特化した並木陽さんの初採用作品。
後に「ハプスブルクの宝剣」の脚色や「1848」などのオリジナル脚本も手掛けられる並木さんだが、本作品の脚色は別の方。

■リスナーの感想■

  • 原作が好きで、この作品で初めて「青春アドベンチャー」を知った。
    ラジオドラマオリジナルシーンもあり、5話とは思えないギュッと濃い内容だった。音楽も印象的。 (匿名希望)
  • 花總さん海宝直人さん今井朋彦さんが好きで聞いたら壮大な光景が頭の中に浮かんで映画化舞台化を願った面白さだった。 (たれたれ)
  • 音楽と物語がとてもマッチしていた。再放送してほしい。 (あかみ)
  • 壮大でまるで舞台をみているような光景が浮かび上がる世界観が好きです。 (どもちゃ)
  • 海宝さんの演技が素晴らしかったです。 (匿名希望)
  • 短いけど全5回とは思えないくらい濃密なお話。花總さんの女王が覚醒するシーンが印象的です。海宝さんも今井さんも星さんも素敵でした。宝塚にもなるそうなので再放送して欲しいです。 (匿名希望)

第27位(6票・9作品)

空色勾玉(1989年)

  • 原作:荻原規子
  • 脚色:佐々木守
  • 演出:笹原紀昭
  • 主演:河合美佐

原作は1988年刊の荻原規子さんのデビュー小説で、ラジオドラマ版の初出は1989年の「アドベンチャーロード」にて。
約20年後の2009年に再放送されたが、アドベンチャーロードの作品が青春アドベンチャー期に再放送されたのは今のところこれ一作のみ。

■リスナーの感想■

  • 私の「青春アドベンチャー」デビュー作品です!  (みわ)
  • 原作も読んで、とても気に入った記憶があります (p3x888)
  • なぜか何度読んでも読み切れなかった空色勾玉でしたが、ラジオで聞くとすんなりと物語が入ってきて、深く感情移入できました。 (匿名希望)

サラマンダー殲滅(1991年)

  • 原作:梶尾真治
  • 脚色:高谷信之
  • 演出:千葉守
  • 主演:塩田朋子

ひとりの女性の復讐劇が世界の崩壊の危機につながるSFらしい大きな展開の作品。
塩沢兼人さんが演じる夏目郁南(なつめ・いくなん)の狂気と愛情が鬱陶しくも印象的。
それにしても「サラマンダー殲滅」というタイトルのなんと格好良いことか。

■リスナーの感想■

  • 再放送の方ではなかったかも。夏目をやっていた塩沢さんの演技、空間溶融、ドゥルガーなど面白かった。その後原作本を買った思い出。 (雨男)
  • 声優陣が豪華。そしてSFなのがまたいい (p3x888)
  • 初めて聞いた作品。音声のみのドラマで表現されていたのは、密航者の少年とハイジャック犯と訓練された軍人の一幕。その後も異形の生物が存在する過酷な環境での訓練を経て、テロリスト達との戦いに身を投じる女性のリベンジドラマが描かれ、こんな世界があったのか!? と驚きました。当時は中2かな。図書館で原作を借りて知らない部分を埋めて付き合いました。 (タカアキラ)

サンタクロースが歌ってくれた(1993年)

  • 原作:成井豊
  • 脚色:吉田玲子
  • 演出:川口泰典、外山正恵
  • 主演:渡辺いっけい

演劇集団キャラメルボックスの名劇作家・成井豊さんの原作を、後に「けいおん!」など多くのアニメを手掛ける吉田玲子さんが脚色。
キャラメルボックスの看板作品を、劇団☆新感線の主力俳優だった渡辺いっけいさんが演じているのも貴重かもしれない。

■リスナーの感想■

  • 自分が青春アドベンチャーにハマっていた頃に、すごく心動かされた作品。
    渡辺いっけいの味のある役が好きだった記憶。
    今からキャスト確認すると、非常にいいキャスティングだし脚本は、後に数々の素敵な作品を送り出す吉田玲子だったという
    今の自分が好きなものの原点なのかもしれない。 (四季春風)
  • 東京の街を駆け回るシーンにドキドキしながら聴いてた記憶が。
    キャラメルボックスの舞台も再演かかれば行って、昨年の復活公演も観に行きました! (匿名希望)
  • 聴いていて落ち着くし、楽しいです。 (ラムジー )

アナスタシア・シンドローム(1994年)

  • 原作:メアリ・H・クラーク
  • 脚色:香取真理
  • 演出:川口泰典
  • 主演:前田悠衣

この時期の川口泰典さん演出作品に多かったサイコホラーで、川口作品といえばこの人、ともいえる前田悠衣さんが主演。
それにしてもあのラストの後味の悪さはみなさん印象的だったようで。

■リスナーの感想■

  • ひたすらラストがおっかないです。 (匿名希望)
  • ラストの強烈な後味の悪さに固まった記憶があります((((;゜Д゜))) (miya_hokkaido)
  • 物語が展開していくうちに前田由依さんの声が印象的で引き込まれていきました。バットエンドものも珍しい。 (タジ)
  • 親がこの手の歴史ミステリーマニアで詳しく知りたて聞き始めた。 (sawamot)

天体議会~プラネット・ブルー~(1997年)

  • 原作:長野まゆみ
  • 脚色:津川泉
  • 演出:千葉守
  • 主演:車宗洸

長野まゆみさん原作作品はアドベンチャーロード時代を含め3作品(本作品、少年アリステレヴィジョン・シティ)制作されているがすべて同じ系統。
長野さんは女性向きにしか作品を作らないと宣言されているそうで、本作品も明らかに好き嫌いは別れるだろうが、いっそ見事ではある。

■リスナーの感想■

  • 原作の世界観がきちんと表現されていて、このラジオドラマをきっかけに長野まゆみさんのファンになりました。 (匿名希望)
  • 何となく少年同士の会話を聞き入ってしまう、不思議なお話(元祖ヤオイ系?) (きゃお)
  • すごく印象的な作品でした。 (つきよ)

夏の魔術(1997年)

  • 原作:田中芳樹
  • 脚色:江口美喜男
  • 演出:松本順
  • 主演:尾崎右宗

青春アドベンチャー有数の原作採用を誇る田中芳樹さんの原作作品。
ホラーだが中盤以降はさほど怖くはなく、青春ものの趣が強い。

■リスナーの感想■

  • 音声のみで胸踊るストーリーがよく表現されていた。来夢との歳の差コンビの今後が気になるのも一つ(原作も終わったものの…) (さもはん)
  • この作品を聴いて全シリーズ購入しました (ゲゲ)
  • 弟がたまたま気付いたこの番組を聴いたことから、その後青春アドベンチャーを15年近く聴くことに(笑)
    余談ですが中学一年の時の初老の英語の先生が、作者の田中芳樹さんのおじさんでした(笑)小説好きの生徒がよく色々質問していましたね。 (ナイトセイバー)

不思議屋百貨店(1999年)

  • 作 :北阪昌人ほか(競作)
  • 演出:藤井靖
  • 主演:千葉哲也、中島ひろ子

不思議屋シリーズの記念すべき第1作にして、個人的な意見では最良の作品。
この作品で確立したフォーマットは以降崩れることはなかった。

■リスナーの感想■

  • 不思議屋さんシリーズ大好きでした。
    母と二人で、いつもワクワクしながら聞いてました。 (ゆゆ)
  • 不思議屋シリーズはどれも、心温まるお話で好きです (匿名希望)
  • もっとたくさん話数があれば良かったのにと思っていました。
    それぞれの人の問題?が解決していくのが面白かったです。 (四季)

645~大化の改新・青春記~(2001年)

  • 作 :ウォーリー木下
  • 演出:吉田努
  • 主演:松田洋治

大化の改新をテーマにした歴史劇のはずだが、登場人物たちの行動が場当たり的なのと、セリフがほぼ現代風な(というかチャラい)ため、好き嫌いが分かれる。
その意味で、一見フレンドリーな見かけに関わらず、劇作家によるオリジナル脚本作品らしい尖った作品ともいえる。

■リスナーの感想■

  • 教科書でしか見ない人物が悪友達からかわいいあだ名で呼ばれて、町を走る様子は、今思い出しても躍動感を覚えます。改革を起こす勢いとパワーを感じることができました。 (Mossarimo)
  • 歴史物なのにセリフは現代調でテンポが良く、聴いていて面白かったため (けく)
  • 学校の卒業頃に聴いた思い出の番組です。録音しなかったことを後悔し、再放送があった時には、弟と小躍りしました。
    テーマ曲も記憶に残っています❗ (ナイトセイバー)

六人の嘘つきな大学生(2022年)

  • 原作:浅倉秋成
  • 脚色:藤井香織
  • 演出:小島史敬
  • 主演:奥野壮

当アンケート開始のわずか2カ月前に放送された、ここまでのランキングで唯一の2022年作品。
前半は密室でのサスペンス調のセリフ劇、後半は関係者を尋ね歩くミステリー風味と、一粒で二度おいしい作品。

■リスナーの感想■

  • 変化する人の気持ちを丁寧に描いた物語で余韻が残った。今の時代に放送する意義がある作品だった思う。 (匿名希望)
  • 私のラジオドラマ停滞期を完全に吹き飛ばしてくれた作品。あまりの面白さに興奮して夜眠れなかった!前半と後半で主人公が変わるところも面白い。犯人が判明した場面では聴いていて鳥肌がたった。再度聴くと、伏線らしきものがたくさん張られていることに気づき、2度目はさらに楽しむことができた。さすが本屋大賞ノミネート作品! (元嘘つきな6人の魔女たちなんか知らない)
  • ハラハラしながら、聴いてました。 (線路)

第36位(5票・12作品)

わたしは真悟(1991年)

  • 原作:楳図かずお
  • 脚色:じんのひろあき
  • 演出:川口泰典、原田和典
  • 主演:あづみれいか、前田悠衣

じんのひろあきさん曰く「わたしの中でラジオドラマの特性を一番うまく使いきれたなと思う」作品だが正直ストーリーはわけわかめ。グワシ!
あづみれいかさんと前田悠衣さんが声を合せて演じる真悟が作品に異様な迫力を与えている。

■リスナーの感想■

  • この作品は私の青春そのものです。父親に成った今も変わりません。東京タワーの場面は余りに切なく麗しいです。これ以上の作品はありません。アニメ化して欲しいです。しかも私は影響を受けてプログラマーに成りましたし????今、小6の娘に誇れる作品です。あの日の私の生き様は彼そのものです。心の財産を煌めかせて下さった管理者様に最大級の感謝を捧げます。 (Satoru)
  • 初めて全話通して聞けた作品。次の日が楽しみでしょうがなかったです。 (くらげ)
  • これは最初はアドベンチャーロードでしたっけ。じんのひろあき脚本で一作。あの原作をよくドラマ化できたものです (あらい)
  • わけがわからないが、東京タワーのてっぺんまで登る必要があり。まだそこに高さが足りない! みたいな緊迫感。自分が経験するのでなく良かった。毎回唱えられるキーフレーズ「奇跡は〜」もかっこいい。しかし、話は本当にわけがわからず、少年少女の子供として意識が芽生えたロボットが一人称過去形みたいな癖のある話し方をする。それが、その背景とマッチしてんのやね。常連の前田結衣の芝居も印象に残ります。 (タカアキラ)

アドリア海の復讐(1994年)

  • 原作:ジュール・ヴェルヌ
  • 脚色:福田卓郎
  • 演出:伊藤豊英
  • 主演:小林勝也

デュマの「モンテ・クリスト伯」をジュール・ヴェルヌが翻案した冒険復讐劇。
多くの古典や冒険ものを手掛けられた伊藤豊英さんの演出。

■リスナーの感想■

  • 当時初めてちゃんと最初から最後まで頑張って聞いたから。コミカルな所と冒険的な所がとてもお気に入りで今でもたまに聞きます。ダイアルを合わせるのに苦労&起きてるのに苦労した思い出。雷には私も打ち抜かれました。 (匿名希望)
  • 何か面白いラジオやってないかと回していたら巡り合った、はじめて聞いた青春アドベンチャーの作品。しばらく本離れしていけど、再び読書の楽しさを教えてくれた大切な作品です。ただ、途中から聞いたのでぜひとも再放送願ってます。 (匿名希望)
  • これも毎回ドキドキしながら楽しめた作品。 (匿名希望)

完璧な涙(1997年)

  • 原作:神林長平
  • 脚色:綾瀬麦彦
  • 演出:保科義久
  • 主演:有馬克明

星雲賞を8回受賞したSF作家・神林長平さん原作のSFだが、本格過ぎて展開は難解。
主演の有馬克明さんは織田優成に改名後も「タイムスリップ明治維新」など多くの作品に出演された。

■リスナーの感想■

  • 神林長平先生との出会いのきっかけになった作品で忘れられません。ラストは泣きました。 (りょう)
  • すごく切ない (粗茶)
  • オープニングの「感情が生じさせた涙は時間を封じ込んだ水球」が今でも耳に残っています。神林長平を知って現在に至るまで全作品を追うきっかけになりました。 (石乃浦)
  • 外せない作品の一つです。臨場感あるSEや役者さんの演技、スリルがあって、意味がわからないまま進むストーリーにドキドキしました。 (シーグラス)

ぼくは勉強ができない(1998年)

  • 原作:山田詠美
  • 脚色:入山さと子
  • 演出:角井佑好
  • 主演:森田善之介

バブル真っ盛り(1991年雑誌掲載開始、1993年刊行)に発表された山田詠美さんの小説をラジオドラマ化。
時代の空気を濃厚に反映しており、当時の高校生のカッコよさの定義が窺える作品。

■リスナーの感想■

  • 学生時代に聴いて、自由に生きる秀美に憧れた。山田詠美作品を読み始めるきっかけになった。 (ななしべい)

オルガニスト(1999年)

  • 原作:山之口洋
  • 脚色:相良敦子
  • 演出:保科義久
  • 主演:塩沢兼人

原作は第10回日本ファンタジーノベル大賞受賞作
音楽大学を舞台にした青春劇だと思ったら、やはりファンタジーだった。

■リスナーの感想■

  • 貴重な、塩沢兼人さんの、若者らしい生き生きとした演技を聞ける作品。また、ストーリーもラジオドラマとしても、出来が素晴らしい。 (匿名希望)
  • 大好きな塩沢兼人さんの主演作品。
    原作も読むほどハマった作品です。
    松田洋治さんのヨーゼフも大好き。
    世界観が大好きな作品で放送を録音したカセットは擦り切れそうなほど聴きました。
    再放送かCD化してほしい。 (水城りくり)
  • クラシックなBGMに今はもう亡くなられた名優が織りなす名作。
    放送時期の関係でクリスマスのイメージが強いです。
    キャスティングもアニメ声優に偏ってるわけでもなく良い配分だったと思います。 (S.K)

しゃばけ(2002年)

  • 原作:畠中恵
  • 脚色:佐藤ひろみ
  • 演出:松本順
  • 主演:金子貴俊

後にテレビドラマ化もされた人気作で、日本ファンタジーノベル大賞の優秀賞受賞作。
続編「しゃばけ2」(ぬしさまへ)は趣向が少し違う短編集だが、そちらもなかなかの出来。

■リスナーの感想■

  • 入院中にラジオで偶然合わせたチャンネルから流れてきたのが「青春アドベンチャー」。懐かしくて、学生の頃振りに聴きました。その時の作品が「しゃばけ」。とても面白くて、退院してから原作を買いに行きました。 (あいあい)
  • これを聴いて原作の畠中恵さんの小説と青春アドベンチャーが大好きになったきっかけの作品。永井一郎さんのしゃべりもよかった。 (チーバババババ!)
  • これはもっとシリーズ化してほしかった。 (りゃま)

女王の百年密室(2003年)

  • 原作:森博嗣
  • 脚色:富永智紀
  • 演出:大久保篤
  • 主演:高山みなみ

ミステリー作家・森博嗣さんの「百年シリーズ」第1作のラジオドラマ化で、当時、森さんの著作では少なかったSF色・ファンタジー色の強い作品。
それを意識してか第2作「迷宮百年の睡魔」を含め高山みなみさん、島本須美さん、草尾毅さんなどアニメ系の声優さんが多く出演。

■リスナーの感想■

  • このラジオドラマ化から森博嗣にハマりました (匿名希望)
  • 青春アドベンチャーのヘビーリスナーになるきっかけとなった作品だったから、思い入れがあります。なんといっても主人公ミチル役の高山みなみというインパクト。パートナーのロイディとの噛み合わないやりとりも面白かった。 (匿名希望)
  • ミチルとロイディのコンビが好きで、「迷宮百年の睡魔」と共に原作を集めた作品です。近未来的な世界観は聞いてて楽しい。
    難しい内容でもすんなり入ります。 (菜採)

白狐魔記 源平の風(2014年)

  • 原作:斉藤洋
  • 脚色:山本雄史
  • 演出:藤井靖
  • 主演:成河

わずか全5回のこの作品が放送された時にこれが番組有数の長期シリーズのスタートであることを理解していたリスナーがどれだけいただろうか。
ちなみにシリーズカンスト後に原作で続編(天保の虹)が刊行されたが、まだ青春アドベンチャー化されていない。

■リスナーの感想■

  • 白狐魔記「源平の風」から始まり全シリーズ、どれも素晴らしかったので何年経っても忘れることはないし、これを越える作品はないと思っています。 (arida)
  • 原作が子どもの頃好きなシリーズでしたので、再び作品を味わうことができてうれしかったです。続編も刊行分まで放送してくださり、原作をリアルタイムで追っていたときのわくわく感を味わえました。 (匿名希望)
  • 大好きなリーズです。新作もぜひドラマ化お願いします。 (匿名希望)

クラバート(2014年)

  • 原作:オトフリート・プロイスラー
  • 脚色:田中摂
  • 演出:木村明広
  • 主演:上村祐翔

宮崎駿さんも絶賛するドイツ児童文学の名作をオーディオドラマ化。
ループものに似た構成は終盤への期待を高めはするが、反面、中盤やや冗長になった面もある。でも良作。

■リスナーの感想■

  • 海外児童文学の傑作を原作に選ぶのは流石。今でも通じる古典と再発見した。 (匿名希望)
  • 海外作品でもラジオドラマなら違和感ないと知った作品です。 (匿名希望)
  • 声優陣のアンサンブルと上村祐翔 (いずみ)
  • これも不思議な話ですね。こういうのを部屋の電気を消してひっそりとヘッドホンで聞くのがたまらないです。 (vt)

逢沢りく(2016年)

  • 原作:ほしよりこ
  • 脚色:前田司郎
  • 演出:小野見知
  • 主演:恒松祐里

2016年当ブログ実施のアンケートで作品・出演者ともにぶっちぎりの1位だった作品。
あまりにもフラストレーションの溜まる展開と、最終盤の恒松祐里さんの演技がとても印象的だった。

■リスナーの感想■

  • 放送当時の私はりくと年齢が近く、また少し似たような境遇だったということもあり、毎晩共感しながら聴いていたことを覚えています。最終回でりくが大泣きする場面では私も大泣きしました。(ちなみに、ラジオドラマ作品で感動して泣いたのはこの作品が初めてでした。)
    最近再放送されたので聞いてみたところ、りくの言動から過去の自分の姿が想起され、共感性羞恥のような感情を抱きました。ですが、聴き進めていくうちにその感情は懐かしさに変わり、さらにはあの頃から内面的に大きく成長できたということを再確認できました。私にとって非常に思い出深い作品です。 (匿名希望)
  • 深夜にまとめて聴いたのですが、心が穿たれました。りくと同じ年頃のときにこの話を聴かなくてよかったとと思いました。まだ積んだままですが、原作も買いました。新しい本と出会うことができて嬉しいです。 (匿名希望)

ベルリン1989(2019年)

  • 作 :古川健
  • 演出:藤井靖
  • 主演:海宝直人

「SPY×FAMILY」のヒットが記憶に新しいが、最近、冷戦下の東欧やそれをモデルにした架空の世界を舞台にする作品が増えているように感じられる。
1989年、ベルリンの壁崩壊も歴史の一部になったのだろうか。

■リスナーの感想■

  • 咲妃みゆさん海宝直人さんの共演が素晴らしく舞台的で、音楽が話の背景にあることや少し前の歴史なのに東西ドイツの事情を知らなかったなと考えた。 (たれたれ)
  • 海宝さんが素適でした。 (匿名希望)

夜哭烏 羽州ぼろ鳶組(2019年)

  • 原作:今村翔吾
  • 演出:真銅健嗣
  • 主演:筧利夫

第15位の「火喰鳥」(2018年)に続く羽州ぼろ鳶組シリーズの第2弾。
実は「火喰鳥」は2018年のアンケートで今一つの人気だったが、この「夜哭烏」で人気を確立した。
太鼓・半鐘という火消の取り決めをミステリーの種に据えているのが面白い。

■リスナーの感想■

  • 羽州ぼろ鳶組の話はどれも気に入っているがこの作品から知ったので。火消しの決まり、江戸火消の粋で生き方の何とかっこいいことか! (匿名希望)

【2022年実施・青春アドベンチャー全作品アンケート】


■アンケート企画の結果
各年ごとアンケートの結果一覧はこちらから、全作品アンケートの結果一覧はこちらからご覧ください。


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