特集【何でもベストテン②】最も放送話数が多いシリーズは何か?(その2)
ランキング発表!
青春アドベンチャーの作品で最も放送回数(話数)が多い作品を調べているこのシリーズ。
(青春アドベンチャーとは何かという方はこちらをご参照ください)
(その1)では第14位(20話)を発表しましたので、今回はいよいよベスト10圏内の発表です。
ベスト10といっても、合計30話・第11位で並んでいる以下の3シリーズからスタートします。
(※:作品名の略称は、SA=青春アドベンチャー、SY=サウンド夢工房、AR=アドベンチャーロードです。)
第11位(タイ):30話
15話ずつ2回のシリーズです。
「中年アドベンチャー」として話題になりました。
「プラハの春」は青春アドベンチャーを代表する大人向けのラブロマンス、「ベルリンの秋」は青春アドベンチャー随一のドロドロ恋愛ドラマです。
赤と黒(SA・2作品)
こちらも15話ずつ2回のシリーズです。
何と、古典として名高いスタンダールの「赤と黒」が原作です。
ぐちゃぐちゃの愛憎ドラマが繰り広げられる作品。
こんな作品も青春アドベンチャーになるのです。
BANANA・FISH(SA・3作品)
- BANANA・FISH(1994年)
- BANANA・FISH パート2(1995年)
- BANANA・FISH パート3(1995年)
吉田秋生さんの名作漫画のラジオドラマ化。
個人的にラジオドラマと漫画はあまり相性が良くないと思っています(この辺の雑感は別記事で)。
ただし本作はラジオドラマも名作の評判。
詳しくは各作品の記事をご覧ください。
第9位(タイ):35話
架空の異世界「イクシア領」・「シティア領」を舞台にしたファンタジー作品。
主人公の女性イレーナは死刑囚の身から最高司令官の毒見役となりかろうじて生をつなぎます。
わずか2作品で合計35話はなかなか異例。
特に第2作「イレーナの帰還」は青春アドベンチャーの長い歴史の中でも希少な連続20話ものです。
篠井版・明智小五郎シリーズ(SA・3作品)
黒蜥蜴が5話、他の3作品が10話ずつで35話です。
最新作が2015年放送の「吸血鬼」ですので、まだ続いている可能性があります。
篠井英介さんが明智小五郎役をされたシリーズです。
詳しくは各作品の紹介記事を見て頂きたいのですが、4作は微妙に趣向が違った作品です。
しかし、少年探偵団シリーズの明智とは違い、人間臭い明智という面では共通しています。
第8位:40話
- 月蝕島の魔物(2012年)
- 髑髏城の花嫁(2013年)
- 水晶宮の死神(2017年)
- 黒十字の魔女 ヴィクトリア朝怪奇冒険譚外伝(2021年)
演出の藤井ディレクターの執念で第三弾までラジオドラマ化され、無事に完結したこのシリーズ…のはずだったのですが。
なんと4年後にオリジナル脚本の「外伝」が放送されることに。
ディレクター執念の40話です。
第7位:50話
- タイムスリップ明治維新(2004年)
- タイムスリップ源平合戦(2005年)
- タイムスリップ戦国時代(2006年)
- タイムスリップ川中島(2007年)
- タイムスリップ大坂の陣(2011年)
NHKオンデマンドで唯一公式配信中の作品(※)。
人気声優さんを主役に抜擢しておりその筋では人気のようです。
各年の大河ドラマと同時代を舞台とした内容を放送していました。
公式配信していただけるのは本当にありがたいのですが、個人的に正直な感想としては「配信して欲しいのはその作品じゃないんだけどなあ」といったところです…
(※)2013年8月注
NHKオンデマンドで検索してもタイムスリップシリーズがみつからないことに気が付きました。
公式配信が中止されてしまったのでしょうか?
そうだとしたら、とてもとても残念です。
それにしても何で中止するのでしょう。
ロングテール商品として育てていくなら多少アクセスが少なくても、どんどん作品を増やしていくことによって育っていくと思うのですが。
NHKが、手っ取り早く収益が見込める、NHKスペシャルと大河ドラマと朝ドラ以外はどうでもよいと考えているのであれば残念です。
いよいよベスト5ですが、第5位は2作品あります。
第5位(タイ):55話
- 白狐魔記 源平の風(2014年)
- 白狐魔記 蒙古の波(2014年)
- 白狐魔記 洛中の火(2015年)
- 白狐魔記 戦国の雲(2015年)
- 白狐魔記 天草の霧(2016年)
- 白狐魔記 元禄の雪(2016年)
斉藤洋さん原作の、子供向きの伝奇シリーズで、「源平の風」が5話、他の5作品が10話ずつで合計55話です。
妖力を得た狐を主人公として、日本史の有名な舞台をたどっていく作品で、第1作は源平合戦、第2作は元寇、第3期は南北朝争乱、第4作は戦国時代、第5作は島原の乱、第6作は元禄赤穂事件が舞台です。
足掛け2年半で6作品が制作されました。
ラジオドラマ化終了後、原作の第6弾が発表されたのでまだ先が制作される可能性があります。
そして、もうひとつの第5位は!
ランドオーヴァーシリーズ(SA・5作品)
第4作目の「大魔王の逆襲」のみ15話のため合計55話になりました。
現代アメリカの弁護士が剣と魔法の王国に旅立つ物語です。
最近、ラノベではやりの展開ですが、こちらは20年前の作品で、しかも主人公は人生に疲れた中年男です。
そのため、ちょっとコミカルな内容になっています。
翻訳されている全5作すべてがラジオドラマになっています(もともとの原作である海外版にはもう1作あるらしい)。
実は全60話の作品も2作品あるため、第4位を飛ばして、次はいきなりのベストスリーです!
皆様の予想は当たっていますでしょうか?
第3位(タイ):60話+総集編
- 封神演義(1998年)
- 封神演義 第2部 朝廷軍の逆襲(1999年)
- 封神演義 第3部 易姓革命(2000年)
何と3作品で60話。
すなわち各作品とも20話という超大作!
さらに総集編が2回制作されています。
出演陣も豪華でこの作品をこのまま埋もれさせるのはあまりにもったいない。
NHKの方、料金払っても構わないので、何とか公式配信お願いできないでしょうか。
著作権の問題が色々難しいのはわかりますし、すごく売れるとは思いませんが、ロングテールの商品としては十分行けると思うのです。
少なくともNHKの倉庫に眠っているだけでは誰も得をしないと思います。
人手が足りないならお手伝いをしたいくらいです。
おいしいコーヒーのいれ方(SA・10作品+1総集編)
- キスまでの距離(1997年)
- 僕らの夏(1997年)
- 彼女の朝(1997年)
- 雪の降る音(1999年)
- 緑の午後(2001年)
- 遠い背中(2002年)
- 坂の途中(2003年)
- メモリーズ(2006年・総集編)
- 優しい秘密(2006年)
- 聞きたい言葉(2006年)
- 夢のあとさき(2006年)
「封神演義」と同様に60話プラス総集編。
「封神演義」の総集編が、安能務氏へのインタビューと視聴者からのお便りコーナー以外は基本的に再編集である(らしい)のに対して、「おいしいコーヒーのいれ方」の総集編は「メモリーズ」と銘打たれ、内田健介さんと長谷川真弓さんのトークコーナーが付いている分、並び順はこちらを気持ち上位と考え、うしろに並べました。
この「おいコー」、各作品は5話または10話と比較的短めですが、何と全10作品!
2000年前後の約10年間をかけて放送された超長編シリーズでした。
あまりの長さでファンの間でも賛否があったようですが、この作品を作りきったNHKのスタッフの努力にはやはり脱帽です。
でも、これでも原作では第1期だけらしいです…
そして第1位も2作品あります。
第1位は「封神演義」でも「おいコー」でもありませんでした!
それでは1位は一体?…
第1位(タイ):75話
- 火喰鳥 羽州ぼろ鳶組(2018年)
- 夜哭烏 羽州ぼろ鳶組(2019年)
- 鬼煙管 羽州ぼろ鳶組(2020年)
- 菩薩花 羽州ぼろ鳶組(2021年)
- 夢胡蝶~羽州ぼろ鳶組(2022年)
- 玉麒麟 羽州ぼろ鳶組(2023年)
- 襲大鳳 羽州ぼろ鳶組(2024年)
まず1作品前は新庄藩火消組・頭取、「火喰鳥」こと松永源吾を主人公とする痛快娯楽時代劇。
ぼろ鳶組の面々や様々な異称・異能を持つ火消たち、そしてそれを取り巻く人々。
すべてが個性的で魅力的。
いいんですよ、青春アドベンチャーはこのくらいの軽い内容で。
原作第3巻「九紋龍」が飛ばされ、第4弾「鬼煙管」が放送された時点で、「鬼煙管」でラジオドラマ版は完結かと危ぶみましたが、無事に第4弾「菩薩花」・第5弾「夢胡蝶」・第6弾「玉麒麟」が制作され、第7弾「襲大鳳」にたどり着きました。
「襲大鳳」のみ全15話のため全75話です。
少年探偵団シリーズ(AR・5作品)
- 妖怪博士と少年探偵団(1986年・25話)
- 魔人復活 第1部 青銅の魔人(1987年・10話)
- 魔人復活 第2部 地底の魔術王(1987年・10話)
- 透明怪人と黄金どくろの謎(1988年・15話)
- 宇宙怪人と少年探偵団(1989年・15話)
「ああ、変幻自在、風のようなアイツ」
当時の放送を聞いていた方であればナレーションの中西龍さんのこのフレーズを聞いただけで懐かしさがこみ上げてくるはず。
広川太一郎さんが明智小五郎を、羽佐間道夫さんが怪人二十面相を演じていたシリーズです。
はまり役とはまさにこのお二人のためにある言葉。
広川さんはこれより昔のNHKのAMラジオドラマ時代にも明智小五郎役をやっていました。
広川さん以上の明智小五郎は今でも考えられません。
ラジオドラマの性格上、羽佐間さんの声を聞きわけられた時点で、今回、二十面相が化けているのが誰かわかってしまうのはご愛嬌でしたが。
という訳で、意外な(?)結果に終わった今回のランキング。
お楽しみいただけましたでしょうか?
さて、最後におまけとして(その3)ではイレギュラーな話数だった作品について書きたいと思います。
(その3)はしばらく後に掲載する予定です。
■なんでもベストテン
出演者、作品ジャンル、音楽、PV…
青春アドベンチャー又は本ブログの記事に関して、様々な角度からベストテンを調べてみました。
その一覧はこちらからご覧ください。
※1 2014/12/23・2015/8/30・2016/2/25・2016/9/8追記
白狐魔記の第3作が放送されることになり、ついにトップテンが変動しました。
その後第4作・第5作も放送されています。
※2 2015/3/14追記
篠井版明智シリーズの第4作の「吸血鬼」が放送されることになり、順位を修正しました。
※3 2017/8/31追記
「ヴィクトリア朝怪奇冒険譚」第3作の「水晶宮の死神」が放送されることになり、ついにトップテン入りしました。
※4 2019/12/25追記
「イレーナの帰還」(全20話)の放送が告知され、「毒見師イレーナ」が一気に上位に進出してきました。
※5 2020/9/24・2024/2/10追記
「鬼煙管 羽州ぼろ鳶組」が制作されることになり「羽州ぼろ鳶組」シリーズがトップテン入りしました。その後も続編が制作されついにトップに立ちました。
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